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「それであのあとルーイちゃんはどうなんだよ。無理やり連れて行きやがって…」
「…至って普通だ。まるで何もなかったかのようにな。…マシューに言っておいてくれ。店に行くたび食器を乱暴に置くのをやめろとな」
「あいつは一番怒っていたから仕方ない。お前が男爵じゃなきゃただじゃ置かないのに、だとさ」
あの胸を締め付けられるような事件のあと、屋敷を出るというルーイを私は腕づくで無理やり連れ戻した。
ルーイの過去を考えればそれは褒められたやり方ではない…。それは重々分かっているが、如何せん…、あの場ではそうするより他にどうしようもないと思えたのだ。
小さな身体に大きな心を持つルーイ。彼は意外にも頑固なところがある。こうと決めたら自分なりの理論を振りかざし簡単に折れたりはしない。あの強さがあったからこそ隙を見て娼館主から逃げ出すことも出来たのだろうが…。
そんな彼が戻らないと決めたら恐らく何が何でも戻らない…。それが分かるからこそ、私は彼を抱きかかえて連れ帰ったのだ。
乱暴で横暴な私の行動。
なのにルーイはそれを責めもしないで、私の用意するご機嫌取りを素直に受け入れ翌朝には何もなかったような顔で「グレアムさん。今日もいい天気だね」そう微笑んだのだ…。
彼を見ていると己の器がいかに小さいか思い知らされる。だが私は一つの真理に到達したのだ。
ルーイ、ルーイ、…私の大切なアプリコット…。もう二度と離さない。私のルーイ…。
🐹🐹
最近の僕ってば絶好調!
レイさんは森で僕が見つけたキノコをとっても美味しかったって喜んでくれて、マシューさんはそのお礼にって僕が出歩くとき用のボンボン付き三角キャップを編んでくれた。
でもそのキャップをかぶると自慢の耳もキンクマの髪も隠れちゃうの…。しょぼん…。
だけどね、そのキャップをかぶってたら両隣のお家にはお使いしていいってグレアムさんが言ったから。マシューさんも街に出る時は帽子をかぶっていくんだもんね。カラマレるのが嫌なんだって。こういうのヒツジュヒンって言うんだよ。
「ルーイに尻尾はないから耳さえ隠せば…」
って、マシューさんがブツブツ言ってたけど…何のことだろ?
そういえばお屋敷の隣に公園が出来てね、そこなら自由に遊んでいいんだって。
その公園はグレアムさんが僕のために土地を買って作ってくれた遊び場で、なな、なんと!大きなトンネルがあるの!
三角のお山でね、真ん中にトンネルがあって横は滑り台なんだよ。
トンネルが欲しいって言ったのグレアムさんってば覚えてたんだって。なんかお詫びだって言ってたけど…何の?
「ここ買ったの?オネダン高かった?」
「ここは田舎だしそれほどでもない。それに男爵とは言え私は貴族だ。お前のためならこれくらい…」
「僕のため?キュキュ、わーい嬉しーい!」
「ルーイ…嬉しいのか、そうか…」
あっ、それからね、「グレアムさんがおやついっぱいくれるから嬉しいけど太っちゃう」ってポロっと言ったらマシューさんがグレアムさんに怒ったみたいで…
「少しくらい肉付き良い方が可愛いじゃないか…」とかブツブツ言いながらメルビンさんと一緒に回し車も作ってくれたよ。
「えっほえっほ!ありがとうグレアムさん。これでいっぱい運動するね!ひーふー!」
「ルーイ、走るだけなら何もここでなくとも…私と一緒に屋敷の周りを走ってはどうだろう」
「ううん。これが良い。だってグレアムさんが僕のために作ってくれたとっておきだもんね?」
「そ、そうとも!」
「トンネルも後で遊ぶ」
「…聞きたいのだがトンネルに潜ってどうするんだ?」
「どうもしなくても楽しいから。見てて!えいっ!」ボスッ
ああっ!ハムケツがつかえちゃった!
「ル、ルーイ…、その…、その恰好は…」
「いけませんグレアム様!…ルーイに無理強いはこの僕が許しません…」
「分かっている…。私はそれほど人でなしではない…」
何のことだろう?それより向こうから引っ張って!
「ほらルーイ。そろそろ昼食の時間だ。戻ろう」
「ハーイ」
「ルーイ、今日お前の好きなソーセージの入ったスープを運んでやったぞ。熱いから気をつけろよ」
「わーい!レイさん特製ポトフ!」ハムッ!
レイさんのポトフには丸ごとの手作りソーセージが入ってるんだよね。おっきくて太くて…美味しいの!獣人になって良かった!僕コレ大好き!
