ガチホモ悪役令嬢に転生する

てんてん

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第四部 そして剥がれ落ちる

彼女も真実を知る

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「つまりどゆ事?」

もう少し、解り易く説明願いたい
そう言う俺に、ウィルミナはため息をつきながら、説明を続ける

「…つまりね"この世界"は、世界樹の中で封印されてる私の夢の中、そしてこの時間軸の世界は、私の呪いで滅びの1歩手前」

「ヒェッ、何やってんの?!」

ついつい素直な感想を、言ってしまう
そんな俺を、静かに見つめながら

「同じ様に思ったお母様が、そんな私を止める為に、別の世界から引っ張ってきたのが、私と同じ魂を持つ貴方。」

「そして、私が興味を持つ様に、嫌悪しない様に"同じ姿"にして"この世界に連れて来た"」

「……え?」

え?ちょっと待って

「貴方が"起きた"と思って生活していたのは多分"お母様の記憶の世界"よ、最初から私達は全員この世界樹の中にいたの」

はぁぁぁぁぁぁ?!

え?じゃあちょっと待って、マルガレーテ様やフロルちゃんは?お父様は?!

そしてこの世界で生まれた、ルルは?!

頭が混乱する、足元が覚束無い、身体がふらついて後ろによろけた

「大丈夫、気持ちをしっかり持って。」


低く聞き覚えのある声、そしてしなやかな腕が俺を抱きとめてくれた

「…マルガレーテ…さま。」

その人はいつもの様に、安心する声で
"うん"と、返事を返してくれた。
夢幻ではなく、ちゃんと存在してくれていた事に安心して、泣きそうになる

ウィルミナは少し警戒した様に

「マルガレーテ?…フロル!?」

と言って身構える

「"ガワ"はそうですが、中身は違います!お願いそんな目で見ないで泣きそう」

マルガレーテ様の横で、フロルちゃんが
心臓を抑えて呻いている

「ほんっと、何回も言うけどなんでフロルかなぁ!アレですか!?俺がウィルミナたんに近付け無い為の、予防措置ってヤツですか?!」

そんな風に号泣するフロルちゃんに

「うるせぇ、怯えさせんな黙ってろ。」

と、蹴りを入れるマルガレーテ様

え?何??何か会わなかった短時間の間に、フロルちゃんに対する態度が、めっちゃ雑になってますね?

何がどうしたんです??

ハテナマークを量産した俺に、マルガレーテ様がにこりと笑いかけてくれる。

そんな2人を注意深く観察していたウィルミナが、納得した様に言った

「…貴方達は魂すら、元の2人と違う上に男性なのね。」

「正解"この子"と同じ世界から来た人間だよぉ。」

いつもの口調で、マルガレーテ様が答えた

そして、2人の後ろから

「……ウィルミナ。」

お母様まで現れた、腕に、ルルを抱いて。


その姿認めて、ウィルミナの顔が泣きそうに歪む

「……おかあさま。」

お母様は、少し安堵の息を吐き

「良かった…私の声が聞こえる様になったのね。」

そう言って、ルルをマルガレーテ様に渡すと、ウィルミナを抱きしめた。

2人の姿に、自分の役割は終わりなんだと悟る、この後の自分の行く末は大体想像がつくが、まぁこの"ウィルミナ"だった何年かが、走馬灯の様なモノだと納得した

子も残せず、只自分の為だけに生きた俺が、最後に少しだけ誰かの役に立った

それはとても、上等な事だ

そう思いながら、抱き合う親子が落ち着き自分の沙汰を待っていた…のだが

「コラ、何諦めた顔してるの。」

マルガレーテ様から、軽いチョップが飛んできた

振り向くと、腕にルルを抱っこしていつもの"仕方ないなぁ"って顔をしていた

と、言うか

「何で、ルルまでいるんですか?いや 、ルルの存在が夢じゃなかったのは嬉しいけど!」

この世界が、ゲームのウィルミナが封印された時間軸なら、多分お父様は亡くなっている…ならルルは何処から?

いや、マルガレーテ様やフロルちゃんの存在もだ、細かい謎がまだ残ってる

そこら辺の説明をお願いしたいのですが、よろしいですか!お母様!!
ウィルミナは抱っこしたままで良いから!

「もうちょっと位良いじゃない 、せっかちねぇ。」

ご不満なのは解るが、俺の精神衛生的に早めにご説明願いたい。
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