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19.雪夜
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――――雪夜(ダニエル)side――――
高校までは、毎日が つまらなかった。
勉強やスポーツは、それなりに出来たし、友達もいたけど、深く関わろうとはしなかった。
当時、映画を見るのが好きだった俺は、よく一人で映画館へ足を運んでいた。そこで秋都と出会った───。
いつものように、映画館の真ん中、後方席のチケットを買った。今日の映画は、ちょっとマイナーな映画だから、人は少ない。しかし、二つ空けた席には 俺と同じくらいの歳の男の子。……飲み物を席の右側に置き、座った。
この作品、感動系っぽいけど、男一人でも見るんだ……と、なんとなく親近感が湧いた。
エンドロールに差し掛かり、男の子は静かに泣いているようだった。袖で目を拭き、鼻をグズっと小さく鳴らす。周りが明るくなり、その横顔は 同じ男なのに、なぜかドキッとした。
俺は男が好きというわけではない。でも目が離せず、たまらず声をかけた。
「あの…!これ、良かったら。」
差し出したのはポケットティッシュだ。
袖で拭いていたところを見て、持っていないだろうという、勝手な思い込みだが、声をかけたくなったのだ。
「あ、ありがとうございます。」
少し照れた様子で彼はティッシュを受け取った。
「最後、泣けましたね。」
俺は泣いてはいないが、とにかく何か話をしたかった。
「期待してなかったけど、面白かったですね。」
初対面の人と話すのが苦手なのか、彼は そそくさと映画館を出て行った。
また会えるといいな……なんて思いながら、俺も映画館を後にした。
驚いたことに、学校のクラス替えで彼を見つけた。
(同じ学校だったのか!!しかも同じクラス!!!)
周りに興味の無い俺は、他のクラスのヤツなんて全然覚えていなかった。
すぐに声をかけに行った。
佐久間 秋都……それが彼の名前だった。
それからは趣味が合うこともあり、仲良くなった。一緒にいて面白いし、落ち着く。
同じ大学へ行き、これからも一緒にいられることが嬉しかった。……なのに。
秋都に彼女が出来た。俺よりも彼女を優先する姿を見たくなくて、俺も告白してきた女の子と付き合ってみることにしたが、そこで思い知らされた……。
『秋都じゃないとダメ』なのだと。
偶然にも秋都と彼女は別れ、俺も すぐに別れた。
大学を出て、お互い社会人になるタイミングで同居を持ち掛けた。もちろん秋都の会社が近い場所を選んで。
いつ自分の気持ちを打ち明けるか悩んでいた。
好きだと言ったら秋都は嫌がるだろうか……?
◇◇◇◇
黒い球体に引き込まれる時に、秋都の姿が見えた。
(逃げきれたかな……?迫っているように見えたから一緒に引き込まれた??)
目を覚ますと、重々しい部屋にいた。
家具は高そうだが、温かみのない部屋だ。周りには誰もいない。
(ここは、どこだ?)
