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27. 土の守護貴族
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あれから一週間が過ぎた頃、休憩時間中にジュリアからお昼を食べ終わったらテラスに来てほしいと頼まれた。
何か相談事でもあるのだろうか。
ジュリアと話をしている間、賑やかだった女子たちが一斉に黙り、無言の視線がずっと彼女に注がれていることに冷や汗が出る。
席が最前列と最後列で離れているため、彼女とは教室内ではなかなか交流を持ちにくい。だからこうして席を移動して話をするだけで目立ってしまうのに、わざわざ私の席まで来るということは、それだけ重要な話があるのかもしれない。
とりあえず、またそろそろテラスで一緒に食事をしようと私も考えていたので、彼女の言葉に了承してそのことをマリーに伝えた。
「ライラだけなんてずるい」
む、と珍しく不服そうな顔をしてマリーがむくれる。
「この前は私を置いて行っちゃうんだもの。今日は私も一緒に行く」
「悪かったわ、でも実際あまりおすすめしないわよ? 購買所は軽食しかないからしっかり食事を取れないし」
それでもいいというので、お昼の時間に二人で向かうことにした。
前回と同じように購買所でサンドイッチを買って、ランチボックスを開けようとしているジュリアに声を掛ける。
「もしかして食堂へ行かないでこっちに来てくれたんですか? 食後に寄ってくれるだけで十分だったのに、わざわざごめんなさい。でも嬉しい、ありがとう」
私たちが手に持っているトレイを見て、大きく広げていたランチョンマットを自分の方にたぐり寄せた。
私とマリーは買ってきたものをテーブルに置いて同席する。
「実はね、今日はライラさんにこれを受け取ってほしくてここに来てもらったんです。昨日の夜に作ったものなんですけど、教室だと渡しにくくて」
そう言ってランチバッグの中から可愛くラッピングされた紙袋を取り出した。
「なにかしら。開けて見ていい?」
受けとってリボンをほどくと、中には色々な形のクッキーがたくさん入っていてふわりと甘い香りがした。
「いい匂い! これを私に?」
「すごい、これジュリアさんが作ったの?」
私とマリーがそれぞれ驚きを口にする。
「この前、食事に付き合ってもらったお礼にと思って。あの日一緒にテラスに来てくれたことは本当に嬉しかったんです。あまり弱みを見せたくないから元気でいようと頑張っていたけど、やっぱり少し寂しかったみたいで」
そうだよね、明るく元気に見えたけどやっぱり気が張っていたんだ。
「ありがとう。とても美味しそうだしせっかくだから食後に皆で頂きましょう。……あ、それからあと一つ。学園内では私達に敬語を使わなくて大丈夫よ。クラスメイトなんだもの、普通のお友達としてお話しましょ」
軽い感じでそう言うと、ジュリアは嬉しそうに大きく頷いた。
私たちは雑談に花を咲かせ、ジュリアの事も色々尋ねた。最初にテラスで食事をした翌日にはディノもここへ来てくれたらしく、彼とは田舎の話で盛り上がったらしい。おかげで少し気楽になれたと語っていた。
話せる友人が増えれば教室での居心地も変わるはず。彼が気にかけてすぐに行動に移してくれたことが嬉しかった。
食後に頂いたクッキーをテーブルに出して、三人で食べながらお茶を飲んでいると、こちらに向かって歩いてくる少年に気が付いた。
あれ?
