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フレデリカがランドールにエスコートされて入場した瞬間、一瞬誰もが言葉を忘れた。
男女問わず視線を奪う銀髪の美男子と、妖精かと見紛う金髪の美少女の組み合わせは、その場にいる者をまるで御伽噺の世界に連れて行くかのように現実味の薄いものだった。
何も知らない周囲は頬を染め、小声で言葉を交わす。
しかし渦中にいる2人は周りなど知らないとばかりの様子であった。
「師匠……じゃなかった、ランドール様。大丈夫ですか?」
「…………人が多い。酔う」
「社交界嫌いの噂は本当だったんですね……でもこんなに注目されれば、嫌になるのも分かる気がします」
げっそりしたランドールが指先を振って人隠しの魔法をかける。先程より注目されにくくなった2人は、壁際に寄って一息ついた。
「ちなみにこんなに注目されているのは私だけではなく君もだぞ」
「ええ? まさか」
今まで太っていたため人目を避けていたフレデリカは、痩せてからも魔法の修行で忙しく、お茶会のような非公式の社交も経験が無い。故に自分の評価は家族と自身しかおらず、自己評価は低い。
しかし痩せたことでヒュポーン家の遺伝子をばっちり覚醒させている現在のフレデリカは、おそらく会場中のどの令嬢よりも麗しく才能に溢れた人間だった。
「嘘などつくか。ああ……ほら。そこの男たちが君を見ているぞ」
ランドールの唇の端がわずかに持ち上がる。それは彼が何かを閃いたときの証であることを、フレデリカは身をもって知っていた。
ただ彼はそれ以上何かを言うつもりはないらしい。果実水のグラスを傾け、目線だけで「行け」と促す。
(ああ、なるほど)
視線を辿り行きついた先……見間違えようもない炎色の髪の青年とフレデリカの目が合った。
婚約者だというのにエスコートの義務を放り出した彼は、ちゃっかりパーティーに出席していたらしい。周りにいる友人らしき青年たちの傍には婚約者が寄り添っており、男一人で佇んでいる姿は異質に見えたが、どうやら彼自身にその自覚は無いようだった。
もう一度、フレデリカはランドールを振り返る。やはりランドールは面白そうな顔でひとつ頷いた。
彼は覚えていた。フレデリカが彼を見返したくて魔法を学んだことを。
(絶好の機会、ということですね師匠)
先手必勝。婚約破棄などさせるものか、するならこちらから。
泣き寝入りもしなければ、なんなら泣き伏せるのは相手であれ。
やられたらばれないようにやり返せ。
家訓を胸に、フレデリカは歩み寄ってくる青年に――エリックに蕩けるような笑みを浮かべて相対した。
「麗しいレディ。おひとりで?」
もうその第一声でフレデリカの何重にも被った猫が剝がれそうだった。
いけないいけない。まだこれから。
手にした扇で口元を隠し、目線をわずかにずらす。あなたに興味なんてありません、という意味だ。
「お名前をお伺いしても?」
目の前にいるのは自身の婚約者だというのに精いっぱいの決め顔でエリックが微笑む。幾多の令嬢の頬を染めてきた渾身の笑みだ。
(武器を最初から晒しちゃ駄目じゃない)
何も知らなかった頃のフレデリカなら、そんな笑みを向けられたら嬉しかっただろう。
もっとも、エリックの本心を知る前から彼のそんな笑顔を向けられたことは一度たりとも無かったのだけれど。
「……相手に名前を尋ねるなら、ご自分から言うのがマナーでは?」
「あ……そ、そうか。失礼、貴女の言う通りだ。私はエリック・ルザード。どうぞエリックと」
「ルザード侯爵家の方でいらっしゃいましたのね。実はそうではないかと思っておりましたの、侯爵家の方らしい雰囲気をお持ちでしたから」
……現在のルザード侯爵家はあまり評判がよろしくない。主に目の前のぼんくら息子のせいである。
しかしフレデリカの皮肉に気づかないエリックは嬉しそうに頬を紅潮させた。
「貴女はどうやら非常に良い審美眼をお持ちのようだ! 貴女のような素晴らしい女性に会えたこと、神々に感謝してもしきれない」
「随分とお口が達者で、悪い方。そんな様子じゃ、婚約者を不安にさせてしまうのでは?」
「婚約者?」
エリックは初めて聞いた、と言わんばかりに片眉を上げ、にやりと笑みを深くする。
侮蔑と歓喜がない交ぜになったような――形容しがたい「悪い」顔だった。
「まあ婚約者はいますが、これがもう貴女と同じ貴族令嬢であることが信じられないほど肥え太った人間なんですよ。彼女の一族は美しい者が多いのですが、その中で唯一太っているんです。とんだ外れですよ」
外れで悪かったな。
フレデリカのこめかみに一瞬青筋が浮かぶ。
「おまけに婚約者だというのに愛想の欠片も無く、一緒にいてもつまらない。見た目も駄目、中身も駄目、家格も下ですが一応侯爵家と釣り合う程度に資産があるので及第点というところですかね」
ギチギチと音がする。何かと思えば、フレデリカが握りしめる扇と手袋が擦れる音だった。
みし……っと鳴ってはいけない音が扇から聞こえた気もするが、気のせいだろう。
「今日のパーティーも来ていないようです。まあ、来たところで無様を晒して私に恥をかかせるだけなので来なくて構いませんが」
「それ以上はおやめくださいな。このような場で婚約者を悪し様に言うのはよろしくありません」
「貴女は麗しいうえ、なんとも優しい性格のようだ。私のことを心配してくださっているのですね……ああ、私の運命の人」
見当違いな解釈でうっとりするエリックの眼差しに悪寒を感じながら、フレデリカは首を振る。心配というよりも最低限のマナーを指摘しただけだが、それに彼が気づいた様子はない。
そしてエリックは気づいていない。熱が入り、次第に話す声音がどんどん大きくなった結果、今や会場中の注目を浴びていることを。
「けれど私は心配いりません、貴女という女神に会えたのだから。そうだ、今度私が見世物をお見せしますよ。きっと気に入ると思います」
フレデリカが黙ったままなのを自分の話に興味津々だと捉えたのだろう、エリックはますます得意げに胸を張った。
まるで渾身の作品を発表する芸術家のように。
「私が婚約破棄を申し出たら面白いと思いませんか? きっと泣いて縋りついてくる! 醜い人間がなりふり構わず行動する姿は見ていて気分が良いでしょう?」
既に分かっていたがクズの極みだった。
フレデリカの手の中で、扇が音を立てて壊れた。
男女問わず視線を奪う銀髪の美男子と、妖精かと見紛う金髪の美少女の組み合わせは、その場にいる者をまるで御伽噺の世界に連れて行くかのように現実味の薄いものだった。
何も知らない周囲は頬を染め、小声で言葉を交わす。
しかし渦中にいる2人は周りなど知らないとばかりの様子であった。
「師匠……じゃなかった、ランドール様。大丈夫ですか?」
「…………人が多い。酔う」
「社交界嫌いの噂は本当だったんですね……でもこんなに注目されれば、嫌になるのも分かる気がします」
げっそりしたランドールが指先を振って人隠しの魔法をかける。先程より注目されにくくなった2人は、壁際に寄って一息ついた。
「ちなみにこんなに注目されているのは私だけではなく君もだぞ」
「ええ? まさか」
今まで太っていたため人目を避けていたフレデリカは、痩せてからも魔法の修行で忙しく、お茶会のような非公式の社交も経験が無い。故に自分の評価は家族と自身しかおらず、自己評価は低い。
しかし痩せたことでヒュポーン家の遺伝子をばっちり覚醒させている現在のフレデリカは、おそらく会場中のどの令嬢よりも麗しく才能に溢れた人間だった。
「嘘などつくか。ああ……ほら。そこの男たちが君を見ているぞ」
ランドールの唇の端がわずかに持ち上がる。それは彼が何かを閃いたときの証であることを、フレデリカは身をもって知っていた。
ただ彼はそれ以上何かを言うつもりはないらしい。果実水のグラスを傾け、目線だけで「行け」と促す。
(ああ、なるほど)
視線を辿り行きついた先……見間違えようもない炎色の髪の青年とフレデリカの目が合った。
婚約者だというのにエスコートの義務を放り出した彼は、ちゃっかりパーティーに出席していたらしい。周りにいる友人らしき青年たちの傍には婚約者が寄り添っており、男一人で佇んでいる姿は異質に見えたが、どうやら彼自身にその自覚は無いようだった。
もう一度、フレデリカはランドールを振り返る。やはりランドールは面白そうな顔でひとつ頷いた。
彼は覚えていた。フレデリカが彼を見返したくて魔法を学んだことを。
(絶好の機会、ということですね師匠)
先手必勝。婚約破棄などさせるものか、するならこちらから。
泣き寝入りもしなければ、なんなら泣き伏せるのは相手であれ。
やられたらばれないようにやり返せ。
家訓を胸に、フレデリカは歩み寄ってくる青年に――エリックに蕩けるような笑みを浮かべて相対した。
「麗しいレディ。おひとりで?」
もうその第一声でフレデリカの何重にも被った猫が剝がれそうだった。
いけないいけない。まだこれから。
手にした扇で口元を隠し、目線をわずかにずらす。あなたに興味なんてありません、という意味だ。
「お名前をお伺いしても?」
目の前にいるのは自身の婚約者だというのに精いっぱいの決め顔でエリックが微笑む。幾多の令嬢の頬を染めてきた渾身の笑みだ。
(武器を最初から晒しちゃ駄目じゃない)
何も知らなかった頃のフレデリカなら、そんな笑みを向けられたら嬉しかっただろう。
もっとも、エリックの本心を知る前から彼のそんな笑顔を向けられたことは一度たりとも無かったのだけれど。
「……相手に名前を尋ねるなら、ご自分から言うのがマナーでは?」
「あ……そ、そうか。失礼、貴女の言う通りだ。私はエリック・ルザード。どうぞエリックと」
「ルザード侯爵家の方でいらっしゃいましたのね。実はそうではないかと思っておりましたの、侯爵家の方らしい雰囲気をお持ちでしたから」
……現在のルザード侯爵家はあまり評判がよろしくない。主に目の前のぼんくら息子のせいである。
しかしフレデリカの皮肉に気づかないエリックは嬉しそうに頬を紅潮させた。
「貴女はどうやら非常に良い審美眼をお持ちのようだ! 貴女のような素晴らしい女性に会えたこと、神々に感謝してもしきれない」
「随分とお口が達者で、悪い方。そんな様子じゃ、婚約者を不安にさせてしまうのでは?」
「婚約者?」
エリックは初めて聞いた、と言わんばかりに片眉を上げ、にやりと笑みを深くする。
侮蔑と歓喜がない交ぜになったような――形容しがたい「悪い」顔だった。
「まあ婚約者はいますが、これがもう貴女と同じ貴族令嬢であることが信じられないほど肥え太った人間なんですよ。彼女の一族は美しい者が多いのですが、その中で唯一太っているんです。とんだ外れですよ」
外れで悪かったな。
フレデリカのこめかみに一瞬青筋が浮かぶ。
「おまけに婚約者だというのに愛想の欠片も無く、一緒にいてもつまらない。見た目も駄目、中身も駄目、家格も下ですが一応侯爵家と釣り合う程度に資産があるので及第点というところですかね」
ギチギチと音がする。何かと思えば、フレデリカが握りしめる扇と手袋が擦れる音だった。
みし……っと鳴ってはいけない音が扇から聞こえた気もするが、気のせいだろう。
「今日のパーティーも来ていないようです。まあ、来たところで無様を晒して私に恥をかかせるだけなので来なくて構いませんが」
「それ以上はおやめくださいな。このような場で婚約者を悪し様に言うのはよろしくありません」
「貴女は麗しいうえ、なんとも優しい性格のようだ。私のことを心配してくださっているのですね……ああ、私の運命の人」
見当違いな解釈でうっとりするエリックの眼差しに悪寒を感じながら、フレデリカは首を振る。心配というよりも最低限のマナーを指摘しただけだが、それに彼が気づいた様子はない。
そしてエリックは気づいていない。熱が入り、次第に話す声音がどんどん大きくなった結果、今や会場中の注目を浴びていることを。
「けれど私は心配いりません、貴女という女神に会えたのだから。そうだ、今度私が見世物をお見せしますよ。きっと気に入ると思います」
フレデリカが黙ったままなのを自分の話に興味津々だと捉えたのだろう、エリックはますます得意げに胸を張った。
まるで渾身の作品を発表する芸術家のように。
「私が婚約破棄を申し出たら面白いと思いませんか? きっと泣いて縋りついてくる! 醜い人間がなりふり構わず行動する姿は見ていて気分が良いでしょう?」
既に分かっていたがクズの極みだった。
フレデリカの手の中で、扇が音を立てて壊れた。
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