41 / 246
34 13歳 at お屋敷
しおりを挟む
「あと少し、ほら、ここだよ!みんな頑張れ!」
「つ、着いた…」
「空が見える!明るい陽の下だ!」
「澄んだ空気だ!瘴気はどこにもない!」
「血の匂いもだ!俺たちは助かったんだ!」
みんな泣きながら大歓声を上げている。僕もうっすらもらい泣き…。
彼らは道中のしっかりした食事と僕の『ヒール』のおかげで、半月地下を歩いて来たわりには元気である。
早速避難所まで案内するが、その道すがら、緑広がるウエストエンドに目を丸くして驚いている。どうだ!参ったか!
「レジナルド殿」
「シュバルツ…、どうしたの?」
「いや、ここは我々が聞いていたのとかなり様相が違うようだ…。驚いてしまってね」
「開拓したんだ。最初はひどいもんだったよ」
今でも思い出す。だだっ広い荒野にポツン…と建った豪華な屋敷、あの違和感。
そしてだだっ広い荒野にこれまたポツン…と建った納屋と…芋…と…トマト。
あれはシュールな絵面だったな…
と、とにかくここまで来たんだ。彼らにもこれからはウエストエンドの一部になってもらおう。
用意できた家屋は40戸ほど。その代わりけっこうしっかりした造りの家だ。
入居が間に合わなかった人たちは宿舎、もしくは一旦シェアで我慢してもらう事にして、あとは各地区のリーダー、開発地区はアーニーの、農業地区は領主代理であるウィルとコリンの、山間部はキングの、商業地区は暫定でクマのテッドさんにお任せする。
因みにドンキーさんは大喜びのサル獣人、ディーディーたちが有無を言わさず引っ張っていった…
「ちょっとー!話があるから返してー!」
それより僕は事情の説明をヴォルフに丸投げして元貴族家の三人を屋敷へと連れて行くことにした。こうしておけば誰も睨みを利かすヴォルフには深く突っ込めまい!ナイスアイデアだ。
さて、シュバルツ氏は元侯爵家のご当主。そして小隊長の二人、フィッシャー改めフィッツ氏とハイネル改めハイネン氏はともに男爵家の三男、二男だったのだとか。
彼らは貴重な役人候補だ。読み書き管理が出来ると言うのは訳あり領民しか居ないこのウエストエンドでは本当ーーーに貴重なのだ。
「そんな訳でね、3人には一旦この屋敷に滞在してもらって役人として働いて欲しい」
「我々を役人に引き立てて頂けるのですか?戦争捕虜でしかなかった他国の我らを…」
「ここは移民?の集まりだもの。問題ないよ。ああそうだ、僕の封印はナバテアの封印みたいにちゃちじゃないから安心してね。ここは何処よりも安全だって、元部下にもそう言っといてくれる?」
「安全なのは見ればわかりますとも」
「皆には伝えておきましょう」
身体を清めて衣類を変えて、さすが元貴族。整えると三人とも見違えるように立派なものだ。
晩餐の席でもテーブルマナーは完璧。そつのない会話もお手の物。
あ、村へ行った彼らも今ごろ宴会中だよ。共同食堂で外にまで広がってそりゃ盛大に。その光景はまるで野フェスだね。明日は屍かな?
食事中の歓談かねて彼らの今までを探ったりなんかしてたんだけどね。
ここでビッグウェーブ!教師キター!
なな、なんと!フィッツ氏は母国で教師だったのだとか!