「ル、ルーイ…、その…、その食べ方は…」
「止せよグレアム。お前は紳士だよな?」
「もちろんだ。私はそれほど青臭くはない…」
しゃべってないでグレアムさんも熱いうちに食べればいいのに…
そんな風に過ぎていく平和な毎日。
おかしなことと言ったらグレアムさんが前よりもっと側に居るようになったこと。
卵を茹でてても振り返るとすぐ後ろに居るし、お風呂に入ってもタオルを持って入り口でじっとこっちを見ている。
その度に僕はドッキリして「もう!ヤメテ!」っていうんだけどちっともヤメテくれないの。
それだけじゃないんだよ。買い出しで街に行っても…
「ルーイ!あの果物屋の店主には近づくな。」
「何で?あのおじさんいつもおまけをくれるイイ人だよ?」
「だからだ。お前に気があるに違いない…。要注意だ」
「あっ、パン屋のおにいさー、もがっ!」
「ルーイ!気安く私以外の者に声を掛けてはいけない!」
「何で?あのお兄さんいつも冗談ばかり言う面白い人だよ?」
「だからだ。お前の気を引こうとしているに決まっている。無視しろ」
グレアムさんってば時々何言ってるかわかんない。
でも最近少し悩みがあって…
実はね、グレアムさんの近くにいるとなんかソワソワした気分になるの…
落ち着かなくって部屋の中ウロウロしちゃうし、かと思えば心が何かを求めて外に出たくなっちゃうし…
爆発したい気分なのー!
僕病気かな?病院連れて行って欲しいな…。スキマにはまって出れなくなってそのあとショックでご飯がのどを通らなくなった時パパは病院に連れて行ってくれた。そうしたらすぐに治ったっけ。
グレアムさんに話してみようかな…。
「グレアムさん、僕ドクターにみて欲しい」
「ルーイ!どこか具合でも悪いのか?まさかまたカビたナッツを齧ったんじゃないだろうな?あれ程駄目だと…、いや。どうでもいいなそんなことは。ああ可哀そうに…すぐに呼ぼう」
そして呼ばれてやって来たドクターとお話しすること数十分。
「ドクター、ルーイの病名は一体…悪い病気ではないだろうな」
「ルーイか、ルーイはな…」
「僕は…なに?死んじゃうの?」ドキドキ…
ゴクリ…
「ルーイの病気はな、それは発情期と言うのだよ」
「…至って普通だ。まるで何もなかったかのようにな。…マシューに言っておいてくれ。店に行くたび食器を乱暴に置くのをやめろとな」
「あいつは一番怒っていたから仕方ない。お前が男爵じゃなきゃただじゃ置かないのに、だとさ」
あの胸を締め付けられるような事件のあと、屋敷を出るというルーイを私は腕づくで無理やり連れ戻した。
ルーイの過去を考えればそれは褒められたやり方ではない…。それは重々分かっているが、如何せん…、あの場ではそうするより他にどうしようもないと思えたのだ。
小さな身体に大きな心を持つルーイ。彼は意外にも頑固なところがある。こうと決めたら自分なりの理論を振りかざし簡単に折れたりはしない。あの強さがあったからこそ隙を見て娼館主から逃げ出すことも出来たのだろうが…。
そんな彼が戻らないと決めたら恐らく何が何でも戻らない…。それが分かるからこそ、私は彼を抱きかかえて連れ帰ったのだ。
乱暴で横暴な私の行動。
なのにルーイはそれを責めもしないで、私の用意するご機嫌取りを素直に受け入れ翌朝には何もなかったような顔で「グレアムさん。今日もいい天気だね」そう微笑んだのだ…。
彼を見ていると己の器がいかに小さいか思い知らされる。だが私は一つの真理に到達したのだ。
ルーイ、ルーイ、…私の大切なアプリコット…。もう二度と離さない。私のルーイ…。
🐹🐹
最近の僕ってば絶好調!
レイさんは森で僕が見つけたキノコをとっても美味しかったって喜んでくれて、マシューさんはそのお礼にって僕が出歩くとき用のボンボン付き三角キャップを編んでくれた。
でもそのキャップをかぶると自慢の耳もキンクマの髪も隠れちゃうの…。しょぼん…。
だけどね、そのキャップをかぶってたら両隣のお家にはお使いしていいってグレアムさんが言ったから。マシューさんも街に出る時は帽子をかぶっていくんだもんね。カラマレるのが嫌なんだって。こういうのヒツジュヒンって言うんだよ。
「ルーイに尻尾はないから耳さえ隠せば…」
って、マシューさんがブツブツ言ってたけど…何のことだろ?
そういえばお屋敷の隣に公園が出来てね、そこなら自由に遊んでいいんだって。
その公園はグレアムさんが僕のために土地を買って作ってくれた遊び場で、なな、なんと!大きなトンネルがあるの!
三角のお山でね、真ん中にトンネルがあって横は滑り台なんだよ。
トンネルが欲しいって言ったのグレアムさんってば覚えてたんだって。なんかお詫びだって言ってたけど…何の?
「ここ買ったの?オネダン高かった?」
「ここは田舎だしそれほどでもない。それに男爵とは言え私は貴族だ。お前のためならこれくらい…」
「僕のため?キュキュ、わーい嬉しーい!」
「ルーイ…嬉しいのか、そうか…」
あっ、それからね、「グレアムさんがおやついっぱいくれるから嬉しいけど太っちゃう」ってポロっと言ったらマシューさんがグレアムさんに怒ったみたいで…
「少しくらい肉付き良い方が可愛いじゃないか…」とかブツブツ言いながらメルビンさんと一緒に回し車も作ってくれたよ。
「えっほえっほ!ありがとうグレアムさん。これでいっぱい運動するね!ひーふー!」
「ルーイ、走るだけなら何もここでなくとも…私と一緒に屋敷の周りを走ってはどうだろう」
「ううん。これが良い。だってグレアムさんが僕のために作ってくれたとっておきだもんね?」
「そ、そうとも!」
「トンネルも後で遊ぶ」
「…聞きたいのだがトンネルに潜ってどうするんだ?」
「どうもしなくても楽しいから。見てて!えいっ!」ボスッ
ああっ!ハムケツがつかえちゃった!
「ル、ルーイ…、その…、その恰好は…」
「いけませんグレアム様!…ルーイに無理強いはこの僕が許しません…」
「分かっている…。私はそれほど人でなしではない…」
何のことだろう?それより向こうから引っ張って!
「ほらルーイ。そろそろ昼食の時間だ。戻ろう」
「ハーイ」
「ルーイ、今日お前の好きなソーセージの入ったスープを運んでやったぞ。熱いから気をつけろよ」
「わーい!レイさん特製ポトフ!」ハムッ!
レイさんのポトフには丸ごとの手作りソーセージが入ってるんだよね。おっきくて太くて…美味しいの!獣人になって良かった!僕コレ大好き!
「ル、ルーイ…、その…、その食べ方は…」
「止せよグレアム。お前は紳士だよな?」
「もちろんだ。私はそれほど青臭くはない…」
しゃべってないでグレアムさんも熱いうちに食べればいいのに…
そんな風に過ぎていく平和な毎日。
おかしなことと言ったらグレアムさんが前よりもっと側に居るようになったこと。
卵を茹でてても振り返るとすぐ後ろに居るし、お風呂に入ってもタオルを持って入り口でじっとこっちを見ている。
その度に僕はドッキリして「もう!ヤメテ!」っていうんだけどちっともヤメテくれないの。
それだけじゃないんだよ。買い出しで街に行っても…
「ルーイ!あの果物屋の店主には近づくな。」
「何で?あのおじさんいつもおまけをくれるイイ人だよ?」
「だからだ。お前に気があるに違いない…。要注意だ」
「あっ、パン屋のおにいさー、もがっ!」
「ルーイ!気安く私以外の者に声を掛けてはいけない!」
「何で?あのお兄さんいつも冗談ばかり言う面白い人だよ?」
「だからだ。お前の気を引こうとしているに決まっている。無視しろ」
グレアムさんってば時々何言ってるかわかんない。
でも最近少し悩みがあって…
実はね、グレアムさんの近くにいるとなんかソワソワした気分になるの…
落ち着かなくって部屋の中ウロウロしちゃうし、かと思えば心が何かを求めて外に出たくなっちゃうし…
爆発したい気分なのー!
僕病気かな?病院連れて行って欲しいな…。スキマにはまって出れなくなってそのあとショックでご飯がのどを通らなくなった時パパは病院に連れて行ってくれた。そうしたらすぐに治ったっけ。
グレアムさんに話してみようかな…。
「グレアムさん、僕ドクターにみて欲しい」
「ルーイ!どこか具合でも悪いのか?まさかまたカビたナッツを齧ったんじゃないだろうな?あれ程駄目だと…、いや。どうでもいいなそんなことは。ああ可哀そうに…すぐに呼ぼう」
そして呼ばれてやって来たドクターとお話しすること数十分。
「ドクター、ルーイの病名は一体…悪い病気ではないだろうな」
「ルーイか、ルーイはな…」
「僕は…なに?死んじゃうの?」ドキドキ…
ゴクリ…
「ルーイの病気はな、それは発情期と言うのだよ」
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