6 / 6
1章
外の現実と中の現実的空想
しおりを挟む
時間は少しもどり、悠馬がダンジョンに入る直前まで戻る。
東京グルメツアーと銘打ったニュース番組の企画中
レポーターの久遠 真白はテレビ内では優秀で評価が高かった。
真面目な性格と、報道に掛ける熱意は誰よりも高い。
見た目の美しさも相まって、視聴者人気も高いが、本人はやっぱりニュース報道キャスターに憧れていた。
そんな真白に今日転機が訪れる事になるとは思いもしなかった。
「スタジオと視聴者の皆さーん!今日は、ここ新宿に来ています!東京グルメツアーさっそく行ってみましょう!」
「新宿だけあって、今日も若い人たちで賑わっていますが、今日は新宿で一番人気のパスタ屋コンフィの前に来ています!既にお昼前にも関わらず、店内にお客さんで賑わってますが早速中に入ってみたいと思います!」
笑顔でレポートする真白は、それを移すカメラマン、それと遠巻きに眺めるファンを横目にいざ店内に入ろうとした時だった。
真白は大きな揺れを感じて、慌てて頭を押さえる。
地震だ!と理解すると直ぐに、自身の職業魂に火が付いて懸命に状況を説明する。
「……っ!今、大きな地震が!新宿の路上で、強い揺れを感じています!皆さん、映像でわかりますか!?看板やガラスにも注意してください!」あまりに大きい揺れにしゃがみ込みながら必死に状況を説明しながら、辺りの様子と、店内の様子を確認してレポートを続ける。
耳のインカムからは、スタジオの動揺と、キャスターの男性から「早く建物から離れて!」と言う声が聞こえる。
だが、想像以上の揺れに動けない自分と、リアルな現場を報道しなければと言う真面目な部分が逃げ出したい衝動を抑えてカメラに向かって状況を常に報道している。
揺れが収まり始める。
揺れが収まった、震度6くらいはあるんじゃないか?なんて安堵した中で久遠真白は、ハッキリと聞こえた。
バチッッ!と電気が弾ける音。
最初は電線が切れたと思ったが、それは無い。
ここ新宿は、地面の中に電線を入れてるからだ。
そして変な物を見た。
元々、変な人だなぁとは思っていたから気づいたのかもしれないが、登山に行くような恰好と大きいリュックを背負った男性が、急ぎ足で道路に向かって歩き始めていた。
何だろう、そう思ったから気付いた。
青い光が一瞬見えた。
「あれは、、何?」
思わず声を出して、それを拾ったカメラマンが久遠の視線の先にカメラを向けようとした瞬間
まばゆい光と共に青い渦を巻いた、現実とは思えない何かが姿を現した。
「おい!なんだあれ!?」
「映せ!久遠!状況をスタジオに伝えるんだ!!」
カメラマンとディレクターが声が入るのも気にせず、久遠に声を掛けるとハッとした表情ですぐに仕事モードに切り替える。
「緊急です!突如道路に謎の渦が出現しました!大きな光と電気のバチッとなる音が聞こえて直ぐに突如、東京新宿に謎の現象が起きています!!先ほどの地震と関係があるのでしょうか!?」
「繰り返します!新宿の路上で謎の光と渦が発生しています!周囲の方は冷静に、できるだけ距離を取ってください!」
カメラマンが渦の方にカメラを向けたので、カメラの前に移動しながら逐一現場の状況を説明していく。
近くにいた警察が慌てて無線を入れている様子や、野次馬がスマホを構えて写真を撮っている状況を必死に説明しながら、ふと疑問に思った。
さっき居た変な人が、いない?
渦の近くにいた人がいなくなっていた。
まさか!?
