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聖女の予言で燃える村と聖なる聖騎士(本物)
魔力譲渡2
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「わかった。譲渡するよ」
カメラに収めた映像をティトマスの元へ魔力と引き換えに送り出したハヤルウは木の幹にぐったりと寄り掛かり脱力している。
相当魔力を消耗したようで、かなり危険な状態だ。通常の魔力譲渡では回復に時間がかかる。
「魔石の場所は?大体でいいから教えてくれ。時間がないんだ」
「左…っ」
虚ろな瞳で伝えたハヤルウの声を聞き、ゆっくりと左の後頭部から順に触れていく。
魔力が吸い取られる感覚で魔石がどこにあるかを探る中、ついに魔石が埋め込まれている場所を発見した。
左の鎖骨。
ここが一番、魔力の吸引力が大きく、感じる快楽も意識が飛びそうなほど強いものだ。
スピカが見ている前では、できればしたくなかったがーー
「…っ!そ、そこ、そこは…っ!」
静止の声も聞こえないとばかりにハヤルウの魔石に服の上から触れ、ゆっくりと左の義眼を近づけていく。
直接触れたら、とてもじゃないがこっちが使い物にならなくなる。
あくまで触れ合うか触れ合わないか程度の距離に止め、魔力の充填スピードを早めた。
「…っ、は…っ、…っ」
「俺よりもずっと気持ちよさそうだな」
「そ、れは…っ!マルクス先輩が、触れる、からっ!」
「魔力譲渡ってそういうもんだろ」
「そっ、そうっすけど…っ!こ、こんなのって…ないっ!」
「おかしいな…。魔力放出能力のあるやつより、魔力製造の魔石を持つ男の方が快楽を感じやすいのに…」
俺はなんともないが、魔石同士を近づければハヤルウは声を押し殺しながら快楽に喘ぎ、魔力を補給していく。
ラスシアのときは俺の方が快楽を圧し殺すのが必死なくらいだったが、それほど快楽を感じるはずのないハヤルウが乱れた姿を見せるとは…。
「あるじさま」
ああ、わかっているよ。
スピカからつかさず鋭い声が飛んできた。冷水を浴びせられた気分で瞳をハヤルウの魔石から離す。
突然魔力譲渡を打ち切ると反動が強く来るので、ゆっくりと服の上から魔石に触れる手を反らして魔力供給を打ち切った。
「大丈夫か?」
「ひゃ、ひゃぃ…だいじょうぶ、れす…」
「呂律回っていないぞ」
「な、なんと、か…なんとか、する、っス。お見苦しいとこ、お見せして…。恋人でもないのに、魔石に触れるなんて卑怯ですよ」
「仕方ないだろ。すぐ近くには諸悪の根源がいる。見つかったらまずい」
「あ。そ、そうでした…」
すっかり頭から抜け落ちていたらしい。
大丈夫か、こいつ。
自分が復讐しに来たんだってことを忘れてもらっては困るんだがーー
「あるじさま。ターゲット、全員固まって民家襲撃。チャンス」
「よしきた。お前も来るか?隠れていてもいいぜ」
「わ…!じゃなかった、お、おれも行くっす!」
「無理するなよー」
ふらふらとおぼつかない足でついてくるハヤルウに声を掛け、木製椅子を担いで歩き出す。
祭司ハネスも気になるが、そっちはやることをやってからでも動向を窺うことはできるはずだ。
ターゲットが5人同じ場所にいる機会など、狙っても生み出すのは難しい。
この気を逃さず、スピカにはどんどん食って貰うことにしよう。
「だっ、だれかぁ…っ!」
「どんなに叫んだって来るはずないだろう」
「これだからノータリンは困るよな~」
「ほんとほんと。命乞いとかマジキモいんだけど」
「誰がヤる?」
「じゃんけんで決めるくらいならこれを投げ込めばいいだろ」
「確かに!じゃあ、よっろしくぅ~」
「ぎゃああああああ!」
助けてくれと懇願していた男は既に油を浴びた後だったらしく、聖騎士に火のついた松明を投げつけられ、瞬きするほど短い時間を経て火だるまになってしまった。
