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その頃の王子たちは…②
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私は第二妃のもとに生まれしこの国ブルーメンベルグの第三王子、カーネルである。
現在私は王太子専用執務室で公務の調整を行っている異母兄、この国の王太子と向かい合っていた。
「お時間いただきありがとうございますベネディクト兄様」
「かまわない。それで…話とはなんだいカーネル」
「その…お願いがあるのですが」
「良いだろう。言ってみなさい」
正妃と第二妃、そこに大きな序列があるように、私と長兄次兄との間にも明確な序列がある。
よってここは下から嘆願するのが吉だろう。
「未熟な私ではどうにも一人で選考をするのは手に余ります。どうか一次のお手伝いをお願い出来ませんか?」
「何故だい?一次の基準に満たぬふるいは大臣方と君に任せたはずだろう?」
「ですが…ようやく出揃った申し込みの総数が多すぎてこのままでは日程に間に合いません」
「それほどなのかい?」
「ええ兄様。大変な数です」
「…意外なことだね」
「……ですが父上は一度決めた日程の乱れをお認めにならないでしょう」
この王都ノースティンブルーには下々合わせおよそ十万の民が住むと言われている。そして全ての領を含んだブルーメンベルグ国全体では五百万もの民を有する。
うち貴族家は公爵位から一代男爵位までを含め計七百家ほどだが、このブルーメンベルグ国において貴族とは厳密にいえば爵位を持つ当主を指す。
が実際のところ、二等親までの家族は実質貴族として扱われ、定かではないが社交界に籍を置く貴族はその数およそ数千人と言われている。
若干名の平民位を含めた年頃の合う未婚の子女数百名が無事適正審査を抜けたわけだが、私たちはこれを五月初日の通達に間に合うよう、さらに七十名まで絞らねばならない。
「仕方がない、では三時間だけ時間を取ろう。カーネル、ジェラルドも呼びなさい」
「わかりました」
ふっ、…思った通り、上手くいった。
これは父上から厳命された私たち自身の妃選びである。
大臣、宰相に助言は求めても、私たち自身で主導するよう父はあの日はっきりと明言された。であればいくら執務を優先される兄上であっても、父上の名を出せばその手を止めざるを得ない。
そもそも兄上は見込みが甘い。
「弁えを知るわが民であれば我が妃の選考会に名乗り出る者などおのずと決まっていよう」などと。
これは千載一遇の好機。あの厳格な父自らが〝条件は問わぬ”と明言した以上、一か八かと殺到するのは自明であっただろうに。
宰相閣下は雑事に手を貸せるほどお暇ではない。今期の始まりである春という時期的に、内務外務の大臣方も選考に確保できる時間は限られている。
そんな状況で私一人に数百名から七十名を絞り込め、などと…無茶にも程がある。
なにかあれば、そう、例えば不適格とまでいかぬでも、何か問題を隠し持った人物を通過させたりしたら…誰が責められる?私じゃないか!冗談じゃない。
こうして私たちは当事者となる三人で届けられた申し込みを確認することとなったのだが…
顔写真付きの情報板。山のように積まれたその申し込みを精査するのは気の遠くなる作業だ。
「ふー…これはない。いくら優先すべきは才覚といってもこれは…」
「民草からの羨望も得られそうにありませんね」
「何も美男美女をというつもりはない。だが品位知性は必ず顔に出るはずだ」
「同感ですね」
「では『不可』で」
「この女性はどうです?西の侯爵領に住む市井の女性ですが…日照りの続く農地に雨を降らせたとありますが…」
「まじないの類なら間に合っている」
「水魔法の応用だそうです」
「それほどの魔法力を?」
「いえ、魔法力を持つ人材をうまく動かした、と」
「よし『可』だ。父上からも平民位から数名は必ず通過させるよう言われている」
確かに…。厳選すべきはある程度人数の減った第四次からが本番。二次三次はまだ余裕がある。
「おやこれはまた純朴そうな…」
「どれ…。ふふ、なんと可愛らしい。田舎の子爵子息か。ふむ…貴族学院にも通っていないと。魔法力も…レベル3。好ましい素朴さだが…王家の妃には不向き、オリヴィエ・スターリング君、残念ながら君は『不可』だ」
「待てジェラルド!」
優し気な顔立ち以外これといって特筆すべき点のない子息…、だがその名を聞いたベネディクト兄様は、石板を『不可』の山に積み上げようとしたジェラルド兄様を慌てて制止する。
「ど、どうしました兄上…」
「その少年は先日畜魔法石を宝石商へ持ち込んだスターリング子爵家の息子だ」
「えぇ!あの近年稀にみる立派な畜魔法石を持ち込んだのがこの少年だって言うんですか⁉ 」
「その前に兄様がた、彼は十八、成年貴族です。少年はちょっと…」
「十八?これで?」
「ジェラルド、カーネル、彼の見た目については後まわしだ!もしスターリングで他にも畜魔法石が見つかるのなら…その可能性があるのなら…」
思案気な呟き…。私とジェラルド兄様は互いに顔を見合わせる。
畜魔法石。それは魔法を石の内部に閉じ込め遠隔操作で発動させられる、あらゆる意味で使い勝手の良い有用な石だ。
戦場であれば火力の強い魔法を発動させることもできるだろうし、また暗視の魔法で偵察をすることもできる。その用途は計り知れない。
が、この石は特定の地で採掘されるものではない。何かのきっかけを持って不特定な場所にいきなり出現するのだ。故に市場にはほとんど出ない、大変希少で貴重な石である。
ましてや先日宝石商から持ち込まれた石は、父でさえ唸り声を上げるほど大きく立派なもの。
「かの地で再び見つかる保証はないが…」
「ですがここで繋がりを持つのもやぶさかでない。そう仰りたいのですね」
「そうだ。なにも最終選考まで残らせる必要はないのだからね」
「親交を深められれば良い、そう言う事ですか?」
「うむ。せめて第三次関門程度までなら彼一人交じっていようが不都合はないと思わないか」
「ごもっともです兄様」
「同感です兄上」
「よし。彼は『可』だ。カーネル補足の記載を頼む。この者は問答無用で三次関門まで通過、と」
その情報は選考に関わる役人一同に共有されることになる。
その名はオリヴィエ。東北の僻地に領を持つ子爵子息、オリヴィエ・スターリング。
現在私は王太子専用執務室で公務の調整を行っている異母兄、この国の王太子と向かい合っていた。
「お時間いただきありがとうございますベネディクト兄様」
「かまわない。それで…話とはなんだいカーネル」
「その…お願いがあるのですが」
「良いだろう。言ってみなさい」
正妃と第二妃、そこに大きな序列があるように、私と長兄次兄との間にも明確な序列がある。
よってここは下から嘆願するのが吉だろう。
「未熟な私ではどうにも一人で選考をするのは手に余ります。どうか一次のお手伝いをお願い出来ませんか?」
「何故だい?一次の基準に満たぬふるいは大臣方と君に任せたはずだろう?」
「ですが…ようやく出揃った申し込みの総数が多すぎてこのままでは日程に間に合いません」
「それほどなのかい?」
「ええ兄様。大変な数です」
「…意外なことだね」
「……ですが父上は一度決めた日程の乱れをお認めにならないでしょう」
この王都ノースティンブルーには下々合わせおよそ十万の民が住むと言われている。そして全ての領を含んだブルーメンベルグ国全体では五百万もの民を有する。
うち貴族家は公爵位から一代男爵位までを含め計七百家ほどだが、このブルーメンベルグ国において貴族とは厳密にいえば爵位を持つ当主を指す。
が実際のところ、二等親までの家族は実質貴族として扱われ、定かではないが社交界に籍を置く貴族はその数およそ数千人と言われている。
若干名の平民位を含めた年頃の合う未婚の子女数百名が無事適正審査を抜けたわけだが、私たちはこれを五月初日の通達に間に合うよう、さらに七十名まで絞らねばならない。
「仕方がない、では三時間だけ時間を取ろう。カーネル、ジェラルドも呼びなさい」
「わかりました」
ふっ、…思った通り、上手くいった。
これは父上から厳命された私たち自身の妃選びである。
大臣、宰相に助言は求めても、私たち自身で主導するよう父はあの日はっきりと明言された。であればいくら執務を優先される兄上であっても、父上の名を出せばその手を止めざるを得ない。
そもそも兄上は見込みが甘い。
「弁えを知るわが民であれば我が妃の選考会に名乗り出る者などおのずと決まっていよう」などと。
これは千載一遇の好機。あの厳格な父自らが〝条件は問わぬ”と明言した以上、一か八かと殺到するのは自明であっただろうに。
宰相閣下は雑事に手を貸せるほどお暇ではない。今期の始まりである春という時期的に、内務外務の大臣方も選考に確保できる時間は限られている。
そんな状況で私一人に数百名から七十名を絞り込め、などと…無茶にも程がある。
なにかあれば、そう、例えば不適格とまでいかぬでも、何か問題を隠し持った人物を通過させたりしたら…誰が責められる?私じゃないか!冗談じゃない。
こうして私たちは当事者となる三人で届けられた申し込みを確認することとなったのだが…
顔写真付きの情報板。山のように積まれたその申し込みを精査するのは気の遠くなる作業だ。
「ふー…これはない。いくら優先すべきは才覚といってもこれは…」
「民草からの羨望も得られそうにありませんね」
「何も美男美女をというつもりはない。だが品位知性は必ず顔に出るはずだ」
「同感ですね」
「では『不可』で」
「この女性はどうです?西の侯爵領に住む市井の女性ですが…日照りの続く農地に雨を降らせたとありますが…」
「まじないの類なら間に合っている」
「水魔法の応用だそうです」
「それほどの魔法力を?」
「いえ、魔法力を持つ人材をうまく動かした、と」
「よし『可』だ。父上からも平民位から数名は必ず通過させるよう言われている」
確かに…。厳選すべきはある程度人数の減った第四次からが本番。二次三次はまだ余裕がある。
「おやこれはまた純朴そうな…」
「どれ…。ふふ、なんと可愛らしい。田舎の子爵子息か。ふむ…貴族学院にも通っていないと。魔法力も…レベル3。好ましい素朴さだが…王家の妃には不向き、オリヴィエ・スターリング君、残念ながら君は『不可』だ」
「待てジェラルド!」
優し気な顔立ち以外これといって特筆すべき点のない子息…、だがその名を聞いたベネディクト兄様は、石板を『不可』の山に積み上げようとしたジェラルド兄様を慌てて制止する。
「ど、どうしました兄上…」
「その少年は先日畜魔法石を宝石商へ持ち込んだスターリング子爵家の息子だ」
「えぇ!あの近年稀にみる立派な畜魔法石を持ち込んだのがこの少年だって言うんですか⁉ 」
「その前に兄様がた、彼は十八、成年貴族です。少年はちょっと…」
「十八?これで?」
「ジェラルド、カーネル、彼の見た目については後まわしだ!もしスターリングで他にも畜魔法石が見つかるのなら…その可能性があるのなら…」
思案気な呟き…。私とジェラルド兄様は互いに顔を見合わせる。
畜魔法石。それは魔法を石の内部に閉じ込め遠隔操作で発動させられる、あらゆる意味で使い勝手の良い有用な石だ。
戦場であれば火力の強い魔法を発動させることもできるだろうし、また暗視の魔法で偵察をすることもできる。その用途は計り知れない。
が、この石は特定の地で採掘されるものではない。何かのきっかけを持って不特定な場所にいきなり出現するのだ。故に市場にはほとんど出ない、大変希少で貴重な石である。
ましてや先日宝石商から持ち込まれた石は、父でさえ唸り声を上げるほど大きく立派なもの。
「かの地で再び見つかる保証はないが…」
「ですがここで繋がりを持つのもやぶさかでない。そう仰りたいのですね」
「そうだ。なにも最終選考まで残らせる必要はないのだからね」
「親交を深められれば良い、そう言う事ですか?」
「うむ。せめて第三次関門程度までなら彼一人交じっていようが不都合はないと思わないか」
「ごもっともです兄様」
「同感です兄上」
「よし。彼は『可』だ。カーネル補足の記載を頼む。この者は問答無用で三次関門まで通過、と」
その情報は選考に関わる役人一同に共有されることになる。
その名はオリヴィエ。東北の僻地に領を持つ子爵子息、オリヴィエ・スターリング。
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