イケメン大好きドルオタは異世界でも推し活する

kozzy

文字の大きさ
142 / 247
新たな家族編

例の湖

しおりを挟む
アデルの望み…〝違うひとになりたい” 

幼い時の消えないトラウマはアデルを人から遠ざけた。領地に隠れて動物だけを友達に静かに静かに暮らしてきたのに、それすらカマーフィールドだからって王命で引きずり出されたんだ。きっとお父様やお兄様は庇ってくれたと思うんだよ?だけど領民の事を考えてあきらめたに違いない。そのときお母様と行き違いがあったのかな?お母様はアデルに嫌われたんじゃないかってすごく後悔していらしたから…

そっか…そうだよね…こうしてアデルの過ごした18年を考えたら……容姿も立場も…きっとアデルには重い…


だけど、どっちにしろそれと時空間魔法の発動が結びつかない…。

というか、解明してどうするんだろう僕は。もし帰ることが出来るってなったらどうするの?
ここには僕を愛してくれる旦那様がいる。可愛い子供も生まれた。
家族は…本物じゃないけど…絆は出来た…

中身が僕でもお父様に似てるって言われたよ。お母様にも猛進なところが似てるって言われたし。そうだ、ワイアットお兄様とも情の深さが似てるって言われたんだから、きっとトールキンお兄様にも似てるはず…。

「アデル様?」

いけないいけない…マカフィーさんが本気で心配してる。
「ごめん、なんか新しい術式浮かびそうでちょっとね」

そうだよ!公式バーガンディ愛好会だって発足しちゃったし!今さら白紙には出来ない!





翌日もどんどん進んでバーガンディから大分離れると青い空、緑の木々が広がってきた。むむ…

「あっ、ここは!止めて!ちょっと止めて!」
「どうかしましたかアデル様。」
「ここが因縁の湖だよ…」「あ、ああ例の…」
「ちょっと見てきていい?大丈夫今回は溺れないから」
「付いて行ってもいいですね?独りにはさせられませんよ」「はいはい」


ラフ君と乳母にアベニアを任せマカフィーさんと湖岸まで降りる。

「懐かしいなぁ…ここで騒いでたらメイドさんが走ってきて…」
「入水と間違われたんでしたっけ」「あ、うん」
池に落ちたらここに居た。いったい何が起こったんだろう…自分の身の上に起きたことだけは…やっぱり知りたい。

「それにしても…あーいい気持ち…少しだけ横になってもいい?」
「寝ないでくださいよ」

いい風。それに気持ちのいい空、雲一つない。やわらかな日差しが降り注ぐ。日差しを受けて湖の湖面がキラキラ反射してる…波紋一つなく…いつか家族旅行で行ったどこかの湖がこんなんだった…絶景…空や木々が水面に映って…上と下に同じ景色…鏡みたいに…反射…キラキラ…

僕はふと思いつき湖の周りを見回す。木、木、木、樹木。
あ、あれこれって4属性揃ってない?清廉な風、繊細でやわらかな光、取り囲む膨大な土(木)大きな大きな水(湖)
キラキラ…水面に全反射…取り込む…入水…入る…全身…取り込む…反射…

ガバッ、ガンっ!

「痛った!」「痛って!」
「何してるの?もう!痛い!」「いやなんか不安で…」
「も、もういいや…行こ。早く」

魔力化と元素化がまだわかんないけど…わかった気がする…。
僕の中の何かがそれだっ!って言ってる。僕は昔から勘だけは良い。
多分ここは…天然の時空間転移スポット…に違いない…
何らかの異世界転移してしまえる場所ってことだ。

だけどこの湖にそんな噂も逸話もないし…簡単に発生するわけじゃないんだろう。
そしてアデルがそれを知ってたとは思えない…偶然だったんだろうか。
何も知らずに入水して…うっかり希望を叶えちゃった?
でも精神なかみだけってのは何で?やっぱり完全には条件満たさなかったから?




発生の条件って何ーーーー?






しおりを挟む
感想 103

あなたにおすすめの小説

【完結】悪役令息の伴侶(予定)に転生しました

  *  ゆるゆ
BL
攻略対象しか見えてない悪役令息の伴侶(予定)なんか、こっちからお断りだ! って思ったのに……! 前世の記憶がよみがえり、反省しました。 BLゲームの世界で、推しに逢うために頑張りはじめた、名前も顔も身長もないモブの快進撃が始まる──! といいな!(笑) 本編完結しました! おまけのお話を時々更新しています。 きーちゃんと皆の動画をつくりました! もしよかったら、お話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです。 インスタ @yuruyu0 絵もあがります Youtube @BL小説動画 プロフのwebサイトから両方に飛べるので、もしよかったら! 本編以降のお話、恋愛ルートも、おまけのお話の更新も、アルファポリスさまだけですー! 名前が  *   ゆるゆ  になりましたー! 中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!

【完結】それ以上近づかないでください。

ぽぽ
BL
「誰がお前のことなんか好きになると思うの?」 地味で冴えない小鳥遊凪は、ずっと憧れていた蓮見馨に勢いで告白してしまう。 するとまさかのOK。夢みたいな日々が始まった……はずだった。 だけど、ある出来事をきっかけに二人の関係はあっけなく終わる。 過去を忘れるために転校した凪は、もう二度と馨と会うことはないと思っていた。 ところが、ひょんなことから再会してしまう。 しかも、久しぶりに会った馨はどこか様子が違っていた。 「今度は、もう離さないから」 「お願いだから、僕にもう近づかないで…」

公爵家の五男坊はあきらめない

三矢由巳
BL
ローテンエルデ王国のレームブルック公爵の妾腹の五男グスタフは公爵領で領民と交流し、気ままに日々を過ごしていた。 生母と生き別れ、父に放任されて育った彼は誰にも期待なんかしない、将来のことはあきらめていると乳兄弟のエルンストに語っていた。 冬至の祭の夜に暴漢に襲われ二人の運命は急変する。 負傷し意識のないエルンストの枕元でグスタフは叫ぶ。 「俺はおまえなしでは生きていけないんだ」 都では次の王位をめぐる政争が繰り広げられていた。 知らぬ間に巻き込まれていたことを知るグスタフ。 生き延びるため、グスタフはエルンストとともに都へ向かう。 あきらめたら待つのは死のみ。

【完結】薄幸文官志望は嘘をつく

七咲陸
BL
サシャ=ジルヴァールは伯爵家の長男として産まれるが、紫の瞳のせいで両親に疎まれ、弟からも蔑まれる日々を送っていた。 忌々しい紫眼と言う両親に幼い頃からサシャに魔道具の眼鏡を強要する。認識阻害がかかったメガネをかけている間は、サシャの顔や瞳、髪色までまるで別人だった。 学園に入学しても、サシャはあらぬ噂をされてどこにも居場所がない毎日。そんな中でもサシャのことを好きだと言ってくれたクラークと言う茶色の瞳を持つ騎士学生に惹かれ、お付き合いをする事に。 しかし、クラークにキスをせがまれ恥ずかしくて逃げ出したサシャは、アーヴィン=イブリックという翠眼を持つ騎士学生にぶつかってしまい、メガネが外れてしまったーーー… 認識阻害魔道具メガネのせいで2人の騎士の間で別人を演じることになった文官学生の恋の話。 全17話 2/28 番外編を更新しました

すべてを奪われた英雄は、

さいはて旅行社
BL
アスア王国の英雄ザット・ノーレンは仲間たちにすべてを奪われた。 隣国の神聖国グルシアの魔物大量発生でダンジョンに潜りラスボスの魔物も討伐できたが、そこで仲間に裏切られ黒い短剣で刺されてしまう。 それでも生き延びてダンジョンから生還したザット・ノーレンは神聖国グルシアで、王子と呼ばれる少年とその世話役のヴィンセントに出会う。 すべてを奪われた英雄が、自分や仲間だった者、これから出会う人々に向き合っていく物語。

【完結】愛されたかった僕の人生

Kanade
BL
✯オメガバース 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。 今日も《夫》は帰らない。 《夫》には僕以外の『番』がいる。 ねぇ、どうしてなの? 一目惚れだって言ったじゃない。 愛してるって言ってくれたじゃないか。 ねぇ、僕はもう要らないの…? 独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ✻改稿版を他サイトにて投稿公開中です。

巣ごもりオメガは後宮にひそむ【続編完結】

晦リリ@9/10『死に戻りの神子~』発売
BL
後宮で幼馴染でもあるラナ姫の護衛をしているミシュアルは、つがいがいないのに、すでに契約がすんでいる体であるという判定を受けたオメガ。 発情期はあるものの、つがいが誰なのか、いつつがいの契約がなされたのかは本人もわからない。 そんななか、気になる匂いの落とし物を後宮で拾うようになる。 第9回BL小説大賞にて奨励賞受賞→書籍化しました。ありがとうございます。

優秀な婚約者が去った後の世界

月樹《つき》
BL
公爵令嬢パトリシアは婚約者である王太子ラファエル様に会った瞬間、前世の記憶を思い出した。そして、ここが前世の自分が読んでいた小説『光溢れる国であなたと…』の世界で、自分は光の聖女と王太子ラファエルの恋を邪魔する悪役令嬢パトリシアだと…。 パトリシアは前世の知識もフル活用し、幼い頃からいつでも逃げ出せるよう腕を磨き、そして準備が整ったところでこちらから婚約破棄を告げ、母国を捨てた…。 このお話は捨てられた後の王太子ラファエルのお話です。

処理中です...