勇者を狩る者 ブレイブスレイヤーに目覚めた俺は勇者を殺すために最強を目指す

海翔

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諸悪の根源

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雰囲気で人を殺すのか? 思い込みで人を襲うのか? 流れで他人の全てを奪うのか?

「ほとんどの勇者はここにくる前に犯罪行為などした事のない人達のはずです。それが集団心理というか、先にそうしてる人がいるから自分もそうしよう、それが当たり前なんだという思い込みが今の状況を生み出していると思います」
「待ってくれ、勇者達が元々は犯罪行為をした事の無い者達だと?」

そんな事は信じる事が出来ない。あの犯罪の限りを尽くしている勇者共が?

「はい。元々は皆さんと同じ普通の人達です。もちろん私と蒼花ちゃんは、他の勇者がやっている事をいいとは思っていません。恐らく他の勇者の中にもそういう人は少なからずいると思いますが、それを止めるだけの力が私にはありません。数もステータスも及びません。ごめんなさい」

朱音が瞳に涙を溜めながら俺に謝ってくるが、やはり納得出来ない。

「じゃあ聞くがどうすれば、勇者達が悪事を働かなくなると思う?」
「勇者としてここに来てすぐに十二勇将のいくつかのグループの人達が勧誘してきました。私は考えさせて欲しいと言ってどこにも所属しませんでしたが、殆どの勇者はどこかのグループに所属しているはずです。ですので十二勇将を止めなければ、今後も同じ事が繰り返されると思います。ただ現実的に十二勇将を止める手段がありません」

佐間も言っていた十二勇将か。
諸悪の根源。悪のボスの様な存在。常人とは隔絶した能力を持つ十二人の勇者。
今の俺では全く届かないだろうが、いつか必ず俺が殺す。殺して見せる。そして十二人の勇者を殺しても、この勇者に虐げられた世界が変わらないのであれば残りの勇者も殺してみせる。

「世話になったな」
「またいつでも来てくださいね」

翌朝、目眩も収まり朱音の家を後にしてからすぐにポーションを買いに道具屋へと向かった。

「ポーションを買いたいんだが」
「ポーションにも色々種類があるんだけど、どれが必要だい?」
「傷に効果のあるポーションが欲しいんだ」
「それじゃあ低級、中級、上級のポーションがあるよ」
「ちなみに低級はいくらだ?」
「百五十ギニーだよ」

低級ポーションの値段は食べるだけなら十日はいけるほどの値段だ。モンスターの魔石を売った金があるので全く問題はないが高い。

「中級と上級はいくらだ?」
「中級が四百、上級は九百ゼニーだ」
「高いな。低級と中級の効果はどのぐらい違うんだ?」
「低級でも刺し傷や中程度までの怪我なら治るが、中級は骨折やある程度深手の傷にも効果ありだ」

効果だけ聞くと中級ポーションに惹かれるが四百ゼニーはさすがに高すぎるので低級ポーションを一本購入して帰る。
やはり今後は装備も充実させる必要があるので金も必要だ。
もっと大量のモンスターを狩る必要がある。
勇者の成長速度は早い。
俺が休んでいる間にもあいつらは強くなってしまうので、俺はあいつら以上にモンスターを倒し続けるしか無い。
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