もちろん国が違えば歴史も地理も違うだろうが、万国共通の教養なんていくらだってあるじゃないか。
ましてや、教えるって事の定石さえ押さえてあれば、教本次第で他国の科目だって教えられるはずだ。現に前世では中学も高校も、英語の教師は英語を話せなかったしパソコンの講師はファンクションキーだって使えなかった。
フィッツさんは問答無用で学校長に決定!そしてハイネン氏には町役場の所長さんを引き受けてもらう事にした。
実はこれも前々から考えていたこと。
領民の増えた今のウエストエンドで窓口がいつまでもお屋敷では不都合も多い。普通に考えて一市民が年金の相談くらいで県庁へ、とはならないだろう。そういう事だ。
各地区のリーダーは決まっているが、領民の福祉や支援、困りごとなんかはこれから町役場が窓口となる。実にいい感じだ。
そして真打、シュバルツ氏だが、彼は母国で法務官だったのだとか。
それで恨みを買ったとかなんとか彼は顔を曇らせたが、その辺りの詳しい話は人払いをして聞くのが良いだろう。
ともかくある意味彼がここに来たのは僥倖だったのかもしれない…
だって…、ただの学生だった僕に法律の事はあまりわからなかったりする。残念ながら。
だからってこの規模になってきた以上、いつまでもその部分をいい加減にはしておけない。どのみちいずれは外の人も招き入れることになるんだから。
つまり秩序を守るには一定の法規を作成する必要があるだろう。
漠然とクラウスに…、とか考えてたけど、団長は言うなれば警察庁長官だ。自衛隊のエライ人と言っても良いだろう。法の番人とは似ているようで畑が違う。
法務に慣れた人物がいるならそれに越したことは無い。
僕はシュバルツに法規のたたき台を作成するようお願いした。もちろん最終チェックと決定権は僕である。
とってもワガママだとは思うけど…、だってこれは僕のための街造りなんだからしょうがないよね?
てんやわんやの一日が過ぎ、ようやくヴォルフと過ごす憩いの時間。流石に今日はダンジョンへ行く気になれやしない…。
「ヴォルフ~!」モフッ「あ~癒される~」
「おい、いい加減にしろ!さすがの俺も疲れた…。今日は人型で寝る。早く離れろ」
「は~い。ところでマッチョたちはどうしたの?」
「獣人はすでに現キングのレオがまとめている。だが山中は前キングのドンキーの方が良いだろうという話になった」
「あー、ゴリラは森の王って言うしね」
「山中と山麓はドンキーが引き受けた。山麓に数件家が欲しい。ルーとバイソンは広い所が良いんだとさ。山のふもとで羊や山羊を飼うんだと」
「ルーって誰、あ、カンガルーか…。バイソンが羊飼い…親子みたい。いいけどね。ゾウさんは?」
「ババールか。奴はでかいが気は優しい。村で人間と住みたいらしい」
「じゃぁさ、消防団のリーダーお願いしちゃおうかな」
「消防団…?」
「火消しだよ。イメージ的に。なんとなく」
「そうか………」
「あっ!ちょっとヴォルフ、そこで寝ないで!小屋に戻っ…もう!いつも自由なんだから…」
人型であっても尻尾は変わらない…。
自分からここで寝た以上ベッドの主である僕が尻尾をモフって何が悪い。
僕は尻尾を抱き枕にして…5秒で落ち…た…zzz…
「つ、着いた…」
「空が見える!明るい陽の下だ!」
「澄んだ空気だ!瘴気はどこにもない!」
「血の匂いもだ!俺たちは助かったんだ!」
みんな泣きながら大歓声を上げている。僕もうっすらもらい泣き…。
彼らは道中のしっかりした食事と僕の『ヒール』のおかげで、半月地下を歩いて来たわりには元気である。
早速避難所まで案内するが、その道すがら、緑広がるウエストエンドに目を丸くして驚いている。どうだ!参ったか!
「レジナルド殿」
「シュバルツ…、どうしたの?」
「いや、ここは我々が聞いていたのとかなり様相が違うようだ…。驚いてしまってね」
「開拓したんだ。最初はひどいもんだったよ」
今でも思い出す。だだっ広い荒野にポツン…と建った豪華な屋敷、あの違和感。
そしてだだっ広い荒野にこれまたポツン…と建った納屋と…芋…と…トマト。
あれはシュールな絵面だったな…
と、とにかくここまで来たんだ。彼らにもこれからはウエストエンドの一部になってもらおう。
用意できた家屋は40戸ほど。その代わりけっこうしっかりした造りの家だ。
入居が間に合わなかった人たちは宿舎、もしくは一旦シェアで我慢してもらう事にして、あとは各地区のリーダー、開発地区はアーニーの、農業地区は領主代理であるウィルとコリンの、山間部はキングの、商業地区は暫定でクマのテッドさんにお任せする。
因みにドンキーさんは大喜びのサル獣人、ディーディーたちが有無を言わさず引っ張っていった…
「ちょっとー!話があるから返してー!」
それより僕は事情の説明をヴォルフに丸投げして元貴族家の三人を屋敷へと連れて行くことにした。こうしておけば誰も睨みを利かすヴォルフには深く突っ込めまい!ナイスアイデアだ。
さて、シュバルツ氏は元侯爵家のご当主。そして小隊長の二人、フィッシャー改めフィッツ氏とハイネル改めハイネン氏はともに男爵家の三男、二男だったのだとか。
彼らは貴重な役人候補だ。読み書き管理が出来ると言うのは訳あり領民しか居ないこのウエストエンドでは本当ーーーに貴重なのだ。
「そんな訳でね、3人には一旦この屋敷に滞在してもらって役人として働いて欲しい」
「我々を役人に引き立てて頂けるのですか?戦争捕虜でしかなかった他国の我らを…」
「ここは移民?の集まりだもの。問題ないよ。ああそうだ、僕の封印はナバテアの封印みたいにちゃちじゃないから安心してね。ここは何処よりも安全だって、元部下にもそう言っといてくれる?」
「安全なのは見ればわかりますとも」
「皆には伝えておきましょう」
身体を清めて衣類を変えて、さすが元貴族。整えると三人とも見違えるように立派なものだ。
晩餐の席でもテーブルマナーは完璧。そつのない会話もお手の物。
あ、村へ行った彼らも今ごろ宴会中だよ。共同食堂で外にまで広がってそりゃ盛大に。その光景はまるで野フェスだね。明日は屍かな?
