43 / 53
第4章 Search for Grandpa
●第40話 歓迎しないMagic Loader
しおりを挟む
いーーーーーーっやっはーーーー!
ついほーだ、ついほーだ、たーのしーなー♪
あの牢獄のような(牢獄にもいたし)ルカンドマルアを抜け出して、再び家出ライフだぜ、最高ーー!
と張り切って飛び出したら、早速青い影が舞い降りてきた。
「ose- yo! 」
トゴリーティスにそう書かれていた。ああ、わが盟友バウザス、ほんとに待っていたんだな、ごめんよー!
ああ、このウロコの感触、懐かしー、さあ、行くぞバウザス!
……ってどこへ?
そうだった、俺はマジック・ローダーの面々から見捨てられて、もう行くところなんかないんだった。
うーん、そろそろあいつら、頭冷えてないかなー
そう思って、「第6話 歓迎するMagic Loader」と同じルートで向かった先は、アシジーモのいるエギトゥヤム。
町の入り口までくると、あ、いたいた、子供たちが。おーい、君らの大好きなドラゴンがまた来……あれ、あれ?
みんな蜘蛛の子散らすように逃げていって、家に閉じこもってしまう始末だ。
静まり返った町に、一人の男が現れた。
「……何しに来た」
「おお、わが友アシジーモよ、この前は悪かっ……」
「協力できないと言っただろう、帰れ!」
うわぁ、けんもほろろとはこういう事なのか、というお手本のような待遇を受けた。俺はがっくりしてエギトゥヤムを出て、もと来たほうに向かった。
その時、向こうの浮島から虹みたいなのを発射しながら、ぴょーんぴょーんと跳ねてくる奴がいた。俺を追放してくれ……しやがったあの女。
「あら、すごい楽しそうに出てったって聞いたけど、何そんなにうなだれてんのよ」
「ああ、俺の行くとこなんてないんだ……」
そういったら、こっちをキッと睨んで、
「あなたの弱音なんか聞きたくないの! 私がなんであなたを釈放したかわかってんの!?」
「しゃくほーじゃくてついほー……」
「屁理屈はいいから! あなたはあなたで、おじいちゃんを探さなきゃいけないのに、何捕まってんのよ! そんなことしてたら時間の無駄だから、裁判でもそう言ってやったわよ!」
「俺は俺で、っていわれてもなー」
「魔物たちよ!」
まもの?
「私、見たのよ、あなたがあの変てこな塔から飛び出て来たの。そこにメディもいたでしょ!?」
ニレーゼの塔な。
「あー、見てたんか、わりぃー全然気づかなかった」
「気づいてくれなくてけっこう。とにかく、メディたちなら何か知ってそうじゃない。私は……もうだめなのよ、誓っちゃったから」
「誓ったって、何をだ」
「……ここはまずいわ」
そう言うと、サーイは急に辺りを気にして、鬱蒼とした森のほうへ俺を連れていった。
―――――†―――――
『汝は、魔法の力を信じ、魔物の力を斥けるか?』
『汝は、人間を愛し、魔物を憎むか?』
『汝は、今から与えられる力でエグゼルアを守り、エグゼルアのために生涯を捧げるか?』
「ほぉ……この3つな。これってさ、全部前半はイエスで、後半はノーじゃねぇの? お前、あれだろ? どっか異世界から来たとかいってたし、あとへびあたまとマブダチじゃねぇか」
「だからって、そのとき『前半はイエスで、後半はノーです』って言えると思う!?」
「ああ、あの手の儀式って、『はい』って言わんと先進まねぇもんな」
「そうよ……んもぉ、この話もう何話前だと思ってんのよ、あなたのパートだったら秒でツッコんだんでしょうに!」
あーあ、ついにヒロインにまでそんなこと言わせちゃって。
「あ、そうそう、聞いてよ!」
え、なんだい。
「そんでもってさ、あの夫婦ときたら、昨日だってさ、作戦地図にさ、結婚記念だっていって式場んとこにハートマークなんかつけちゃってさ、そんでデレデレしてんのよ。ったくいい年して……」
おお、なるほど、これは鬱蒼とした森で話さないと危ないな、って女神レベルだったら絶対聞いてそうじゃね? とか思ったが、なんかいろいろ言いたげだったのでそのままにしといた。
「んー、わかったわかった、要は、へびあたまとはコンタクト取りずらいから、俺が行ってこい、そういうことだな?」
「……そうよ、はぁ……私何やってんのかしら、こんな男に頼み事して……愚痴まで言っちゃって。ガイトゾルフってこんなお仕事なのかしら……」
「何ぶつぶつ言ってんだ。で、お前は今からどちらへ?」
「なんかあるらしいのよ、このへんに、魔物の住んでいる、氷の洞窟が」
ああ、ベルツェックルのお使いか、ご苦労さん、とにかく、俺らは森の外へ出ることにした。
ついほーだ、ついほーだ、たーのしーなー♪
あの牢獄のような(牢獄にもいたし)ルカンドマルアを抜け出して、再び家出ライフだぜ、最高ーー!
と張り切って飛び出したら、早速青い影が舞い降りてきた。
「ose- yo! 」
トゴリーティスにそう書かれていた。ああ、わが盟友バウザス、ほんとに待っていたんだな、ごめんよー!
ああ、このウロコの感触、懐かしー、さあ、行くぞバウザス!
……ってどこへ?
そうだった、俺はマジック・ローダーの面々から見捨てられて、もう行くところなんかないんだった。
うーん、そろそろあいつら、頭冷えてないかなー
そう思って、「第6話 歓迎するMagic Loader」と同じルートで向かった先は、アシジーモのいるエギトゥヤム。
町の入り口までくると、あ、いたいた、子供たちが。おーい、君らの大好きなドラゴンがまた来……あれ、あれ?
みんな蜘蛛の子散らすように逃げていって、家に閉じこもってしまう始末だ。
静まり返った町に、一人の男が現れた。
「……何しに来た」
「おお、わが友アシジーモよ、この前は悪かっ……」
「協力できないと言っただろう、帰れ!」
うわぁ、けんもほろろとはこういう事なのか、というお手本のような待遇を受けた。俺はがっくりしてエギトゥヤムを出て、もと来たほうに向かった。
その時、向こうの浮島から虹みたいなのを発射しながら、ぴょーんぴょーんと跳ねてくる奴がいた。俺を追放してくれ……しやがったあの女。
「あら、すごい楽しそうに出てったって聞いたけど、何そんなにうなだれてんのよ」
「ああ、俺の行くとこなんてないんだ……」
そういったら、こっちをキッと睨んで、
「あなたの弱音なんか聞きたくないの! 私がなんであなたを釈放したかわかってんの!?」
「しゃくほーじゃくてついほー……」
「屁理屈はいいから! あなたはあなたで、おじいちゃんを探さなきゃいけないのに、何捕まってんのよ! そんなことしてたら時間の無駄だから、裁判でもそう言ってやったわよ!」
「俺は俺で、っていわれてもなー」
「魔物たちよ!」
まもの?
「私、見たのよ、あなたがあの変てこな塔から飛び出て来たの。そこにメディもいたでしょ!?」
ニレーゼの塔な。
「あー、見てたんか、わりぃー全然気づかなかった」
「気づいてくれなくてけっこう。とにかく、メディたちなら何か知ってそうじゃない。私は……もうだめなのよ、誓っちゃったから」
「誓ったって、何をだ」
「……ここはまずいわ」
そう言うと、サーイは急に辺りを気にして、鬱蒼とした森のほうへ俺を連れていった。
―――――†―――――
『汝は、魔法の力を信じ、魔物の力を斥けるか?』
『汝は、人間を愛し、魔物を憎むか?』
『汝は、今から与えられる力でエグゼルアを守り、エグゼルアのために生涯を捧げるか?』
「ほぉ……この3つな。これってさ、全部前半はイエスで、後半はノーじゃねぇの? お前、あれだろ? どっか異世界から来たとかいってたし、あとへびあたまとマブダチじゃねぇか」
「だからって、そのとき『前半はイエスで、後半はノーです』って言えると思う!?」
「ああ、あの手の儀式って、『はい』って言わんと先進まねぇもんな」
「そうよ……んもぉ、この話もう何話前だと思ってんのよ、あなたのパートだったら秒でツッコんだんでしょうに!」
あーあ、ついにヒロインにまでそんなこと言わせちゃって。
「あ、そうそう、聞いてよ!」
え、なんだい。
「そんでもってさ、あの夫婦ときたら、昨日だってさ、作戦地図にさ、結婚記念だっていって式場んとこにハートマークなんかつけちゃってさ、そんでデレデレしてんのよ。ったくいい年して……」
おお、なるほど、これは鬱蒼とした森で話さないと危ないな、って女神レベルだったら絶対聞いてそうじゃね? とか思ったが、なんかいろいろ言いたげだったのでそのままにしといた。
「んー、わかったわかった、要は、へびあたまとはコンタクト取りずらいから、俺が行ってこい、そういうことだな?」
「……そうよ、はぁ……私何やってんのかしら、こんな男に頼み事して……愚痴まで言っちゃって。ガイトゾルフってこんなお仕事なのかしら……」
「何ぶつぶつ言ってんだ。で、お前は今からどちらへ?」
「なんかあるらしいのよ、このへんに、魔物の住んでいる、氷の洞窟が」
ああ、ベルツェックルのお使いか、ご苦労さん、とにかく、俺らは森の外へ出ることにした。
0
あなたにおすすめの小説
『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』
夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」
教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。
ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。
王命による“形式結婚”。
夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。
だから、はい、離婚。勝手に。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。
何か問題あります?
君への気持ちが冷めたと夫から言われたので家出をしたら、知らぬ間に懸賞金が掛けられていました
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
【え? これってまさか私のこと?】
ソフィア・ヴァイロンは貧しい子爵家の令嬢だった。町の小さな雑貨店で働き、常連の男性客に密かに恋心を抱いていたある日のこと。父親から借金返済の為に結婚話を持ち掛けられる。断ることが出来ず、諦めて見合いをしようとした矢先、別の相手から結婚を申し込まれた。その相手こそ彼女が密かに思いを寄せていた青年だった。そこでソフィアは喜んで受け入れたのだが、望んでいたような結婚生活では無かった。そんなある日、「君への気持ちが冷めたと」と夫から告げられる。ショックを受けたソフィアは家出をして行方をくらませたのだが、夫から懸賞金を掛けられていたことを知る――
※他サイトでも投稿中
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――
出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜
シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。
起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。
その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。
絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。
役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。
彼女にも愛する人がいた
まるまる⭐️
恋愛
既に冷たくなった王妃を見つけたのは、彼女に食事を運んで来た侍女だった。
「宮廷医の見立てでは、王妃様の死因は餓死。然も彼が言うには、王妃様は亡くなってから既に2、3日は経過しているだろうとの事でした」
そう宰相から報告を受けた俺は、自分の耳を疑った。
餓死だと? この王宮で?
彼女は俺の従兄妹で隣国ジルハイムの王女だ。
俺の背中を嫌な汗が流れた。
では、亡くなってから今日まで、彼女がいない事に誰も気付きもしなかったと言うのか…?
そんな馬鹿な…。信じられなかった。
だがそんな俺を他所に宰相は更に告げる。
「亡くなった王妃様は陛下の子を懐妊されておりました」と…。
彼女がこの国へ嫁いで来て2年。漸く子が出来た事をこんな形で知るなんて…。
俺はその報告に愕然とした。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
99歳で亡くなり異世界に転生した老人は7歳の子供に生まれ変わり、召喚魔法でドラゴンや前世の世界の物を召喚して世界を変える
ハーフのクロエ
ファンタジー
夫が病気で長期入院したので夫が途中まで書いていた小説を私なりに書き直して完結まで投稿しますので応援よろしくお願いいたします。
主人公は建築会社を55歳で取り締まり役常務をしていたが惜しげもなく早期退職し田舎で大好きな農業をしていた。99歳で亡くなった老人は前世の記憶を持ったまま7歳の少年マリュウスとして異世界の僻地の男爵家に生まれ変わる。10歳の鑑定の儀で、火、水、風、土、木の5大魔法ではなく、この世界で初めての召喚魔法を授かる。最初に召喚出来たのは弱いスライム、モグラ魔獣でマリウスはガッカリしたが優しい家族に見守られ次第に色んな魔獣や地球の、物などを召喚出来るようになり、僻地の男爵家を発展させ気が付けば大陸一豊かで最強の小さい王国を起こしていた。
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる