異世界転移した俺は異世界ライフを満喫する事にした

森崎駿

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第2章『エルフの姫様を助ける事にした』

アルカのクジビキとリセット

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アルカ達を探しながら観光をしていると一つ気がかりな点がある

ヴィクトリア王国はゾンビの大軍に襲われていると聞いて来たのだが普通に人で賑わってないか?

俺ならゾンビの大軍に襲われてる街なんて聞いたら絶対に行かないけどな
(色んな意味で)

「よぉ兄ちゃん!一つ買ってかないか?」
「そこのお兄さん、一つ買ってってよサービスするからさ!」
それに街を歩いてるだけでこの様に声をかけられるのだ
まさに活気のある街……少し俺も聞き込みをするか

「え?ゾンビ?な~に言ってんだい、ゾンビは夜にしか活動しないからお天道様が昇ってる間はこうやって店を開けてるのさ…まぁそのせいで色町が無いのが残念だがな!」
最後の発言は無視するとして
なるほど、この世界のゾンビは太陽の光に弱いのかな

「それじゃあ兄ちゃん、俺に質問をしたんだからこのケバブ買ってってくれよ、安くしとくぜ」
まぁ一つくらいなら良いかな

「あいよ!一枚銅貨三枚だ」
三百円か…少し高いかもな
まぁ仕方ないか、夜の分の収入が無いのだから

俺は買ったケバブを食べながら街を歩いていると噴水広場のところでなにやらゲーム大会をしているらしい

「ちょっと行ってみるかな」
そして噴水広場に着くとそこには色んなゲームがあった

「シャテキ」「キンギョスクイ」「クジビキ」etc……

ちょっと待てどれも俺の元いた世界の夏祭りの定番ゲームだらけではないか

そんな事を思っていると三つのゲームの場所が人で賑わっていた


「なんでクジビキの所で人が賑わっているんだ?」
俺は気になり近づくとそこには見知った顔がいた

「おじさん!もう一回!もう一回だけ!」
「勘弁してくれ、嬢ちゃんの性でハズレくじが全部出ちまったんだもうアタリしか入ってねぇよ」
「じゃあお願いだからアタリを引かせてくださぁい!」
アルカ……逆に凄いな、ハズレくじを空にするなんてな

「わっ~たよ!ほら一回だけだぞ!」
「ありがとうございます!私の全てをここで使う!」
アルカがくじを引きそれを見ると

『ハズレ』

「なんでですか!ハズレはもう無いって言ってたじゃないですか!」
「知らねぇよ!俺が入れたハズレくじは全部出たはずだ!」

俺は原理が解らず『透視』を発動させると
……どうやら前回の分のくじが箱の奥の方に引っかかってたらしいな

「もう1回!もう1回だけ!」
なるほど、こんな感じなのがずっと続けば人が集まるよな

「アルカ行くぞ、いくら使ったんだ」

「ユート!いや…あの…その……五十回分」
えーと、クジビキ一回銅貨五枚だろ~?
つまり日本円で二万五千円?

「まったく……お前の運の悪さは自分でよく解ってるだろうが、なんでこんなゲームしてたんだよ」
「……あれが…欲しかったんです」
アルカがそういうとクジビキの六等の景品のペンダントを指さす

俺はどんな物か気になり『鑑定眼ステータスチェック』で見てみると

[名前] リセットペンダント
[ランク] S
[装備説明]
このペンダントを最初に付けた者のゼロ以上で一番低いステータスをゼロにする
未使用

特殊効果スペシャルスキル
リセット


おいおいなんでSランクの装備が六等なんだよ
まぁそんな事よりも……

「あれさえあれば…アルカのラック値をゼロに出来る!」
「オヤジ!一回やらせてくれ!」

「あぁ?ダメダメ、もう当たりしか入ってないくじを誰がやらせるかよ」

「じゃあせめてそのペンダントをくれないか!既に銀貨二十枚分も儲かっただろう」

「いやぁクジビキが普通に景品渡すのはちと違うだろ、運が無かったという事で諦めな」
そう言ってクジビキのオヤジは店じまいを始める

「じゃあこうしないか、俺は一回だけ引くがあのペンダント以外の景品はいらない…つまり仮に一等や二等を出しても景品は貰わない…どうだ?」
「だが六等は一番残ってるんだぞ」

「う~ん……ならこうしよう」
『六等のくじを一つだけにして他は現在出ていった五十数枚のハズレくじにするそしてそれをアルカが引く』
「これなら問題は無いだろ?」

オヤジはそれを聞くと少し顔がニヤける
「本当に良いんだな?良いだろう…兄ちゃんのその挑戦のったぜ」

そして準備が整い勝負が始まる
単純計算で1/50の確率で俺の勝ちだ

だがあまりに低すぎる
それに引くのはアルカだ

「ユート!こんな賭け無謀ですよぉ!」
「大丈夫だ、問題ない」

「うぅ……無茶ですよぉ」
アルカは既に半泣きでくじを引く

そして引いたくじをアルカが恐る恐る見るとそこに書いてあったのは

『六等』

「ユ!ユート!これって!」

「馬鹿なありえねぇ!」「あのさっきまでハズレを引き続けてた女の子が」
辺りにいる野次馬共もざわめく

「それじゃあペンダントは貰ってくぜ、行くぞアルカ」
「は、はい!」
俺はアルカの手を繋ぎクジビキの場所から離れる


「ユート……一体何をしたのですか?……」
アルカがヒソヒソ声で俺に問いかける

「なんだよ、俺の仕業だと気付いてたのか」
「当たり前です!一体何をしたんですか!」

「ちょっとな…ハズレのくじに細工をしておいたんだ」
「お前が手を入れた時に何か違和感を感じなかったか?」

そう言われるとアルカは箱に手を入れた時数枚から嫌な予感を感じそのくじを避ける様にとったのだ

「それじゃあまさか!」
「そうだ、ハズレくじにちょっとした『嫌悪』の魔法を仕掛けておいたのさ」

『嫌悪』の魔法とは闇属性魔法の初歩中の初歩の魔法で
対象物や人にこの魔法を行使する事で人から嫌悪、つまり嫌われる魔法を付けるのだ
それを六等以外のハズレくじに付けておいたのだ

「しかしあれだな、お前はなんでこのペンダントが欲しかったんだ?」
アルカには鑑定眼ステータスチェックのスキルはない
だからこのペンダントがどんな代物か知らなかったはずだ

「え?だってそのペンダントに付いてる魔石の色が好きな色でしたので…それだけですよ?」
まじかよ
その為だけに銀貨二十枚分も使ったのか

「それじゃあ早速付けてみろよ」
そしてアルカがペンダントを付けるとペンダントが光出した

「わわっ!何ですかこれ!」
アルカは驚いている
それもそうか、急に身に付けたペンダントが光出したのだから

そして光が止んだ
俺は早速『鑑定眼ステータスチェック』で確認する


[名前] アルカナ・ルーズベルト
[種族] 獣人族ー猫型ー
[レベル] 147

[MP]489 /489
攻撃力アタック] 812
防御力ガード] 0
俊敏スピード] 1369
ラック] -423

[称号]
没落貴族 
天に見放された者

[魔法] 
火の魔術Ⅲ 
変化魔法Ⅴ
[スキル] 
潜伏 
運命の悪戯チャイルドプレイ


あれれー?おかしいぞー?
なんでラックじゃなくて防御力ガード値がゼロになってるんだ?



あ!……リセットペンダントの装備説明に書いてあった事をよく思い返せば

『ゼロ以上で一番低いステータスをゼロにする』
……だからマイナスの値だったラックはゼロにならないで
ゼロ以上で一番低かった防御力ガードがゼロにされたのか……

俺のばかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!
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