手を見ると褐色なことに驚く。鏡を覗くと、知らない青年が写っていた…。褐色の肌に黒い髪、赤い瞳。
(は?!誰なんだよ、これ。)
部屋には扉が一つ。開けようとする前に扉が開いた。
「お目覚めですか?ダニエル様。」
見たことのない男が立っていた。
灰色の髪に灰色の瞳。
ペコリと会釈をした青年は無表情だ。
「ここは、どこですか?」
暴れたことろで、どうにもならないと思った俺は、その青年に尋ねた。
「……?!成功したはずでは!? えっと、ここでお待ちください!!」
そういうと、慌てて出ていった。
(なんなんだ……。)
戻ってきた青年が ぜぇはぁ言いながら戻ってきた。
(さっきのクールさは、どこへいった……)
なんて思ったが、話を聞かないことには、この状況を把握できない為、彼が落ち着くのを待つ。
聞くと、この体はダニエルという魔族の偉いヤツらしい。そして、ここにいる青年はノアという、俺の世話をする付き人らしい。
ダニエルは魔界の王の息子で一年前に呪いによって魂が弱っていたのだという。このままでは死んでしまうと言われ、禁術を試すことになったらしい。
それで、魂が共鳴した俺の元に黒い球体が現れたのだという。本当は、魂のみ奪い、ダニエルの記憶や意思はそのままのはずが、どうやら俺の魂が勝ってしまったようだ……。馬鹿げた話だ。
もう一人〈佐久間 秋都〉という者が現れなかったかと、調べさせたが、全く情報が入らなかった。
情報を集めながら、魔界のことを学び、いろいろな事が出来ることを知った。
魔物を呼び出したり、俺自身も体から触手や翼を出すなど、状態異常も引き起こせるらしい………驚くことばかりだ。
魔界だけでなく、地上の話も聞いた。
そこで俺は初めてダンジョンというゲートを地上へと開けることに成功した。
ゲートが開いている間だけ地上へ行ける。秋都が もしかしたら、そっちにいるのでは、と思ったからだ。
俺がゲートを開けたことによって、地上でも変化が起きていた。能力を持った者が現れたのだ。
中の魔物を倒すとゲートが閉じる。
一向に 秋都の行方がわからず苛立ち始めていた……。
秋都に会いたい。
会ったら、気持ちを伝えて、キスをして…
出来ることなら抱きたい、俺の物にしたい…………。
そんな欲望だけが大きくなっていった────。
◇◇◇◇
秋都は見つからないし、この戦いも飽きてきたな、と思った ある日、なぜか 一人の青年が目に止まった。
初めて見る顔なのに、懐かしさを感じる。
ずっと探していた〈彼〉かもしれないと。
次は真っ先に会いに行ってみよう。そう思ったのだった……。
◇◇◇◇
やっと秋都に会えた!!!
俺は歓喜に満ちていた。思わず、力を使って彼の反応を楽しむ。キスによって、秋都が俺に反応してくれていることが嬉しい。
これからは一緒にいられる……、そう思っていたのに、邪魔が入った。秋都は、その男を知っているようだった。
時間が来てしまい、苛立つ。
次こそは、秋都を……そう、心に誓ったのだった。
高校までは、毎日が つまらなかった。
勉強やスポーツは、それなりに出来たし、友達もいたけど、深く関わろうとはしなかった。
当時、映画を見るのが好きだった俺は、よく一人で映画館へ足を運んでいた。そこで秋都と出会った───。
いつものように、映画館の真ん中、後方席のチケットを買った。今日の映画は、ちょっとマイナーな映画だから、人は少ない。しかし、二つ空けた席には 俺と同じくらいの歳の男の子。……飲み物を席の右側に置き、座った。
この作品、感動系っぽいけど、男一人でも見るんだ……と、なんとなく親近感が湧いた。
エンドロールに差し掛かり、男の子は静かに泣いているようだった。袖で目を拭き、鼻をグズっと小さく鳴らす。周りが明るくなり、その横顔は 同じ男なのに、なぜかドキッとした。
俺は男が好きというわけではない。でも目が離せず、たまらず声をかけた。
「あの…!これ、良かったら。」
差し出したのはポケットティッシュだ。
袖で拭いていたところを見て、持っていないだろうという、勝手な思い込みだが、声をかけたくなったのだ。
「あ、ありがとうございます。」
少し照れた様子で彼はティッシュを受け取った。
「最後、泣けましたね。」
俺は泣いてはいないが、とにかく何か話をしたかった。
「期待してなかったけど、面白かったですね。」
初対面の人と話すのが苦手なのか、彼は そそくさと映画館を出て行った。
また会えるといいな……なんて思いながら、俺も映画館を後にした。
驚いたことに、学校のクラス替えで彼を見つけた。
(同じ学校だったのか!!しかも同じクラス!!!)
周りに興味の無い俺は、他のクラスのヤツなんて全然覚えていなかった。
すぐに声をかけに行った。
佐久間 秋都……それが彼の名前だった。
それからは趣味が合うこともあり、仲良くなった。一緒にいて面白いし、落ち着く。
同じ大学へ行き、これからも一緒にいられることが嬉しかった。……なのに。
秋都に彼女が出来た。俺よりも彼女を優先する姿を見たくなくて、俺も告白してきた女の子と付き合ってみることにしたが、そこで思い知らされた……。
『秋都じゃないとダメ』なのだと。
偶然にも秋都と彼女は別れ、俺も すぐに別れた。
大学を出て、お互い社会人になるタイミングで同居を持ち掛けた。もちろん秋都の会社が近い場所を選んで。
いつ自分の気持ちを打ち明けるか悩んでいた。
好きだと言ったら秋都は嫌がるだろうか……?
◇◇◇◇
黒い球体に引き込まれる時に、秋都の姿が見えた。
(逃げきれたかな……?迫っているように見えたから一緒に引き込まれた??)
目を覚ますと、重々しい部屋にいた。
家具は高そうだが、温かみのない部屋だ。周りには誰もいない。
(ここは、どこだ?)
手を見ると褐色なことに驚く。鏡を覗くと、知らない青年が写っていた…。褐色の肌に黒い髪、赤い瞳。
(は?!誰なんだよ、これ。)
部屋には扉が一つ。開けようとする前に扉が開いた。
「お目覚めですか?ダニエル様。」
見たことのない男が立っていた。
灰色の髪に灰色の瞳。
ペコリと会釈をした青年は無表情だ。
「ここは、どこですか?」
暴れたことろで、どうにもならないと思った俺は、その青年に尋ねた。
「……?!成功したはずでは!? えっと、ここでお待ちください!!」
そういうと、慌てて出ていった。
(なんなんだ……。)
戻ってきた青年が ぜぇはぁ言いながら戻ってきた。
(さっきのクールさは、どこへいった……)
なんて思ったが、話を聞かないことには、この状況を把握できない為、彼が落ち着くのを待つ。
聞くと、この体はダニエルという魔族の偉いヤツらしい。そして、ここにいる青年はノアという、俺の世話をする付き人らしい。
ダニエルは魔界の王の息子で一年前に呪いによって魂が弱っていたのだという。このままでは死んでしまうと言われ、禁術を試すことになったらしい。
それで、魂が共鳴した俺の元に黒い球体が現れたのだという。本当は、魂のみ奪い、ダニエルの記憶や意思はそのままのはずが、どうやら俺の魂が勝ってしまったようだ……。馬鹿げた話だ。
もう一人〈佐久間 秋都〉という者が現れなかったかと、調べさせたが、全く情報が入らなかった。
情報を集めながら、魔界のことを学び、いろいろな事が出来ることを知った。
魔物を呼び出したり、俺自身も体から触手や翼を出すなど、状態異常も引き起こせるらしい………驚くことばかりだ。
魔界だけでなく、地上の話も聞いた。
そこで俺は初めてダンジョンというゲートを地上へと開けることに成功した。
ゲートが開いている間だけ地上へ行ける。秋都が もしかしたら、そっちにいるのでは、と思ったからだ。
俺がゲートを開けたことによって、地上でも変化が起きていた。能力を持った者が現れたのだ。
中の魔物を倒すとゲートが閉じる。
一向に 秋都の行方がわからず苛立ち始めていた……。
秋都に会いたい。
会ったら、気持ちを伝えて、キスをして…
出来ることなら抱きたい、俺の物にしたい…………。
そんな欲望だけが大きくなっていった────。
◇◇◇◇
秋都は見つからないし、この戦いも飽きてきたな、と思った ある日、なぜか 一人の青年が目に止まった。
初めて見る顔なのに、懐かしさを感じる。
ずっと探していた〈彼〉かもしれないと。
次は真っ先に会いに行ってみよう。そう思ったのだった……。
◇◇◇◇
やっと秋都に会えた!!!
俺は歓喜に満ちていた。思わず、力を使って彼の反応を楽しむ。キスによって、秋都が俺に反応してくれていることが嬉しい。
これからは一緒にいられる……、そう思っていたのに、邪魔が入った。秋都は、その男を知っているようだった。
時間が来てしまい、苛立つ。
次こそは、秋都を……そう、心に誓ったのだった。
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