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薔薇の花もあなたの前では色褪せる
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俺の目の前でにこりと微笑みながら彼女…クリスティーヌ様は美しい薔薇の花を愛でる。
この庭園の薔薇の花はこの国のなかでも特に美しいとよく評されるがクリスティーヌ様の前ではそんな薔薇の花も色褪せて見えてしまう。
まぁ、好きな相手だからそう思えるのもあるのだろうが クリスティーヌ様はそれが嘘と思えないほどに美しい。6歳とは思えないほどの神々しさ。
金髪はまるで太陽のような輝きを持ち腰まで一切のくせもなく伸びていて瞳はサファイアのように透き通った青色。その目はいつもキラキラと輝いている。肌はとても白く滑らかで頬はほんのりと色づいた桜色。その小さな可愛らしい唇は薔薇の如く鮮やかな赤色。
そして身を包むドレスは華奢な体を美しくみせるデザインであり、繊細なレースでふちどられているそのドレスはクリスティーヌ様に着られるためそれだけに存在しているのではないのだろうかと真剣に考えてしまうほどに似合っている。
クリスティーヌ様に似合わない服などは無いのだがそこは言わないでおこう。
そんな事を考えてぼーっとしているとクリスティーヌ様がこちらを見て声をかけてくる。
「…モーント?どうかしたの?」
鈴を転がすよう、という声の褒め方が有ったと思うがクリスティーヌ様の場合はそれ以上だ。
そんなもので表せないほどにきれいな声。ずっと聞いていたくなるような…そんな声だ。
俺はクリスティーヌ様を見つめ返すと
いつもの完璧な執事としての笑顔を浮かべる。
「何もございませんよ、クリスティーヌお嬢様」
クリスティーヌ様はそう、とだけ言って俺に背を向けて歩き出す。そんなクリスティーヌ様に俺は無言で後を追う。その後ろ姿は凛としていて公爵家のご令嬢というものに恥じないようなものだ。
俺は、クリスティーヌ様に一生付いていこう。
この庭園の薔薇の花はこの国のなかでも特に美しいとよく評されるがクリスティーヌ様の前ではそんな薔薇の花も色褪せて見えてしまう。
まぁ、好きな相手だからそう思えるのもあるのだろうが クリスティーヌ様はそれが嘘と思えないほどに美しい。6歳とは思えないほどの神々しさ。
金髪はまるで太陽のような輝きを持ち腰まで一切のくせもなく伸びていて瞳はサファイアのように透き通った青色。その目はいつもキラキラと輝いている。肌はとても白く滑らかで頬はほんのりと色づいた桜色。その小さな可愛らしい唇は薔薇の如く鮮やかな赤色。
そして身を包むドレスは華奢な体を美しくみせるデザインであり、繊細なレースでふちどられているそのドレスはクリスティーヌ様に着られるためそれだけに存在しているのではないのだろうかと真剣に考えてしまうほどに似合っている。
クリスティーヌ様に似合わない服などは無いのだがそこは言わないでおこう。
そんな事を考えてぼーっとしているとクリスティーヌ様がこちらを見て声をかけてくる。
「…モーント?どうかしたの?」
鈴を転がすよう、という声の褒め方が有ったと思うがクリスティーヌ様の場合はそれ以上だ。
そんなもので表せないほどにきれいな声。ずっと聞いていたくなるような…そんな声だ。
俺はクリスティーヌ様を見つめ返すと
いつもの完璧な執事としての笑顔を浮かべる。
「何もございませんよ、クリスティーヌお嬢様」
クリスティーヌ様はそう、とだけ言って俺に背を向けて歩き出す。そんなクリスティーヌ様に俺は無言で後を追う。その後ろ姿は凛としていて公爵家のご令嬢というものに恥じないようなものだ。
俺は、クリスティーヌ様に一生付いていこう。
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