40 / 77
第三幕 神は天に居まし、人の世は神も無し
40.シーン3-6(雑多に語る)
しおりを挟む
「うーん、めんどくさいですねえ。要は、あの森の中が危険なんですよね? 魔物化した木々がマナを溜め込んで、森の中でマナが濃くなるんでしょ? 蒼木みたいな感じで」
「恐らくはそうだと思います……通っただけでよく気づきましたね」
「あの森、どこまで延びてるんですか? ぎりぎり海の側まで道を寄せれば、なんとかなりません?」
「人はともかく、馬や牛などが通りたがらないんですよ。あの辺りは、やはり動物にも異様に感じられるんでしょう。人の足だけで通るには道のりが長すぎますし、木々の勢いも盛んなので、海の側まで道を寄せたとしても森を抜けるほどの時間を歩けば、やはりマナに中てられてしまう者がそれなりに出ると思われます」
「うまくいかないなあもう」
「大聖堂にあったような防護魔術でマナの流れを防ぐには、距離が長すぎるんですよ。しかも高度な術なので、扱える者もそういませんし」
「やめましょうよ、安易に魔術とかマナに頼るの。マナがどうとか魔術がどうとかそれ以前に、マナとか魔術とか使って解決してたら、人件費馬鹿にならないじゃないですか。マナも魔術も結局、扱うには生身の人間がその場に必要になるんですから。交通整備や哨戒や検問も一緒にさせるならともかく、あの魔術張ってたらろくに動けないんですよね? ただ防護魔術を張るためだけに何人も人を派遣するなんて馬鹿げてますし」
「難しいことをさらりと言ってくれますね。この世界の生き物は例外なくマナの影響を受けています。例え単なる道の建設と言えど、切り離して考えることは至難の技ですよ」
「うーん、そうなのかなあ。そういえば、人によって魔力の量とか波長に違いがあるなら、木によってもやっぱり違いってあるんですよね。木の種類とか、同じ種類でも木の個体によってとか」
「ふむ、確かにそのようですが、何かありましたか」
「マナを溜め込んでる木々を特性とか性質によって伐採と植樹で配置組み替えて、その木の配置でなんとか人為的にマナの流れや濃さを操作できませんか? 上手く流れを作り替えて、道に森のマナが侵入しないようにする感じです。全部は防ぎきれなくても、人が通れる程度であれば」
「なるほど。もっと煮詰めることが出来れば、なかなか面白い考えかもしれません」
「それなら点検のためにある程度能力のある魔術士の派遣をするにしても、定期的かつ一時的な労力で済みます」
「ですが、それでもやはり作業できる人員はごく僅かに限られてしまいますし、何よりそれだけの措置では、やはり魔力の乏しい者に一日かけて通れと言うのは厳しいのではないかと思われます」
「万人が使えないんじゃインフラとしては致命的かあ。もし通ったら絶対需要は高いと思うんだけどなあ。もう、森の上に橋か何か架けて森すっ飛ばして通りましょうよ」
「どれだけ大きな橋を作るおつもりですか……そもそも何かを作るにしても、距離がありますので、それなりの規模になるでしょう。大がかりなものになるとその分課題が多くなります」
「規模、ですか。やっぱりそこがネックになるんですね、作るのも維持するのも。私たちの足で抜けるのに約半日強、休みなしの直線距離で六十キロくらいですね。だからそうだなぁ、休憩とか疲労とか道の状態とかも踏まえたら、端から端まで長く見積もって四、五十キロくらいですか。まあ、そう考えるとかなりあるかもしれません。でもぎりぎり首都圏収まるくらいならなんとかなりそうな気もしますけど。都心から成田空港行くよりも近いじゃないですか。地下に大江戸線通ったのに森に道通ってないなんて悔しいじゃないですか」
「その辺りのことに関してはよく存じ上げませんが、規模が規模ですので。一応は海路がありますし、やはりもう少し何か踏み切るための材料が欲しいところです。デゴデゴデだって、滅多に現れませんし、いつも襲ってくるようなものではないですから」
「その滅多な確率の不機嫌なタコにぶち当たって襲われて散々な目に遭ったから嫌なんですよ。一度あるなら二度あるでしょう。海のど真ん中で転覆の危機を体験するのはもう嫌です。森は森であんなんだし。帰りを思うと気が滅入ります……」
「ご安心ください。しばらくは借金の返済に専念していただいて、そのように物思いに耽りお心を痛める時間はとらせないよう気を付けさせていただきます。いっそ、これを機に聖都に腰を据えられてはいかがですか?」
「とまあ、しばらくは右肩上がりで物流は増えそうですね! いやー、賑やかだなあ!」
「賑やかなのはそっちじゃない。アンタたち、ほんっと仲いいわね。もうすぐ着くわよ?」
完全に二人の世界に入り浸り、話し込んでしまったキュリアさんと私を見かねたのか、ミリエが呆れまじりに割り込んだ。致し方ない、感覚的なもののせいか、何やらどうしてもキュリアさんと話が弾んでしまうのである。
「ずいぶん盛り上がって長々と話し込んじゃって、もう」
「そっちはそっちで若者同士盛り上がればよかったのに」
「アンタが一番ちっちゃいじゃない!」
「いーもん! 多分大きくなるもん!」
このままでもまあ諦めはつくのだが、多分予想としては、成長とともに、もう少し出るところは出て締まるところは引き締まった美ボディになる予定である。予定というか、希望である。
「だっ、れもそんな話してないわよ!」
胸元をしみじみと見比べる私の頭を、赤くなったミリエが杖で叩こうとして身を乗り出した。
「ミリエ様、狭いのであまり無茶をなさらないでください」
「もうっ、 二人だってあっけにとられてるじゃない!」
キュリアさんに窘められてしぶしぶ杖を収めたミリエが、オルカとカインに話を振った。
「え、い、いや、別に」
騒ぐミリエと私の間に挟まるように身を縮めていたオルカが、気まずそうに手を振って気にしていないような意を示す。何だか怯えた小動物みたいで可哀想である。荒ぶる女には構わぬが吉、もしかしたら彼には女の姉妹が多いのかもしれない。今日も今日とて寝癖ながらもきれいに手入れされた長めの髪を後ろで括ってはいるが、女の家族の多さゆえの習慣なんてことも有りうる。
一応、もうひとりの男子の様子も確認しておいたところで、私は積み上げていた荷物のひとつを彼が膝にかかえていることに気がついた。いつの間に!
「あっ、落ちちゃったんだ、ごめんごめん」
あくまでもさりげなく謝罪を交え、即座に荷物を元の位置に積み上げた。しかもこの荷物、結構重い。資料集と教科書をぱんぱんに押し込んだ学生鞄並みにずしりと重い。なぜ何も言わないのだ。怖いから勘弁してほしい。
「恐らく……不可能なことではない」
突如彼が口を利いた。
「は!? 何が? ビッグバンが!?」
なぜ彼がいきなり巨峰の話題に乗ってくるのだ! むっつりも甚だしい! 誰か私を助けてほしい!
驚きのあまり動揺する私に冷たい一瞥と「何の話だ」と短い言葉をくれてから、彼は続けた。言っておくが、私以外の全員が瞠目している。
「そうではない、森の木でマナの流れを変えるという話だ」
「いつの話だよ!」
今言うなよ!と私は思わず立て続けに突っ込んだ。それにどの道、それだけの処置ではインフラストラクチャーとして成立しない可能性が高いのだ。私だって聖都との行き来はあるのだから、陸路の充実は好景気にある今の社会の今後の課題と言えなくもない。
「なに、何か良い案あるの」
「お前に教えるつもりはない」
一応尋ねてみたところ、彼は見事につっけんどんな答えをくれた。じゃあ言うなよ。
それにしても、自ら反応を寄越すということは、彼は私たちの会話をある程度の関心をもって聞いていたということになる。それはそれで、色々と驚きだ。
「恐らくはそうだと思います……通っただけでよく気づきましたね」
「あの森、どこまで延びてるんですか? ぎりぎり海の側まで道を寄せれば、なんとかなりません?」
「人はともかく、馬や牛などが通りたがらないんですよ。あの辺りは、やはり動物にも異様に感じられるんでしょう。人の足だけで通るには道のりが長すぎますし、木々の勢いも盛んなので、海の側まで道を寄せたとしても森を抜けるほどの時間を歩けば、やはりマナに中てられてしまう者がそれなりに出ると思われます」
「うまくいかないなあもう」
「大聖堂にあったような防護魔術でマナの流れを防ぐには、距離が長すぎるんですよ。しかも高度な術なので、扱える者もそういませんし」
「やめましょうよ、安易に魔術とかマナに頼るの。マナがどうとか魔術がどうとかそれ以前に、マナとか魔術とか使って解決してたら、人件費馬鹿にならないじゃないですか。マナも魔術も結局、扱うには生身の人間がその場に必要になるんですから。交通整備や哨戒や検問も一緒にさせるならともかく、あの魔術張ってたらろくに動けないんですよね? ただ防護魔術を張るためだけに何人も人を派遣するなんて馬鹿げてますし」
「難しいことをさらりと言ってくれますね。この世界の生き物は例外なくマナの影響を受けています。例え単なる道の建設と言えど、切り離して考えることは至難の技ですよ」
「うーん、そうなのかなあ。そういえば、人によって魔力の量とか波長に違いがあるなら、木によってもやっぱり違いってあるんですよね。木の種類とか、同じ種類でも木の個体によってとか」
「ふむ、確かにそのようですが、何かありましたか」
「マナを溜め込んでる木々を特性とか性質によって伐採と植樹で配置組み替えて、その木の配置でなんとか人為的にマナの流れや濃さを操作できませんか? 上手く流れを作り替えて、道に森のマナが侵入しないようにする感じです。全部は防ぎきれなくても、人が通れる程度であれば」
「なるほど。もっと煮詰めることが出来れば、なかなか面白い考えかもしれません」
「それなら点検のためにある程度能力のある魔術士の派遣をするにしても、定期的かつ一時的な労力で済みます」
「ですが、それでもやはり作業できる人員はごく僅かに限られてしまいますし、何よりそれだけの措置では、やはり魔力の乏しい者に一日かけて通れと言うのは厳しいのではないかと思われます」
「万人が使えないんじゃインフラとしては致命的かあ。もし通ったら絶対需要は高いと思うんだけどなあ。もう、森の上に橋か何か架けて森すっ飛ばして通りましょうよ」
「どれだけ大きな橋を作るおつもりですか……そもそも何かを作るにしても、距離がありますので、それなりの規模になるでしょう。大がかりなものになるとその分課題が多くなります」
「規模、ですか。やっぱりそこがネックになるんですね、作るのも維持するのも。私たちの足で抜けるのに約半日強、休みなしの直線距離で六十キロくらいですね。だからそうだなぁ、休憩とか疲労とか道の状態とかも踏まえたら、端から端まで長く見積もって四、五十キロくらいですか。まあ、そう考えるとかなりあるかもしれません。でもぎりぎり首都圏収まるくらいならなんとかなりそうな気もしますけど。都心から成田空港行くよりも近いじゃないですか。地下に大江戸線通ったのに森に道通ってないなんて悔しいじゃないですか」
「その辺りのことに関してはよく存じ上げませんが、規模が規模ですので。一応は海路がありますし、やはりもう少し何か踏み切るための材料が欲しいところです。デゴデゴデだって、滅多に現れませんし、いつも襲ってくるようなものではないですから」
「その滅多な確率の不機嫌なタコにぶち当たって襲われて散々な目に遭ったから嫌なんですよ。一度あるなら二度あるでしょう。海のど真ん中で転覆の危機を体験するのはもう嫌です。森は森であんなんだし。帰りを思うと気が滅入ります……」
「ご安心ください。しばらくは借金の返済に専念していただいて、そのように物思いに耽りお心を痛める時間はとらせないよう気を付けさせていただきます。いっそ、これを機に聖都に腰を据えられてはいかがですか?」
「とまあ、しばらくは右肩上がりで物流は増えそうですね! いやー、賑やかだなあ!」
「賑やかなのはそっちじゃない。アンタたち、ほんっと仲いいわね。もうすぐ着くわよ?」
完全に二人の世界に入り浸り、話し込んでしまったキュリアさんと私を見かねたのか、ミリエが呆れまじりに割り込んだ。致し方ない、感覚的なもののせいか、何やらどうしてもキュリアさんと話が弾んでしまうのである。
「ずいぶん盛り上がって長々と話し込んじゃって、もう」
「そっちはそっちで若者同士盛り上がればよかったのに」
「アンタが一番ちっちゃいじゃない!」
「いーもん! 多分大きくなるもん!」
このままでもまあ諦めはつくのだが、多分予想としては、成長とともに、もう少し出るところは出て締まるところは引き締まった美ボディになる予定である。予定というか、希望である。
「だっ、れもそんな話してないわよ!」
胸元をしみじみと見比べる私の頭を、赤くなったミリエが杖で叩こうとして身を乗り出した。
「ミリエ様、狭いのであまり無茶をなさらないでください」
「もうっ、 二人だってあっけにとられてるじゃない!」
キュリアさんに窘められてしぶしぶ杖を収めたミリエが、オルカとカインに話を振った。
「え、い、いや、別に」
騒ぐミリエと私の間に挟まるように身を縮めていたオルカが、気まずそうに手を振って気にしていないような意を示す。何だか怯えた小動物みたいで可哀想である。荒ぶる女には構わぬが吉、もしかしたら彼には女の姉妹が多いのかもしれない。今日も今日とて寝癖ながらもきれいに手入れされた長めの髪を後ろで括ってはいるが、女の家族の多さゆえの習慣なんてことも有りうる。
一応、もうひとりの男子の様子も確認しておいたところで、私は積み上げていた荷物のひとつを彼が膝にかかえていることに気がついた。いつの間に!
「あっ、落ちちゃったんだ、ごめんごめん」
あくまでもさりげなく謝罪を交え、即座に荷物を元の位置に積み上げた。しかもこの荷物、結構重い。資料集と教科書をぱんぱんに押し込んだ学生鞄並みにずしりと重い。なぜ何も言わないのだ。怖いから勘弁してほしい。
「恐らく……不可能なことではない」
突如彼が口を利いた。
「は!? 何が? ビッグバンが!?」
なぜ彼がいきなり巨峰の話題に乗ってくるのだ! むっつりも甚だしい! 誰か私を助けてほしい!
驚きのあまり動揺する私に冷たい一瞥と「何の話だ」と短い言葉をくれてから、彼は続けた。言っておくが、私以外の全員が瞠目している。
「そうではない、森の木でマナの流れを変えるという話だ」
「いつの話だよ!」
今言うなよ!と私は思わず立て続けに突っ込んだ。それにどの道、それだけの処置ではインフラストラクチャーとして成立しない可能性が高いのだ。私だって聖都との行き来はあるのだから、陸路の充実は好景気にある今の社会の今後の課題と言えなくもない。
「なに、何か良い案あるの」
「お前に教えるつもりはない」
一応尋ねてみたところ、彼は見事につっけんどんな答えをくれた。じゃあ言うなよ。
それにしても、自ら反応を寄越すということは、彼は私たちの会話をある程度の関心をもって聞いていたということになる。それはそれで、色々と驚きだ。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
君への気持ちが冷めたと夫から言われたので家出をしたら、知らぬ間に懸賞金が掛けられていました
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
【え? これってまさか私のこと?】
ソフィア・ヴァイロンは貧しい子爵家の令嬢だった。町の小さな雑貨店で働き、常連の男性客に密かに恋心を抱いていたある日のこと。父親から借金返済の為に結婚話を持ち掛けられる。断ることが出来ず、諦めて見合いをしようとした矢先、別の相手から結婚を申し込まれた。その相手こそ彼女が密かに思いを寄せていた青年だった。そこでソフィアは喜んで受け入れたのだが、望んでいたような結婚生活では無かった。そんなある日、「君への気持ちが冷めたと」と夫から告げられる。ショックを受けたソフィアは家出をして行方をくらませたのだが、夫から懸賞金を掛けられていたことを知る――
※他サイトでも投稿中
【完結】ある二人の皇女
つくも茄子
ファンタジー
美しき姉妹の皇女がいた。
姉は物静か淑やかな美女、妹は勝気で闊達な美女。
成長した二人は同じ夫・皇太子に嫁ぐ。
最初に嫁いだ姉であったが、皇后になったのは妹。
何故か?
それは夫が皇帝に即位する前に姉が亡くなったからである。
皇后には息子が一人いた。
ライバルは亡き姉の忘れ形見の皇子。
不穏な空気が漂う中で謀反が起こる。
我が子に隠された秘密を皇后が知るのは全てが終わった時であった。
他のサイトにも公開中。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる