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「睦紀、血が出てるじゃないか」
開いていた片方の手が、睦紀の唇に触れる。強く噛み締めすぎたのだろう。ほんのりと口の中に鉄っぽい味がしていた。
指先が顎に降り、俊政の顔が寄せられる。睦紀の唇を濡れた舌が這う。そのまま口腔に割り込み、張りのある厚い舌が絡みつく。
「うっ……んっ」
頭を抱え込まれ、執拗なまでに口腔を探られる。春馬とは違う、圧倒されるような激しさに、普段の温厚さは微塵も感じられない。
歯列をなぞらえ、上顎を舌で摩られる。甘い刺激に、堪らず俊政の背に縋った。
「少しは素直になったようだね。良い子だ」
そう言って、俊政が睦紀の頭を優しく撫でてくる。いつもの俊政の優しい言動に、胸に喜びが込み上げた。
ベッドに身体を横たえられ、睦紀は抵抗せずに背を預ける。中途半端に昂ぶった熱は相変わらず、下肢を支配していた。
「自分で解いて、前を開けなさい」
せっかく戻った機嫌を損ねたくないと、睦紀は震える手で腰紐を解き、前を開いた。俊政の視線が肌を滑り、耐えきれずに睦紀は目を閉じる。さっきほど、一緒に風呂に入った時には意識していなかった感情だった。
「下着も脱いで」
緩慢な動きで下着を脱ぐ。性器が跳ねるように飛び出し、さらなる羞恥を煽る。
「素直な睦紀が私は好きだよ」
優しく唇を吸われる。それが嬉しくて、睦紀は自ら唇を開く。すぐさま舌が入り込み、睦紀が求めるように動き出す。
「うっ……んっ」
晒されていた性器に再び指が絡みつく。すっかり濡れているようで、円滑な動きで扱かれる。
「んっ……ぁっ……」
焦らされていたせいか、あっという間に達してしまう。なかなか止まない吐精に、自分の身体がおかしくなってしまったのかと不安が過る。
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