8 / 8
其の七 第10階層(ボス)
しおりを挟む
俺がレベルを上げる条件として求めるものは人の少なさだ。迷宮での戦闘では攻撃力として爆弾を使うことになるのだが、それに他人を巻き込むのは普通に考えてヤバい。
PKの所業だ。そういうプレイも悪くはないが、ゲームの種類による。RPGではあまりやらないな。
そして俺が目を付けたのは以上の理由から水晶宮の洞くつだった。9階層まで進めたが驚異になりえる敵は発見できなかった。レイスは焦ったが、それも魔力無効化空間で一掃できる。このダンジョンに限れば安全マージンは確保できている。
レベルも29まで上がった。このまま10階層へ行ってもいいが流石にもう一つくらいレベルを上げてからにしよう。そうすればボスの経験値が無駄にならなくて済む。転職しないとレベルアップしなくなるからな。
最後のマラソンを始める。
「誘導、誘導、誘導……」
呪文のように呟く、音声認識ってわけでもないので思考での発動も可能だが、俺は結構この発動方法が気に入っている。気合が入るとかそういう理由だ。
集まってきた百鬼夜行を魔力無効化空間に誘導する。レイス等の物理攻撃無効組が消滅した。次は爆弾エリア。
ドン! ドン! ドン! と同時ではなく、少し間を空けて連鎖的に発動させていく。HPが低い順に脱落していく。骨どもが宙を舞う様はゾンビゲームを思い出させる。
【レベルが30に達しました】
【レベルが30に達したことで上級職への転職が可能です】
【道具師・機械技師・魔導技師・戦士・剣士・赤魔導士・白魔導士・盗賊の中から選択できます】
【特殊クラス【詐欺師】を選択可能】
選ぶのは、機械技師。特殊クラスは初見の物だが、パラメータの上昇値の問題で選択しない。魔導技師と機械技師は両方とも選びたいレベルで強いクラスだ。二つとも魔力消費によって武器や防具、道具等を召喚するクラスだが、その召喚物の効果的に俺は機械技師が好みだ。
【クラスが機械技師に変化しました】
【スキル:機械操作を獲得しました】
【スキル:機械召喚を獲得しました】
【スキル:機械作成を獲得しました】
【スキル:魔力変化・電力を獲得しました】
手筈通りクラスチェンジが完了した。
これで10階層へ行ける。10階層はボス部屋だ。9階層で次の階への階段を見つけた俺は直ぐに階段を下ったが、そこに待ち構えていたのは大きな扉だった。3mを越える大きさの扉から受ける重圧はかなりの物だった。扉を少しだけ開けて中を覗くと一体の魔物が直立していた。
骨の巨体が見えた。まあ巨人の古骨辺りだろうと予想している。
問題は空間だ。その部屋は体育館くらいの広さがあったが遮蔽物が全く存在しなかった。霧魔法でごまかしながら戦うことも可能だが、アンデットは生命力を感知する能力を持っているので、爆弾を隠すのには使えるだろうが俺自身を隠すことは不可能だろう。
ミストナックル・エクスプロージョンでのごり押しも相手のHPによってはこちらのMPが先に尽きるので却下。青ポーションも安くはないのだ。
金欠は解消されていない。
10階層へ足を踏み入れた瞬間、壁に飾られた蝋燭にボゥッ!と火が灯る。
中央で沈黙していた骨の巨人が動き出した。全長は3m弱。この階層への扉はこいつのサイズに合わせているのかもしれない。
俺は手に入った新たなスキルを発動させる。
「機械召喚:雷の弾丸」
機械召喚レベル1で召喚できる物は3つ#雷の弾丸__スパークバレット__#その内の一つがこれだ。
この弾丸に付与されている特殊能力は二つ、感電と速射。弾速が通常の銃弾に比べても早い。レールガン並みのスピードだ。
骨に感電はほとんど意味はないだろうが、音速を軽く超えるスピードでの直撃はかなりの威力だろう。
「機械召喚:雷の片手剣」
魔力を電気に変化させる魔力変化・電力によってスパークブレードへエネルギーを蓄えさせる。この剣には刀身が存在しない、刃は電気が造り出すからだ。
この剣の能力は感電と伸縮自在。電力を込めれば込めた分だけ、刀身が拡張する。
柄を両手で握り、刃先を相手に向ける。
電力を一気に流し込む。伸縮自在の伸縮速度はスパークバレットには及ばないが、それなりに速い。新幹線と同じくらいか。
そして威力はスパークバレットを格段に上回る。
壁まで貫通させ貼り付けにする。スパークバレットを撃ち込みながら近づき、霧の魔法を発動させる。
そのイメージは半球状の結界。高密度の霧で、外への衝撃をすべて吸収するような結界、いや檻と言った方が適切か。
檻の一部分に穴を開け、遠隔爆弾を5つ程投げ込んでおく。穴を閉じて起爆。
【レベルが31に上昇しました】
PKの所業だ。そういうプレイも悪くはないが、ゲームの種類による。RPGではあまりやらないな。
そして俺が目を付けたのは以上の理由から水晶宮の洞くつだった。9階層まで進めたが驚異になりえる敵は発見できなかった。レイスは焦ったが、それも魔力無効化空間で一掃できる。このダンジョンに限れば安全マージンは確保できている。
レベルも29まで上がった。このまま10階層へ行ってもいいが流石にもう一つくらいレベルを上げてからにしよう。そうすればボスの経験値が無駄にならなくて済む。転職しないとレベルアップしなくなるからな。
最後のマラソンを始める。
「誘導、誘導、誘導……」
呪文のように呟く、音声認識ってわけでもないので思考での発動も可能だが、俺は結構この発動方法が気に入っている。気合が入るとかそういう理由だ。
集まってきた百鬼夜行を魔力無効化空間に誘導する。レイス等の物理攻撃無効組が消滅した。次は爆弾エリア。
ドン! ドン! ドン! と同時ではなく、少し間を空けて連鎖的に発動させていく。HPが低い順に脱落していく。骨どもが宙を舞う様はゾンビゲームを思い出させる。
【レベルが30に達しました】
【レベルが30に達したことで上級職への転職が可能です】
【道具師・機械技師・魔導技師・戦士・剣士・赤魔導士・白魔導士・盗賊の中から選択できます】
【特殊クラス【詐欺師】を選択可能】
選ぶのは、機械技師。特殊クラスは初見の物だが、パラメータの上昇値の問題で選択しない。魔導技師と機械技師は両方とも選びたいレベルで強いクラスだ。二つとも魔力消費によって武器や防具、道具等を召喚するクラスだが、その召喚物の効果的に俺は機械技師が好みだ。
【クラスが機械技師に変化しました】
【スキル:機械操作を獲得しました】
【スキル:機械召喚を獲得しました】
【スキル:機械作成を獲得しました】
【スキル:魔力変化・電力を獲得しました】
手筈通りクラスチェンジが完了した。
これで10階層へ行ける。10階層はボス部屋だ。9階層で次の階への階段を見つけた俺は直ぐに階段を下ったが、そこに待ち構えていたのは大きな扉だった。3mを越える大きさの扉から受ける重圧はかなりの物だった。扉を少しだけ開けて中を覗くと一体の魔物が直立していた。
骨の巨体が見えた。まあ巨人の古骨辺りだろうと予想している。
問題は空間だ。その部屋は体育館くらいの広さがあったが遮蔽物が全く存在しなかった。霧魔法でごまかしながら戦うことも可能だが、アンデットは生命力を感知する能力を持っているので、爆弾を隠すのには使えるだろうが俺自身を隠すことは不可能だろう。
ミストナックル・エクスプロージョンでのごり押しも相手のHPによってはこちらのMPが先に尽きるので却下。青ポーションも安くはないのだ。
金欠は解消されていない。
10階層へ足を踏み入れた瞬間、壁に飾られた蝋燭にボゥッ!と火が灯る。
中央で沈黙していた骨の巨人が動き出した。全長は3m弱。この階層への扉はこいつのサイズに合わせているのかもしれない。
俺は手に入った新たなスキルを発動させる。
「機械召喚:雷の弾丸」
機械召喚レベル1で召喚できる物は3つ#雷の弾丸__スパークバレット__#その内の一つがこれだ。
この弾丸に付与されている特殊能力は二つ、感電と速射。弾速が通常の銃弾に比べても早い。レールガン並みのスピードだ。
骨に感電はほとんど意味はないだろうが、音速を軽く超えるスピードでの直撃はかなりの威力だろう。
「機械召喚:雷の片手剣」
魔力を電気に変化させる魔力変化・電力によってスパークブレードへエネルギーを蓄えさせる。この剣には刀身が存在しない、刃は電気が造り出すからだ。
この剣の能力は感電と伸縮自在。電力を込めれば込めた分だけ、刀身が拡張する。
柄を両手で握り、刃先を相手に向ける。
電力を一気に流し込む。伸縮自在の伸縮速度はスパークバレットには及ばないが、それなりに速い。新幹線と同じくらいか。
そして威力はスパークバレットを格段に上回る。
壁まで貫通させ貼り付けにする。スパークバレットを撃ち込みながら近づき、霧の魔法を発動させる。
そのイメージは半球状の結界。高密度の霧で、外への衝撃をすべて吸収するような結界、いや檻と言った方が適切か。
檻の一部分に穴を開け、遠隔爆弾を5つ程投げ込んでおく。穴を閉じて起爆。
【レベルが31に上昇しました】
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
足手まといだと言われて冒険者パーティから追放されたのに、なぜか元メンバーが追いかけてきました
ちくわ食べます
ファンタジー
「ユウト。正直にいうけど、最近のあなたは足手まといになっている。もう、ここらへんが限界だと思う」
優秀なアタッカー、メイジ、タンクの3人に囲まれていたヒーラーのユウトは、実力不足を理由に冒険者パーティを追放されてしまう。
――僕には才能がなかった。
打ちひしがれ、故郷の実家へと帰省を決意したユウトを待ち受けていたのは、彼の知らない真実だった。
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
辺境のスローライフを満喫したいのに、料理が絶品すぎて冷酷騎士団長に囲い込まれました
腐ったバナナ
恋愛
異世界に転移した元会社員のミサキは、現代の調味料と調理技術というチート能力を駆使し、辺境の森で誰にも邪魔されない静かなスローライフを送ることを目指していた。
しかし、彼女の作る絶品の料理の香りは、辺境を守る冷酷な「鉄血」騎士団長ガイウスを引き寄せてしまった。
「餌代の無駄」と追放されたテイマー、家族(ペット)が装備に祝福を与えていた。辺境で美少女化する家族とスローライフ
天音ねる(旧:えんとっぷ)
ファンタジー
【祝:男性HOT18位】Sランクパーティ『紅蓮の剣』で、戦闘力のない「生産系テイマー」として雑用をこなす心優しい青年、レイン。
彼の育てる愛らしい魔物たちが、実はパーティの装備に【神の祝福】を与え、その強さの根源となっていることに誰も気づかず、仲間からは「餌代ばかりかかる寄生虫」と蔑まれていた。
「お前はもういらない」
ついに理不尽な追放宣告を受けるレイン。
だが、彼と魔物たちがパーティを去った瞬間、最強だったはずの勇者の聖剣はただの鉄クズに成り果てた。祝福を失った彼らは、格下のモンスターに惨敗を喫する。
――彼らはまだ、自分たちが捨てたものが、どれほど偉大な宝だったのかを知らない。
一方、レインは愛する魔物たち(スライム、ゴブリン、コカトリス、マンドラゴラ)との穏やかな生活を求め、人里離れた辺境の地で新たな暮らしを始める。
生活のためにギルドへ持ち込んだ素材は、実は大陸の歴史を塗り替えるほどの「神話級」のアイテムばかりだった!?
彼の元にはエルフやドワーフが集い、静かな湖畔の廃屋は、いつしか世界が注目する「聖域」へと姿を変えていく。
そして、レインはまだ知らない。
夜な夜な、彼が寝静まった後、愛らしい魔物たちが【美少女】の姿となり、
「れーんは、きょーも優しかったの! だからぽるん、いーっぱいきらきらジェル、あげたんだよー!」
「わ、私、今日もちゃんと硬い石、置けました…! レイン様、これがあれば、きっともう危ない目に遭いませんよね…?」
と、彼を巡って秘密のお茶会を繰り広げていることを。
そして、彼が築く穏やかな理想郷が、やがて大国の巨大な陰謀に巻き込まれていく運命にあることを――。
理不尽に全てを奪われた心優しいテイマーが、健気な“家族”と共に、やがて世界を動かす主となる。
王道追放ざまぁ × 成り上がりスローライフ × 人外ハーモニー!
HOT男性49位(2025年9月3日0時47分)
→37位(2025年9月3日5時59分)→18位(2025年9月5日10時16分)
異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!
椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。
しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。
身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。
そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!
転生してチートを手に入れました!!生まれた時から精霊王に囲まれてます…やだ
如月花恋
ファンタジー
…目の前がめっちゃ明るくなったと思ったら今度は…真っ白?
「え~…大丈夫?」
…大丈夫じゃないです
というかあなた誰?
「神。ごめんね~?合コンしてたら死んじゃってた~」
…合…コン
私の死因…神様の合コン…
…かない
「てことで…好きな所に転生していいよ!!」
好きな所…転生
じゃ異世界で
「異世界ってそんな子供みたいな…」
子供だし
小2
「まっいっか。分かった。知り合いのところ送るね」
よろです
魔法使えるところがいいな
「更に注文!?」
…神様のせいで死んだのに…
「あぁ!!分かりました!!」
やたね
「君…結構策士だな」
そう?
作戦とかは楽しいけど…
「う~ん…だったらあそこでも大丈夫かな。ちょうど人が足りないって言ってたし」
…あそこ?
「…うん。君ならやれるよ。頑張って」
…んな他人事みたいな…
「あ。爵位は結構高めだからね」
しゃくい…?
「じゃ!!」
え?
ちょ…しゃくいの説明ぃぃぃぃ!!
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
あっとさん
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる