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ダンジョンタイムアタック用受注生産
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工房に響く金属音が、突如として途絶えた。俺は手を止め、額の汗を拭う。
「ロアンさん、休憩しませんか?」
リサが心配そうな顔で俺を見ていた。
「ん……ああ。もう五時間も経ってたか」
俺は椅子に腰掛け、深く息を吐いた。目の前の作業台には、まだ完成には程遠い装備の数々が並んでいる。
一週間前、隣町の自治体から突然の依頼が舞い込んだ。ダンジョンタイムアタック用の小道具を一式。武器、防具、アクセサリー、消費アイテム、トラップなど、各百個ずつ。納期はたったの二週間。普通なら断るところだが、俺は引き受けてしまった。失敗したら、これまで積み上げてきた信頼を失うことになるのだが、それでも俺はこの仕事を引き受けるべきだと思った。
「ダンジョンタイムアタックか……」
俺は呟いた。主催者から聞いた話では、このイベントはかなり大規模に行われるらしい。参加者たちは同じ装備を与えられ、毒トラップなどを排除した安全確認済みの複数のダンジョンに入る。ダンジョン内には、冒険者の武器を弱らせたり動きを鈍らせたり、ダンジョンの構造の一部が変化するような特殊なトラップが配置され、参加者たちは最深部のボスを倒すまでの時間を競う。途中で強力なアイテムを見つけることもできるが、探索に時間を使えばタイムは遅くなる。運の要素もありきで競うわけだ。
俺は特殊な仕掛けの武器やトラップを俺は依頼されている。状態異常回復アイテムなんかも含め、同質量産品が半分。あとは面白い能力のものと、引き当てれば楽々攻略の強い武器と装飾品を作る。何より大事なのが、防具側の装備。参加者の絶対的安全を保証しなくてはならない。試験用だったり初期装備品だったり、そういったものは他の工房が作っているようだが。俺が担当するのは本番用。質の担保も必須だ。
さらに、このイベントは監視魔法を拡張する魔道具の宣伝も兼ねているという。成功すれば、様々な派生イベントも生まれそうだ。
「やっぱり無理があるんじゃ……」
リサの呟きが聞こえる。たしかに俺の生産能力では厳しい注文だ。しかし、俺はこの一週間で手応えを感じていた。
「何かが足りない。でも、それが見えかけてる」
俺はリサからの差し入れを胃に流し込むと、再び作業に取り掛かる。これまでのクラフトスキルの限界に挑戦するように、一つ一つの工程を見直していく。
クラフトスキルの細かい使いどころを最適なタイミングで切り替え、素材の無駄を極限まで減らす。一つの動作で複数の部品を同時に形作る。そんな工夫を重ねていくうちに、俺の中で何かが変わり始めていた。
「これは……」
俺の手から溢れ出る、魔力とは異質の何か──普段はスキルを使う瞬間にしか見られない輝きが、まるで生き物のように形を変えて伸びた気がした。
しかし、その瞬間、力が暴走し、半完成の装備が粉々に砕け散った。
「くうっ──」
俺は歯を食いしばる。まだ完全には掴めていない。だが、確実に何かが変わろうとしている。
そうして作業にのめり込む中、一人でやると宣言した俺だったが、その実、周りからのサポートはかなり大きかった。ミアは魔法系全般を寝る間も惜しんで担当してくれたし──マジで俺と同じくらい寝ずにやってた。あの若さでどんな体力してんだ──、リサは本来の仕事ではないはずの食事の準備や、作業場の整理整頓まで、率先してこなしてくれた。
作業場の隅で、ガレスが黙々と作業を続けていた。彼は俺に任されたショップの準備を早々に片付け、ダンジョンタイムアタック用の加工素材の初期処理をひたすらやってくれている。
「わかってるよ。余計なんだろ。でも酷いぜ。お前さんの顔。これぐらい手伝わせろ」
ガレスはそう言って、全く同じように加工された素材を作業台の隅に並べていく。得意分野である素材の前処理に関しては、舌を巻く丁寧さだ。こんな厳ついガタイをして、なんというテクニシャン。
「ありがとう。助かるよ。こんなキレイに揃った素材は──」
俺の返答に、ガレスは照れくさそうに頷いて、何かを喋っていたらしい声は、遠ざかるように俺の耳には入ってこなかった。
俺はその揃えられた素材を見て、何かを直感した。ミアのエンチャント。ガレスのマテリアライズ。リサの設計作業の、その工程の全てが、脳に流れ込んでくる。まるでループする夢を見るように。
「──アン? ロアン? どうかしたのか?」
それから、俺はどれくらいぼーっとしていたのだろう。かなりの長い時間、突っ立っていた気もするが、それならどこかに運ばれてもおかしくなかったはずで、実際には一分もない時間だったみたいだ。
「いや、なんでもない。折り返しだ。気張ろう」
周囲からのサポートは受けつつも、納期は刻一刻と迫っていた。納期まで半分を切ったが、完成した装備は全体の三分の一にも満たない。
「このままじゃ、間に合いませんよ」
リサの声には焦りが滲んでいた。
「ああ、わかってる。でも……」
俺は作業台に並ぶ装備を見つめた。確かに数は足りていない。だが、最近作ったものには、明らかな変化が見て取れる。より洗練された造形、より効率的な魔力の流れ。そして、何より製作時間が着実に短縮されている。
「もう少しだ。あと少しで掴めそうなんだ」
俺の声には、不思議と自信が滲んでいた。指先から溢れ出る力が、今にも新たな領域へと踏み出そうとしているかのように。
リサは心配そうな表情を浮かべながらも、小さく頷いた。
「わかりました。あなたを信じます」
俺は再び作業に没頭する。すでに枯渇したはずのエネルギーの、その底から、俺自身も自覚しなかったS級時代の経験の貯蔵が、溢れ出してくるような気さえした。
「ロアンさん、休憩しませんか?」
リサが心配そうな顔で俺を見ていた。
「ん……ああ。もう五時間も経ってたか」
俺は椅子に腰掛け、深く息を吐いた。目の前の作業台には、まだ完成には程遠い装備の数々が並んでいる。
一週間前、隣町の自治体から突然の依頼が舞い込んだ。ダンジョンタイムアタック用の小道具を一式。武器、防具、アクセサリー、消費アイテム、トラップなど、各百個ずつ。納期はたったの二週間。普通なら断るところだが、俺は引き受けてしまった。失敗したら、これまで積み上げてきた信頼を失うことになるのだが、それでも俺はこの仕事を引き受けるべきだと思った。
「ダンジョンタイムアタックか……」
俺は呟いた。主催者から聞いた話では、このイベントはかなり大規模に行われるらしい。参加者たちは同じ装備を与えられ、毒トラップなどを排除した安全確認済みの複数のダンジョンに入る。ダンジョン内には、冒険者の武器を弱らせたり動きを鈍らせたり、ダンジョンの構造の一部が変化するような特殊なトラップが配置され、参加者たちは最深部のボスを倒すまでの時間を競う。途中で強力なアイテムを見つけることもできるが、探索に時間を使えばタイムは遅くなる。運の要素もありきで競うわけだ。
俺は特殊な仕掛けの武器やトラップを俺は依頼されている。状態異常回復アイテムなんかも含め、同質量産品が半分。あとは面白い能力のものと、引き当てれば楽々攻略の強い武器と装飾品を作る。何より大事なのが、防具側の装備。参加者の絶対的安全を保証しなくてはならない。試験用だったり初期装備品だったり、そういったものは他の工房が作っているようだが。俺が担当するのは本番用。質の担保も必須だ。
さらに、このイベントは監視魔法を拡張する魔道具の宣伝も兼ねているという。成功すれば、様々な派生イベントも生まれそうだ。
「やっぱり無理があるんじゃ……」
リサの呟きが聞こえる。たしかに俺の生産能力では厳しい注文だ。しかし、俺はこの一週間で手応えを感じていた。
「何かが足りない。でも、それが見えかけてる」
俺はリサからの差し入れを胃に流し込むと、再び作業に取り掛かる。これまでのクラフトスキルの限界に挑戦するように、一つ一つの工程を見直していく。
クラフトスキルの細かい使いどころを最適なタイミングで切り替え、素材の無駄を極限まで減らす。一つの動作で複数の部品を同時に形作る。そんな工夫を重ねていくうちに、俺の中で何かが変わり始めていた。
「これは……」
俺の手から溢れ出る、魔力とは異質の何か──普段はスキルを使う瞬間にしか見られない輝きが、まるで生き物のように形を変えて伸びた気がした。
しかし、その瞬間、力が暴走し、半完成の装備が粉々に砕け散った。
「くうっ──」
俺は歯を食いしばる。まだ完全には掴めていない。だが、確実に何かが変わろうとしている。
そうして作業にのめり込む中、一人でやると宣言した俺だったが、その実、周りからのサポートはかなり大きかった。ミアは魔法系全般を寝る間も惜しんで担当してくれたし──マジで俺と同じくらい寝ずにやってた。あの若さでどんな体力してんだ──、リサは本来の仕事ではないはずの食事の準備や、作業場の整理整頓まで、率先してこなしてくれた。
作業場の隅で、ガレスが黙々と作業を続けていた。彼は俺に任されたショップの準備を早々に片付け、ダンジョンタイムアタック用の加工素材の初期処理をひたすらやってくれている。
「わかってるよ。余計なんだろ。でも酷いぜ。お前さんの顔。これぐらい手伝わせろ」
ガレスはそう言って、全く同じように加工された素材を作業台の隅に並べていく。得意分野である素材の前処理に関しては、舌を巻く丁寧さだ。こんな厳ついガタイをして、なんというテクニシャン。
「ありがとう。助かるよ。こんなキレイに揃った素材は──」
俺の返答に、ガレスは照れくさそうに頷いて、何かを喋っていたらしい声は、遠ざかるように俺の耳には入ってこなかった。
俺はその揃えられた素材を見て、何かを直感した。ミアのエンチャント。ガレスのマテリアライズ。リサの設計作業の、その工程の全てが、脳に流れ込んでくる。まるでループする夢を見るように。
「──アン? ロアン? どうかしたのか?」
それから、俺はどれくらいぼーっとしていたのだろう。かなりの長い時間、突っ立っていた気もするが、それならどこかに運ばれてもおかしくなかったはずで、実際には一分もない時間だったみたいだ。
「いや、なんでもない。折り返しだ。気張ろう」
周囲からのサポートは受けつつも、納期は刻一刻と迫っていた。納期まで半分を切ったが、完成した装備は全体の三分の一にも満たない。
「このままじゃ、間に合いませんよ」
リサの声には焦りが滲んでいた。
「ああ、わかってる。でも……」
俺は作業台に並ぶ装備を見つめた。確かに数は足りていない。だが、最近作ったものには、明らかな変化が見て取れる。より洗練された造形、より効率的な魔力の流れ。そして、何より製作時間が着実に短縮されている。
「もう少しだ。あと少しで掴めそうなんだ」
俺の声には、不思議と自信が滲んでいた。指先から溢れ出る力が、今にも新たな領域へと踏み出そうとしているかのように。
リサは心配そうな表情を浮かべながらも、小さく頷いた。
「わかりました。あなたを信じます」
俺は再び作業に没頭する。すでに枯渇したはずのエネルギーの、その底から、俺自身も自覚しなかったS級時代の経験の貯蔵が、溢れ出してくるような気さえした。
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