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許嫁と過ごす日々
※味見 3
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「んんぁ……っ。ひ……っ!」
豊かな胸の膨らみを揉みしだかれていた時とは比べ物にならない快楽が、私の身体中を駆け巡る。
敏感な蕾に唇が触れ吸いつけば、あられもない嬌声が漏れ出た。
やだ。こんなの。
誰にも見られたことのない場所へ、好きだった人が口づけている……!
「ぁ、ひぅ……っ!」
「気持ちよさそうだな」
秘所から顔を上げた彼は、私が指摘されたくないことを平気で伝えてくる。ほんとに、最低な男だ。
なんで私、こんな人を好きになってしまったのだろう?
「ちが……っ!」
「隠さなくていい」
「ほんとに、ゃああ~!」
再び花園へ顔を埋めた彼は、重点的に愛液が滴り落ちる蜜壷へ吸いついた。ジュウジュウ、ジュルジュルと淫靡な音が、三木家のリビングに響き渡る。
真っ昼間から、こんなの。
未婚の男女が前戯に夢中なんて、あり得ないはずなのに――。
どうして私の身体は彼を求めて、甘い蜜を滴らせてしまうの……?
「はぁ……っ。は……っ!」
もう、限界だ。
これ以上気持ちよくなったら、私が私でなくなってしまう。
私はもう嫌だと彼との行為を拒絶するように、ソファーへ身体を預けて目を瞑った。
「達したか……」
航晴はデリカシーのない言葉を紡ぐと私の秘所から顔を上げ、蜜壷から分泌される愛液をティッシュで拭い取った。
どうやら宣言通り、最後までする気はないようだ。
私は気だるい身体に鞭を打ち、ゆっくりと瞳を開く。
彼は心配そうに、こちらを覗き込んでいた。
「キャプテンには、感謝しなければな……」
こうなったのも全部、いい年して人目を憚らず愛し合う両親が悪い。
私は絶頂を迎えたばかりで言うことを聞いてくれない身体を動かし、愛液によって濡れた下着を身に着けた。
「身を清めてから、帰るか」
「結構よ!」
「そうか。残念だ」
絶対にあり得ないと強い口調で告げて睨みつければ、航晴は私の上から退いてくれた。
その表情が紡ぎ出された言葉とは異なり満足げで、余計に苛立って仕方がない。
――本当に、最悪。
このまま既成事実を作ったら。
一生夫婦として肩を並べ、LMMの経営に携わって行けるんじゃないかと、期待しているとか――。
面と向かって彼に、言えるわけがなかった。
本当は気持ちよかったとか、彼と一つになりたくて仕方ないとか。
そんな気持ちはすべて、胸の奥深くに沈めておこう。
最後までしなければ。
私達はいつでも、許嫁関係を解消できるのだから……。
完全に身体が離れたことを確認した私は、ごろりと右に転がり落ちるようにして体制を整える。
水も手に入ったし、相談も終えた。
これ以上、ここに長居をする必要はない。
そう思い無言で立ち上がった私が彼に背を向ければ。
後方から、優しい声が聞こえてきた。
「今日は俺を頼ってくれて、本当に嬉しかった。困ったことがあれば、逃げ込んでくるといい。いつでも歓迎する」
どの口が、言ってんのよ。
こうやって逃げ込んで来たら、また私の身体を好き勝手弄くり回すくせに!
涼しい顔して心の奥底に欲望を隠し持っている最低男が許嫁なんて、考えたくもない。
「水、ご馳走様」
だけど……。
飲料水をくれたことだけは、感謝してる。
私は硬くぶっきらぼうな声音で吐き捨てると、何事もなかったかのように。
長い髪を揺らして颯爽と、三木邸から出て行った。
豊かな胸の膨らみを揉みしだかれていた時とは比べ物にならない快楽が、私の身体中を駆け巡る。
敏感な蕾に唇が触れ吸いつけば、あられもない嬌声が漏れ出た。
やだ。こんなの。
誰にも見られたことのない場所へ、好きだった人が口づけている……!
「ぁ、ひぅ……っ!」
「気持ちよさそうだな」
秘所から顔を上げた彼は、私が指摘されたくないことを平気で伝えてくる。ほんとに、最低な男だ。
なんで私、こんな人を好きになってしまったのだろう?
「ちが……っ!」
「隠さなくていい」
「ほんとに、ゃああ~!」
再び花園へ顔を埋めた彼は、重点的に愛液が滴り落ちる蜜壷へ吸いついた。ジュウジュウ、ジュルジュルと淫靡な音が、三木家のリビングに響き渡る。
真っ昼間から、こんなの。
未婚の男女が前戯に夢中なんて、あり得ないはずなのに――。
どうして私の身体は彼を求めて、甘い蜜を滴らせてしまうの……?
「はぁ……っ。は……っ!」
もう、限界だ。
これ以上気持ちよくなったら、私が私でなくなってしまう。
私はもう嫌だと彼との行為を拒絶するように、ソファーへ身体を預けて目を瞑った。
「達したか……」
航晴はデリカシーのない言葉を紡ぐと私の秘所から顔を上げ、蜜壷から分泌される愛液をティッシュで拭い取った。
どうやら宣言通り、最後までする気はないようだ。
私は気だるい身体に鞭を打ち、ゆっくりと瞳を開く。
彼は心配そうに、こちらを覗き込んでいた。
「キャプテンには、感謝しなければな……」
こうなったのも全部、いい年して人目を憚らず愛し合う両親が悪い。
私は絶頂を迎えたばかりで言うことを聞いてくれない身体を動かし、愛液によって濡れた下着を身に着けた。
「身を清めてから、帰るか」
「結構よ!」
「そうか。残念だ」
絶対にあり得ないと強い口調で告げて睨みつければ、航晴は私の上から退いてくれた。
その表情が紡ぎ出された言葉とは異なり満足げで、余計に苛立って仕方がない。
――本当に、最悪。
このまま既成事実を作ったら。
一生夫婦として肩を並べ、LMMの経営に携わって行けるんじゃないかと、期待しているとか――。
面と向かって彼に、言えるわけがなかった。
本当は気持ちよかったとか、彼と一つになりたくて仕方ないとか。
そんな気持ちはすべて、胸の奥深くに沈めておこう。
最後までしなければ。
私達はいつでも、許嫁関係を解消できるのだから……。
完全に身体が離れたことを確認した私は、ごろりと右に転がり落ちるようにして体制を整える。
水も手に入ったし、相談も終えた。
これ以上、ここに長居をする必要はない。
そう思い無言で立ち上がった私が彼に背を向ければ。
後方から、優しい声が聞こえてきた。
「今日は俺を頼ってくれて、本当に嬉しかった。困ったことがあれば、逃げ込んでくるといい。いつでも歓迎する」
どの口が、言ってんのよ。
こうやって逃げ込んで来たら、また私の身体を好き勝手弄くり回すくせに!
涼しい顔して心の奥底に欲望を隠し持っている最低男が許嫁なんて、考えたくもない。
「水、ご馳走様」
だけど……。
飲料水をくれたことだけは、感謝してる。
私は硬くぶっきらぼうな声音で吐き捨てると、何事もなかったかのように。
長い髪を揺らして颯爽と、三木邸から出て行った。
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