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高等部3学年
159 本物のおじいさま
「そんなわけでやっぱり実地で教わるって…恥ずかしいし、お兄様にも申し訳無いなと思っちゃって。僕にのしかかられて裸に向かれるとか…引くよね?だからハッキリ言ったの。アリエスもそうしろって言ったし。そうだよね?」
「よく出来ました。それでなんておっしゃったんです?」
「僕はリードされたいタイプだからこういうのは覚える必要ないって」
「…」
「お前…」
「ま、まあいいです。よく言えましたねお兄様。言葉の選択には問題ありですけど」
「それでよく無事だったなテオ。ハインリヒ様に少し同情するよ…」
気楽な話し相手がいなかったせいで、機関銃みたいな僕の口は止まらない。
話して聞かせるのは道中のなんやかんやと、お兄様との閨教育の話。
二人が何故苦笑いをしているかは分からないけど、とにかくあれ以来、お勉強はお風呂の手伝いと背中のマッサージしかしていない。お兄様は何故か不服そうだけど、これくらいなら…まぁ許容範囲だ。
「それにしても護りをかけておいたのは正解でした。先に出ると言ったときからそうだろうとは思っていましたが…、どうりで先ほど凄い顔で睨みつけてきたはずです」
「護り…。ねぇアリエス。さっきリュミエール様のところに行って来たんだよ」
先ほどの出来事を話して聞かせる。お供えにおそ苗をした事、お祈りをしたら、チリンって鈴の音が聞こえた事。滅多にみつからないすごく珍しい貴重なシルフィウムを貰った事。
「ああお兄様、偶然とはいえスノードロップはリュミエール様の力となる花なのですよ」
「そうなの⁉」
「精霊は土地の力、人々の祈りを力として使うのですが…それはご存じですか?」
「うん」
「スノードロップは幸運の花。人々の祈りを集める花なのです。つまりリュミエール様の力となる花…。それは良い事をされましたね。その大変希少なシルフィウムは大事になさいませ。きっといつかお兄様を助けてくれるはずです」
シルフィウム…。すごく珍しいハーブなんだよね、これ。
転生してから初めて見た。と言うか、前世でも幻のハーブとか、絶滅種とか言われてた花で、僕もおばあちゃんの本でしか見た事無かったっていう凄いハーブだ。
これ…、どうにかして増やせないかな。増やしたいな…
「先ほど屋敷の家令が、明日にはラクシアン男爵が二人目の孫の顔を見に、そしてお兄様を迎えにいらっしゃると言っていました。せっかくお会いできたのにまた離れ離れだなんて…。タイミングが悪いですね」
「男爵のとこにはいっしょに行かないの?」
「ラクシアン男爵は孫であるお兄様だけをお誘いですので。それに僕は卒業後の神殿勤めの打ち合わせがあって…。お父様直々のお話なのでこればかりは…」
アリエスにとっても初めての領地。
特にお父様とこうして親子らしく将来の話をするのも初めてな訳で…、邪魔は出来ないよね。
こうしてついに、たった一人でお泊りする日がやって来たのだ。
「おおテオドールや。乳飲み子の時以来か」
「お、おじいさま?」
おじいさまと言うには申し訳ないほど元気なおじいさん。それがラクシアン男爵。
ジャンル的には貴族と言うより冒険者のおじいちゃんたちに近い。
「最後に会ったのはまだ三つになるかならぬかの頃。随分と大きくなったな…。ヴィクトリアは何を警戒してかお前に会わせてはくれなんだのでな」
「面倒な親戚がどうとかって…」
「テオドールを侯爵家の後継になどと、あれは親戚筋の戯言だというのに。まったく、父を邪険にするとは」
「あなた。ヴィクトリアは筆頭侯爵夫人、周囲に疑念を抱かせるわけにはいかないのよ。無理を言うのではありませんわ。なんにせよようやく会えたわ。テオドール、おばあさまを覚えておいでかしら?」
「僕…、ごめんなさい。覚えて無くて…」
「まぁぁぁ、いいのよテオドール。あんなに小さかったのですもの。当たり前よ」
サロンでお母様とメルが来るのを待っている間にいろんな話を聞かせてくれるお二人。
どうもラクシアン男爵、おじいさまは、商売の為に男爵位は買ったけど、貴族としての名誉とか、そういうものには余り興味がないらしい。
王都へ来たところで下位貴族の、それも買い取った爵位では生粋の上位貴族家からは見下される。そんなわけで余り社交に熱心ではなかったらしい。
「爵位が無ければ立ち入れぬ場や取引がある。爵位を買ったのはその為だけだ。それにわし程になると出向かなくとも向こうから来るのだよ。頭を下げてな」
「で、でも王都にはエライ貴族家が多くて…」
「もともとラクシアン、いや、スタンリー商会の取引先は裕福な田舎貴族が多いのだ。宮廷に出入りするような貴族などは見栄ばかり張って金払いの悪いしみったればかりだ」
「え…い、いいの?そんなこと言って…」
「見栄で財は築けぬからのう。わしはいつでも実利主義なんじゃ」
「こんなこと言ってますけどね、王家や公爵家もスタンリー商会の上顧客なのよ。オホホホホ」
あ、明るい!
意外にも嫌いなタイプではない。
豪快かつ抜け目のなさそうな…、一大で大富豪にまで上り詰めた人。お父様とは違うタイプの…なんかすごいオーラがある。
国一番の大商会をもつおじいさま。なのに政治に色気を出さないなんて不思議だなって思ってたけど…、そういう事か。
地位や名誉よりも事業欲が強いタイプか…!肉食系!
「ドラブの派閥もわしを引き込もうと随分と声を掛けてきよったが全て門前払いにしてやったわ。どうじゃ、正解だっただろうテオドシア」
「そうね。あれは良い選択でしたわ。それにしても私たちの孫を陥れようとするなんてとんだ阿呆者ですこと。それにしても粛清の直前に全ての貸しを取り立てたのは上出来でしたわ。流石ねあなた」
テオドシア
「え、ちょっと待って。もしかして僕の名前って…」
「そうよ。おばあさまの名前からとったのよ。可愛いテオドール。あなたはおばあさまの大切な天使様よ」
「テオドシアおばあさま…」
「混乱するからドゥーシアと呼んでちょうだいな」
今僕は…とても感動している。
本当のところ…、僕はここに来てからほんの少しだけ落ち着かなかった…
お兄様もお父様も、それからアリエスも僕の本当の家族ではない。
お母様にも正真正銘愛する人とのお子、メルダースが生まれた。
そのうえ僕は中身がアレで…僕だけが家族の中で宙ぶらりんな気がして。ここに居場所はない気がしていたのだ。早く王都に帰りたいって。
王都邸はスチルで見ていた。何枚も何シーンも。でもこの領地は見た事ない。一枚たりとも。ここに僕の思い出は無い。
僕と同じ名前のおばあさま。僕のルーツがここにある。
どうしよう…。ラクシアンに行くのが楽しみになってきちゃった!
すっかり孫に戻った?僕はおばあさまとおじいさまの間に陣取り離れない。だって二人は僕のもの。
「まぁテオドール、はしたない事。おばあさまのお膝に乗り上げて…。困った子ね。いつまでも子供で…」
「いいではないか。十数年離れていたのだ。お前が頑ななばかりに」
「それは…、ふぅ…、お父様が先々代、レッドフォードのお義父様を怒らせたからではありませんか」
「何それ!ドゥーシアおばあさま、知ってる?」
「もちろんですとも。この人はね、ドルフ様がヴィクトリアとの婚姻を決めた際、当時の領主様に身分違いと吐き捨てられたのをいつまでも根に持って…、婚礼式典の時、王家をも凌ぐほどの祝いの品をこれ見よがしに並べたのよ」
「それ…良い事なんじゃないの?」
「お兄様…、それは大変失礼な事なのですよ…」
お母様と一緒に部屋へとやって来たアリエスが苦笑しながらその意味を教えてくれる。
身分が上の方よりも良いものを並べてはいけない。それは相手の顔を潰す、とても無礼な振る舞いなんだとか。かといってつまらないものを並べてもいけない。「これ、つまらないものですが…」と言うのは美徳では無いのだ。
貴族のマナーはむずかしく、かつ面倒くさい。
そんなこともあっておじいいさまはレッドフォードを出禁になり、かつ、余計にお母様はラクシアンを遠ざけたのだとか。なんということだ。
「お父様が旦那様に何を言うかと思うと…、考えるだけで頭が痛いわ…」
ああ。だから昨日寝込んでいたのか…
「そんな訳だ。やれやれ、孫の顔だけ見たらお暇するとしよう。良いか?テオドール」
「よく出来ました。それでなんておっしゃったんです?」
「僕はリードされたいタイプだからこういうのは覚える必要ないって」
「…」
「お前…」
「ま、まあいいです。よく言えましたねお兄様。言葉の選択には問題ありですけど」
「それでよく無事だったなテオ。ハインリヒ様に少し同情するよ…」
気楽な話し相手がいなかったせいで、機関銃みたいな僕の口は止まらない。
話して聞かせるのは道中のなんやかんやと、お兄様との閨教育の話。
二人が何故苦笑いをしているかは分からないけど、とにかくあれ以来、お勉強はお風呂の手伝いと背中のマッサージしかしていない。お兄様は何故か不服そうだけど、これくらいなら…まぁ許容範囲だ。
「それにしても護りをかけておいたのは正解でした。先に出ると言ったときからそうだろうとは思っていましたが…、どうりで先ほど凄い顔で睨みつけてきたはずです」
「護り…。ねぇアリエス。さっきリュミエール様のところに行って来たんだよ」
先ほどの出来事を話して聞かせる。お供えにおそ苗をした事、お祈りをしたら、チリンって鈴の音が聞こえた事。滅多にみつからないすごく珍しい貴重なシルフィウムを貰った事。
「ああお兄様、偶然とはいえスノードロップはリュミエール様の力となる花なのですよ」
「そうなの⁉」
「精霊は土地の力、人々の祈りを力として使うのですが…それはご存じですか?」
「うん」
「スノードロップは幸運の花。人々の祈りを集める花なのです。つまりリュミエール様の力となる花…。それは良い事をされましたね。その大変希少なシルフィウムは大事になさいませ。きっといつかお兄様を助けてくれるはずです」
シルフィウム…。すごく珍しいハーブなんだよね、これ。
転生してから初めて見た。と言うか、前世でも幻のハーブとか、絶滅種とか言われてた花で、僕もおばあちゃんの本でしか見た事無かったっていう凄いハーブだ。
これ…、どうにかして増やせないかな。増やしたいな…
「先ほど屋敷の家令が、明日にはラクシアン男爵が二人目の孫の顔を見に、そしてお兄様を迎えにいらっしゃると言っていました。せっかくお会いできたのにまた離れ離れだなんて…。タイミングが悪いですね」
「男爵のとこにはいっしょに行かないの?」
「ラクシアン男爵は孫であるお兄様だけをお誘いですので。それに僕は卒業後の神殿勤めの打ち合わせがあって…。お父様直々のお話なのでこればかりは…」
アリエスにとっても初めての領地。
特にお父様とこうして親子らしく将来の話をするのも初めてな訳で…、邪魔は出来ないよね。
こうしてついに、たった一人でお泊りする日がやって来たのだ。
「おおテオドールや。乳飲み子の時以来か」
「お、おじいさま?」
おじいさまと言うには申し訳ないほど元気なおじいさん。それがラクシアン男爵。
ジャンル的には貴族と言うより冒険者のおじいちゃんたちに近い。
「最後に会ったのはまだ三つになるかならぬかの頃。随分と大きくなったな…。ヴィクトリアは何を警戒してかお前に会わせてはくれなんだのでな」
「面倒な親戚がどうとかって…」
「テオドールを侯爵家の後継になどと、あれは親戚筋の戯言だというのに。まったく、父を邪険にするとは」
「あなた。ヴィクトリアは筆頭侯爵夫人、周囲に疑念を抱かせるわけにはいかないのよ。無理を言うのではありませんわ。なんにせよようやく会えたわ。テオドール、おばあさまを覚えておいでかしら?」
「僕…、ごめんなさい。覚えて無くて…」
「まぁぁぁ、いいのよテオドール。あんなに小さかったのですもの。当たり前よ」
サロンでお母様とメルが来るのを待っている間にいろんな話を聞かせてくれるお二人。
どうもラクシアン男爵、おじいさまは、商売の為に男爵位は買ったけど、貴族としての名誉とか、そういうものには余り興味がないらしい。
王都へ来たところで下位貴族の、それも買い取った爵位では生粋の上位貴族家からは見下される。そんなわけで余り社交に熱心ではなかったらしい。
「爵位が無ければ立ち入れぬ場や取引がある。爵位を買ったのはその為だけだ。それにわし程になると出向かなくとも向こうから来るのだよ。頭を下げてな」
「で、でも王都にはエライ貴族家が多くて…」
「もともとラクシアン、いや、スタンリー商会の取引先は裕福な田舎貴族が多いのだ。宮廷に出入りするような貴族などは見栄ばかり張って金払いの悪いしみったればかりだ」
「え…い、いいの?そんなこと言って…」
「見栄で財は築けぬからのう。わしはいつでも実利主義なんじゃ」
「こんなこと言ってますけどね、王家や公爵家もスタンリー商会の上顧客なのよ。オホホホホ」
あ、明るい!
意外にも嫌いなタイプではない。
豪快かつ抜け目のなさそうな…、一大で大富豪にまで上り詰めた人。お父様とは違うタイプの…なんかすごいオーラがある。
国一番の大商会をもつおじいさま。なのに政治に色気を出さないなんて不思議だなって思ってたけど…、そういう事か。
地位や名誉よりも事業欲が強いタイプか…!肉食系!
「ドラブの派閥もわしを引き込もうと随分と声を掛けてきよったが全て門前払いにしてやったわ。どうじゃ、正解だっただろうテオドシア」
「そうね。あれは良い選択でしたわ。それにしても私たちの孫を陥れようとするなんてとんだ阿呆者ですこと。それにしても粛清の直前に全ての貸しを取り立てたのは上出来でしたわ。流石ねあなた」
テオドシア
「え、ちょっと待って。もしかして僕の名前って…」
「そうよ。おばあさまの名前からとったのよ。可愛いテオドール。あなたはおばあさまの大切な天使様よ」
「テオドシアおばあさま…」
「混乱するからドゥーシアと呼んでちょうだいな」
今僕は…とても感動している。
本当のところ…、僕はここに来てからほんの少しだけ落ち着かなかった…
お兄様もお父様も、それからアリエスも僕の本当の家族ではない。
お母様にも正真正銘愛する人とのお子、メルダースが生まれた。
そのうえ僕は中身がアレで…僕だけが家族の中で宙ぶらりんな気がして。ここに居場所はない気がしていたのだ。早く王都に帰りたいって。
王都邸はスチルで見ていた。何枚も何シーンも。でもこの領地は見た事ない。一枚たりとも。ここに僕の思い出は無い。
僕と同じ名前のおばあさま。僕のルーツがここにある。
どうしよう…。ラクシアンに行くのが楽しみになってきちゃった!
すっかり孫に戻った?僕はおばあさまとおじいさまの間に陣取り離れない。だって二人は僕のもの。
「まぁテオドール、はしたない事。おばあさまのお膝に乗り上げて…。困った子ね。いつまでも子供で…」
「いいではないか。十数年離れていたのだ。お前が頑ななばかりに」
「それは…、ふぅ…、お父様が先々代、レッドフォードのお義父様を怒らせたからではありませんか」
「何それ!ドゥーシアおばあさま、知ってる?」
「もちろんですとも。この人はね、ドルフ様がヴィクトリアとの婚姻を決めた際、当時の領主様に身分違いと吐き捨てられたのをいつまでも根に持って…、婚礼式典の時、王家をも凌ぐほどの祝いの品をこれ見よがしに並べたのよ」
「それ…良い事なんじゃないの?」
「お兄様…、それは大変失礼な事なのですよ…」
お母様と一緒に部屋へとやって来たアリエスが苦笑しながらその意味を教えてくれる。
身分が上の方よりも良いものを並べてはいけない。それは相手の顔を潰す、とても無礼な振る舞いなんだとか。かといってつまらないものを並べてもいけない。「これ、つまらないものですが…」と言うのは美徳では無いのだ。
貴族のマナーはむずかしく、かつ面倒くさい。
そんなこともあっておじいいさまはレッドフォードを出禁になり、かつ、余計にお母様はラクシアンを遠ざけたのだとか。なんということだ。
「お父様が旦那様に何を言うかと思うと…、考えるだけで頭が痛いわ…」
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