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第二部 ついに始まる学園生活
ヒロインちゃんガチ勢だった
しおりを挟むオリエンテーション最終日の夜、俺の部屋でやっとフロルちゃんと話をする事が出来た。
日本語で、ある程度の予想はついてもやはり不安はあるだろう、なので俺からぶっちゃける事にした。
『改めて、昨日は驚かせてすみません。今生の名は、ウィルミナ.フォン.ファーレンハイト、前世は某2丁目の店に務めておりました。』
そうすると、私に次いでマルガレーテ様も
『では俺も、昨日は不意打ちごめんねぇ、今生の名は、マルガレーテ.フォン.ベルンシュタイン。前世では、特別救助隊に勤務しておりました。』
「レスキューだったんですか!」
フロルちゃんが、マルガレーテ様の職業に食いついた、そして俺達と目を合わせると
『では自分も改めまして、イルザ村、冒険者バルドの娘、フロルと申します。…生前は陸上自衛隊に所属しておりました。』
ひぇっこの部屋の3分の2が、元公務員
マルガレーテ様が「生前の記憶は何才くらいからあったの?」と質問したら
「確か、5~6歳の時ですね。家族が魔獣に襲われた時です。でも、そのおかげで今も家族元気で暮らせています。」
ああ、そういえばゲームのヒロインは確か母子家庭だった、それもあって将来の為に学園に来たんだよな。…あれ?もしかして
「3人とも、家族の命が危ない時に記憶が戻ってるんだね。」
二人は危険が目の前で迫った時で、俺の場合はかなり偶然だったけど。
つか、フロルちゃん幼女の時に魔獣倒したの?やっぱり世紀末覇者の匂いがするわ。
「あれ?でも、お父さんが無事で入学から殿下達を避けるなら、何で入学したの?」
と、ちょっと疑問に思ったので聞いてみたら
「ああ~えっと、それはですね。」
そう言って、しばし目を泳がせたあと
「ウィルミナたん、生まれる前から推しでした。」
と、綺麗な座礼をされた、「ふぁ?!」って変な声出たわ。
「俺、生前はオタでもありまして、「undervár.the.ROSE」もかなりやり込んでたんです、その中でもウィルミナ萌でして。ハイ」
「…もしかして…ウ=ス異本…。」
「すみません!購入しておりましたぁ!」
敬礼しながらカミングアウトされた!
「本当にね…記憶が戻った時、血の涙が出ましたよ、何でフロルなんだと。」
ウィルミナを追い詰めて、しかもストーリー中一番死亡率が高い!
「しかも同性だから、俺がウィルミナたんと結婚出来ない!まぁ、現実になった今、男でも完全にアウトですが!」
「でもどうしても、一目だけ生のウィルミナたん見たかったんです!!」
男泣きで嬉しくない激白された
存在彼女を見て、中身が違くてスマンの、と俺は思ってしまったが。
そんな俺の前で、フロルちゃんはゆらりと顔を上げて
「でも、入学しない事で、何が起こるかわからないのも怖かった、というのもあります。だったら、近くにいた方が、何か出来るんじゃ無いかと思いまして。」
「…よしんばゲームの通りエンカウントして、攻略対象が靡いて来ようものなら、性根を叩き直してやろうかと。」
あ、またフロルちゃんの顔の作画が、劇画調になってる。
「俺はとりあえず今後も、学園では気配を消して、攻略対象とは交流しない様にと思ってます。」
そう言ってくれる、フロルちゃんの気持ちは嬉しいけど
「でもそれなら尚更、俺達とは連携をとろうよ。一人よりも3人の方が何かあった時お互いフォロー出来ると思う。」
と、つい言ってしまったが
「うん、俺もそう思うよぉ~、報・連・相は大事でしょ。」
横でマルガレーテ様も、同意してくれた。
「え…でも…。」
と、フロルちゃんは少し躊躇していたが
「…確かに、情報交換は大事ですね。ではこれからは、夜に寮に帰った時報告にあがりますね。」
そう言って了承してくれた、ありがたい
…基本真面目な人なんだなぁ。
最初会えなかった時は不安だったけど、フロルちゃんと話事が出来て良かった。
できればこの後は、平和に学園生活が送れれば良いな。
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