食事中の歓談かねて彼らの今までを探ったりなんかしてたんだけどね。
ここでビッグウェーブ!教師キター!
なな、なんと!フィッツ氏は母国で教師だったのだとか!
もちろん国が違えば歴史も地理も違うだろうが、万国共通の教養なんていくらだってあるじゃないか。
ましてや、教えるって事の定石さえ押さえてあれば、教本次第で他国の科目だって教えられるはずだ。現に前世では中学も高校も、英語の教師は英語を話せなかったしパソコンの講師はファンクションキーだって使えなかった。
フィッツさんは問答無用で学校長に決定!そしてハイネン氏には町役場の所長さんを引き受けてもらう事にした。
実はこれも前々から考えていたこと。
領民の増えた今のウエストエンドで窓口がいつまでもお屋敷では不都合も多い。普通に考えて一市民が年金の相談くらいで県庁へ、とはならないだろう。そういう事だ。
各地区のリーダーは決まっているが、領民の福祉や支援、困りごとなんかはこれから町役場が窓口となる。実にいい感じだ。
そして真打、シュバルツ氏だが、彼は母国で法務官だったのだとか。
それで恨みを買ったとかなんとか彼は顔を曇らせたが、その辺りの詳しい話は人払いをして聞くのが良いだろう。
ともかくある意味彼がここに来たのは僥倖だったのかもしれない…
だって…、ただの学生だった僕に法律の事はあまりわからなかったりする。残念ながら。
だからってこの規模になってきた以上、いつまでもその部分をいい加減にはしておけない。どのみちいずれは外の人も招き入れることになるんだから。
つまり秩序を守るには一定の法規を作成する必要があるだろう。
漠然とクラウスに…、とか考えてたけど、団長は言うなれば警察庁長官だ。自衛隊のエライ人と言っても良いだろう。法の番人とは似ているようで畑が違う。
法務に慣れた人物がいるならそれに越したことは無い。
僕はシュバルツに法規のたたき台を作成するようお願いした。もちろん最終チェックと決定権は僕である。
とってもワガママだとは思うけど…、だってこれは僕のための街造りなんだからしょうがないよね?
てんやわんやの一日が過ぎ、ようやくヴォルフと過ごす憩いの時間。流石に今日はダンジョンへ行く気になれやしない…。
「ヴォルフ~!」モフッ「あ~癒される~」
「おい、いい加減にしろ!さすがの俺も疲れた…。今日は人型で寝る。早く離れろ」
「は~い。ところでマッチョたちはどうしたの?」
「獣人はすでに現キングのレオがまとめている。だが山中は前キングのドンキーの方が良いだろうという話になった」
「あー、ゴリラは森の王って言うしね」
「山中と山麓はドンキーが引き受けた。山麓に数件家が欲しい。ルーとバイソンは広い所が良いんだとさ。山のふもとで羊や山羊を飼うんだと」
「ルーって誰、あ、カンガルーか…。バイソンが羊飼い…親子みたい。いいけどね。ゾウさんは?」
「ババールか。奴はでかいが気は優しい。村で人間と住みたいらしい」
「じゃぁさ、消防団のリーダーお願いしちゃおうかな」
「消防団…?」
「火消しだよ。イメージ的に。なんとなく」
「そうか………」
「あっ!ちょっとヴォルフ、そこで寝ないで!小屋に戻っ…もう!いつも自由なんだから…」
人型であっても尻尾は変わらない…。
自分からここで寝た以上ベッドの主である僕が尻尾をモフって何が悪い。
僕は尻尾を抱き枕にして…5秒で落ち…た…zzz…
610
あなたにおすすめの小説
真空ベータの最強執事は辞職したい~フェロモン無効体質でアルファの王子様たちの精神安定剤になってしまった結果、執着溺愛されています~
水凪しおん
BL
フェロモンの影響を受けない「ベータ」の執事ルシアンは、前世の記憶を持つ転生者。
アルファ至上主義の荒れた王城で、彼はその特異な「無臭」体質ゆえに、フェロモン過多で情緒不安定な三人の王子たちにとって唯一の「精神安定剤」となってしまう。
氷の第一王子、野獣の第二王子、知略の第三王子――最強のアルファ兄弟から、匂いを嗅がれ、抱きつかれ、執着される日々。
「私はただの執事です。平穏に仕事をさせてください」
辞表を出せば即却下、他国へ逃げれば奪還作戦。
これは、無自覚に王子たちを癒やしてしまった最強執事が、国ぐるみで溺愛され、外堀を埋められていくお仕事&逆ハーレムBLファンタジー!
追放された『呪物鑑定』持ちの公爵令息、魔王の呪いを解いたら執着溺愛ルートに入りました
水凪しおん
BL
「お前のそのスキルは不吉だ」
身に覚えのない罪を着せられ、聖女リリアンナによって国を追放された公爵令息カイル。
死を覚悟して彷徨い込んだ魔の森で、彼は呪いに蝕まれ孤独に生きる魔王レイルと出会う。
カイルの持つ『呪物鑑定』スキル――それは、魔王を救う唯一の鍵だった。
「カイル、お前は我の光だ。もう二度と離さない」
献身的に尽くすカイルに、冷徹だった魔王の心は溶かされ、やがて執着にも似た溺愛へと変わっていく。
これは、全てを奪われた青年が魔王を救い、世界一幸せになる逆転と愛の物語。
転生したら、主人公の宿敵(でも俺の推し)の側近でした
リリーブルー
BL
「しごとより、いのち」厚労省の過労死等防止対策のスローガンです。過労死をゼロにし、健康で充実して働き続けることのできる社会へ。この小説の主人公は、仕事依存で過労死し異世界転生します。
仕事依存だった主人公(20代社畜)は、過労で倒れた拍子に異世界へ転生。目を覚ますと、そこは剣と魔法の世界——。愛読していた小説のラスボス貴族、すなわち原作主人公の宿敵(ライバル)レオナルト公爵に仕える側近の美青年貴族・シリル(20代)になっていた!
原作小説では悪役のレオナルト公爵。でも主人公はレオナルトに感情移入して読んでおり彼が推しだった! なので嬉しい!
だが問題は、そのラスボス貴族・レオナルト公爵(30代)が、物語の中では原作主人公にとっての宿敵ゆえに、原作小説では彼の冷酷な策略によって国家間の戦争へと突き進み、最終的にレオナルトと側近のシリルは処刑される運命だったことだ。
「俺、このままだと死ぬやつじゃん……」
死を回避するために、主人公、すなわち転生先の新しいシリルは、レオナルト公爵の信頼を得て歴史を変えようと決意。しかし、レオナルトは原作とは違い、どこか寂しげで孤独を抱えている様子。さらに、主人公が意外な才覚を発揮するたびに、公爵の態度が甘くなり、なぜか距離が近くなっていく。主人公は気づく。レオナルト公爵が悪に染まる原因は、彼の孤独と裏切られ続けた過去にあるのではないかと。そして彼を救おうと奔走するが、それは同時に、公爵からの執着を招くことになり——!?
原作主人公ラセル王太子も出てきて話は複雑に!
