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1章
3つの使命
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「おはようございます!」
「あら、おはよう。今日も元気だね~」
ふふんと得意げになって胸を張って歩く。
道路はキラキラと朝日に照らされて輝いて見えた。
僕は道行を歩く人に「おはようございます!」という使命をママから受けた。
「夏休みは3つ目標を立てて過ごしなさい。」
昨日から夏休みに入った僕はママから3つ目標を立てることを強要された。どうして?と答えると、
「目標を立てないとだらだら過ごしてしまうからよ。」
と言われたので、こう答えた。
「わかった!じゃあはやおきする!」
と。すると、
「紙に書きなさい。そうしないと忘れてしまうでしょう?」
と言われた。
紙に書いたことはこの3つだ。
1.はやおきする
2.ごはんをのこさずたべる
3.あいさつをする
書き終わると、ママは僕の頭を撫でながらこう言った。
「偉いね!じゃあ今日からやっていこっか!」
まさか今日からとは思ってなかった僕は悲鳴を上げた。
「えぇ~~~!!!!」
昨日、挨拶は意外と楽しいことに気づいた僕は道行く人に1人残らず挨拶をした。
返事が返ってくることが多かったが、返って来ないときもあった。そういう時は心がもやもやした。
なんであいさつしないの?と思ったが、聞こうとすると目の前にはもうその人が居ない…ということが続き、こういうものか。と思えた。
……そして今に至る。
「おはようございます!」
「お、おはよう!」
「今日はね~、虫とりにいくんだ~!!」
「そうなんだ!楽しんでね~!」
今日はなんかいいかも!と思いながら虫取り網と虫かごを持って気分よく公園まで歩く。
みーんみーんみんみんみんとアブラゼミが合唱をする声が聞こえて来た。
「あとすこしでこうえんだ!」
と思ったことを声に出して言うと、なぜかもっと楽しみになった気がした。
「うえぇぇぇぇぇん」
虫取りをしてる最中、大きな声が聞こえた。
最初は虫取りに集中していて気づかなかったが、よく聞いてみると人が泣いてるように聞こえた。
虫とりをまだやりたいけど泣いてる人もきになる。どうしようかと悩んだ時、ママの言ったことを思い出した。
「困ってる人を見つけたら、迷わず助けなさい。」
ママの言うことは絶対。
だから、虫取りを諦めることにした。
まず虫かごと虫取り網をその場に置いて、泣いてる子を見ると僕と同じくらいの子供だった。
ジャリジャリと砂の音をさせながらその子に近づいて、肩を叩いてこう言った。
「だいじょうぶ……?」
と。
その子は赤くなった目と腫れた目元で僕をちらっと見た。
「あら、おはよう。今日も元気だね~」
ふふんと得意げになって胸を張って歩く。
道路はキラキラと朝日に照らされて輝いて見えた。
僕は道行を歩く人に「おはようございます!」という使命をママから受けた。
「夏休みは3つ目標を立てて過ごしなさい。」
昨日から夏休みに入った僕はママから3つ目標を立てることを強要された。どうして?と答えると、
「目標を立てないとだらだら過ごしてしまうからよ。」
と言われたので、こう答えた。
「わかった!じゃあはやおきする!」
と。すると、
「紙に書きなさい。そうしないと忘れてしまうでしょう?」
と言われた。
紙に書いたことはこの3つだ。
1.はやおきする
2.ごはんをのこさずたべる
3.あいさつをする
書き終わると、ママは僕の頭を撫でながらこう言った。
「偉いね!じゃあ今日からやっていこっか!」
まさか今日からとは思ってなかった僕は悲鳴を上げた。
「えぇ~~~!!!!」
昨日、挨拶は意外と楽しいことに気づいた僕は道行く人に1人残らず挨拶をした。
返事が返ってくることが多かったが、返って来ないときもあった。そういう時は心がもやもやした。
なんであいさつしないの?と思ったが、聞こうとすると目の前にはもうその人が居ない…ということが続き、こういうものか。と思えた。
……そして今に至る。
「おはようございます!」
「お、おはよう!」
「今日はね~、虫とりにいくんだ~!!」
「そうなんだ!楽しんでね~!」
今日はなんかいいかも!と思いながら虫取り網と虫かごを持って気分よく公園まで歩く。
みーんみーんみんみんみんとアブラゼミが合唱をする声が聞こえて来た。
「あとすこしでこうえんだ!」
と思ったことを声に出して言うと、なぜかもっと楽しみになった気がした。
「うえぇぇぇぇぇん」
虫取りをしてる最中、大きな声が聞こえた。
最初は虫取りに集中していて気づかなかったが、よく聞いてみると人が泣いてるように聞こえた。
虫とりをまだやりたいけど泣いてる人もきになる。どうしようかと悩んだ時、ママの言ったことを思い出した。
「困ってる人を見つけたら、迷わず助けなさい。」
ママの言うことは絶対。
だから、虫取りを諦めることにした。
まず虫かごと虫取り網をその場に置いて、泣いてる子を見ると僕と同じくらいの子供だった。
ジャリジャリと砂の音をさせながらその子に近づいて、肩を叩いてこう言った。
「だいじょうぶ……?」
と。
その子は赤くなった目と腫れた目元で僕をちらっと見た。
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