口をつけようと持ち上げたティーカップが手前で止まる。見覚えのあるシルエットが近くまで来て確信した。
「こんにちは。ジュリアが誰かと食事をしているなんて珍しいね」
ライトブラウンの髪色の、少し幼さの残った顔立ちの少年。まさか彼がここで登場するとは。
土の守護貴族ニルグラード侯爵のご令息、カトル=ニルグラード。
『GG』最後の攻略対象キャラである彼がここで現れたことによって、私の前に全てのメインキャラクターが揃ったことになる。
彼は私達に顔を向け一礼をする。
「歓談中失礼しました。僕は一年のカトル=ニルグラードです。お邪魔するつもりはなかったのですが、ジュリアが誰かと一緒にいるのが珍しくて、つい話しかけてしまいました」
白制服を着ている二年生の私達の話に入ってくるとはなかなかの強心臓の持ち主だ。
飲食中のため、着座したまま簡単な挨拶と自己紹介をした。
「まさかルークの婚約者候補のお二人だったとは。ディノとエイデンからも何度かお話を伺っています」
そう言って微笑んだ。
それにしてもいつジュリアとカトルが知り合ったのだろう。なにせまだ新学期が始まって一週間である。
私のゲームプレイでは、カトルと出会うのは大抵精霊祭準備の始まる少し前あたりだった。
下級生のカトルと出会うには基礎ステータスを上げる必要があったため、数値が足りなければ出会いがどんどん遅くなっていく。
問答無用で出会うクラスメイトと違い、上級生のユウリと下級生のカトルはその分の努力が必要だった。
知力とエレガントを上げるとユウリが、魅力と社交性を上げるとカトルが登場するといった感じだ。
私は初手に知力を上げるところから始めるプレイスタイルだったから、どうしてもカトルは遅れがちになっていたのだけれど。
「カトル様は土の守護司ニルグラード侯爵のご令息でいらっしゃいますね」
私がそう話すとジュリアが驚いたような顔をする。
「カトルって守護司様のおうちの人だったの⁉」
「そうだよ。庭園の植木の状態を見ていた僕に、気楽に話しかけてくるし呼び捨てにするし変な人だと思った」
「そうだったの! ごめ…申し訳ありませんでした、カ、カトル様……」
しゅんと小さくなってジュリアが言葉を詰まらせた。
「今更いいって。ほら慣れない言い方をするから口調が変になってる」
「もう! カトルってば何も言わないから……」
すぐに言葉遣いが元に戻るジュリアにカトルが笑う。
あれ? 何か良い雰囲気?
二人のじゃれあいを見てそう思った。
守護貴族の四人の中で最年少キャラである彼は、年下であることにコンプレックスを抱えていた。
幼馴染達に遅れを取りたくないと背伸びをして、言動のどこかにマウントを取りたがる生意気な美少年キャラだった。
今の様子を見る限り、どうやらカトルはジュリアにかなり好意的な感情を抱いているようだ。一癖二癖ある彼をたった一週間でこれだけ懐かせるとは恐ろしい。
ジュリアが話を続けた。
「ディノ様が来てくれた次の日、昼食後に中庭を散策していたらカトル……様と出会ったの。草花を真剣に眺めていて、私もお花が好きだからそこで話が盛り上がって」
「俺に様は付けなくていいって」
一人称がラフなものに変わって、カトルが少し拗ねたような声を出す。
なるほど。出会い方はゲームの展開と同じようだ。
土の精霊を守る家のカトルは、その属性故に植物への造詣が深く、庭園の色々な場所の植物を見て回っていた。
そこでヒロインが彼を見つけ声を掛けたのが最初の出会いだ。
「それにしても学園側は何を考えているんでしょうね。ジュリアを貴族クラスに召致しておきながら一緒に食事をさせないなんて」
カトルが不快な顔をして学園を非難する。
彼が訴えることはもっともな事で、私もその言い分に頷く。
「それは私も思っていたの。学園側がそんな中途半端な扱いをする以上、生徒だって扱いに戸惑うだろうし、学園がそれを注意する事も出来ないでしょう」
「ではルークを頼ってはいかがでしょうか。彼がジュリアを認め現状に異を唱えれば何か変わるかもしれません。そうすれば、彼女が聖女候補生の一人であることも際立ちます。そもそも聖女候補生をただの平民扱いにする事がおかしい。もしジュリアが聖女に選ばれたら将来は王妃になるというのに」
実をいうと、カトルの案の通りルーク様を頼ることを考えたこともあった。しかし僭越なお願いであることと、なにより自分自身がルーク様とジュリアを接近させることが怖くてそれを避けていたのだ。
カトルに同じことを言われ、考え直した。
確かにこの問題で一番効果が高いと思われるのはその方法だと思う。
それに私とマリー以外の女子生徒から無視され続けているジュリアのことを考えると、近付けたくないなどと言っている場合ではないのかもしれない。
それにクラスの雰囲気が悪いままの現状が続いては、いずれ自分の首をも絞めかねない。
情けは人のためならず。ジュリアだけでなく私自身のためにも、私はルーク様にお願いをする決心をした。
何か相談事でもあるのだろうか。
ジュリアと話をしている間、賑やかだった女子たちが一斉に黙り、無言の視線がずっと彼女に注がれていることに冷や汗が出る。
席が最前列と最後列で離れているため、彼女とは教室内ではなかなか交流を持ちにくい。だからこうして席を移動して話をするだけで目立ってしまうのに、わざわざ私の席まで来るということは、それだけ重要な話があるのかもしれない。
とりあえず、またそろそろテラスで一緒に食事をしようと私も考えていたので、彼女の言葉に了承してそのことをマリーに伝えた。
「ライラだけなんてずるい」
む、と珍しく不服そうな顔をしてマリーがむくれる。
「この前は私を置いて行っちゃうんだもの。今日は私も一緒に行く」
「悪かったわ、でも実際あまりおすすめしないわよ? 購買所は軽食しかないからしっかり食事を取れないし」
それでもいいというので、お昼の時間に二人で向かうことにした。
前回と同じように購買所でサンドイッチを買って、ランチボックスを開けようとしているジュリアに声を掛ける。
「もしかして食堂へ行かないでこっちに来てくれたんですか? 食後に寄ってくれるだけで十分だったのに、わざわざごめんなさい。でも嬉しい、ありがとう」
私たちが手に持っているトレイを見て、大きく広げていたランチョンマットを自分の方にたぐり寄せた。
私とマリーは買ってきたものをテーブルに置いて同席する。
「実はね、今日はライラさんにこれを受け取ってほしくてここに来てもらったんです。昨日の夜に作ったものなんですけど、教室だと渡しにくくて」
そう言ってランチバッグの中から可愛くラッピングされた紙袋を取り出した。
「なにかしら。開けて見ていい?」
受けとってリボンをほどくと、中には色々な形のクッキーがたくさん入っていてふわりと甘い香りがした。
「いい匂い! これを私に?」
「すごい、これジュリアさんが作ったの?」
私とマリーがそれぞれ驚きを口にする。
「この前、食事に付き合ってもらったお礼にと思って。あの日一緒にテラスに来てくれたことは本当に嬉しかったんです。あまり弱みを見せたくないから元気でいようと頑張っていたけど、やっぱり少し寂しかったみたいで」
そうだよね、明るく元気に見えたけどやっぱり気が張っていたんだ。
「ありがとう。とても美味しそうだしせっかくだから食後に皆で頂きましょう。……あ、それからあと一つ。学園内では私達に敬語を使わなくて大丈夫よ。クラスメイトなんだもの、普通のお友達としてお話しましょ」
軽い感じでそう言うと、ジュリアは嬉しそうに大きく頷いた。
私たちは雑談に花を咲かせ、ジュリアの事も色々尋ねた。最初にテラスで食事をした翌日にはディノもここへ来てくれたらしく、彼とは田舎の話で盛り上がったらしい。おかげで少し気楽になれたと語っていた。
話せる友人が増えれば教室での居心地も変わるはず。彼が気にかけてすぐに行動に移してくれたことが嬉しかった。
食後に頂いたクッキーをテーブルに出して、三人で食べながらお茶を飲んでいると、こちらに向かって歩いてくる少年に気が付いた。
あれ?
口をつけようと持ち上げたティーカップが手前で止まる。見覚えのあるシルエットが近くまで来て確信した。
「こんにちは。ジュリアが誰かと食事をしているなんて珍しいね」
ライトブラウンの髪色の、少し幼さの残った顔立ちの少年。まさか彼がここで登場するとは。
土の守護貴族ニルグラード侯爵のご令息、カトル=ニルグラード。
『GG』最後の攻略対象キャラである彼がここで現れたことによって、私の前に全てのメインキャラクターが揃ったことになる。
彼は私達に顔を向け一礼をする。
「歓談中失礼しました。僕は一年のカトル=ニルグラードです。お邪魔するつもりはなかったのですが、ジュリアが誰かと一緒にいるのが珍しくて、つい話しかけてしまいました」
白制服を着ている二年生の私達の話に入ってくるとはなかなかの強心臓の持ち主だ。
飲食中のため、着座したまま簡単な挨拶と自己紹介をした。
「まさかルークの婚約者候補のお二人だったとは。ディノとエイデンからも何度かお話を伺っています」
そう言って微笑んだ。
それにしてもいつジュリアとカトルが知り合ったのだろう。なにせまだ新学期が始まって一週間である。
私のゲームプレイでは、カトルと出会うのは大抵精霊祭準備の始まる少し前あたりだった。
下級生のカトルと出会うには基礎ステータスを上げる必要があったため、数値が足りなければ出会いがどんどん遅くなっていく。
問答無用で出会うクラスメイトと違い、上級生のユウリと下級生のカトルはその分の努力が必要だった。
知力とエレガントを上げるとユウリが、魅力と社交性を上げるとカトルが登場するといった感じだ。
私は初手に知力を上げるところから始めるプレイスタイルだったから、どうしてもカトルは遅れがちになっていたのだけれど。
「カトル様は土の守護司ニルグラード侯爵のご令息でいらっしゃいますね」
私がそう話すとジュリアが驚いたような顔をする。
「カトルって守護司様のおうちの人だったの⁉」
「そうだよ。庭園の植木の状態を見ていた僕に、気楽に話しかけてくるし呼び捨てにするし変な人だと思った」
「そうだったの! ごめ…申し訳ありませんでした、カ、カトル様……」
しゅんと小さくなってジュリアが言葉を詰まらせた。
「今更いいって。ほら慣れない言い方をするから口調が変になってる」
「もう! カトルってば何も言わないから……」
すぐに言葉遣いが元に戻るジュリアにカトルが笑う。
あれ? 何か良い雰囲気?
二人のじゃれあいを見てそう思った。
守護貴族の四人の中で最年少キャラである彼は、年下であることにコンプレックスを抱えていた。
幼馴染達に遅れを取りたくないと背伸びをして、言動のどこかにマウントを取りたがる生意気な美少年キャラだった。
今の様子を見る限り、どうやらカトルはジュリアにかなり好意的な感情を抱いているようだ。一癖二癖ある彼をたった一週間でこれだけ懐かせるとは恐ろしい。
ジュリアが話を続けた。
「ディノ様が来てくれた次の日、昼食後に中庭を散策していたらカトル……様と出会ったの。草花を真剣に眺めていて、私もお花が好きだからそこで話が盛り上がって」
「俺に様は付けなくていいって」
一人称がラフなものに変わって、カトルが少し拗ねたような声を出す。
なるほど。出会い方はゲームの展開と同じようだ。
土の精霊を守る家のカトルは、その属性故に植物への造詣が深く、庭園の色々な場所の植物を見て回っていた。
そこでヒロインが彼を見つけ声を掛けたのが最初の出会いだ。
「それにしても学園側は何を考えているんでしょうね。ジュリアを貴族クラスに召致しておきながら一緒に食事をさせないなんて」
カトルが不快な顔をして学園を非難する。
彼が訴えることはもっともな事で、私もその言い分に頷く。
「それは私も思っていたの。学園側がそんな中途半端な扱いをする以上、生徒だって扱いに戸惑うだろうし、学園がそれを注意する事も出来ないでしょう」
「ではルークを頼ってはいかがでしょうか。彼がジュリアを認め現状に異を唱えれば何か変わるかもしれません。そうすれば、彼女が聖女候補生の一人であることも際立ちます。そもそも聖女候補生をただの平民扱いにする事がおかしい。もしジュリアが聖女に選ばれたら将来は王妃になるというのに」
実をいうと、カトルの案の通りルーク様を頼ることを考えたこともあった。しかし僭越なお願いであることと、なにより自分自身がルーク様とジュリアを接近させることが怖くてそれを避けていたのだ。
カトルに同じことを言われ、考え直した。
確かにこの問題で一番効果が高いと思われるのはその方法だと思う。
それに私とマリー以外の女子生徒から無視され続けているジュリアのことを考えると、近付けたくないなどと言っている場合ではないのかもしれない。
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