見どころ
・転生
・主従
・推しである原作悪役に溺愛される
・前世の経験と知識を活かす
・政治的な駆け引きとバトル要素(少し)
・ダークヒーロー(攻め)の変化(冷酷な公爵が愛を知り、主人公に執着・溺愛する過程)
・黒猫もふもふ
番外編では。
・もふもふ獣人化
・切ない裏側
・少年時代
などなど
最初は、推しの信頼を得るために、ほのぼの日常スローライフ、かわいい黒猫が出てきます。中盤にバトルがあって、解決、という流れ。後日譚は、ほのぼのに戻るかも。本編は完結しましたが、後日譚や番外編、ifルートなど、続々更新中。
義理の家族に虐げられている伯爵令息ですが、気にしてないので平気です。王子にも興味はありません。
竜鳴躍
BL
性格の悪い傲慢な王太子のどこが素敵なのか分かりません。王妃なんて一番めんどくさいポジションだと思います。僕は一応伯爵令息ですが、子どもの頃に両親が亡くなって叔父家族が伯爵家を相続したので、居候のようなものです。
あれこれめんどくさいです。
学校も身づくろいも適当でいいんです。僕は、僕の才能を使いたい人のために使います。
冴えない取り柄もないと思っていた主人公が、実は…。
主人公は虐げる人の知らないところで輝いています。
全てを知って後悔するのは…。
☆2022年6月29日 BL 1位ありがとうございます!一瞬でも嬉しいです!
☆2,022年7月7日 実は子どもが主人公の話を始めてます。
囚われの親指王子が瀕死の騎士を助けたら、王子さまでした。https://www.alphapolis.co.jp/novel/355043923/237646317
「役立たず」と追放された神官を拾ったのは、不眠に悩む最強の騎士団長。彼の唯一の癒やし手になった俺は、その重すぎる独占欲に溺愛される
水凪しおん
BL
聖なる力を持たず、「穢れを祓う」ことしかできない神官ルカ。治癒の奇跡も起こせない彼は、聖域から「役立たず」の烙印を押され、無一文で追放されてしまう。
絶望の淵で倒れていた彼を拾ったのは、「氷の鬼神」と恐れられる最強の竜騎士団長、エヴァン・ライオネルだった。
長年の不眠と悪夢に苦しむエヴァンは、ルカの側にいるだけで不思議な安らぎを得られることに気づく。
「お前は今日から俺専用の癒やし手だ。異論は認めん」
有無を言わさず騎士団に連れ去られたルカの、無能と蔑まれた力。それは、戦場で瘴気に蝕まれる騎士たちにとって、そして孤独な鬼神の心を救う唯一の光となる奇跡だった。
追放された役立たず神官が、最強騎士団長の独占欲と溺愛に包まれ、かけがえのない居場所を見つける異世界BLファンタジー!
【WEB版】監視が厳しすぎた嫁入り生活から解放されました~冷徹無慈悲と呼ばれた隻眼の伯爵様と呪いの首輪~【BL・オメガバース】
古森きり
BL
【書籍化決定しました!】
詳細が決まりましたら改めてお知らせにあがります!
たくさんの閲覧、お気に入り、しおり、感想ありがとうございました!
アルファポリス様の規約に従い発売日にURL登録に変更、こちらは引き下げ削除させていただきます。
政略結婚で嫁いだ先は、女狂いの伯爵家。
男のΩである僕には一切興味を示さず、しかし不貞をさせまいと常に監視される生活。
自分ではどうすることもできない生活に疲れ果てて諦めた時、夫の不正が暴かれて失脚した。
行く当てがなくなった僕を保護してくれたのは、元夫が口を開けば罵っていた政敵ヘルムート・カウフマン。
冷徹無慈悲と呼び声高い彼だが、共に食事を摂ってくれたりやりたいことを応援してくれたり、決して冷たいだけの人ではなさそうで――。
カクヨムに書き溜め。
小説家になろう、アルファポリス、BLoveにそのうち掲載します。
【完結】伯爵家当主になりますので、お飾りの婚約者の僕は早く捨てて下さいね?
MEIKO
BL
【完結】伯爵家次男のマリンは、公爵家嫡男のミシェルの婚約者として一緒に過ごしているが実際はお飾りの存在だ。そんなマリンは池に落ちたショックで前世は日本人の男子で今この世界が小説の中なんだと気付いた。マズい!このままだとミシェルから婚約破棄されて路頭に迷う未来しか見えない!
僕はそこから前世の特技を活かしてお金を貯め、ミシェルに愛する人が現れるその日に備えだす。2年後、万全の備えと新たな朗報を得た僕は、もう婚約破棄してもらっていいんですけど?ってミシェルに告げる。なのに対象外のはずの僕に未練たらたらなのどうして?
※R対象話には『*』マーク付けます。
処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜
放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!?
「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」
不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる