専属【ガイド】になりませんか?!〜異世界で溺愛されました

sora

文字の大きさ
28 / 36

27.嫉妬

「アルフィ!」
「セオ!!」
 雪夜と一緒に、前回と同じ階段を下りるとセオがいた。
 (良かった、瞳は紫色のままだ!)
 顔色も良さそうで安心する。
「アルフィ、大丈夫か?」
 俺の心配はしなくていいのに……たった1週間なのに、長く会ってない気がする。
「うん、セオこそ大丈夫?あと2週間したら、ゲートが開くから…っ」
「俺は大丈夫だよ。一日2回、美味い飯を持ってきてくれるし、この中は魔法も使えるから問題ない。待遇たいぐうを見る感じ、雪夜ってヤツは、そんなに悪いヤツじゃ無さそうだな?」
「フフ、元気そうで良かった……。」
 いつもと変わらないセオの表情に ほっとした。
「セオ、手出して。ガイディングするから。」
 右手を出すとセオは、その手を握った。
「あぁ。ガイディングは軽くでいい。」
 ちょうど、その時 ノアさんが現れ、雪夜に なにやら話をしている。
「秋都、すぐ戻る。ここで待ってて。」
「わかった。」
 
 雪夜が離れると、セオは話を続けた。
「音声はハッキリしないが、レオンたちは無事のようだ。おそらく、ゲートの警戒はしてるはず。2週間か…。何か対策が取れるといいんだが…。」
「俺が、こっちに残れば、ゲートも出現しなくなるし、みんな安全だと思うんだけど。」
「それは無し。俺が嫌だ。たぶんレオンも…。それなら俺たちも、こっちに残る。」
「…………。雪夜が、地上をめるつもりはないって言ってたから……協定とか結べないかな?」
「ダニエルのことだから、アルフィは絶対条件だろう。あいつを捕らえられたら、何か提案は出来そうだが…。」
「……。」
 悩んでいたら、セオに呼ばれた。
「アルフィ」
「ん?」
 セオが手を引っ張り、俺の手にキスをした。
 
「秋都、おまたせ。部屋に戻ろう?」
 そんな時に声をかけられドキッとした。
 見られた……?
「わかった…。じゃぁ、また、セオ。」
「あぁ。」

◇◇◇◇

 無言のまま、手を握られ引っ張られるように部屋へ戻った。
「雪夜……?」
 静かすぎて怖い。すると、立ったまま、ぎゅっと抱きしめられた。
「あれくらいで嫉妬すると思わなかった……。」
「嫉妬?」
「部屋に入るまで、いろいろ考えてた。あの場で、秋都は俺のだって抱けば良かったとか、部屋へ戻ったら どんな恥ずかしいことを させようかとか……。」
 (いや、怖いって!!!)
 踏みとどまってくれたことに、安堵した。
「触手プレイとか興味ない??」
雪夜の背中から触手がバッと出てきて、俺を捕らえ、壁に押し付けた。
「ない!絶対ない!!!」
 会った時のことを思い出し必死に否定した。
 うねうねと、服の 隙間から入ろうとする。
「そう?楽しそうだけど…」
「俺は楽しくないッ」
「じゃぁ、また今度ね。」
 (今度って、いつかするってこと?!)
 そのまま持ち上げられるように移動し、ベッドに座らせられた。
「そういえば、ガイディングって、彼らにしか出来ないものなの?俺にもしてみてほしいな。」
「魔力を持った人になら、出来ると思うけど、相性があって、悪ければ気持ち悪くなったり、痛かったりするんだけど……。」
 (もし相性が悪かったら、すぐ辞めれば問題ない…?あ!もしかしたら、雪夜の弱点になるのでは?!!)
「いいよ、やってみて。」
 雪夜が手を差し出す。
 気持ち悪くなることを期待して、その手を軽く握り気を送った。
「……。」
 (どうしよう…。気持ち悪いどころか、気持ちいい方だ……。)
 しなきゃ良かった……と、後悔した。
「いいね。そのまま続けて?」
 そのまま唇を塞がれてしまった。長いキス。その間もガイディングを続けていると……押し倒された。
 (この流れはヤバイ…)
「挿れたくなっちゃった。」
 服越しでも固くなっているのが、わかる。
 (弱みを握れるなんて、思わなきゃ良かった…!!)

◇◇◇◇

 目を覚ますと、ベッドの上にいた。
 途中から気を失ってしまったようだ……。
 雪夜の姿はない。
 (体、綺麗になってる…。)
 立ちあがろうと思ったが腰が痛くて、すぐには無理だった。
カチャッと扉の開く音がして、見ると雪夜が食事を持って部屋へ入ってきた。
「起きた?今日は、部屋で のんびりしてなよ。」
 (誰のせいだと…!!)
一言、言おうとと思ったが、「グゥ」とお腹が鳴った。
「……。」
 恥ずかしくて赤くなった。
「もうお昼過ぎたからね。ゆっくり食べて?」
 ふふっと笑われてしまった。
「明日は、どこか案内してあげる。」
そういう雪夜は幸せそうに笑った。


感想 0

あなたにおすすめの小説

異世界転移して美形になったら危険な男とハジメテしちゃいました

ノルジャン
BL
俺はおっさん神に異世界に転移させてもらった。異世界で「イケメンでモテて勝ち組の人生」が送りたい!という願いを叶えてもらったはずなのだけれど……。これってちゃんと叶えて貰えてるのか?美形になったけど男にしかモテないし、勝ち組人生って結局どんなん?めちゃくちゃ危険な香りのする男にバーでナンパされて、ついていっちゃってころっと惚れちゃう俺の話。危険な男×美形(元平凡)※ムーンライトノベルズにも掲載

人気アイドルの俺、なぜかメンバー全員に好かれてます

七瀬
BL
デビュー4年目の人気アイドルグループ「ECLIPSE(エクリプス)」に所属する芹沢 美澄(せりざわみすみ)は、昔からどこか抜けていてマイペースな性格。 歌もダンスも決して一番ではないはずなのに、なぜかファンからもメンバーからも目を離されない存在だった。 世話焼きな幼なじみ、明るく距離の近い同い年、しっかり者で面倒見のいい年上、掴みどころのない自由人、そして無言で隣にいるリーダー——。 気づけば、美澄の周りにはいつも誰かがいて、当たり前のように甘やかされていく。

俺は夜、社長の猫になる

衣草 薫
BL
冤罪で職を追われた葵は、若き社長・鷹宮に拾われる。 ただし条件は――夜は“猫”として過ごすこと。 言葉を話さず、ただ撫でられるだけの奇妙な同居生活。 タワマン高層階の部屋で、葵は距離を崩さない鷹宮に少しずつ惹かれていく。 けれど葵はまだ知らない。自分が拾われた本当の理由を。

ストーカーから逃げ切ったのも束の間、転移後はヤンデレ騎士団に殺されかけている現実!

由汰のらん
ファンタジー
ストーカーから逃げていたある日、ハルは異世界に召喚されてしまう。 しかし神官によれば、どうやらハルは間違って召喚された模様。さらに王子に盾ついてしまったことがきっかけで、ハルは国外追放されてしまう。さらに連行されている道中、魔族に襲われ、ハルの荷馬車は置き去りに。 そのさなか、黒い閃光を放つ騎士が、ハルに取引を持ちかけてきた。 「貴様の血を差し出せ。さすれば助けてやろう。」 やたら態度のでかい騎士は、なんとダンピールだった。しかしハルの血が特殊だと知ったダンピールはハルを連れ帰って? いっそ美味しい『血』(治癒)と『体液』(バフ)と『癒し』を与えるダンピール騎士団のセラピストを目指します!

転生したら本でした~スパダリ御主人様の溺愛っぷりがすごいんです~

トモモト ヨシユキ
BL
10000回の善行を知らないうちに積んでいた俺は、SSSクラスの魂として転生することになってしまったのだが、気がつくと本だった‼️ なんだ、それ! せめて、人にしてくれよ‼️ しかも、御主人様に愛されまくりってどうよ⁉️ エブリスタ、ノベリズムにも掲載しています。

助けたドS皇子がヤンデレになって俺を追いかけてきます!

夜刀神さつき
BL
医者である内藤 賢吾は、過労死した。しかし、死んだことに気がつかないまま異世界転生する。転生先で、急性虫垂炎のセドリック皇子を見つけた彼は、手術をしたくてたまらなくなる。「彼を解剖させてください」と告げ、周囲をドン引きさせる。その後、賢吾はセドリックを手術して助ける。命を助けられたセドリックは、賢吾に惹かれていく。賢吾は、セドリックの告白を断るが、セドリックは、諦めの悪いヤンデレ腹黒男だった。セドリックは、賢吾に助ける代わりに何でも言うことを聞くという約束をする。しかし、賢吾は約束を破り逃げ出し……。ほとんどコメディです。  ヤンデレ腹黒ドS皇子×頭のおかしい主人公

引きこもり魔法使いが魔法に失敗したら、ヤンデレ補佐官が釣れた。

零壱
BL
──魔法に失敗したら、脳内お花畑になりました。 問題や事件は何も起こらない。 だが、それがいい。 可愛いは正義、可愛いは癒し。 幼児化する主人公、振り回されるヤンデレ。 お師匠やお師匠の補佐官も巻き込み、時には罪のない?第三者も巻き込み、主人公の世界だけ薔薇色・平和が保たれる。 ラブコメです。 なんも考えず勢いで読んでください。 表題作、2話、3話、5話、6話再掲です。 (同人誌紙版需要アンケート実施中) アルファ表紙絵は自力©️零壱

転生先は猫でした。

秋山龍央
BL
吾輩は猫である。 名前はまだないので、かっこよくてキュートで、痺れるような名前を絶賛募集中である。 ……いや、本当になんでこんなことになったんだか! 転生した異世界で猫になった男が、冒険者に拾われて飼い猫になるほのぼのファンタジーコメディ。 人間化あり、主人公攻め。