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許嫁と過ごす日々
指輪とプロポーズ 2
指輪選びが終われば、結婚式の準備だ。
翌週のオフ。
私達はリムジンに乗り、ある場所を目指していた。
「社内で誰か、結婚を報告したい人はいるか」
「いないわ。結婚式、本当にやるの?」
「ああ。キャプテンは口が固く、LMMと関わりのある人々を招き、千晴の美しさを見せびらかしたいと……」
「お披露目パーティーも兼ねた、結婚式ってことね」
隠し子がいましたと後々公表するために盛大なパーティーを開くより、お祝いごとと合同でやったほうが金銭的負担は少なくて済みそうだわ。
そう考えた私は、渋々父親の思惑を了承することになった。
「場所なんだが……」
「どこでやるの?」
「それは、着いてからのお楽しみだ」
車が向かう場所を知らされていなかった私は、そこから降りて驚く。
連れてこられた場所は、結婚式のイメージとは程遠い場所だったからだ。
「オーベルジュ……?」
「ああ。離れに小さな教会と、ガーデンパーティー用の庭園が併設されている。見に行こうか」
航晴は私の腕に手を絡めると、ゆっくりとそこに向かって歩き出した。
初めて顔を合わせた時は、真っ暗だったから……景色を堪能する暇もなかったけれど……。
昼間のオーベルジュは、夜とはまた違った趣がある。
森の中に繋がる、舗装された歩道を歩くこと数分。
美しい花々が咲き乱れる開けた場所に辿り着く。
奥には建物内に嵌め込まれた七色のステンドグラスが美しい輝きを放つ洋館が見えた。
あそこが式場になっているのだろう。
「綺麗ね……」
「ああ。千晴なら、きっと気に入ってくれると思っていた」
よく手入れされた花々たちは、私達の結婚を祝福するかのように咲き乱れる。
その光景に目を奪われた私は、うっとりと顔を綻ばせて彼に寄りかかった。
「今から企画すると、実際に式を上げるのは冬頃になるわよね。寒空の下でガーデニングパーティーは、参列者の皆さんに負担となるわ……」
私が参列者として招待されていれば、主催の見えないところで何を考えているのか文句を言っていたかもしれない。
結婚を祝福するどころの話ではない。やるなら今すぐか、春頃がいいだろうか。
こちらがその行いに苦言を呈し考え込んでいれば、航晴が身体を離した。
「航晴?」
「そこに、立っていてくれ」
今回もこちらの意見など聞かずに、強行するのかしら。
そう身構えていれば、その場を動かないようにと指示してきた。
訝しげな視線を向けていた私は、渋々了承する。
一体、何が始まるのかしら。
こちらが警戒していると、少し離れたところに面と向かって立っていた航晴がゆっくりとその場に片膝をついてしゃがんだ。
手にはポケットから取り出したと思われる、小さな四角い箱が握られていた。
「ねぇ。これは……」
「千晴」
こちらの戸惑いを打ち払うように。
凛とした声音で私の名を呼んだ航晴は、ゆっくりと手のひらに乗せた四角い箱をパカリと開く。
その中に入っていたのは、先週私が選んだ結婚指輪だ。
「結婚してくれないか」
結婚を持ちかけたのはこちらなのだから……断るはずがないのに。
花火大会で先を越されたのを、もしかすると悔やんでいたのかもしれない。
プロポーズは一生忘れないロマンティックな場所で、男性側から行うものだと。
両親からの入れ知恵かもしれないなと半分呆れながら、私はじっと差し出された小さな四角い箱を見つめる。
「俺のすべてをかけて、幸せにすると誓おう」
航晴は何度も誓う。
私にすべてを捧げ、幸せになれるように最善を尽くすと。
――そこまで仰々しい言葉は、必要なかった。
三木航晴は、LMM航空が誇るイケメン副操縦士だ。
機長にもっとも近い男性として、名を馳せている。
業務態度は真面目で、ニコリとも笑顔を浮かべることはないが、プライベートで私と接するときだけはよく笑っていた。
社長の娘だから、よくしてもらっている。
彼は峯藤千晴ではなく、天倉千晴だから愛しているのだとずっと思い続けていたけれど――航晴の抱く想いが本物だということは、ここに至るまで強く実感していた。
この手を取れば、私達は夫婦だ。
「わかっているくせに」
プロポーズの答えは、花火大会の日に思いを打ち明けた時から決まっている。
だからこそ、私は……。
差し出された四角い箱を、優しい笑みを浮かべて手に取った。
「薬指に嵌めたいのだが……いいだろうか」
「どうぞ」
許可を得た航晴は震える手で指輪を手に取り、ゆっくりと薬指に嵌め込む。
緊張している姿など見た覚えのなかった私は、彼の新しい一面が見れて嬉しくなる。
「航晴も、緊張する瞬間があるのね」
「当然だろう。悪天候の操縦や、エマージェンシーが宣言された際に緊張しないパイロットなど存在しない」
「許嫁に指輪を嵌めるのは、あなたにとってはエマージェンシーコールを発令された時のような気持ちなの?」
「悪いか」
「かわいいところもあるのね」
いつも真面目そうな顔をしている割に、金遣いが荒いのは玉に瑕のように感じていたけれど……。
新しい一面に親しみやすさを感じ、思わず左手を伸ばして彼の頭を撫でてしまう。
拒まず素直に受け入れた航晴が、気持ちよさそうに目を細めていたのが印象的だった。
