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二章 片思い
魔法
しおりを挟む誰かが言っていたけど
恋は魔法のようなもので
その幻は夢のようにいつしか醒めてしまう。
たしかにそうなのかもしれない。
あれほど好きで好きでたまらなく
恋が実らず片思いの時には毎晩のように涙したのに、、
いつしか時の流れとともにその相手になんの感情も抱かなくなってしまう。
何年かたち偶然街でその相手を見かけた時まるで別人を見るかのようにかつてのときめきは色褪せてしまいなんの魅力も感じないのかもしれない。
そこがたまたま駅だっとして...
せかせかと時間に追われるようにその人が慌てながら急いで電車に飛び乗る平凡な姿をみてしまったなら
ああ
と思ってしまうかもしれない。
あれだけカッコよくて
みんなからもしたわれ
私の憧れの人だった。
甘く火照って私を夢中にさせてくれた恋はいつしか醒めてしまうものかもしれない。
どうせだったら私はそう思われるよりも逆がいい。
逆というか...
私は今でこそたまに街で声をかけられるようにもなったけど昔はちっともモテなかった。
体重も今より6kgくらい太っていたしお化粧の仕方も下手というか自分の魅せ方すらわからなかった。
だけどある時大きな失恋をして私は変わることを決めた。
決めたというよりは変わらざるを得なかった。
悔しかったから。それだけだけど。
私に興味すら示さない男たちをいつしか見返してやりたかったし
私をふった人を後悔させてやりたかった。
2年くらい自分磨きを一生懸命頑張った。
ダイエットも頑張ったしメイクのやり方も一生懸命勉強したしお洋服も買った。
だけどいつしか気付いた。
気付いたというよりも私が浅はかだったのは...
男の人を見返す恨みつらみをバネに頑張ってもちっとも可愛くなんてなれなかった。
どこか背伸びしてるというか無理しているというか..
というか内心見返したい気持ちでギラついてなんかいたら
純粋で天然な可愛さなんて顔、表情や仕草には出てこない。
私は浅はかだったし
それに頑張ってる途中でなんかもうどうでもよくなった。
そんなことをやってる間に昔の失恋相手のことなんて忘れてしまう。
興味がなくなったところに
今度はまた
次の高い壁が立ちはだかろうとしていた。
じゃあ今度は松田さんを振り向かせるために一生懸命頑張るのだろうか。
でもそうだとしたら
どっちがふっただのふられただの
追いかけるだの追いかけられただの
この勝ち負けのない
くだらないマラソンは一体いつまで続くのだろうか。
別にもう私の本心では競争がしたいわけではない。
ただ純粋に...
憧れさせてほしい。
いつまでも
好きな人には憧れていたい。
それは恋愛対象に限らず
かっこうなんかつけなくていいし
弱いところもいくらでも見せてもいい
なんなら私にその弱さをカバーさせてさせてほしいくらい。
だけど
ダサいところだけは
見せないでほしい。
ガッカリさせないで。
かっこうつけるだけかっこうつけて
私が去っていく時には涙目で私にすがりつくようなそんな姿だけはみたくない。
それにかっこうつけるのが別に悪いなんか私は思ってなんかいない。
それに
愛とはなにかわかりきったように口では語っておいて
自分の弱いところを見せたくないならそれでも別に私は構わない。
でももしそう生きるなら
最後までそれを貫き通せよ。
俺様主義でかっこうだけつけて生きることがカッコいいと
女子にモテると
カン違いしてるなら
最後まで弱点も涙も見せずに死ねばいい。やるならそれくらいの覚悟でやれよ。
それができたならカッコいいよ。
でもそうゆう男に限って
群れなければなにもできないし群れても陰口ばかり
それに
1人では生きて行けないくせに
車だのブランドものだので見栄を張りたがる。
挙げ句の果てに別れ際だけ
君が必要なんだよ
とか
言われても...
私の心には響かない。
憧れさせて。
私の価値観や思想を抜いて。
私の上をいってほしい。
私の知らない世界を見せてほしい。
追いかけたくなる
くらいにさせて
というかなんでもいいけど...
こっちをむいて。
どうせ最後に醒めてしまう夢なら
最後まで
夢に浸っていたい。
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