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49話 番の契り ※R18
マンションのドアを開き、クリーム色でまとめられた玄関に入ると… 2人は荷物と上着を放り出し、唇を重ねた。
「んん~っ! カイリさん早くっ!! 僕を番にして!!」
チュクッ… チュクッ… チュチュ… と広い玄関の真ん中で、フユメは舌をからめ、キスの合間にカイリを急かす。
発情期明けで… カイリに毎日抱かれたフユメの身体はだるく、オメガの性器に鈍い痛みが残り、本調子ではなかったが…
待ちに待った“番の契り”を交わせるとなると、フユメは興奮をおさえられなかった。
「ああっ… クソッ! 小さすぎるぞこれ!」
キスをするのを中断し、カイリはフユメのネックガードの小さな金具にモタモタと苦戦しながら文句を言う。
「もう、僕がやる!!」
カイリの大きな手を払い、フユメは自分でネックガードを外し…
その場でぽとりっ… と床に落とす。
白くて綺麗なフユメの首があらわれると、カイリはフユメの腰をつかみ、細い身体をくるりと回し、迷わずうなじに噛みついた。
「んんんん―――っ!!」
背中を反らしうめくフユメを、背後からギュッと抱きしめ…
カイリは少しずつ歯で圧をかけ、うなじへの刺激を強くする。
1週間の発情期中、ネックガードを外し美味しそうな、うなじをさらしフユメに『番にして!!』と懇願されたカイリは…
フユメには内緒で、こっそり抑制剤を飲み続け、自分の発情をコントロールして番にしたい衝動に耐えた。
そんな涙ぐましい努力を重ね、フユメのうなじを噛みたいという、アルファの傲慢な本能と戦い… 忍耐が焼き切れる寸前まで追いつめられたカイリは、これ以上我慢すれば心身のバランスを崩しそうなほど、危険な状態にあった。
「カイリさんっ! 早く入れて――っ?!」
「…んっくぅ!」
うなじを噛んたままカイリはフユメのパンツと下着を太ももまでズルリッ… と下ろし、手探りでオメガの性器がすでに淫密でヌルヌルに濡れているのを確かめ、蜜壺に指を差し入れ中を柔らかく開いた。
「カイリさん… あっ…! んん…」
「中… 痛むか?」
うなじを噛むのを止めて、カイリは心配そうにたずねた。
前夜、フユメに求められて挿入したが… カイリのペニスが蜜壺になじむまで、フユメが痛そうにしていたのを気にしているのだ。
「大… 大丈夫だから… 入れてカイリさん! もう、我慢するの嫌だ!」
カイリの腕をキュッ… とつかみ、フユメはねだった。
「わかったよ、フユメ…」
ベルトを解きファスナーを下ろすと、カイリは自分のペニスを下着から引き出し… 丸い先端からあふれた淫密を、プチュプチュと根元まで塗り広げて濡らす。
「んんんっ…」
「・・・・・・」
うなじを強く噛み、カイリはフユメの中にペニスをゆっくり沈め込む。
「ああっんんっ… カイリさん… ああっん…! ああっんん…!」
グチュ… グチュチュ… グチュ… と淫らな音を立てて、オメガの性器から淫密をたっぷりあふれ…
赤い唇から甘いよがり声をあげ、フユメが夢中で蜜壺の中のカイリをむさぼるように、腰を激しく揺するまで… 時間をかけてカイリは、フユメの中を柔らかくペニスで突いた。
かん高い声をあげ、フユメが射精すると、カイリもフユメの中に精を放ち…
2人は“番の契り”を交わした。
※次回、最終話となります。
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