「あの中に、、入った?、と言うより入れるの?」
ーーーーーーーーーーーー
外の様子を知らない悠馬は、ひたすらゴブリンを倒し続けていた。
既にレベルも5レベルまで上がっているが、目標としていた10レベルまでは届かない。
時間も既に、中に入ってから3時間近くかかっており、帰りの事も考えるとこれ以上は中での活動は危険ともいえる。
だが、問題はそれだけではない。
出る時だ。
「確か、ゲートが開いて直ぐは警察が対応していたが、直ぐに自衛隊が対応を始めたはず」
その後、翌日に自衛隊がゲートの中に潜入してゴブリンを発見、戦闘を行うが音を重火器と大人数で入った事が災いしてこのダンジョンの中でボスの次に強いモンスターと遭遇して多数の負傷者を出して撤退するんだったか。
正直言うと、しばらくダンジョンに潜ったままで居たいのだが、配信をする関係で長時間のアタックが現状出来ないのは問題だ。
「ただ、レベルがここまで上がったからこそ出来る事もある」
配信可能時間はのこり1時間という所だし、当初の予定通り一旦配信を閉じるか。
スマホの配信画面から停止を選択して配信を閉じるとスマホの電源を落とす。
これで最悪、今のレベルでも対処できない数のゴブリンに遭遇した場合に配信を付ければ1時間はスキルを発動できる。
それに、あくまでレベル10まで行けば今回の目標は達成できる。
「さて、やるか」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
=============
名前 佐藤悠馬
level 5
職業 配信者ユニークジョブ rank EX
スキル
・金の力 【rank】 A
・人気の力 【rank】 S
・言葉の力 【rank】 EX
・頭部破壊 【rank】 F
HP 130
ATK 58
AGI 61
DEF 42
MP 45/45
LUK 156
スキル詳細
金の力
配信を行ってる場合に限り効果発動する。
配信上の投げ銭機能により金を得た場合、金額に応じて規定時間能力値が200%増大する。
人気の力
配信を行っている場合に限り効果を発動する。
配信を見ている人間の数×1%分経験値に上昇補正が加わる。
但し上昇補正値は10000%からは上昇しない。
戦闘終了時に見ている視聴者数をカウントする。
言葉の力
配信を行っている場合に限り効果を発動する。
配信中にコメントをされた場合、そのコメントに記載の任意部分を切り取って言葉に込められた力を具現化することが出来る。
頭部破壊
頭部に対する、打撃・斬撃・魔法攻撃を行うと筋力値+20%の追加ダメージを与える。
=============
東京グルメツアーと銘打ったニュース番組の企画中
レポーターの久遠 真白はテレビ内では優秀で評価が高かった。
真面目な性格と、報道に掛ける熱意は誰よりも高い。
見た目の美しさも相まって、視聴者人気も高いが、本人はやっぱりニュース報道キャスターに憧れていた。
そんな真白に今日転機が訪れる事になるとは思いもしなかった。
「スタジオと視聴者の皆さーん!今日は、ここ新宿に来ています!東京グルメツアーさっそく行ってみましょう!」
「新宿だけあって、今日も若い人たちで賑わっていますが、今日は新宿で一番人気のパスタ屋コンフィの前に来ています!既にお昼前にも関わらず、店内にお客さんで賑わってますが早速中に入ってみたいと思います!」
笑顔でレポートする真白は、それを移すカメラマン、それと遠巻きに眺めるファンを横目にいざ店内に入ろうとした時だった。
真白は大きな揺れを感じて、慌てて頭を押さえる。
地震だ!と理解すると直ぐに、自身の職業魂に火が付いて懸命に状況を説明する。
「……っ!今、大きな地震が!新宿の路上で、強い揺れを感じています!皆さん、映像でわかりますか!?看板やガラスにも注意してください!」あまりに大きい揺れにしゃがみ込みながら必死に状況を説明しながら、辺りの様子と、店内の様子を確認してレポートを続ける。
耳のインカムからは、スタジオの動揺と、キャスターの男性から「早く建物から離れて!」と言う声が聞こえる。
だが、想像以上の揺れに動けない自分と、リアルな現場を報道しなければと言う真面目な部分が逃げ出したい衝動を抑えてカメラに向かって状況を常に報道している。
揺れが収まり始める。
