異世界転移した俺は異世界ライフを満喫する事にした

森崎駿

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第4章『猫耳貴族を復興させる事にした』

申の解析と亜神の御業

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「申!!解析は終わったッチュか?」
子は辰の尻尾から口を離して、後方で先程からずっとユートを見つめてブツブツと何かを話している申に質問する

「う~ん…後一二分は欲しいでありますね…」
「もっと攻撃しまくってほしいでありますぞ~」
申がそう言うと子は仕方なさそうに、再度辰に熱線を出す様に指示する

「ふぇぇ…嫌だよ~…また噛まれるのやだもん…」
辰はそう言って尻尾を掴んで顔を隠し物陰に隠れるが…子は容赦なく物陰から引きずって元の位置に戻し、出す様に指示する

「う~…わかったよ…」
辰はそう覇気がなさそうに返事をし、仕方なく準備を始める
大量の空気を吸い込み、体内で循環させ自身の魔力を練りこんだ空気の塊を造り出し、魔力を空気の塊の中で反発させ合わせる事によって起こる熱量は一二分もすれば約数千~数万度にも達する

ユートは当然、そんな悠長に敵の攻撃を待つ程の気前の良さも…ましてや身の危険を感じる物を待つ能天気さも今は捨て去っている為、辰に攻撃を仕掛けようとするが…
辰をこうげきしにいく寅や戌が間に入り、ユートを食い止める

「『ー反迦霊衝熱光咆ハンカレイホウ・ネッコウホウー』」
そうこうしている間に体内での熟成が終えてしまい、熱線が発さられる

寅はスグに回避したが…戌は回避する際にユートの足元にベトベトのを投げつけ、ユートの回避行動を封じてきたのだ

「あの戌…俺に何て下品な物投げつけていきやがった…」
ユートは渾身の力を込めてベトベトの名称し難い何かを引き剥がそうとするが…その何かの吸着力は凄まじく…普段何を食べているのかを不安にさせる物であった

「フハハハハ!!我が『暗黒物質ダークマター』は既に貴様を、この大いなる大地に縛り付けたのだ!!!」
戌はそう言ってドヤ顔を決めながら右手を上に左手を下にして右の掌で顔を抑える、世間一般でいう『厨二ポーズ』を取りながらふんぞり返る

「何が『暗黒物質ダークマター』だ!!これはお前のうん…」
ユートがそこまで言うと…既に熱線は相当近付いてきておりもう回避は不可能となっていた

「防げるか微妙だが…やるしかねぇか…」
ユートはそう言って辰に向けて左手を掲げ呼吸を整える
その後、突然ユートは右手を自身の心臓に突き刺した

「な…何をしてるッチュか!?」
子は困惑する素振りを見せるが…スグに別の思考に変わった
ユートの姿みるみる内に変化していき、子達はユートから感じる魔力が根本から変わっていった事に対して若干の焦りを感じていた


『森羅万象の神々よ、我が問いに答えよ』
『祖は我を見棄てず、祖は我に添い遂げんだろう』
『ならば汝らの業を譲り受け、我一度の叡智を得ん』
『三虎鉄槌を下さんユダ共の禍を跳ね返したまへ』
『ー跋扈圧殺八咫鏡ばっこあっさつ・やたのかがみー』


掲げた掌からユートを囲む様に凹状の楕円で半透明な鏡が出現する
これは、打撃系の魔法やスキルによる攻撃以外なら威力を増幅させて跳ね返す『亜神モード』で無ければ使えない神の御業の一つである

反迦霊衝熱光咆はユートの目の前の鏡によって吸収される
鏡に吸収された熱線は鏡の中にある、ユートの亜神になった事によるほぼ無限に等しい程の魔力を熱線に加え、辰に向けて跳ね返した

『滅せよ、これが神に背いた神罰である』
ユートのその一言により、辰は完全に気絶してしまいその場に倒れ込んだ

だが…ただ大人しく殺られる十二神獣ではなかった
申は突然、辰の目の前に立ちはだかり構えをとる

「…もう完全にお前の血流の流れから、体内を循環する酸素の一つ一つまで…全てを見切ったでありますよ!!!」
申はそう言って両手に白く濁った空気の層を造り出し、ユートから発せられた熱線を空中でバラバラに分解した

「良くやったッチュよ!!」
子はそう言って申に労いの言葉を投げ掛けると申の顔は緩み始める

「もうお前の攻撃は僕等に届かないでありますよ!!!」
申のその言葉にユートは…

「成程…そうか…じゃあを出しても問題はない訳だな?」
ユートはそう言うと『無限収納アイテムボックス』から一本の巨大な槍を取り出す、その槍は柄の部分が人二人分程の大きさであり、使い手によっては振り回されてしまうだろう

「これから行うのはもう足止めでは無い…ましてや戦闘でもない…ただのだ…俺の全力を出してもこの槍は大丈夫なのかという実験のな」
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