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5.やきもち
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「アルフィ!!」
ガイディングを終え、食堂で食事をとっていると、不意に名前を呼ばれた。
声の主はレオンだ。
「レオン兄さん、会議は終わったの?」
「ああ。
それより!セオのガイディングしたって、ほんと?」
「うん。」
「体調は?!大丈夫だった?」
「?セオは大丈夫だけど…?」
言ってる意味が わからず、そう答えた。
「じゃなくて!ガイディングして、アルフィは気持ち悪くなってないかってことだよ。てか、セオって呼び捨てしてるの?」
ヒヤッとした空気が流れ、俺の周りで食べていた人たちが そそくさと離れていった。
(レオン兄さん怖い…俺が呼び捨てしたから?
年上に呼び捨てはよくないと俺も思うけど…。)
「セオが、呼び捨てが いいって言うから…」
「あいつ!!!」
え?セオに怒ってる…??
「レオン兄さん?」
「アルフィ、セオには あまり近づかないで。」
「え…、うん。」
レオンは俺が他の人と仲良くなるのを、嫌みたいだ。この三週間もアルフィの家族とルーベン先生にしか会っていない。
俺は一人っ子だったから、兄弟っていいなと つくづく思った。レオンはカッコいいし、たまに男の俺でもドキッとする……
(レオン兄さんが嫌なら、なるべくセオには会わないようにしよう…)
◇◇◇◇
――――次の日――――
と、思っていたのに。
「なんで、俺 指名なんですか…!!」
なぜか目の前にセオがいる。そう、早くもガイディングの予約が入ったのだ。
(あ、声に出てた……)
心の中で言ったつもりが、声に出ていた。
「……気持ちいいから?」
少し考えて、セオはニコッと そう答えた。
「気持ちいい…とは?」
「他の人のガイディング、痛いんだよ。相性の問題かも。」
「そう、なんですか。」
相性が悪いと痛いと聞いたことがあるが、俺は まだ特別 相性の悪い人と当たっていないせいか痛みはない。
と、言っても昨日 セオの後に二人と今日三人とだが。ありがたいことに、みんな笑顔で部屋を後にした。
「ほんとうは手を握るだけじゃ足りないんだけど。」
(つまりは、もっと接触したいと………え!?)
確かに接触が多い方がガイディングの効率がいいらしい。
つまりは、頭に触れるくらいは握手と変わらないが、ハグやキス…エッチといった行為は相性がいい相手とすると気持ちいいらしいのだ。
ハグはレオン兄さんとしているが…。セオなら…うーん。
「ハグはダメか?」
(心の声聞こえた!?)
レオン兄さんには会わないでと言われたけど、これは お仕事。セオは他の人じゃ痛いって言うし、あまりガイディング出来ていないのかも…。
(無いはずの、大型犬のような 尻尾が見える…)
シューンとした姿が可愛い気さえしてくるのは、俺が おかしいのだろうか。
悩んだすえ……
「ハグなら…大丈夫です。」
そう答えていた。
かっこいい人に弱いのだろうか…
「ありがとう。じゃぁ…」
おいで。と言わんばかりに手を軽く広げて待っている。
(は、恥ずかしくなってきた…。これは仕事、これは仕事!)
細身だが筋肉がガッチリした、自分より体格の大きいセオに抱きしめられた。
背も高く、男としては羨ましい体格だ。
しばらくガイディングをして、俺の方から軽くセオを押すように離れた。
「もう、いいですよね?!」
顔は真っ赤に違いない。
確かに握手より効率はいい気がする。
「また次もハグで頼む。」
「……」
複雑な心境で俺はセオが部屋を出るのを見送った。
ガイディングを終え、食堂で食事をとっていると、不意に名前を呼ばれた。
声の主はレオンだ。
「レオン兄さん、会議は終わったの?」
「ああ。
それより!セオのガイディングしたって、ほんと?」
「うん。」
「体調は?!大丈夫だった?」
「?セオは大丈夫だけど…?」
言ってる意味が わからず、そう答えた。
「じゃなくて!ガイディングして、アルフィは気持ち悪くなってないかってことだよ。てか、セオって呼び捨てしてるの?」
ヒヤッとした空気が流れ、俺の周りで食べていた人たちが そそくさと離れていった。
(レオン兄さん怖い…俺が呼び捨てしたから?
年上に呼び捨てはよくないと俺も思うけど…。)
「セオが、呼び捨てが いいって言うから…」
「あいつ!!!」
え?セオに怒ってる…??
「レオン兄さん?」
「アルフィ、セオには あまり近づかないで。」
「え…、うん。」
レオンは俺が他の人と仲良くなるのを、嫌みたいだ。この三週間もアルフィの家族とルーベン先生にしか会っていない。
俺は一人っ子だったから、兄弟っていいなと つくづく思った。レオンはカッコいいし、たまに男の俺でもドキッとする……
(レオン兄さんが嫌なら、なるべくセオには会わないようにしよう…)
◇◇◇◇
――――次の日――――
と、思っていたのに。
「なんで、俺 指名なんですか…!!」
なぜか目の前にセオがいる。そう、早くもガイディングの予約が入ったのだ。
(あ、声に出てた……)
心の中で言ったつもりが、声に出ていた。
「……気持ちいいから?」
少し考えて、セオはニコッと そう答えた。
「気持ちいい…とは?」
「他の人のガイディング、痛いんだよ。相性の問題かも。」
「そう、なんですか。」
相性が悪いと痛いと聞いたことがあるが、俺は まだ特別 相性の悪い人と当たっていないせいか痛みはない。
と、言っても昨日 セオの後に二人と今日三人とだが。ありがたいことに、みんな笑顔で部屋を後にした。
「ほんとうは手を握るだけじゃ足りないんだけど。」
(つまりは、もっと接触したいと………え!?)
確かに接触が多い方がガイディングの効率がいいらしい。
つまりは、頭に触れるくらいは握手と変わらないが、ハグやキス…エッチといった行為は相性がいい相手とすると気持ちいいらしいのだ。
ハグはレオン兄さんとしているが…。セオなら…うーん。
「ハグはダメか?」
(心の声聞こえた!?)
レオン兄さんには会わないでと言われたけど、これは お仕事。セオは他の人じゃ痛いって言うし、あまりガイディング出来ていないのかも…。
(無いはずの、大型犬のような 尻尾が見える…)
シューンとした姿が可愛い気さえしてくるのは、俺が おかしいのだろうか。
悩んだすえ……
「ハグなら…大丈夫です。」
そう答えていた。
かっこいい人に弱いのだろうか…
「ありがとう。じゃぁ…」
おいで。と言わんばかりに手を軽く広げて待っている。
(は、恥ずかしくなってきた…。これは仕事、これは仕事!)
細身だが筋肉がガッチリした、自分より体格の大きいセオに抱きしめられた。
背も高く、男としては羨ましい体格だ。
しばらくガイディングをして、俺の方から軽くセオを押すように離れた。
「もう、いいですよね?!」
顔は真っ赤に違いない。
確かに握手より効率はいい気がする。
「また次もハグで頼む。」
「……」
複雑な心境で俺はセオが部屋を出るのを見送った。
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