揺れが収まった、震度6くらいはあるんじゃないか?なんて安堵した中で久遠真白は、ハッキリと聞こえた。
バチッッ!と電気が弾ける音。
最初は電線が切れたと思ったが、それは無い。
ここ新宿は、地面の中に電線を入れてるからだ。
そして変な物を見た。
元々、変な人だなぁとは思っていたから気づいたのかもしれないが、登山に行くような恰好と大きいリュックを背負った男性が、急ぎ足で道路に向かって歩き始めていた。
何だろう、そう思ったから気付いた。
青い光が一瞬見えた。
「あれは、、何?」
思わず声を出して、それを拾ったカメラマンが久遠の視線の先にカメラを向けようとした瞬間
まばゆい光と共に青い渦を巻いた、現実とは思えない何かが姿を現した。
「おい!なんだあれ!?」
「映せ!久遠!状況をスタジオに伝えるんだ!!」
カメラマンとディレクターが声が入るのも気にせず、久遠に声を掛けるとハッとした表情ですぐに仕事モードに切り替える。
「緊急です!突如道路に謎の渦が出現しました!大きな光と電気のバチッとなる音が聞こえて直ぐに突如、東京新宿に謎の現象が起きています!!先ほどの地震と関係があるのでしょうか!?」
「繰り返します!新宿の路上で謎の光と渦が発生しています!周囲の方は冷静に、できるだけ距離を取ってください!」
カメラマンが渦の方にカメラを向けたので、カメラの前に移動しながら逐一現場の状況を説明していく。
近くにいた警察が慌てて無線を入れている様子や、野次馬がスマホを構えて写真を撮っている状況を必死に説明しながら、ふと疑問に思った。
さっき居た変な人が、いない?
渦の近くにいた人がいなくなっていた。
まさか!?
「あの中に、、入った?、と言うより入れるの?」
ーーーーーーーーーーーー
外の様子を知らない悠馬は、ひたすらゴブリンを倒し続けていた。
既にレベルも5レベルまで上がっているが、目標としていた10レベルまでは届かない。
時間も既に、中に入ってから3時間近くかかっており、帰りの事も考えるとこれ以上は中での活動は危険ともいえる。
だが、問題はそれだけではない。
出る時だ。
「確か、ゲートが開いて直ぐは警察が対応していたが、直ぐに自衛隊が対応を始めたはず」
その後、翌日に自衛隊がゲートの中に潜入してゴブリンを発見、戦闘を行うが音を重火器と大人数で入った事が災いしてこのダンジョンの中でボスの次に強いモンスターと遭遇して多数の負傷者を出して撤退するんだったか。
正直言うと、しばらくダンジョンに潜ったままで居たいのだが、配信をする関係で長時間のアタックが現状出来ないのは問題だ。
「ただ、レベルがここまで上がったからこそ出来る事もある」
配信可能時間はのこり1時間という所だし、当初の予定通り一旦配信を閉じるか。
スマホの配信画面から停止を選択して配信を閉じるとスマホの電源を落とす。
これで最悪、今のレベルでも対処できない数のゴブリンに遭遇した場合に配信を付ければ1時間はスキルを発動できる。
それに、あくまでレベル10まで行けば今回の目標は達成できる。
「さて、やるか」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
=============
名前 佐藤悠馬
level 5
職業 配信者ユニークジョブ rank EX
スキル
・金の力 【rank】 A
・人気の力 【rank】 S
・言葉の力 【rank】 EX
・頭部破壊 【rank】 F
HP 130
ATK 58
AGI 61
DEF 42
MP 45/45
LUK 156
スキル詳細
金の力
配信を行ってる場合に限り効果発動する。
配信上の投げ銭機能により金を得た場合、金額に応じて規定時間能力値が200%増大する。
人気の力
配信を行っている場合に限り効果を発動する。
配信を見ている人間の数×1%分経験値に上昇補正が加わる。
但し上昇補正値は10000%からは上昇しない。
戦闘終了時に見ている視聴者数をカウントする。
言葉の力
配信を行っている場合に限り効果を発動する。
配信中にコメントをされた場合、そのコメントに記載の任意部分を切り取って言葉に込められた力を具現化することが出来る。
頭部破壊
頭部に対する、打撃・斬撃・魔法攻撃を行うと筋力値+20%の追加ダメージを与える。
=============
