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第4章『猫耳貴族を復興させる事にした』
己の墓穴と見抜かれた必勝
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【第三ゲーム・親ユート/ベットタイム】
残りチップ
ユート&アルカ→101枚
パサル&ゼロ→1枚
クロウディア&オウミ→0枚
まき→32枚
「さてと…俺は当然100枚を賭けるんだが…」
「まきさんよぉ、まさかこの大勝負にたかだか30枚ぽっちという事は無いよなぁ?」
ユートはそう言ってわざとらしい挑発をして、まきにも更にチップの追加を求めるが…
まきはその程度の挑発には乗らないと断言し、そのまま安全に30枚を賭けようとするが…
「まぁ良いぜ…お前が負けたいのならご勝手に30枚程度を賭けろよ」
―この男何て言った…負けたいのなら…だって?
「それは一体…どういう意味なのですか?」
まきは手を止めてユートに問うが…ユートは不遜な笑を浮かべたまま何も語ろうとはしない
―唯々私の背後を眺めているだけ……ハッ!まさか…
まきはその何かに気付いたのか、顔を上げて答え合わせの様にユートの顔を見ると…言葉では表さないが…確かに言っていた
―正解だ……と
「どうする? このまま俺がやっているイカサマ行為を公言すれば…立場が悪くなるのはお前なんだぜ?」
ユートのその一言がまきに突き刺さる…だがしかし
だがしかしだ、まきの思考は既にイカサマの誤魔化す事ではなく…何故バレたかを考え始めた
先程自分がクロウディアにやった様に単なるブラフか?
―否だ、だとすればこの男の余裕の笑みの理由が無くなる
油断して見える様になってしまったか?
―否だ、そこまで油断する程圧倒的な状況じゃない
実はゲーム開始前から気付いていたか?
―断じて否だ、その様な素振りまったくしていない
ゲーム開始から今に至るまでに変化したもの…
「年…齢……でも、若返った所でいったい何が…」
まきは必死に記憶を遡り考えうる全ての可能性を仮定したが…どれも見当違いなものばかりであった
「俺は過去に…一度この世界に来ていたんだ」
ユートがそう言うとまきだけではなく…アルカやパサルを含むその場の全員が驚き、ユートを見入る
「俺が5歳の頃だ、この世界のどこかに転移して…一年の時を過ごした」
「そして…見知らぬ土地で色々な出会いがあった…当然…悲しい別れもな」
ユートは感慨深い表情で遠くを見つめる…物思いにふけた後、ユートはまきを見て言う
「俺は元の世界に帰ってからな…この世界に来た影響かどうかは知らないが…しばらくの間見える様になったんだ」
「神棚にちょこんと座った爺さんとか…道端で貧乏臭い格好をしたおっさんとかな…」
まきは何の関係があるのか分からずにいたが…見え出したとユートが言った者達の共通点を見つけ気付く
「お前がこの年齢にしてくれたお陰で見える様になったよ…」
「9歳になってたら見えなくなっていたからな…助かったぜ」
ユートはそう呟いてまきの背後を指差しながら言い放った
「さっきまきが『ピンゾロ』を出すのに手を貸したんだろ?」
「そんな事しちゃいけねぇよな? 勝負事の神様が一人に加担するなんて」
「そうだろ? 『遊戯神テノール』」
ユートがそう言うと…まきの背後に人影が現れ始めた
それは正しくユート達から年齢を撤収した張本人のテノールであった
「お見事です…ですが手を貸した訳ではありませんよ…」
「ただちょこ~っとまきさんの[運]の値に手を加えただけですよ~」
テノールはクスクスと笑いながらまきのステータス画面を公開する
すると…[運]の項目が計測不要となっていた
ユートでも運の値だけは変えられないからだ、運と言うのは人が生まれ付いて与えられる物であるため、劇的に手を加える事は他に比べて本来は不可能に近い項目なのだ
「ですが…ユートさんは…いえ、アナタは言ってたじゃないですか」
「このまま賭けたら私が負けると…その根拠は何なのですか!!」
まきは立ち上がりユートに食って掛かる…その目は先程まであった怯えの感情が消え去り…ただ単純にユートに対する【疑】の感情が根強く表れていた
「俺は運に頼らずに『ピンゾロ』を必ず出す方法を知っている…例えパサルやクロウディアが失格になったとしても…俺とアルカは残るからな…いつまでも『ピンゾロ』を出せる」
「それに対してお前は【運】という不確定要素に頼って出した『ピンゾロ』…当然いつかは他の目が出るだろうな」
ユートは嘲りを含めた笑みを浮かべまきを見る…ユートの理論は正しい…確かに自分はいつか他の目を出すかもしれない
―だが…この男は自ら墓穴を掘った!!!
「貴方は今公言しましたね? 必ず出すと…ギャンブルにおいてそんな事はイカサマを使わないと有り得ないんですよ!!」
「イカサマがわかった以上、貴方の負けですよ!! 必ずそのイカサマの現場を捉えて…『それは無理だな』」
まきは息を荒らげ、目を朦朧とさせながら言うが…ユートによって言葉を遮られる
「お前さぁ…何か勝手にルールを作ってないか?」
「事前に確認した時にさ…不正発覚は敗北とする…とか言ったか?」
ユートは指を指しまきにそう問い詰める……そんなルール…一切合切確認もしていない
「大体さ…そんなルールがあったらお前もう負けだろ?」
まきはその場から崩れ落ちる…墓穴を掘ったのは自分自身だったのだ
「そういう事だ…だが…このまま終わらせるのも味気ないよなぁ?」
ユートのその一言に、まきは顔を上げた
「仮にもこれは優勝を決める為の戦いだ…決着が付きませんでしたなんて国民に言えるわけが無い」
「そこでだ、これからちょこっとだけ俺が考えたルールを変更して…一回勝負にする」
ルールの変更、それはまきにしてみたら完全に不利となる事だが…何も言い返せない
「沈黙は了承と見なしていいんだな? それじゃあルールを教えるぜ…」
【第三ゲーム・親ユート……ゲーム中断】
ユート&アルカ→101枚 特別対価【10年】
パサル&ゼロ→1枚 特別対価【20年】
クロウディア&オウミ→0枚 特別対価【20年】
まき&テノール→32枚 特別対価【未使用】
残りチップ
ユート&アルカ→101枚
パサル&ゼロ→1枚
クロウディア&オウミ→0枚
まき→32枚
「さてと…俺は当然100枚を賭けるんだが…」
「まきさんよぉ、まさかこの大勝負にたかだか30枚ぽっちという事は無いよなぁ?」
ユートはそう言ってわざとらしい挑発をして、まきにも更にチップの追加を求めるが…
まきはその程度の挑発には乗らないと断言し、そのまま安全に30枚を賭けようとするが…
「まぁ良いぜ…お前が負けたいのならご勝手に30枚程度を賭けろよ」
―この男何て言った…負けたいのなら…だって?
「それは一体…どういう意味なのですか?」
まきは手を止めてユートに問うが…ユートは不遜な笑を浮かべたまま何も語ろうとはしない
―唯々私の背後を眺めているだけ……ハッ!まさか…
まきはその何かに気付いたのか、顔を上げて答え合わせの様にユートの顔を見ると…言葉では表さないが…確かに言っていた
―正解だ……と
「どうする? このまま俺がやっているイカサマ行為を公言すれば…立場が悪くなるのはお前なんだぜ?」
ユートのその一言がまきに突き刺さる…だがしかし
だがしかしだ、まきの思考は既にイカサマの誤魔化す事ではなく…何故バレたかを考え始めた
先程自分がクロウディアにやった様に単なるブラフか?
―否だ、だとすればこの男の余裕の笑みの理由が無くなる
油断して見える様になってしまったか?
―否だ、そこまで油断する程圧倒的な状況じゃない
実はゲーム開始前から気付いていたか?
―断じて否だ、その様な素振りまったくしていない
ゲーム開始から今に至るまでに変化したもの…
「年…齢……でも、若返った所でいったい何が…」
まきは必死に記憶を遡り考えうる全ての可能性を仮定したが…どれも見当違いなものばかりであった
「俺は過去に…一度この世界に来ていたんだ」
ユートがそう言うとまきだけではなく…アルカやパサルを含むその場の全員が驚き、ユートを見入る
「俺が5歳の頃だ、この世界のどこかに転移して…一年の時を過ごした」
「そして…見知らぬ土地で色々な出会いがあった…当然…悲しい別れもな」
ユートは感慨深い表情で遠くを見つめる…物思いにふけた後、ユートはまきを見て言う
「俺は元の世界に帰ってからな…この世界に来た影響かどうかは知らないが…しばらくの間見える様になったんだ」
「神棚にちょこんと座った爺さんとか…道端で貧乏臭い格好をしたおっさんとかな…」
まきは何の関係があるのか分からずにいたが…見え出したとユートが言った者達の共通点を見つけ気付く
「お前がこの年齢にしてくれたお陰で見える様になったよ…」
「9歳になってたら見えなくなっていたからな…助かったぜ」
ユートはそう呟いてまきの背後を指差しながら言い放った
「さっきまきが『ピンゾロ』を出すのに手を貸したんだろ?」
「そんな事しちゃいけねぇよな? 勝負事の神様が一人に加担するなんて」
「そうだろ? 『遊戯神テノール』」
ユートがそう言うと…まきの背後に人影が現れ始めた
それは正しくユート達から年齢を撤収した張本人のテノールであった
「お見事です…ですが手を貸した訳ではありませんよ…」
「ただちょこ~っとまきさんの[運]の値に手を加えただけですよ~」
テノールはクスクスと笑いながらまきのステータス画面を公開する
すると…[運]の項目が計測不要となっていた
ユートでも運の値だけは変えられないからだ、運と言うのは人が生まれ付いて与えられる物であるため、劇的に手を加える事は他に比べて本来は不可能に近い項目なのだ
「ですが…ユートさんは…いえ、アナタは言ってたじゃないですか」
「このまま賭けたら私が負けると…その根拠は何なのですか!!」
まきは立ち上がりユートに食って掛かる…その目は先程まであった怯えの感情が消え去り…ただ単純にユートに対する【疑】の感情が根強く表れていた
「俺は運に頼らずに『ピンゾロ』を必ず出す方法を知っている…例えパサルやクロウディアが失格になったとしても…俺とアルカは残るからな…いつまでも『ピンゾロ』を出せる」
「それに対してお前は【運】という不確定要素に頼って出した『ピンゾロ』…当然いつかは他の目が出るだろうな」
ユートは嘲りを含めた笑みを浮かべまきを見る…ユートの理論は正しい…確かに自分はいつか他の目を出すかもしれない
―だが…この男は自ら墓穴を掘った!!!
「貴方は今公言しましたね? 必ず出すと…ギャンブルにおいてそんな事はイカサマを使わないと有り得ないんですよ!!」
「イカサマがわかった以上、貴方の負けですよ!! 必ずそのイカサマの現場を捉えて…『それは無理だな』」
まきは息を荒らげ、目を朦朧とさせながら言うが…ユートによって言葉を遮られる
「お前さぁ…何か勝手にルールを作ってないか?」
「事前に確認した時にさ…不正発覚は敗北とする…とか言ったか?」
ユートは指を指しまきにそう問い詰める……そんなルール…一切合切確認もしていない
「大体さ…そんなルールがあったらお前もう負けだろ?」
まきはその場から崩れ落ちる…墓穴を掘ったのは自分自身だったのだ
「そういう事だ…だが…このまま終わらせるのも味気ないよなぁ?」
ユートのその一言に、まきは顔を上げた
「仮にもこれは優勝を決める為の戦いだ…決着が付きませんでしたなんて国民に言えるわけが無い」
「そこでだ、これからちょこっとだけ俺が考えたルールを変更して…一回勝負にする」
ルールの変更、それはまきにしてみたら完全に不利となる事だが…何も言い返せない
「沈黙は了承と見なしていいんだな? それじゃあルールを教えるぜ…」
【第三ゲーム・親ユート……ゲーム中断】
ユート&アルカ→101枚 特別対価【10年】
パサル&ゼロ→1枚 特別対価【20年】
クロウディア&オウミ→0枚 特別対価【20年】
まき&テノール→32枚 特別対価【未使用】
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