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29.地上
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雪夜は「レオン兄さんと話がしたい」と言う俺の願いを受け入れ、俺も一緒に地上へ連れて行ってくれることになった。
今回は海の上にゲートを開いた。
海の上に開けたのは飛行の出来るエスパーは限られる為、「始めは最小人数でゲートに入ってくるだろう」という予想からだった。
ちなみに、俺の本当の名前はレオンとセオにしか言っていないから、こっちではアルフィと呼んでくれと伝えている。俺もダニエルと呼ぶつもりだ。
セオは拘束された状態、俺はダニエルの作った魔法陣の上だ。この上にいる限り、手出し出来ないらしい。
ギィィ……
重い扉が開かれる。そこには、レオン・フィン・ヘレナがいた。
「アルフィ!セオ!」
レオンが呼ぶ。
「レオン兄さん!!」
三週間ぶりのレオンを見て嬉しくなる。
「出迎えとは、嬉しいね。てっきり、雑魚で時間潰してる間にセオだけ置いて行くのかと思ったが…。逃げるのは辞めたのか?」
フィンがフッと笑って言った。
「アルフィが金髪と話したいって言うから。心配しなくても、すぐに帰るよ。また奪われたくないから対策は取らせてもらった。」
ダニエルも余裕の表情だ。
「お前を倒せば、ゆっくり話せる!!!【氷結槍】!」
レオンが、即座に魔法を繰り出す。
氷の槍がダニエル目がけ飛んでいく。
「待って!レオン兄さん!!」
ドーンッッ
砂埃の中からダニエルの姿が現れる。
バリアで防いだようだ。
「【光の矢】」
すかさず、フィンが今度は聖属性魔法を唱えた。
天井に矢が現れる。
「【爆発】」
パリンッッ
光の矢はダニエルの魔法によってかき消された。
ヘレナは、その隙に転移陣を作り出していた。
「ストップ!!!」
突然、威圧と共にダニエルが大きな声を出した。
「「「!?」」」
ビクッと全員の動きが止まる。
「アルフィが嫌がるから、『話し合い』しない?」
全員ポカンとしている。
「「「…は?」」」
ゲートはグレースとジェイ・ライリーによって、維持魔法が施され、魔気が出ないように封鎖されていた。ダンジョンにいるボスが地上に放たれないようにするためだ。これでボスを倒さずにゲートを維持出来る。ダニエルの拘束方法も考案されていたが、話し合いで済むのなら、その後でもいいのでは……と、なった。
(なにが どうなってるんだ?!)
状況が飲み込めず、俺は狼狽えていた。
今回は海の上にゲートを開いた。
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セオは拘束された状態、俺はダニエルの作った魔法陣の上だ。この上にいる限り、手出し出来ないらしい。
ギィィ……
重い扉が開かれる。そこには、レオン・フィン・ヘレナがいた。
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ダニエルも余裕の表情だ。
「お前を倒せば、ゆっくり話せる!!!【氷結槍】!」
レオンが、即座に魔法を繰り出す。
氷の槍がダニエル目がけ飛んでいく。
「待って!レオン兄さん!!」
ドーンッッ
砂埃の中からダニエルの姿が現れる。
バリアで防いだようだ。
「【光の矢】」
すかさず、フィンが今度は聖属性魔法を唱えた。
天井に矢が現れる。
「【爆発】」
パリンッッ
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ヘレナは、その隙に転移陣を作り出していた。
「ストップ!!!」
突然、威圧と共にダニエルが大きな声を出した。
「「「!?」」」
ビクッと全員の動きが止まる。
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ゲートはグレースとジェイ・ライリーによって、維持魔法が施され、魔気が出ないように封鎖されていた。ダンジョンにいるボスが地上に放たれないようにするためだ。これでボスを倒さずにゲートを維持出来る。ダニエルの拘束方法も考案されていたが、話し合いで済むのなら、その後でもいいのでは……と、なった。
(なにが どうなってるんだ?!)
状況が飲み込めず、俺は狼狽えていた。
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