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1章
始まりの日
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10月21日 11時00分
東京は人口過密都市なだけあって、今日も人が大勢いるな。
それも今日までだけど。
少し肌寒いが、天気も良く過ごしやすい日だ。
昨日のテスト配信の後、直ぐに近場のホームセンターに行って、今できるだけの準備は行ってきた。
まぁ準備のし過ぎで、背負っているリュックは一杯だし、自分の見た目も割と浮いている自覚はある。
実際に、周りからの視線も変人を見る様な感じだし。
まぁ、登山でもするのかって感じの見た目だから仕方ないのだけれども。
それよりも、、だ。
安い腕時計に目を落とすと時刻は11時00分を少し過ぎたくらい。
もし前回の時と同じであれば、後数分もすれば始まる。
タイミングは一瞬。
ゲートが開いたら、混乱が起きる。
実際、当時の映像は見たので知っている。
配信画面の準備もしながら、チラッと反対の歩道の脇に視線を向ければ、案の定テレビの中継を行っているリポーターがいた。
ゲートの発生時に偶々近くでテレビ中継があるのは変わらずか。
刻々と時間が迫ってきていて、段々と心臓の音がうるさくなる。
人の目は確実に混乱が起きたタイミングで入れば気づかれない。
テレビの中継に関しても、帽子とマスクで変装しているから仮に映っても何とかなる、、と思いたい。
....きた!
ゲートが発生した瞬間に起きる地震。
かなり大きな揺れを感じながら、慌てずゆっくりと歩きながらゲートの発生地点まで移動を始める。
この揺れが収まってからが勝負だ。
周囲の人も流石に大きな揺れだから自分の方を見てないし、テレビカメラにも映ってない。
俺が発生ポイントの直ぐ近くまで着いたタイミングで揺れが収まった。
心臓がバクバクと大きな音を立てている。
パチッと青い光が目の前数メートルの所で弾けた。
弾けた光に気づいた人は殆どいない。
弾けた地点が一気に明るくなる。
ゲートが開いた。
ゲートが開いた明るさに、流石に全員が注目するが、もうそのタイミングで自分は一足先にゲートを潜っている。
こうして、目撃者が殆どいない状態で侵入に成功した。
「侵入は成功したからこれからだ」
未だに、心臓の音がうるさいが必死に落ち着けながらスマホを起動して配信を開始する。
充電が切れる事も想定して携帯充電器も用意してあるが、それでも配信を付けてる関係で長時間の配信は出来ない。
昨日のテスト以降、稼働時間も念入りに調べて4時間が限度だったしなるべく早くレベル上げする必要があるよな。
限定公開設定で配信を開始して、合わせてサブアカウントを起動、配信を開く。
【視聴者数】 2人
【コメント欄】 test 炎
test 身体強化
test 雷
test 回復
test 身体強化
test 回復
「一先ずこれで良いか。このダンジョンはゴブリンしか出ないし、武器は....ゴブリンからのドロップ次第か」
いくらか落ち着いて来たので、改めて中の状態を確認したけど変わってない。
このダンジョンは平原ダンジョンで、森もあるが平原の方が広いダンジョンだ。
前回、このダンジョンが放置された事によって、強化されたゴブリンが外に出てきた。
覚醒者じゃない人が強化されたゴブリンと戦えば間違いなく死ぬが、今の俺なら問題ない。
なんせ、ゴブリンは前の自分でも倒せたのだから。
早速移動を始めながら、ゴブリンを探しに行く。と言っても、場所のアタリは付いてるのだ。
ゴブリンは森の中にいる。
「グギャギギャッ!」
早歩きで森に進むと早速、一体発見した。
木陰に潜む一匹のゴブリン。震える指で配信画面を操作しながら、俺は笑った。──Reviveの初配信、開幕だ。
気付かれない様に慎重に息を潜めながら、バックを下してホームセンターで購入した鉈を手に取ると右手に持って低く構える。
覚醒した者は常人より身体能力が上がるとはいえ、レベルの低い今の状態では、一般人より運動神経が良い程度だ。
ゴブリンが気づかず俺に背を向けたタイミングで静かに息を一呼吸して一気に接近して脳天目掛けて一気に鉈を振り下ろす。
気配に気づいたゴブリンが慌てて振り返るが、遅い!
「ギギャアアアッ!」
グサッ!と大きな音と共にゴブリンが叫ぶが、間髪入れずに何度も鉈で切りつける。
レベルが上がれば、MPと体力は回復する,,,だけど今はスキルを使わずに倒したい。
レベルがいつ上がるか分からない状態ではなるべくスキルを温存したい。
だから
「さっさと死ねっ!」
刃が肉にめり込み、断末魔が森に響く。続けざまに何度も鉈を振り下ろし、動きを止める。血の匂いが濃くなる。
切り刻むごとに、心の奥で何かが解ける。過去の屈辱、裏切り、無力感――それらが刃と共に零れ落ちる。
ようやく動きを止めたゴブリンを眺めながら、真っ赤に染まった手を見ながら満足感に息を吐く。
ガサッと音がした。
やっぱり音に釣られて来るよな。
音の先を見ると、既に獲物を見つけた様子のゴブリンが5体もこちらに向けて走ってきていた。
東京は人口過密都市なだけあって、今日も人が大勢いるな。
それも今日までだけど。
少し肌寒いが、天気も良く過ごしやすい日だ。
昨日のテスト配信の後、直ぐに近場のホームセンターに行って、今できるだけの準備は行ってきた。
まぁ準備のし過ぎで、背負っているリュックは一杯だし、自分の見た目も割と浮いている自覚はある。
実際に、周りからの視線も変人を見る様な感じだし。
まぁ、登山でもするのかって感じの見た目だから仕方ないのだけれども。
それよりも、、だ。
安い腕時計に目を落とすと時刻は11時00分を少し過ぎたくらい。
もし前回の時と同じであれば、後数分もすれば始まる。
タイミングは一瞬。
ゲートが開いたら、混乱が起きる。
実際、当時の映像は見たので知っている。
配信画面の準備もしながら、チラッと反対の歩道の脇に視線を向ければ、案の定テレビの中継を行っているリポーターがいた。
ゲートの発生時に偶々近くでテレビ中継があるのは変わらずか。
刻々と時間が迫ってきていて、段々と心臓の音がうるさくなる。
人の目は確実に混乱が起きたタイミングで入れば気づかれない。
テレビの中継に関しても、帽子とマスクで変装しているから仮に映っても何とかなる、、と思いたい。
....きた!
ゲートが発生した瞬間に起きる地震。
かなり大きな揺れを感じながら、慌てずゆっくりと歩きながらゲートの発生地点まで移動を始める。
この揺れが収まってからが勝負だ。
周囲の人も流石に大きな揺れだから自分の方を見てないし、テレビカメラにも映ってない。
俺が発生ポイントの直ぐ近くまで着いたタイミングで揺れが収まった。
心臓がバクバクと大きな音を立てている。
パチッと青い光が目の前数メートルの所で弾けた。
弾けた光に気づいた人は殆どいない。
弾けた地点が一気に明るくなる。
ゲートが開いた。
ゲートが開いた明るさに、流石に全員が注目するが、もうそのタイミングで自分は一足先にゲートを潜っている。
こうして、目撃者が殆どいない状態で侵入に成功した。
「侵入は成功したからこれからだ」
未だに、心臓の音がうるさいが必死に落ち着けながらスマホを起動して配信を開始する。
充電が切れる事も想定して携帯充電器も用意してあるが、それでも配信を付けてる関係で長時間の配信は出来ない。
昨日のテスト以降、稼働時間も念入りに調べて4時間が限度だったしなるべく早くレベル上げする必要があるよな。
限定公開設定で配信を開始して、合わせてサブアカウントを起動、配信を開く。
【視聴者数】 2人
【コメント欄】 test 炎
test 身体強化
test 雷
test 回復
test 身体強化
test 回復
「一先ずこれで良いか。このダンジョンはゴブリンしか出ないし、武器は....ゴブリンからのドロップ次第か」
いくらか落ち着いて来たので、改めて中の状態を確認したけど変わってない。
このダンジョンは平原ダンジョンで、森もあるが平原の方が広いダンジョンだ。
前回、このダンジョンが放置された事によって、強化されたゴブリンが外に出てきた。
覚醒者じゃない人が強化されたゴブリンと戦えば間違いなく死ぬが、今の俺なら問題ない。
なんせ、ゴブリンは前の自分でも倒せたのだから。
早速移動を始めながら、ゴブリンを探しに行く。と言っても、場所のアタリは付いてるのだ。
ゴブリンは森の中にいる。
「グギャギギャッ!」
早歩きで森に進むと早速、一体発見した。
木陰に潜む一匹のゴブリン。震える指で配信画面を操作しながら、俺は笑った。──Reviveの初配信、開幕だ。
気付かれない様に慎重に息を潜めながら、バックを下してホームセンターで購入した鉈を手に取ると右手に持って低く構える。
覚醒した者は常人より身体能力が上がるとはいえ、レベルの低い今の状態では、一般人より運動神経が良い程度だ。
ゴブリンが気づかず俺に背を向けたタイミングで静かに息を一呼吸して一気に接近して脳天目掛けて一気に鉈を振り下ろす。
気配に気づいたゴブリンが慌てて振り返るが、遅い!
「ギギャアアアッ!」
グサッ!と大きな音と共にゴブリンが叫ぶが、間髪入れずに何度も鉈で切りつける。
レベルが上がれば、MPと体力は回復する,,,だけど今はスキルを使わずに倒したい。
レベルがいつ上がるか分からない状態ではなるべくスキルを温存したい。
だから
「さっさと死ねっ!」
刃が肉にめり込み、断末魔が森に響く。続けざまに何度も鉈を振り下ろし、動きを止める。血の匂いが濃くなる。
切り刻むごとに、心の奥で何かが解ける。過去の屈辱、裏切り、無力感――それらが刃と共に零れ落ちる。
ようやく動きを止めたゴブリンを眺めながら、真っ赤に染まった手を見ながら満足感に息を吐く。
ガサッと音がした。
やっぱり音に釣られて来るよな。
音の先を見ると、既に獲物を見つけた様子のゴブリンが5体もこちらに向けて走ってきていた。
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