銀色狼と空駒鳥のつがい 〜巡礼の旅〜

彩田和花

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6羽 雨期 フォレストサイドの日々

⑥オレンジ・スパがリニューアルしたのでみんなで行ってみたらとんでもないことになった

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銀色狼が金獅子とのカレーライス早食い勝負に勝利した恩賞として、モニカに5時間だけエルドの子守りを任せ、森の青鹿亭夫婦がオレンジ・スパに親友ヌガロ・スパことガロとの約束を果たしに行ったその翌日のことである。
その日は雨期を締め括るような大雨で、当然狩りは休みとなったライキは、兄が亭主を勤めるカフェ・森の青鹿亭でホールを手伝っていた。
リーネは特注の薬作りが入ったために今日の手伝いは彼一人だったが、この大雨の中足を運ぶ客は少なく、久々にゆったりとしたペースで時は流れていた。
そして最後の客が帰り銀狼兄弟だけとなった店内で、兄ハイドは弟の座るカウンター席にそっと良い香りを放つ珈琲を置いた。
「昨日はお前らのお陰で久々に小鹿ちゃんとデート出来たし、ガロとの約束も果たせたわ。
マジでありがとな!
ほい、これ飲みな。」
「あ、ノーツさんの豆で淹れた珈琲。
ありがとう。
で、ガロさんの混浴露天風呂ってどんなだったんだ?」
ライキはその芳しい香り楽しみながら一口珈琲を飲み、兄に尋ねた。
「うん。
それを詳しく話すためにまずその少し前の話にさかのぼるけどよ。
実は数日前、小鹿ちゃんとエルの一ヶ月検診で、経過は順調だからセックスしても良いとばーちゃんセンセーから言われてたんだよ。」
「えっ、産後一ヶ月でもうセックスしてもいいものなんだ?」
「そうらしい。
俺も産後って次に子供を作るときまで挿入出来ねーのかと思ってたんだよ。
だがセンセーの話だと、小鹿ちゃんのためにも次の妊娠は出産から1年はスパンを開けたほうが良いらしいけど、セックス自体はもう可能なんだと。
しかも生理がまだ再開してねーから中出しし放題!
子供に母乳をやってると、生理の再開までに個人差はあるが、大体半年くらいかかるものらしいし、じゃあそれまではエルを寝かせてから中出しセックスし放題じゃねーか!って俺、喜んでたわけ。
でも小鹿ちゃん今産褥期さんじょくきっつって、体型とかは大分元に戻ってるんだが、ホルモンバランスっつーのが崩れてて、あんまりその気にならねーみたいなんだわ。
俺がやる気満々で胸を触ろうとしたり、エルのマネしておっぱいを吸おうとしたもんなら、
「やめて!」
って拒否られるし、前戯であまり濡れねーからクンニしてから挿入しようとしたら、
「早く済ませて・・・エルが起きちゃうから・・・」
だもんな・・・。
凹むぜ・・・。
まぁ俺に悪いと思ってんのか、手とか口では抜いてくれるけどな。
そんなわけで、今混浴露天風呂に行っても小鹿ちゃんはエロいことには乗ってこないだろーなと思ってたんだよ。
実際最初は、
「屋根のないお風呂、開放的で気持ちいいね!
でもエルをモニカさんって人にお任せして、夫婦だけでこんなところに来ちゃって良かったのかな・・・。
その人が信頼の置ける人かもわからないし・・・。」
「大丈夫だろ。
ただの勘だけど、あの金髪の兄さんはともかく、モニカさんのほうは信頼が置けそうだ。
何かトラブルがあってもクソ親父が向かいの部屋に、ライキとリーネも下の階に居るんだしさ。」
「う、うん・・・・・。
で、でも母乳は何回分か置いてきたけど・・・。
エル、ギャン泣きしてないかな・・・?」
「小鹿ちゃん心配しすぎだっての!
まぁ子守りはお手の物っつってたし、何とかしてくれるんじゃね?
それより折角なんだから今を楽しもうぜ!」
「そ、そうだよね!
あ!背中流してあげるよ!
いつも仕事と育児の協力ありがとねー!」
なんて言いながら普通に水着で風呂に入ってるだけだったんだけど、ある時間になると仕掛け人が入って来てよー・・・。」
「仕掛け人?」
とライキが首を傾げた。
「あぁ。
普通のカップルのフリして入ってきて、急にみんなの前でエロいことをおっぱじめる奴のことな。
俺らのときはガロとチエリさんが仕掛け人だった(笑)
流石色街スベイルで魅せるセックスをしてた元プロなだけあって、湯けむりの中、みんな二人のプレイに目が釘付けになってたわ・・・。
そして、周りの奴らも釣られて段々とその気になっていき、気がつけばそこら中でヤっててよ。
何か露天風呂の湯気もピンク色に見えるし、異様な空間になってたわ(笑)
そしてまだ駄目かと思ってた小鹿ちゃんもその空気に充てられたのか、濡れ濡れのトロトロに・・・♥
久々に出来たぜ・・・中出しセックス・・・
ははは・・・思い出したら今でも勃起しそうなくらいすげー良くて、何度も出しちまったわ・・・。」
そう言ってハイドは顔を赤く染めて手であちーと言って仰いだ。
ライキはこの兄をそこまで言わしめる艶めかしい空間を想像してゴクッと生唾を飲んだ。
「つーわけで、ホルモンバランスが崩れてその気になりにくい小鹿ちゃんをしっかり盛り上げてくれた混浴露天風呂と、その時間を作ってくれたお前らにすげー感謝してる。
で、お前らにも早速入りに行けって勧めたいところなんだが、正直ありゃーつがいには刺激が強すぎるだろーな・・・。
クソ親父なんか何も知らずに入ってたら急に周りがおっ始めたから鼻血出して倒れたらしいしよ(笑)
まぁあの親父、小鹿ちゃんのかーちゃんを亡くして以来女っ気なんかなかっただろーし、ほぼ童貞みたいなもんだからしゃーねーわな。」
ライキはそんな場所へ一人で行ってしまった挙句、鼻血を出して倒れてしまったルルドはさぞかし居た堪れなかっただろうと思い、冷や汗を垂らした。
「そこでだ。
お前らみたいなつがいや10代の若い恋人同士にも気軽に入れるようにって、ガロが午前中にティーンタイムっつーのを設定してみるってよ。
その時間はエロ目的の大人も来ねーし、仕掛け人もいねーから、お前らのペースで好きに遊んだりイチャイチャしたりできるってわけな。
ガロが何枚か無料チケットをくれたからやるよ。
リーネとユデイとルウナを誘って行ってきな? 