翌週のオフ。
私達はリムジンに乗り、ある場所を目指していた。
「社内で誰か、結婚を報告したい人はいるか」
「いないわ。結婚式、本当にやるの?」
「ああ。キャプテンは口が固く、LMMと関わりのある人々を招き、千晴の美しさを見せびらかしたいと……」
「お披露目パーティーも兼ねた、結婚式ってことね」
隠し子がいましたと後々公表するために盛大なパーティーを開くより、お祝いごとと合同でやったほうが金銭的負担は少なくて済みそうだわ。
そう考えた私は、渋々父親の思惑を了承することになった。
「場所なんだが……」
「どこでやるの?」
「それは、着いてからのお楽しみだ」
車が向かう場所を知らされていなかった私は、そこから降りて驚く。
連れてこられた場所は、結婚式のイメージとは程遠い場所だったからだ。
「オーベルジュ……?」
「ああ。離れに小さな教会と、ガーデンパーティー用の庭園が併設されている。見に行こうか」
航晴は私の腕に手を絡めると、ゆっくりとそこに向かって歩き出した。
初めて顔を合わせた時は、真っ暗だったから……景色を堪能する暇もなかったけれど……。
昼間のオーベルジュは、夜とはまた違った趣がある。
森の中に繋がる、舗装された歩道を歩くこと数分。
美しい花々が咲き乱れる開けた場所に辿り着く。
奥には建物内に嵌め込まれた七色のステンドグラスが美しい輝きを放つ洋館が見えた。
あそこが式場になっているのだろう。
「綺麗ね……」
「ああ。千晴なら、きっと気に入ってくれると思っていた」
よく手入れされた花々たちは、私達の結婚を祝福するかのように咲き乱れる。
その光景に目を奪われた私は、うっとりと顔を綻ばせて彼に寄りかかった。
「今から企画すると、実際に式を上げるのは冬頃になるわよね。寒空の下でガーデニングパーティーは、参列者の皆さんに負担となるわ……」
私が参列者として招待されていれば、主催の見えないところで何を考えているのか文句を言っていたかもしれない。
結婚を祝福するどころの話ではない。やるなら今すぐか、春頃がいいだろうか。
こちらがその行いに苦言を呈し考え込んでいれば、航晴が身体を離した。
「航晴?」
「そこに、立っていてくれ」
今回もこちらの意見など聞かずに、強行するのかしら。
そう身構えていれば、その場を動かないようにと指示してきた。
訝しげな視線を向けていた私は、渋々了承する。
一体、何が始まるのかしら。
こちらが警戒していると、少し離れたところに面と向かって立っていた航晴がゆっくりとその場に片膝をついてしゃがんだ。
手にはポケットから取り出したと思われる、小さな四角い箱が握られていた。
「ねぇ。これは……」
「千晴」
こちらの戸惑いを打ち払うように。
凛とした声音で私の名を呼んだ航晴は、ゆっくりと手のひらに乗せた四角い箱をパカリと開く。
その中に入っていたのは、先週私が選んだ結婚指輪だ。
「結婚してくれないか」
結婚を持ちかけたのはこちらなのだから……断るはずがないのに。
花火大会で先を越されたのを、もしかすると悔やんでいたのかもしれない。
プロポーズは一生忘れないロマンティックな場所で、男性側から行うものだと。
両親からの入れ知恵かもしれないなと半分呆れながら、私はじっと差し出された小さな四角い箱を見つめる。
「俺のすべてをかけて、幸せにすると誓おう」
航晴は何度も誓う。
私にすべてを捧げ、幸せになれるように最善を尽くすと。
――そこまで仰々しい言葉は、必要なかった。
三木航晴は、LMM航空が誇るイケメン副操縦士だ。
機長にもっとも近い男性として、名を馳せている。
業務態度は真面目で、ニコリとも笑顔を浮かべることはないが、プライベートで私と接するときだけはよく笑っていた。
社長の娘だから、よくしてもらっている。
彼は峯藤千晴ではなく、天倉千晴だから愛しているのだとずっと思い続けていたけれど――航晴の抱く想いが本物だということは、ここに至るまで強く実感していた。
この手を取れば、私達は夫婦だ。
「わかっているくせに」
プロポーズの答えは、花火大会の日に思いを打ち明けた時から決まっている。
だからこそ、私は……。
差し出された四角い箱を、優しい笑みを浮かべて手に取った。
「薬指に嵌めたいのだが……いいだろうか」
「どうぞ」
許可を得た航晴は震える手で指輪を手に取り、ゆっくりと薬指に嵌め込む。
緊張している姿など見た覚えのなかった私は、彼の新しい一面が見れて嬉しくなる。
「航晴も、緊張する瞬間があるのね」
「当然だろう。悪天候の操縦や、エマージェンシーが宣言された際に緊張しないパイロットなど存在しない」
「許嫁に指輪を嵌めるのは、あなたにとってはエマージェンシーコールを発令された時のような気持ちなの?」
「悪いか」
「かわいいところもあるのね」
いつも真面目そうな顔をしている割に、金遣いが荒いのは玉に瑕のように感じていたけれど……。
新しい一面に親しみやすさを感じ、思わず左手を伸ばして彼の頭を撫でてしまう。
拒まず素直に受け入れた航晴が、気持ちよさそうに目を細めていたのが印象的だった。
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