僕はゼッタイユルサナイ

kozzy

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リオネルの反逆 ※

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「あ、ちょ、さ、触るな!」

ディディエの居ない二人きりの夜。こなってくると全ては仕組まれた罠に感じる…が、ディディエを行かせたのは僕自身だ。ぐぬぬ…

「浴場でディディエには色々とさせているではありませんか。何故私にはお許し下さらないのです?」
「いやぁ…ディディエはねぇ…」

仔犬のように鼻を擦りつけてくると拒めないというか…

「それにリオネルはそういうタイプじゃないと思ってた。意外…」
「仕方ないでしょう。こう見えて私の忍耐も限界だったのですから」

「は?」

いつもそつのない、どんな時でも沈着冷静なリオネル。それはあの晩も同様で、彼は終始ディディエの教官であり続けた。

そのリオネルがなんだって?

「ディディエにあなたの初めてを奪われたことは私にとっても予想外だったのですよ。ベル様はお分かりでないようですが私はこれでも一途なのです」

「!」

一途!またなんとも不似合いな言葉を…

いや、別にリオネルが一途かどうか、ほんとのところは知らないのだが、その、語感がどうにもこう…

「まさかあなたが許可を出されるとは…こちらこそ意外でしたよ」

「あ、あれはその…」

場の雰囲気でついうっかり…。人生二度目にして初めて知ったのだが、僕は流されやすい性質らしい…こと色恋に関しては…

「いや、意外でもないのか。あなたはディディエに格別甘いですからね」
「か、可愛げの問題かな…」
「おや?私は可愛くないと?」

ないでしょうが!心外…みたいな顔するな!

「で、でもリオネルに可愛げは求めてないから…」

むしろあったらびっくりするわ!

「存じてますよ。ベル様が私に求めるもの…それは能力ですね」

「そう」

「では有能従者らしくこんなのはいかがでしょうか」

は、はうあ!いつの間に夜着を!

気がつけば僕はすっぽんぽんになっていた。

「ディディエより満足させてご覧にいれましょう」

「い、いいから!そんな気遣い!」

「いえいえ、遠慮なさらず」
「遠慮はしてな、あ、ああー!」

こ、これはあれか!教官としての意地と矜持なのだな!年長者としてディディエの上をいかねばならぬという…
うむ!見上げた心意気!…って、なるかー!

けどああ…

あの晩からわかってはいたが、憎らしいほどの技巧…僕は簡単に手のひらで転がされている。

「あ、アアン!」
「う、く」
「んんーッ!」

くぅ!悔しいが認めざるを得まい。さすがリオネル。大量の花を買って研鑽を積んだだけのことはある…

ん?んん?

花…花売り…

彼らは江戸万戸で言うところの陰間、つまり女形…

ああー!リオネルお前…最初からヤル気満々じゃないか!
しかし文句を言おうにも状況はすでにのっぴきならないところにきている。

「あ、うぅん!も、もう…もう!」

「我慢できませんか?では…」

グッ…と腰を押し付けられた瞬間、寸でのところで僕は大事なことを思い出した。

「ちょっと待ったー!!!」
「なんですかベル様。毎回ここで止められてはさすがの私も怒りますよ」


「前回止めたのは僕じゃなくてディディエ…じゃなくて!リオネル!それは僕がするっていったじゃない!」

何をしれっとしようとしているのか…。危ない危ない。うっかり流されるところだった…

「ああその件…ですが私をその気にさせてみなさいとも言いましたが?」

「!」

「それで?今夜ベル様は私に何をしてくださいましたか?」

「うっ!」

今日の僕…しいて言うならほぼ漁港にあがったマグロ状態…
い、いや!ピチピチ跳び跳ねてたからむしろ真鯛だろう!

「そういうことです。では」

「あっ!」

ああーーーー!!!!




ピピピ…チュンチュン…

「おはようございます。昨夜はいかがでしたか?」

「…けっこうなお手前で…」

「それは良かった」


も、もー今度こそ許さないから!



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