今週は薔薇風呂をやってるらしいから女子はきっと喜ぶぜ?
まだチケットが2枚余ってるけど・・・まぁ客の誰かに適当にやるか・・・。
それと水着は持っていくことをオススメする。」
とハイドは苦笑いで言った。
「何で?
貸出用の水着とかあるだろ?」
きょとんと首を傾げるライキ。
「まぁあるにはあるんだが、ガロのチョイスだからお前にはハードルが高いと思うし、何より巨根向きじゃねーんだよなぁ・・・。」
「えっ、何かすげーやつなの?」
ライキが冷や汗を垂らしながら顔を上げた。
「・・・受付でマネキンが着てるのがあるからそれ見りゃ納得すると思うぜ?
ま、とにかく水着は持って行け。
後はドリンクのワゴンサービスがあるけど、あそこのは酒ばっかだからお前は飲まないように気をつけな?
すぐに潰れたら意味がねーだろ?(笑)」
ライキは兄の最後の忠告に少しふくれっ面になりながらも、リーネとスパでデートが出来る良い切っ掛けだと有り難くそのチケットを受け取るのだった。

そんなわけで数日後の早朝─。
ユデイとルウナを誘ってオレンジ・スパを訪れることになった銀色狼と空駒鳥のつがいは、ルウナの家のブディックの前にあるオレンジ・スパ行きの乗り合い馬車の停留所で、シトシト雨が降る中、傘を差して馬車が来るのを待っていた。
ルウナの家から観光街までは比較的近く、歩いて行けない距離でも無いのだが、この雨なので雨避けのある乗り合い馬車を利用してみることにしたのだ。
リーネはルウナと楽しそうに、
「私、スパに行くのって初めて!
スパって水着で入るんだね!
夏に向けて作ってたのが間に合ってよかったぁ!」
「えっ、ルウナ、スパに行ったことなかったんだ?
私はおばあちゃんと行ったきりだなぁ!
あのときはまだ混浴露天風呂なんてなくて、普通の女湯だったから、水着じゃなくて裸だったよ!
っていうか水着、私のぶんまで用意してくれてありがとう!
去年まで着ていたのは小さくなっちゃってたから、スパの貸出用の水着を借りようかと思ったんだけど、もしボディーラインが出るデザインだったら恥ずかしいなって思ってて・・・。
ルウナが水着を間に合わせてくれてすっごく助かったよ!
しかも滅茶苦茶可愛いし、流石だね♡♥」
「ありがとう!
私もスパに行くって決まって、お腹がぽっこりしてるしお尻も大きいから、それを隠せる水着がいいなって思って、作りかけだったのを超特急で仕上げちゃったの!
露天風呂、楽しみだね!」
等と話をしていた。
なのでライキもユデイと何か話をしようと思っていたら、向こうから話しかけてきた。
「朝からひとっ風呂って贅沢だよな~!
その代わり昼から閉店までガッツリ店番しなきゃだけどな(笑)
ライキも午後から仕事だろ?
今日は森の青鹿亭か?」
「うーん、今日は昼前から晴れる予報なんだよ。
だから予報通り晴れてたら狩りに出る。
雨期はどうしても森に入る頻度が下がるし、森に入れるときに極力入っておかないと、森での仕事が貯まるんだ・・・。」
「マジか。
お前、狩人と巡礼の旅の両立だから、尚更狩りの時間は大切だよな。
そういえばお前らって短期登録の冒険者だろ?
それって一ヶ月に一回依頼をこなさないと冒険者の登録を抹消されるんじゃなかったっけ?
お前らこの間エングリアの冒険から帰って来てもう一ヶ月経つだろ?
そっちは大丈夫なのか?」
「あぁ、そのことか。
ユデイ、冒険者じゃないのによく知ってるな。」
ライキは親友に笑顔でそう返した。
「まぁな。
俺の漫画の主人公たちが巡礼の旅をしているつがいだろ?
だからそーいう知識も必要かなと思って前に調べたんだよ。」
「あぁなるほど、それで・・・。
俺もそのことが心配になって、先月の晴れ間に暇を貰って、リーネとエングリアに飛んで冒険者ギルドまで訊きに行ったんだよ。
そしたら前の依頼が大案件だったのと、この長い雨期でなかなか依頼を引き受けられない事情もあるからって、もう一ヶ月猶予を与えてくれるんだってさ。
だから白鷺月(8月)にまた依頼を受けないといけないんだけど、今月は大丈夫だよ。」
等と話しているうちにオレンジ・スパ行きの待合い馬車が到着した。

馬車に揺られて間もなくオレンジ・スパに到着した一行は、早速受付へ向かった。
どうやら混浴露天風呂のほうは、まだ早い時間のため彼ら以外に客は居ないようで、ライキはホッとして小さなため息をついた。
(リーネの水着姿をなるべく他の野郎には見せたくないからな・・・。
ユデイはルウナにべた惚れだからいいとして、他の客がパートナー以外をそういう目で見ないとは限らないから・・・。)
彼がそんなことを思っている間に、先に受付を済ませたリーネとルウナが、
「「それじゃ、あとでね~!」」
と手を振って脱衣所に向かって行った。
続けてライキが受付に無料チケットを出すが、その際に兄が言っていた貸出用のオレンジ色のセクシービキニを着た男性型マネキンが視界に入って、水着を持ってきていて正解だったと心から思うのだった。
(貸出用の水着、こないだ師匠が執事服の下に履いてたやつと同程度の布面積じゃないか!
通常時のでも収まりきるか微妙なのに、ちょっとでも勃起したらアウトだ!
ただでさえ俺、すぐに勃起するのに・・・。)
顔を赤く染めて彼がそんなことを思っていると、ライキの隣にいたユデイがサーッとそのマネキンを見て青ざめた。
「どうしよう俺、あれ着なきゃなんねーの?」
「ん?
ユデイ、水着を持ってこなかったのか?」
ライキが尋ねた。
「うん・・・。
お前が水着は持参したほうがいいって言ってたから、ジュニアスクールのときのやつを引っ張り出してみたんだけど、流石に入らなくてさ・・・。
でも俺、それしか水着なんて持ってなかったから、まぁ借りりゃいーかなって思ってたらだろ!?
ライキやハイドにーさんやガロさんみたいなイケメンなら似合うだろーけど、俺なんかが着たら変態じゃね!?
絶対ルウナにドン引きされるぞ・・・。
なぁ・・・お前もあの大胆ビキニに付き合ってくれよ!
セクシービキニも二人で着れば怖くない!!」
ライキは泣きそうな顔で自分に縋る親友に対して困ったように眉を寄せて冷や汗を垂らすと、更に顔を赤く染め口元を波打たせてそっと耳打ちをした。
『いや・・・俺、別の意味でもあれを着るのは無理だから・・・・・。
お前ならわかるだろ?
ごにょごにょごにょ・・・。』
「あぁ~!!
巨大きのこがポロリってか!!!」
ユデイがそこだけやたら大きな声で返したので、ライキは眉を吊り上げ慌ててその口を手で塞いだ。
「ふがっ・・・ごめん!」
受付の若い番頭が二人のやり取りに笑いを堪えて身体を小刻みに震わした。
「くっそ・・・何でお前はいつもそーいうピンポイントで大声なわけ!?
・・・とにかくそんなわけだから、俺は狩りのとき水辺の魔獣や水生物と戦うときのために持ってる水着があるからそれを着るよ!」
ライキはそう言ってまだ少し怒ったままでアイテムボックスからシンプルな紺の短パンタイプの水着を取り出して見せた。
「あー!
俺もそっちのがいい!
それ、予備とかねーの!?
あったら貸して!」
とユデイ。
「予備・・・か。
そいやあるかも・・・・・?」
ライキはそう言うとアイテムボックスを暫く探り、やがて同じ形をした黒の短パンを取り出した。
「うわっ!持ってた!流石ライキ様!!
その水着貸してくれね!?
綺麗に洗って返すから!!」 
とユデイ。
「返さなくていいよ。
それ、俺が去年まで着てたけど小さくなって、ただ捨て忘れてただけのやつだし。
つか、サイズ平気そう?」
「うん・・・いけそう!」
といって服の上から短パンを合わせてみるユデイ。
「そっか。
なら良かった!」
そう言って笑い合うと二人はクロス当てを交わすのだった。

水着の問題を無事クリアしたライキとユデイは、早速その水着に着替え、脱衣所の温泉側の出入り口で互いのパートナーが出てくるのを待っていた。
「あ、晴れてきた・・・。」
そこでライキが明るくなってきた周囲に気が付き、曇の合間から見えた青空を仰いでいると、お待ちかねのリーネとルウナがもじもじしながら脱衣所から出てきた。
「おまたせ・・・。」
ライキの目の前に立つ愛しの彼女は、降り注ぐ陽光の中眩く光って見えた。
その水着は白を基調に空色、青の3段のフリルを随所にあしらったセパレートタイプで、下半身は可愛らしいミニスカートになっていた。
それはリーネの持つ清らかさを非常に上手く引き立てながらも、露出した白く柔らかな腹部となめらかなラインを描く生足が実に性的で、ライキはゴクッと生唾を飲んで上から下まで舐めるように見た。
一方ユデイの前にもじもじしながら立つルウナは、上半身はローズピンクのシンプルな紐ビキニで、その豊満な胸の谷間にユデイは目にハートを浮かべ、釘付けになっていた。
下半身はリーネのとは違いフェミニンなドレープを描く少し大人びたスカートになっており、体型をカバーする効果もありつつも彼女のメリハリのあるボディーを上手く引き立てていた。
だがライキはリーネの水着姿に夢中でそっちには目もくれず、リーネを何度も上から下まで見ては頬をみるみる赤く染めていった。
「や・・・やだライキ・・・見すぎだよ・・・。
な、何か言って・・・?
恥ずかしいよ・・・・・。」
リーネが彼の視線に居た堪れなくなって頬を染め、口元に手を運んで俯いた。
ライキはそんな彼女をそっと引き寄せると、彼女にだけ聞こえるように声をひそめて伝えた。
『いや・・・その・・・・・
リーネが可愛すぎて勃起・・・した・・・。
ちょっと隠させて・・・・・。
ゆとりのある短パンを履いてても、フル勃起だと流石に誤魔化せないから・・・・・』
『えっ!?
み、水着だよ!?
下着とか裸とか普段見慣れてるじゃない!』
リーネがびっくりして声をひそめながらも声を上ずらせた。
『そうだけど・・・その水着すげー似合ってて可愛いし・・・いつもと違って野外だし・・・晴れてきて日が差してて明るいし、何かリーネの恥じらう表情とか、細くて陽光に透ける淡金の髪とか、まばゆい白い肌とか、色々キラキラしてて目が離せなくなって・・・その水着を中途半端に脱がせて好きにするところを想像したらつい・・・・・。』
『も、もう・・・・・。
つがいの片割れとしてはこの上なく嬉しい反応だけど・・・!
・・・まだ収まりそうもない?』
『・・・無理・・・。』
そんなやり取りをしている彼等の後ろでは、ユデイとルウナも自分たちの世界に入り、いちゃつき始めていた。
『じゃあもうお湯に浸かっちゃおうよ!
そしたら目立たないんじゃない?
お湯に薔薇の花も浮かんでいるし・・・!
ねっ!』
リーネがそう言いライキの手を引こうとすると、背後から聞き覚えのある鼻にかかったキザな声がした。
「やぁまた会えたねリーネちゃん!
その水着凄く似合ってて可愛いね♡
・・・食べちゃいたいくらいだよ♥」
その声に反応してライキはさっとリーネを自分の背中に隠した。
「.・・・なんだ銀色狼。
君の水着姿なんか見たくもないんだけど。
退いてくれないかな?」
急に冷めた口調になりそう言った声の主はやはり金獅子で、彼は金の長い前髪をかきあげ、愉悦感たっぷりに微笑んでいた。
彼の細身ながらも鍛え抜かれた身体は美しく筋肉がつき引き締まっており、水着はオレンジ・スパ貸出用のオレンジ色のセクシービキニだったが、それを恥じることなく堂々と着こなしていた。
左手は腰に当て、◆の印が刻まれていると思われる手の甲の部分を隠すかのように白の手袋がはめられていた。
『あの、ライキ・・・!
私を庇って金獅子さんから視界を遮ってくれたんだと思うけど、あの・・・おちんちん、隠さなくて大丈夫なの!?』
リーネが金獅子の登場に怯えながらも慌ててライキの手を引き汗を飛ばして耳打ちした。
『あぁ・・・あいつの顔見たら萎えたから平気だ・・・。』
そう言ってライキは再び金獅子に視線を戻した。
森の青鹿亭での一件以来、彼は自分やリーネとの直接のやり取りではなく、ハイドやモニカを通してならある程度の意思の疎通が可能な人間であることを理解したライキだったが、依然として彼がリーネに何をするかわからないのは変わらないため、鋭い目を尖らせて威圧しながら尋ねた。
「・・・なぜあんたがここに?」
「・・・そんなに怖い目で睨まないでくれよ。
今日は君たちに仕事の話があったから森の青鹿亭まで行ったら、お前の兄がこのスパに遊びに行ってるって言ってチケットをくれたから追いかけて来たんだ。」
そう言う彼の後ろからオレンジ・スパ貸出用の大胆な女性用のオレンジのビキニを着たモニカが現れ、二人に向かって会釈した。
そのビキニは男性用と同じく布面積が小さく、モニカの多くの男性を引き付けるであろう豊かな胸元、そして細くくびれた腰、丸いヒップラインを惜しげもなく晒す大変性的なものだったが、ライキは特に彼女の水着姿に視線を奪われることなく、モニカの顔を見て少し表情を緩めると、ペコッと頭を下げた。
ライキは金獅子とのカレーライス早食い勝負に勝った報奨としてではあるが、エルドの子守りを丁寧にこなしてくれたモニカには感謝をしていたし、敬意が払える相手だと判断したためだった。
勿論、そうやって油断させておいて、何かを仕掛けてくる可能性があることは承知していたが。
リーネはライキより大分モニカに心を許しているようで、モニカを見ると駆け寄り、笑顔で話しかけていた。
そこでユデイとルウナも彼らの登場に気が付き、こちらに近づいて来た。
「あれ?
あんたってこないだライキの居場所を訊いてきた騎士の人だよな?」
ユデイが持ち前の愛想の良さでレオンに話しかけた。
「あぁ・・・あのときの本屋の店員。
銀色狼の友達だったのか。」
レオンはユデイにあまり関心が無いのかそれだけ返すと、彼の隣にいたルウナを値踏みするように見た。
ルウナはその視線を警戒してユデイの後ろにサッと隠れた。
「へぇ~、ただの本屋店員には勿体ないいい女じゃないか♥
どうだい君、僕と遊ばない?」
「!!!」
ユデイはその一言で即座にレオンがどんな男なのかを理解し、冷や汗を垂らしながらもルウナを渡すまいと睨み、こう言った。
「おい兄さん、俺とルウナはフェリシア様の加護を得ているつがいだぜ?
手出ししたりしたら教会が黙ってねーし、度が過ぎればフェリシア様に断罪されるぞ?」
「それにユデイはただの本屋店員じゃないです!
大手出版社で成人後に漫画家デビューが決まっている凄い作家の卵なんですよ!」
ルウナがユデイの後ろから叫ぶそうにしてそうつけ足した。
「・・・作家?
フン、どちらにせよ庶民じゃないか。
それにつがい制度のことだって、僕はこの国の人間じゃないから関係ないな。
例え僕が彼のパートナーちゃんをちょっとつまみ食いしたとしても、それを裁ける者はこの国にはいない。」
レオンの言葉にユデイとルウナは怯え、更に顔を青くしたが、そこにライキが二人を庇うように立ちはだかった。
「あんたは俺たちに仕事の話があって来たんじゃなかったのか?
そうでなく、俺の親友のつがいに余計なちょっかいを出すというなら今すぐ消えろ。」
リーネはその隙にユデイとルウナをレオンから遠ざけた。
「レオン様。
お戯れはそのくらいになさってくださいませ。
本当にお仕事のお話が出来なくなってしまいますから。」
モニカがいさめるようにそう言うと、レオンはため息をついた。
「あぁ、悪かった。
君があまりに魅力的だったから、つい口説いてみたくなっただけだよ。
でも僕は嫌がる相手を無理にするのは趣味じゃない。
それほど餓えてもいないつもりだしね。
だから安心してくれよ・・・。」
レオンは少し離れた所でまだユデイの背中に隠れたままで、レオンを睨んでいるルウナに優しく声をかけた。
「ま、リーネちゃんのことは、嫌がられても簡単には引き下がれない事情があるけどね・・・。」
そう言って今度はリーネに妖艶に微笑みかけた。
リーネは青ざめてビクッ!と身を震わせるとライキに駆け寄り、ギュッとその腕を掴んで背中に隠れた。
「はは・・・ごめんってば。
本当にリーネちゃんに嫌われちゃったね・・・。
ひとまず次の仕事のこともあるし、当面は手を出すつもりはないから安心して?
君に触れたくてもその胸のペンダントがある限り、僕は触れることすら出来やしないんだからさ・・・。」
その言葉にリーネは胸元に輝くフェリシアの守りの頼もしさを思い出して少し安心したのか、ライキの腕を掴む手の力を緩めた。
ライキはそんなリーネの手をそっと握ると、モニカに視線を移した。
「・・・それで、仕事の話とは?」
「えぇ。
レオン様の口から説明しても、お二人の耳には入りにくいでしょうし、私から申しますね。」
モニカがクスクスと笑ってレオンを見ると、彼は丁度来たドリンクサービスのワゴンの販売員の女性に軽くちょっかいを出しながら何やらドリンクを注文し、グラスを受け取っていた。
モニカはライキとリーネに視線を戻すと続けた。
「以前ボラントのご令嬢の護衛任務をレオン様の不祥事で解雇された件をお話しましたわね?
実は、そのご令嬢の代理で執事さんが私達のところを訪ねて参られまして、再雇用の提案がなされたのですわ。」
「「再雇用?」」
ライキとリーネが同時に口にした。
「えぇ。
元々この依頼は、近頃フォレストサイドとボラント間を繋ぐ街道に盗賊団が出るそうなので、その盗賊団からご令嬢とその御一行を護衛することでした。
それで私達がエングリアからお供をしていたのですけど、先程お話しました通り、道中でレオン様がご令嬢の侍女の方達と不祥事を起こされましたために、お怒りになられたご令嬢から私達は解雇されまして、フランの町で馬車を下ろされたのですわ。」
そこで酒が入ったレオンが少し呂律が回らない口調で割って入った。
「フン!
あそこの侍女達は処女とみせかけて中古ばかりの痴女集団だったぞ?
僕が口説くまでもなく、令嬢が見ていないところで向こうから、しかも集団で寄ってきたんだ。
そして、
「あぁ♡本物のおちんちん久し振り♡
しかもこんな綺麗な男の子のだなんて♡」
「だーめ!
私が最初に挿れるの♡」
なんて言いながら我先に僕をその気にさせようと代わる代わる咥えてきたぞ?
僕は遊びの女からあまり積極的に来られるのは萎えるから今ひとつ乗れないでいると、フニャチンだとかインポだとか散々罵られ、しかも何か僕のほうが侍女達に手を出したみたいに令嬢に告げ口されて解雇ときたもんだ。
出すものを一滴も出せてもいないのに・・・だ!
あのチビっ子令嬢も高飛車で嫌いだが、あの痴女達と馬車は違えど野営は一緒だろうし、また顔を合わせなきゃならないなんて憂鬱だ・・・。
かといってDランクの薬草採取やらペット探しなんか騎士の僕がやる仕事じゃないし、それが嫌ならこの任務を我慢するしかないだなんて・・・。
こんなの飲まずにやってられるか・・・!」
そう言ってグラスを一気に飲み干した。
それに対してユデイが鼻で笑いながら突っ込んだ。
「・・・それマジばな
エロ小説の世界じゃ無くて?」
「・・・酔っ払いの戯言だろ。」
ライキは軽蔑の眼差しをレオンに向けながらそう答えた。
「何だとお前ら・・・!
僕が嘘をついているとでも言いたいのか!?」
レオンが二人に食ってかかろうとするのをモニカが制した。
「まぁまぁ・・・。
レオン様のお話をお二人が信じられないのも、レオン様の先程の言動を見れば仕方のないことですわよ?
それはさておき、お仕事のお話を続けますわね。
そういう理由で私達は解雇されましたけど、一番危険なフォレストサイドからボラントまでの道のりを護衛出来る私達の代わりの方が見つからないらしいんですの。」
「えっ?
フランにも冒険者ギルドの支部がありますから、フランに滞在している冒険者の人が居そうですよね?
その人達に頼めなかったのですか?」
とライキが疑問を口にした。
「それが・・・ご令嬢は見た目が美しくない人は雇用されない主義らしいのです。
幸い私共はご令嬢のお眼鏡には叶っていたのでしょうけど、フランに滞在されている冒険者の方の中にその条件を満たせる人がいなかったそうですわ。
それで、私達がフォレストサイドに辿り着いたことを知ったご令嬢が、これからの道中に備えてもう一度私達を雇用したいと申されたのです。
但し、レオン様を側に置いてまた侍女の方々に手を出されては困りますので、レオン様にはご令嬢の護衛の方ではなく、金品を輸送されている別の馬車の護衛という形に変更されたいとのことです。
そうしますと、ご令嬢を直接護衛出来るのは私だけになってしまいます。
私も一応冒険者ですけど、レオン様程戦闘に長けているわけではございませんし、正直申しますと私一人で屈強な盗賊団を相手に、ご令嬢とその御一行をお守りする自信はありませんわ・・・。
それで執事さんにそのことをご相談しましたら、私達の他にもう一組、ご令嬢のお眼鏡に叶う程のルックスをお持ちの冒険者の方に護衛に就いていただければ・・・何方か心当たりは御座いませんか?と申されまして。
そこで銀色狼と空駒鳥さんのことが思い当たりましたの。
ご令嬢のお眼鏡に叶いそうな見た目の整った冒険者の方なんてお二人くらいしか存じ上げないものですから・・・。
いかがでしょう?
私達と合同で護衛任務にいてはいただけませんか?
ご令嬢はここ、オレンジ・スパを大変気に入られたそうで、今月いっぱいは滞在する予定ですので、来月からの任務になると思いますが・・・。」
モニカの説明を一通り訊いたライキは顎に手を当てて暫く考えた。
(俺達は8月には新たな依頼を受けないといけないから、丁度良いタイミングではあるな・・・。
ボラントには教会もあることだし一石二鳥だ。
でも金獅子と合同か・・・・・。)
ライキは不安気に眉を寄せてから隣のリーネに小声で尋ねた。
『リーネはどうだ?
金獅子と合同なのは心配だろう?』
リーネはライキの顔を見上げてからゆっくり頷いた。
『うん・・・まぁ・・・・・。
でも、護衛に不安がある状態で、御一行がフォレストサイドを発っちゃったら危険じゃない?
ご令嬢と御一行の人達だけでなく、モニカさんも。
それにフォレストサイド近辺に盗賊団が出るのも心配だよ・・・。
何とか力になってあげたいな・・・。』
『リーネ、それじゃあいいのか・・・?
この依頼、引き受けても・・・。』
『うん、ご令嬢が雇用してくださるかはわからないけど、前向きに検討してみようよ。
金獅子さんからはライキが守ってくれるんでしょ?』
『うん、それは勿論・・・指一本触れさせない。
盗賊団にもな。』
二人は頷き合うと、モニカに向き直って返事をした。
「俺達でそのご令嬢が良ければですが、護衛に参加させてください。」
「まぁ!
ありがとうございます!
お二人ならきっとご令嬢もお気に召されますわ!
私もお二人との合同任務だなんて大変心強いです!
リーネさん、任務の合間に沢山お話しましょうね!」
「はい!」
モニカとリーネは嬉しそうに微笑み合い、握手を交わした。
「レオン様も良かったですわねー!
来月から銀色狼さんと、ご一緒出来そうですわよー!」
モニカに大きな声でそう声をかけられたレオンは、大分酔いが回っているのか、真っ赤になった顔で虚ろな目をして湯に足を入れながら、こちらを振り返って言った。
「ひっく・・・ご一緒出来ていいのはリーネちゃんと、だろ!!」
「あらまぁ・・・本当は嬉しいくせに、素直じゃないんですから・・・」
とモニカはくすくす笑いながらライキとリーネに向き直った。
「うふふ、それでは、お二人の承諾が戴けましたことを私から執事さんにお伝えいたしますわね。
そうしますと、おそらく近々ご令嬢と面接をしていただくことになるかと思いますわ。
その際は宜しくお願い致しますわね!」
モニカがそう言い終わると、一足先に湯に浸かっていたレオンが妙に艶を含んだ声でモニカを呼んだ。
「おーい、モニカ・・・!
話が済んだなら早く来てくれ・・・!
な・・・なんか・・・僕・・・・・変だ・・・・・!
はっ・・・堪らない・・・・・♥」
湯に浮かぶ薔薇の花と湯けむりに隠れていてはっきりはわからなかったが、どうやらレオンはオレンジ色のビキニを脱いで、更に自らの手で勃起した竿を扱いているようだった。
「あらあら、レオン様どうされましたの?」
モニカが慌てて彼の方へ駆け寄っていく。
ライキとユデイとルウナはあまりの事態にギョッとして目玉を落としそうになるが、リーネだけはその現象に何か心当たりがあるのか、神妙な顔で先程レオンが飲んでいたグラスを持って、ドリンクのワゴンサービスを行っていた従業員のところへ行き、何かを確認してから戻って来ると、ライキにだけ聴こえるようにそっと小声で説明した。
『金獅子さんの飲んだお酒、私が作った精力増強剤が少量入っていたみたい・・・。
本来その量ならアルコールと反応して少しムラムラっときちゃう程度のソフトなものなんだけど、私、少し前にオレンジ・スパの若頭のヌガロ・スパさんのご依頼でこの薬を作ってばかりだからはっきり覚えてるんだけど、その前の夜、ライキが・・・その・・・わ、私のナカに指を挿れて、すっごく感じるところを内側と外側の両方から攻めてイかせてくれたから、きっと神秘の薬の作用・・・いつもより強く出ちゃってるんじゃないかな・・・?』
『マジで・・・?
色情狂の奴なら素であんなことをやりかねないと思ったけど、流石に違ったか・・・。
で、どうすれば薬の効果が抜けるんだ?』
『多分、気の済むだけ射精・・・すれば・・・・・。』
と言ってリーネは真っ赤になって俯いた。
『あー・・・。
まぁそれは・・・モニカさんに任せとけば良いんじゃないか・・・?』
ライキはそういうとリーネの肩を叩き、もう一度当事者を見るように促した。
すると、温泉の岩壁にもたれて熱い吐息を吐きながら股間を扱いているレオンのところまでやってきたモニカが、何やら彼の耳元で囁いてからそっとその上に跨り、自分の秘部を覆うオレンジ色のビキニを指で横にずらし、そっとその腰を沈めた。
「あぁあぁあっ♥
レオン様すっごぉいっ♡♥」
と、モニカの甘い嬌声がこちらまで響いてきた。
「ほらな・・・
なんか・・・そんな感じになってる・・・・・。」
と言ってライキも流石に目も当てられなくなって、真っ赤になってレオンとモニカから目を逸した。
「や・・・やだ・・・何か変な空気だね・・・。
流石に居づらいから、二人のコトが終わるまでルウナ達と一緒に離れてようよ・・・。」
リーネも茹でダコのように顔中真っ赤になると、汗を沢山飛ばしながらライキの胸に顔を埋めてその場からの退避を訴えた。
「そ、そうだな・・・。」
そこでライキがユデイ達に声をかけようと二人がさっきまでいた方向を振り返ると、彼等はレオン達とは少し離れたところの湯に浸かった状態で、ルウナがユデイの短パンを下ろし、水着を着たままでその豊満な胸元へユデイのイチモツをいざない、身体を嫌らしく上下に揺らしながら刺激を与えているところだった。
「あっ・・・ルウナっ!
そ、そんな駄目だって・・・ライキがこっち見てるっ!!
イヤッ!見ないで!?ライキッ!!」
「いいから集中して?
だって・・・あの人達がエッチなこと始めたのを見てたら、私もユデイが欲しくて堪らなくなっちゃったんだもん♥
可愛いユデイ・・・早く限界までギンギンになぁれ♥
そしたらぁ・・・それを必死に我慢した状態でぇ・・・私のナカを指で掻き混ぜてね?
あれ、すっごく気持ち良いからぁ♥
上手くできたらご褒美に・・・ユデイの好きなように素股させてあげるっ♡♥」
「ああっ!ルウナ!ルウナっ!!」
(うわっ!!
アイツラまで何やってんだ!!)
ライキは度肝を抜かれて二人から目を逸らした。
「もぉやだぁ・・・。
ルウナ達まで・・・・・。」
リーネは真っ赤になったままでそう言うと、太ももをモジモジと擦り合わせた。
彼女のその発情のサインを見逃さなかったライキは、リーネの堪らなく魅力的な水着姿をもう一度上から下まで舐めるように見ると、ゴクッと大きく生唾を飲み込んだ。
そして無言でその腕を引くと、レオン&モニカの本番行為と思われる嫌らしい水音と肉のぶつかり合う音、そして二人の荒い呼吸と喘ぎ声、そしてまた別の方向から聴こえるユデイ&ルウナの指挿れによるルウナの甘い喘ぎと水音が聴こえる中を、そちらを見ないように温泉を迂回した。
そして、混浴露天風呂のエリア内に植えられた熱帯植物に囲まれた他から見えにくく配慮された穴場スポットを見つけると、その奥へリーネを連れて行った。
その場所にもきちんと小さめな温泉が引いてあり、ライキはその湯の中にリーネを連れて入ると、まだ遠くから聴こえる淫らな音を聴きながら、リーネに抱きついた。
「ひゃっ!!」
リーネが驚いて小さく悲鳴を上げた。
そんな彼女の腹部に既にギンギンになった股間をグリグリと押し付けると、熱の籠もった切なげな表情で囁いた。
「俺達もシよ・・・。
もう堪らない・・・。」
「えっ!?
ラ、ライキもなの!?」
「うん・・・。
リーネだって濡らしてる癖に・・・♡」
彼はそう口角を上げて意地悪に微笑むと、まだ戸惑っている彼女に深く口付けて、彼女の下半身を覆う水着の股の部分に脇から指を忍び込ませた。
そこは彼の予想通り良く潤っており、ライキの指でかき混ぜられることでそのヌルヌルはお湯に溶けて無くなるが、またすぐに奥から蜜を溢れさせた。
「やっぱり♥」
彼は口付けをやめるとそう言って、そのヌルヌルした指を口元に運んで舐めた。
リーネの顔が更に真っ赤に染まった。
そして、ライキはリーネの水着の肩紐に手をかけた。
但しそれを完全には脱がさずに、片方の胸だけを露出させた状態にしてから、その美味しそうなピンク色の頂きを舌先で乳首を押し潰すように舐った。
「ああっ♥
ライキ・・・あっ・・・やあっ♡・・・んっ・・・♥」
リーネは堪らずライキの頭を両腕で抱えて身を仰け反らせた。
ライキはそのまま彼女の美しい胸をけがしながらまた水着の股の部分に指を忍び込ませ、今度はナカに指をゆっくりと挿し込んだ。
「んうっ・・・んっ・・・・・」
リーネのナカはまだライキの中指一本で狭かったが、初めてナカに指を挿れたあの夜以来、行為の度に必ず指挿れを愛撫に取り入れてきたため、大分スムーズに彼の指を受け入れられるようになってきていた。
そして、彼は入り口から少し進んだ所で処女膜を傷つけないよう注意を払いながら、上の方に指をくいっと曲げた。
その先には他よりもザラザラしたコインほどの広さの場所があり、そこを指の腹で丁寧に撫でてやると、彼女はピクピクピクッと体を反応させ、甘さを帯びた声を漏らす。
「あっ♡やっ・・・ああっ・・・♥」
そこで親指を使って外側の彼女の身体で一番敏感な蕾を攻めてやると、彼女は堪らなくなるのかきゅうきゅうとライキの指を締め付けてきては、身をよじらせて更に甘い声を上げ、ナカから蜜をどんどんと溢れされた。
「ひっ♥ああっ、やっ、あっ♥ああっ、あああああっ・・・・・♥♡♥」
ライキはそんな彼女にもう辛抱堪らなくなり、ゴクッと生唾を飲み込むと、素早く自分の水着を下ろし、彼女のナカに沈めた指を抜き取って、代わりに自分の限界まで熱くたぎり、更には先走った竿をその割れ目に挟み込んで激しく腰をスライドさせた!
「あっあっライキ!ライキぃ・・・♥
ライキの熱くて硬くてっ・・・気持ちいいよぉ・・・♡♥
こんなのすぐにイっちゃう・・・!
あっあっあっああっ♡♡あっあっはあっあっ♥♥・・・・・」
「俺もっ・・・♡
リーネのここで擦るのすげー久々でっ・・・気持ち良すぎて・・・♡
水着着たままなのも視覚的にっ・・・やばいし・・・!
あっ、くっ・・・駄目だ・・・もう出そうだ♡♥」
 二人の乱れた吐息と下半身が擦れ合う嫌らしい水音、そしてライキがリーネの割れ目をピストンする動きで波打った湯がバシャバシャと跳ねて音を立てる。
「もうらめっ・・・イくイくイっちゃう・・・!!
あっあっあっやあっひぁあぁああぁーーーーーーーーー❣❣❣」
「あっ、はあっリーネっ!
はっはっはっ・・・俺のリーネっ!!
くっ、あっ、はっはっはっはっ・・・・・俺もっもうイクッ・・・はっあっはっはあっ
・・・・・・・・くっ・・・!!!」
そうして二人同時に果て、まだ荒い呼吸が整わないうちに身体が透き通ると空へと導かれた。
上空から混浴露天風呂を見下ろすと、まだレオン&モニカペアもユデイ&ルウナペアも行為の真っ最中で、空に浮かんだライキとリーネに気がついた素股中のユデイが腰の動きを止めて声を上げた。
「・・・えっ!?
ライキ!?
俺らより後に始めてただろ!?
イくの早すぎじゃね!?」
そのユデイのよく響く声に反応し、騎乗位でモニカに虐められながら攻められて、堪らずに切なげな声を上げていたレオンも空に浮かぶライキ達の姿を見て小馬鹿にしたように笑うと声を上げた。
「プッ!銀色狼早漏かよ・・・ダサっ!」
ライキはレオンの煽りに頭に血管を浮かべると、無言で踵を返し、そのまま自宅のあるメイン街のほうへ軌道を取った。
「えっ!?
ライキ、オレンジ・スパに戻らないの!?
荷物とか脱衣所に置きっぱなしだよ!?」
リーネが焦って声を上げた。
「・・・ユデイはともかく、金獅子がムカつくからこのまま家に帰る。
荷物なら後で俺が取りに行くから。」
ライキはムスッとしたままリーネにそう答えた。
「早いって言われちゃったから?
うふふ・・・ライキったら拗ねちゃってカワイイ!
男の人には早濡ってコンプレックスなのかもしれないけど、私にとっては早いのって嬉しくもあるんだよ?」
リーネが空を移動しながら柔らかく微笑み、そう言った。
「嬉しい?何で?」
ライキは訝しげに眉を寄せ、首を傾げた。
「だってライキがそれだけ私の身体で気持ちよくなってくれてるってことでしょ?
逆にあまり長持ちされても、あんまり気持ちよくないのかな?って不安になっちゃう・・・。」
「あぁー・・・そっか・・・。
でも早いと、本番のときリーネより先にイって、リーネがもう終わり!?って不満に思うかもしれないだろ・・・?」
「あぁ、それならきっと大丈夫だよ!
ライキって射精してもいつもなかなか萎えないよね?
だから出してもそのまま続ければ良いんじゃない?」
ライキは彼女の言葉に抜かずに何発もリーネに中出ししているところを想像し、まだ硬いままの股間をピクン、ピクン!と脈打たせた。
「・・・・・部屋に帰ったら水着のまま仕事の時間ギリギリまでエッチなことしてよう・・・?
折角のリーネの水着姿をもっと堪能したいし・・・♥」
「もう・・・エッチなんだから・・・♥
シてもいいよ・・・・・?
でも私も午後からお仕事があるから、気を失わない程度に手加減してほしいな・・・。
それにしてもオレンジ・スパ・・・何だかとんでもなかったね・・・。」
リーネがあの異様な空気を思い出したのか真っ赤になってそう呟いた。
「う、うん・・・。」
(仕掛け人のいないはずのティーンタイムなのに、リーネの薬の入った酒の効果もあったけど、金獅子の奴とモニカさんが図らずしてその役割を果たしていたからな・・・。
客の多い夜は尚更だろう・・・・・。
オレンジ・スパ・・・恐るべし・・・。)
ライキは一人そんなことを思ってい苦笑いをした。
「今度は二人だけで朝風呂に入りに行こう?
今日はあんまり満喫出来なかったけど、あの木々で覆われた小さなスポットの雰囲気とかすげー良かったし・・・。
エロいことしなくても、ただ二人で話するだけでもいいよな?」
ライキは愛しの彼女にそう微笑みかけた。
「うん!
次に来るときは何のお風呂かなぁ?
楽しみだね!」
そんなことを楽しそうに話しながら、朝日が差す空を翔け、家路につく銀色狼と空駒鳥のつがいなのだった。


─追記〈二人の荷物は・・・〉─

ちなみにライキとリーネの荷物は、レオン達より先に行為が済んで湯から上がったユデイとルウナが持ち帰り、自宅までわざわざ届けてくれたのだった。
「ライキ、早いって言ってごめん!」
ハント家の玄関先で両手を合わせて謝るユデイ。
「・・・もういいよ。
こっちこそ先帰ってゴメン。
荷物届けてくれてありがと・・・。」
やけにスッキリしてつやつやした肌のライキがそう言って荷物を受け取った。
「あの・・・リーネは?」
親友がライキと一緒に出てこないことに疑問を持ったルウナが尋ねる。
「あぁ・・・ちょっと、今寝てる・・・」
「「・・・・・。」」
そのライキのセリフに、帰ってからの二人にナニがあったのか理解したユデイとルウナは真っ赤になった顔を見合わせるのだった。
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