17歳差の恋愛はアリですか?

神無月 未琴

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生涯貴方に仕え続けることを

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「…モーント・グレウリット…」


彼女はそっと俺の名前を呟いたかと思うとにこりと笑う。


「とても…素敵な名前ね」


そう俺の名前を褒める彼女に何故か心臓がうるさくなる。何でこんなにも心臓が高鳴ってしまうのだろう。周りを見回す彼女からそっと顔を反らして火照る頬を隠すように押さえる。するとそのとき、少し離れたところから声が聞こえてくる。


「お嬢様ー!」


彼女はその声に反応したかと思うと


「…アルだわ」


とボソリと呟く。彼女の言っていた使用人か。アルと呼ばれていた彼は茶色の髪を一つに結び
その緑色の目を潤ませていた。


「お嬢様…よかった、心配したんですよ…?」


肩で息をするように疲労困憊した彼に対して彼女は少しムッとした表情をした。


「迷子になったのは貴方でしょう?」


図星だったのか彼はう…と呻いたかと思うと俺に気付いたのかきょとんとした表情になる。


「…この方は?」


そんな彼の言葉に答えるため、俺は口を開く。


「私は、モーント・グレウリットと申します」


俺は彼に一人でいた彼女に声を掛けただけだと
説明すると彼は慌てた様子で自己紹介する。


「すみません、私はアルスティア・ルミエラです。お嬢様や、皆からはアルと呼ばれてます」


人懐こく笑うアルの笑顔につい俺も笑う。なんか居るだけで雰囲気が明るくなるような奴だ、そろそろ戻らないとと、言うアルに少し寂しいと思ってしまったがしょうがない。


「では、さようなら」


俺はそう言って笑うと二人に背を向けて歩き出す…が、俺は間もなくして足を踏み出しもする前に振り返った。


「どうかしましたか、クリスティーヌ様」


そう、彼女が俺の服の裾をくいっと引っ張っていたから。引っ張っていたのは無意識だったのか彼女は自分の手を見て驚いた顔をしたかと思うと慌てて俺の服の裾を放す。そして、何かを決心したような表情をすると彼女は俺に向かって言った。


「…うちに、来ない?」


…え?うちってシュヴァルツ家に?俺が執事をしていると口調で分かったのだろうが何でこんな俺を雇おうと?


「…どうしてですか?私はそんなに有能でも…」


そう問いかけると彼女は少しだけ口ごもる。


「…あ、貴方に来てほしいから…だめ…?」


俺の目をじっと見てそう言う。アルを見るが、
アルはにこにこと笑ってなにも口出しをしない。良いのか、これは…


「…だめ、かしら…」


しゅんと悲しそうな顔をする。…アルが口出しをしないなら良いってことで良いよな俺はそっとしゃがんで彼女と目を会わせると彼女に優しく笑いかける。


「…私、モーント・グレウリットは貴方に生涯仕えることを約束しましょう。…お嬢様」


その言葉に彼女はぱぁっと顔を明るくさせる。
…よろしくお願い致します、お嬢様。
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