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エブリンざまぁ編

4、エブリン抹殺

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「……No.1、エレノア・ウルトス、お前に水の都アクエリオンに住む、グリッドの婚約者、エブリンの抹殺を命じる……グリッドの両親から抹殺依頼をされた、しかし、勘違いの場合もあるので、ターゲットが婚約破棄したタイミングで殺せ」

「了解しました」

妹と元婚約者を殺したところで世界は何も変わらない、今もそこかしこで不倫、浮気が蔓延っている、いつものように浮気者を抹殺する依頼が舞い込み、任務地へと赴く。

「……街並みは綺麗なんだけどね……」

水の都というだけあり、なかなかに美しい景色が広がっていた、車道の代わりに水路が街中を張り巡らされ、船がそこを通る、水滴が跳ね、水滴に光が当たり、まるで小さな宝石が空中に散らばっているようだった、それだけではなくそこかしこに小さな虹がかかる、見る者を魅了する水のエンターティメントが広がっていた、しかし、こんな美しい街でも婚約破棄があるという事実に複雑な心境な私。

「ああ、騎士様だ!!」

「こら、指を指しちゃいけません、すいません騎士様……」

「いえいえ、お気になさらず………この格好は目立つか………」

騎士の格好をしているだけで殆どの施設へに顔パスかつ、いつ戦闘になるかもわからないので基本的にはドレスを基本んとした軽装の鎧を身につけている、いつもいる街なら顔見知りも多いのであまり目立たないが、いきなりきた新顔騎士が街中をうろうろしていたらどうしたって目立つ、事実、小さな子供に目をつけられた、どうしたもんかと悩む私。

「……予定よりちょっと早いけど……まぁいいか」

元々、グリットかエブリンの家にメイドに変装して潜入するつもりだったので、後で着替えるつもりだったが、急遽予定変更、トイレでメイド服へと着替えを済ませる私。


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「………ドンピシャ」

エブリンが婚約を破棄する現場を押さえる私、後はグリッドから離れた彼女達を始末すれば良いだけと思っていたら、なんと、グリッドを襲い始めた、間一髪助け出すことに成功、面倒なのでそのまま粛清することにした、男の方が口説いてくる、すぐさま痛みつけ、やめさせる。

「ヒィぃっぃイィgにおqんr4ぬ4ぬ九位g9えrい、痛い痛い痛い!!」

「五月蝿い」

「ーーーーッッッガッッッ」

あまりの激痛に大音量で騒ぐ男に苛つき、剣で急所を貫き、永遠に黙らせる私。

「次は貴方だ………」

「ヒッッッッ??」

「ま、待ってくれ!!!」

「………グリッドさん、だよね?、まさか殺すのはやりすぎとか言わないよね?、これは貴族の鉄の掟、例外は存在しない…」

「わ、私を助けてくれるのグリッド!!??、や、やっぱり私には貴方しかいなーーー」

「ーーー僕が斬るッッッ!!!」

「ーーーーッッッッッッそ、そんな………」

浮気女、エブリンにもトドメを刺そうとした時、グリッドから待ったがかかる、エブリンがグリッドに媚びた様子で近づいた瞬間、いつの間にか拾っていたエブリンの剣で彼女を一刀両断、絶命させる。

「へぇ、やるね……」

「あ、あの、エレノアさん………ぼ、僕を助けてくれてありがとうございました……\\\」

「……どういたしまして……任務完了、撤収する……」

「も、もう帰っちゃうんですか?」

「はい、もうこの街に用事はないので」

「そ、そうですか……」

名残惜しそうな顔を浮かべるグリッド。

「……そんな落ち込まないでください、貴方ならもっといい人に会えますよ」

「あ、ありがとうございます\\\」

適当に励ました後、帰る私。

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