醜い悲鳴を上げてのたうち回る声を聞いた聖騎士達はケラケラと大笑いしながら、炎の直撃を逃れた村人を聖剣で仕留めては「今日は焼肉がいいな」と食事の話をし始めた。
ーーお前らが今日、夕飯にありつくことなどないのにな。
「スピカ。思いっきりやっていいぞ」
「ん。あるじさま。スピカにちょうだい。たくさんひと、殺した。罪人の魂。スピカに、いっぱい。たくさん…食べさせて」
「じゃあ、やりますかね…」
重い腰を上げて、腰につけたサーベルから木製の剣を引き抜き、思いっきりスピカの木製椅子をぶん投げる。
腐っても相手は聖騎士。
反応速度は申し分なく、全員一斉に木製椅子に向かって剣を振り上げたが、スピカは木製椅子の足から植物の蔦を生やし、木製椅子の周りに強固な植物の盾を作り出す。
「うおっ!なんだこれ…!?」
「離れろ!取り込まれるぞ!」
「はあ?んなわけ…うわあ!」
仲間を庇う脳は存在したらしい。
てっきり自分さえ生き残ればいいと思っている奴らの集まりだと思ってたが。上下関係でもあるんだろうか。
棒立ちの聖騎士にスピカの触手が迫る。
もう少しでスピカの触手が聖騎士を捕えるとこちらに意識を向けた聖騎士と剣を合わせた瞬間、眼鏡の聖騎士が触手から棒立ちの聖騎士を庇い、自ら真っ先に処刑される道を選んだのだ。
5人の聖騎士であれば誰でもいいスピカは、喜々として捕まえた聖騎士を喰らい尽くす。
「んで、庇うんだよ…!?」
「ーー見たことない顔だけど、だれ?」
「誰だと思う?」
「質問を質問で返、」
「はあっ!」
毎日弱いもの虐めに精を出しているだけはある。
得体のしれない植物の化け物より、手近な人間を寄って集って襲うことにしたらしい。
剣を合わせたまま俺の名を聞くやつ、左右に2人、後方で庇われた聖騎士が棒立ち。
棒立ちしているやつは困惑しながらも聖剣を手放すことなくその場に突っ立っているので、戦意は消失していなさそうだ。
「1対4じゃ卑怯だろ?」
正確にはスピカを入れて2対4だがーーこの圧倒的な力の差を埋めるため、俺は胸元に隠しているアベンチュリンの魔石に魔力を注ぎ込んだ。
カメラに収めた映像をティトマスの元へ魔力と引き換えに送り出したハヤルウは木の幹にぐったりと寄り掛かり脱力している。
相当魔力を消耗したようで、かなり危険な状態だ。通常の魔力譲渡では回復に時間がかかる。
「魔石の場所は?大体でいいから教えてくれ。時間がないんだ」
「左…っ」
虚ろな瞳で伝えたハヤルウの声を聞き、ゆっくりと左の後頭部から順に触れていく。
魔力が吸い取られる感覚で魔石がどこにあるかを探る中、ついに魔石が埋め込まれている場所を発見した。
左の鎖骨。
ここが一番、魔力の吸引力が大きく、感じる快楽も意識が飛びそうなほど強いものだ。
スピカが見ている前では、できればしたくなかったがーー
「…っ!そ、そこ、そこは…っ!」
静止の声も聞こえないとばかりにハヤルウの魔石に服の上から触れ、ゆっくりと左の義眼を近づけていく。
直接触れたら、とてもじゃないがこっちが使い物にならなくなる。
あくまで触れ合うか触れ合わないか程度の距離に止め、魔力の充填スピードを早めた。
「…っ、は…っ、…っ」
「俺よりもずっと気持ちよさそうだな」
「そ、れは…っ!マルクス先輩が、触れる、からっ!」
「魔力譲渡ってそういうもんだろ」
「そっ、そうっすけど…っ!こ、こんなのって…ないっ!」
「おかしいな…。魔力放出能力のあるやつより、魔力製造の魔石を持つ男の方が快楽を感じやすいのに…」
俺はなんともないが、魔石同士を近づければハヤルウは声を押し殺しながら快楽に喘ぎ、魔力を補給していく。
ラスシアのときは俺の方が快楽を圧し殺すのが必死なくらいだったが、それほど快楽を感じるはずのないハヤルウが乱れた姿を見せるとは…。
「あるじさま」
ああ、わかっているよ。
スピカからつかさず鋭い声が飛んできた。冷水を浴びせられた気分で瞳をハヤルウの魔石から離す。
突然魔力譲渡を打ち切ると反動が強く来るので、ゆっくりと服の上から魔石に触れる手を反らして魔力供給を打ち切った。
「大丈夫か?」
「ひゃ、ひゃぃ…だいじょうぶ、れす…」
「呂律回っていないぞ」
「な、なんと、か…なんとか、する、っス。お見苦しいとこ、お見せして…。恋人でもないのに、魔石に触れるなんて卑怯ですよ」
「仕方ないだろ。すぐ近くには諸悪の根源がいる。見つかったらまずい」
「あ。そ、そうでした…」
すっかり頭から抜け落ちていたらしい。
大丈夫か、こいつ。
自分が復讐しに来たんだってことを忘れてもらっては困るんだがーー
「あるじさま。ターゲット、全員固まって民家襲撃。チャンス」
「よしきた。お前も来るか?隠れていてもいいぜ」
「わ…!じゃなかった、お、おれも行くっす!」
「無理するなよー」
ふらふらとおぼつかない足でついてくるハヤルウに声を掛け、木製椅子を担いで歩き出す。
祭司ハネスも気になるが、そっちはやることをやってからでも動向を窺うことはできるはずだ。
ターゲットが5人同じ場所にいる機会など、狙っても生み出すのは難しい。
この気を逃さず、スピカにはどんどん食って貰うことにしよう。
「だっ、だれかぁ…っ!」
「どんなに叫んだって来るはずないだろう」
「これだからノータリンは困るよな~」
「ほんとほんと。命乞いとかマジキモいんだけど」
「誰がヤる?」
「じゃんけんで決めるくらいならこれを投げ込めばいいだろ」
「確かに!じゃあ、よっろしくぅ~」
「ぎゃああああああ!」
助けてくれと懇願していた男は既に油を浴びた後だったらしく、聖騎士に火のついた松明を投げつけられ、瞬きするほど短い時間を経て火だるまになってしまった。
醜い悲鳴を上げてのたうち回る声を聞いた聖騎士達はケラケラと大笑いしながら、炎の直撃を逃れた村人を聖剣で仕留めては「今日は焼肉がいいな」と食事の話をし始めた。
ーーお前らが今日、夕飯にありつくことなどないのにな。
「スピカ。思いっきりやっていいぞ」
「ん。あるじさま。スピカにちょうだい。たくさんひと、殺した。罪人の魂。スピカに、いっぱい。たくさん…食べさせて」
「じゃあ、やりますかね…」
重い腰を上げて、腰につけたサーベルから木製の剣を引き抜き、思いっきりスピカの木製椅子をぶん投げる。
腐っても相手は聖騎士。
反応速度は申し分なく、全員一斉に木製椅子に向かって剣を振り上げたが、スピカは木製椅子の足から植物の蔦を生やし、木製椅子の周りに強固な植物の盾を作り出す。
「うおっ!なんだこれ…!?」
「離れろ!取り込まれるぞ!」
「はあ?んなわけ…うわあ!」
仲間を庇う脳は存在したらしい。
てっきり自分さえ生き残ればいいと思っている奴らの集まりだと思ってたが。上下関係でもあるんだろうか。
棒立ちの聖騎士にスピカの触手が迫る。
もう少しでスピカの触手が聖騎士を捕えるとこちらに意識を向けた聖騎士と剣を合わせた瞬間、眼鏡の聖騎士が触手から棒立ちの聖騎士を庇い、自ら真っ先に処刑される道を選んだのだ。
5人の聖騎士であれば誰でもいいスピカは、喜々として捕まえた聖騎士を喰らい尽くす。
「んで、庇うんだよ…!?」
「ーー見たことない顔だけど、だれ?」
「誰だと思う?」
「質問を質問で返、」
「はあっ!」
毎日弱いもの虐めに精を出しているだけはある。
得体のしれない植物の化け物より、手近な人間を寄って集って襲うことにしたらしい。
剣を合わせたまま俺の名を聞くやつ、左右に2人、後方で庇われた聖騎士が棒立ち。
棒立ちしているやつは困惑しながらも聖剣を手放すことなくその場に突っ立っているので、戦意は消失していなさそうだ。
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