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新入生歓迎会
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ーーピピーッ
突如スピーカーから響いたホイッスルの音。
その音で起きたぼくは鬼ごっこ中に眠ってしまっていたことを思い出して慌てて体を起こした。
「ふふっ、ゆっくりでいいよ?」
ぼくの様子をふゆくんは微笑ましげに見ていたけどぼくが寝てた間ずっと起きてたのかな?
「起きてたけど…気にしなくても大丈夫だよ?春くんの可愛い寝顔みてたから」
なんか面と向かって可愛いって言われて恥ずかしくなってきた。
ぼくは意識をそらすためにベンチから立ち上がって大きく伸びをした。
するとスピーカーから
「ゲーム終了ー!全生徒は速やかに講堂に戻ってきー。全生徒集合次第結果発表を行うで!」
とアナウンスがあった。
「じゃあ、講堂に行こっか」
ふゆくんに促されて2人は講堂へと歩き出した。
講堂に着くと、もう多くの生徒が集合しており、ぼくたちは最後らしかった。
「あ、僕と二人きりの時はいいけどみんなの前ではぼく禁止、ね?」
「ん…!き…つけ…る…!」
「ふふっ、いい子」
そんな会話をしながられおと放送委員長の岬くんの結果発表を待っていると、早速始まるようだ。
「今回の鬼ごっこの結果を発表するでー!まず、今回景品が貰えるんは、最も多く逃走者を捕まえた人上位3人と、最後まで逃げ切った逃走者の人達やね」
じゃあぼくもふゆくんも景品獲得なのかな?
「じゃあまずは逃走者から行こかな。最後まで逃げ切った逃走者はー、」
僕も呼ばれるのかな、そうなると舞台の上に行かなきゃかな?
それはちょっと嫌だな…と悩んでいると、
「先程会長さんから春くんは舞台に昇らなくてもいいよって言ってたよ」
そうなんだ…れおに気を遣わせちゃったな…
少し罪悪感を抱きながらも安心していると、最後まで逃げ切ったふゆくんの名前とぼくの名前が呼ばれた。
「じゃあ、僕は行ってくるね」
そう言って舞台へと向かうふゆくんを見送りながら改めて逃げ切った生徒を確認すると、ふゆくんの他にれおや、ゆう、のあの他にもいかにも足が早そうな子や、隠れるのが得意そうな子がいた。
あれ?双子は捕まったんだ。以外だな。
あ、でも面白半分で捕まった可能性はあるかも…
「逃げ切った皆さんには景品がありまーす。それぞれ食堂無料券かお願い券か選んでってな~あと、お願い券選んだら誰に何をお願いするかも宣言してや」
岬くんはそう言うと1番近くにいた足の早そうな子にマイクを渡した。
「僕は、お願い券を使って先生方に宿題を免除してもらいたいです!!」
彼は人気者らしく、その宣言によって会場はどっと沸いた。
遠くから先生の野次まで聞こえてきた。
仲良いなぁ…
突如スピーカーから響いたホイッスルの音。
その音で起きたぼくは鬼ごっこ中に眠ってしまっていたことを思い出して慌てて体を起こした。
「ふふっ、ゆっくりでいいよ?」
ぼくの様子をふゆくんは微笑ましげに見ていたけどぼくが寝てた間ずっと起きてたのかな?
「起きてたけど…気にしなくても大丈夫だよ?春くんの可愛い寝顔みてたから」
なんか面と向かって可愛いって言われて恥ずかしくなってきた。
ぼくは意識をそらすためにベンチから立ち上がって大きく伸びをした。
するとスピーカーから
「ゲーム終了ー!全生徒は速やかに講堂に戻ってきー。全生徒集合次第結果発表を行うで!」
とアナウンスがあった。
「じゃあ、講堂に行こっか」
ふゆくんに促されて2人は講堂へと歩き出した。
講堂に着くと、もう多くの生徒が集合しており、ぼくたちは最後らしかった。
「あ、僕と二人きりの時はいいけどみんなの前ではぼく禁止、ね?」
「ん…!き…つけ…る…!」
「ふふっ、いい子」
そんな会話をしながられおと放送委員長の岬くんの結果発表を待っていると、早速始まるようだ。
「今回の鬼ごっこの結果を発表するでー!まず、今回景品が貰えるんは、最も多く逃走者を捕まえた人上位3人と、最後まで逃げ切った逃走者の人達やね」
じゃあぼくもふゆくんも景品獲得なのかな?
「じゃあまずは逃走者から行こかな。最後まで逃げ切った逃走者はー、」
僕も呼ばれるのかな、そうなると舞台の上に行かなきゃかな?
それはちょっと嫌だな…と悩んでいると、
「先程会長さんから春くんは舞台に昇らなくてもいいよって言ってたよ」
そうなんだ…れおに気を遣わせちゃったな…
少し罪悪感を抱きながらも安心していると、最後まで逃げ切ったふゆくんの名前とぼくの名前が呼ばれた。
「じゃあ、僕は行ってくるね」
そう言って舞台へと向かうふゆくんを見送りながら改めて逃げ切った生徒を確認すると、ふゆくんの他にれおや、ゆう、のあの他にもいかにも足が早そうな子や、隠れるのが得意そうな子がいた。
あれ?双子は捕まったんだ。以外だな。
あ、でも面白半分で捕まった可能性はあるかも…
「逃げ切った皆さんには景品がありまーす。それぞれ食堂無料券かお願い券か選んでってな~あと、お願い券選んだら誰に何をお願いするかも宣言してや」
岬くんはそう言うと1番近くにいた足の早そうな子にマイクを渡した。
「僕は、お願い券を使って先生方に宿題を免除してもらいたいです!!」
彼は人気者らしく、その宣言によって会場はどっと沸いた。
遠くから先生の野次まで聞こえてきた。
仲良いなぁ…
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