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました
ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。
凡夫転生〜異世界行ったらあまりにも普通すぎた件〜
小林一咲
ファンタジー
「普通がいちばん」と教え込まれてきた佐藤啓二は、日本の平均寿命である81歳で平凡な一生を終えた。
死因は癌だった。
癌による全死亡者を占める割合は24.6パーセントと第一位である。
そんな彼にも唯一「普通では無いこと」が起きた。
死後の世界へ導かれ、女神の御前にやってくると突然異世界への転生を言い渡される。
それも生前の魂、記憶や未来の可能性すらも次の世界へと引き継ぐと言うのだ。
啓二は前世でもそれなりにアニメや漫画を嗜んでいたが、こんな展開には覚えがない。
挙げ句の果てには「質問は一切受け付けない」と言われる始末で、あれよあれよという間に異世界へと転生を果たしたのだった。
インヒター王国の外、漁業が盛んな街オームで平凡な家庭に産まれ落ちた啓二は『バルト・クラスト』という新しい名を受けた。
そうして、しばらく経った頃に自身の平凡すぎるステータスとおかしなスキルがある事に気がつく――。
これはある平凡すぎる男が異世界へ転生し、その普通で非凡な力で人生を謳歌する物語である。
腹違いの妹にすべてを奪われた薄幸の令嬢が、義理の母に殴られた瞬間、前世のインテリヤクザなおっさんがぶちギレた場合。
灯乃
ファンタジー
十二歳のときに母が病で亡くなった途端、父は後妻と一歳年下の妹を新たな『家族』として迎え入れた。
彼らの築く『家族』の輪から弾き出されたアニエスは、ある日義母の私室に呼び出され――。
タイトル通りのおっさんコメディーです。
「俺が勇者一行に?嫌です」
東稔 雨紗霧
ファンタジー
異世界に転生したけれども特にチートも無く前世の知識を生かせる訳でも無く凡庸な人間として過ごしていたある日、魔王が現れたらしい。
物見遊山がてら勇者のお披露目式に行ってみると勇者と目が合った。
は?無理
無自覚に世界最強だった俺、追放後にチートがバレて全員ざまぁされる件
fuwamofu
ファンタジー
冒険者団から「役立たず」と追放された青年リオ。
実は彼のスキル《創造》は、世界の理を作り替える最強の能力だった。
追放後、孤独な旅に出るリオは、自身の無自覚な力で人々を救い、国を救い、やがて世界の中心に立つ。
そんな彼の元には、かつて彼を見下していた美少女たちが次々と跪いていく──。
これは、無自覚に世界を変えてしまう青年の、ざまぁと覇道の物語。
家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~
北条新九郎
ファンタジー
三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。
父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。
ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。
彼の職業は………………ただの門番である。
そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。
週二回更新になります。お気に入り・感想、宜しくお願いします。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
異世界配信中。幼馴染みに捨てられた俺に、神々(視聴者)がコメントしてくるんだが。
葉月
ファンタジー
コルネ村で、幼なじみであり恋人でもあったユリアナと、ささやかな幸福を分かち合って生きていたロイド。
だがある日、ユリアナは女神の愛子として目覚め、国王の命により王都へと連れ去られる。
突然、日常を奪われ、運命に引き裂かれたロイドは、抗う術も持たぬまま、否応なく大きな流れへと呑み込まれていく。
これは、奪われたものを取り戻すため、そして理不尽な運命に抗おうとする、一人の少年の物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる