愛を乞う獣【完】

雪乃

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ルーシー

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シュタンガルド王国。
大陸では珍しく、この国ではヒト族と獣人族が共存している。
居住区は分けられており表面上は上手くやっているように見えるが、
相容れない部分が互いにあるのも事実。
ヒトは心の底では恐れを抱いているし、獣人は心の底では見下している。
異種族の壁は存在する。

ヒトはヒトとして。
獣人は獣人として。

それでも惹かれ合ってしまうことがある。
報われないとわかっていても、
いつか抗えない本能が相手を傷つけると知っていても、


自分たちの愛は本物だと、本気で信じて。
















空っぽだ。

ひとりでいると、そんな気がする。

ひとりの家はさみしくて、決意が揺らいでしまう。



…………たぶんまだ二、三日帰ってこないはずだから、今のうちに運び出さないと。
捨てていければいいんだろうけど、何かと入り用になるから服もできるだけ、持ち出したい。


なんとか詰めるだけ詰めて顔を上げたとき。


「……ただいま」


心臓が止まりそうになる。

寄りかかって、冷たい美貌がわたしを見ていたから。


「ーーお、かえ、「どこに行く?」

「ーー」

「俺の発情期いないあいだに、どこに行こーとしてた?」

「…っ、やめて…っ」


近づいてくるから逃げようとしてもすぐ捕まってしまう。
顎を掴まれ、無理矢理視線を合わせられて、

金色の瞳の奥に、を見つける。



「…っ、相手してもらったんでしょ…?
そんな目で、…そんな顔で見ないで…」

「…」

「…そんな汚い手でわたしにさわらないで…っ!」



なんであなたが傷ついた顔をするの。



「もう限界なの…わたしは、愛していないひとに身体を開いたりなんかしない…。
本能なんてわからない…だってわたしはあなたたちじゃないもの…お願いよわたしを、…解放してよ…」

「愛してる、ルーシー」


ふ、と笑ったわたしに顔を歪める。


「…そんな言葉ひとつで、浮かれていた間抜けな女はもういないわ」















ぱぁん、ぱぁん、と打擲音が響く。
文字通り獣が覆い被さり、女の薄い腹の奥を凶暴に穿ちながら。
意識を失うまで、失ってもなお獣は動きを止めない。
鍛えられた褐色の肌を汗がつたい、荒い息と一緒に女の肩に落ちる。
宝石のような紫の瞳は閉じられ、その横顔の乾いた涙の跡をザラつく舌で舐め上げれば、ぐ、と肥大し腰はさらに重くなった。


「愛してる」


鋭い犬歯が、かき分けた頸を狙う。


「……愛してる、ルーシー」


ぶつり、と女の味を感じた刹那、幾度目かもわからない飛沫が女のなかで弾けた。





















※読んでくださりありがとうございます!
えろ書きたい病を定期的に患ってしまう私めでございます。もともと他でもえろ書いてたのですきなんですが♡
息抜きですので設定なども息抜き(?)ですがゆるーくお読みいただければうれしいです。
よろしくお願いいたします。
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