【完結】私が誰だか、分かってますか?

美麗

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アスターテ皇国5

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私の可愛いシルヴァ=シュトラウス=アスターテ。
アスターテ皇国の皇太子。

出産時母体に負担がかかり、なかなか母と過ごすことはできなかったシルヴァ。母の体調も少しずつ良くなり、すくすく育ったシルヴァも、もう5歳になろうとしていた。

アスターテ皇国皇帝と皇后の仲は睦まじくあったが、出産時の状況により次子は難しいと考えていた。

現在、皇国を取り巻く他国の情勢は問題ない。
だから、無理に他国との政略結婚をする必要もない。

それでも周囲から次子を望む圧力は厳しかった。
そのことが、皇帝と皇后の頭を悩ませていた。

皇帝としては、特に側室を持つつもりもなかった。
そうして、皇后へのみ愛を注いでいた。

皇国の周りの情勢が落ち着いていることもあり、皇后のみを目に映す皇帝のもとに国内の高位貴族が娘を送り込んでくることはなかった。

だが、下位貴族はそうでもない。皇太子から皇帝となったヨハンの気を引こうとする者が現れてきたのだ。


❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁

皇后の信頼の厚い侍女はマリンのみであった。

マリンは、人目につくような場に出ることはないが
皇后の懐刀として名を知られていた。
マリンのアドバイスが参考になることもよくあった。

マリンが皇帝の近くに居ることもある。だが、皇帝にもマリンにも互いに愛はない。

ただ、二人には心から愛するエカリテがいた。

次子を求める声が大きくなるにつれて、これ以上エカリテを苦しめるよりはと考えて……

苦渋の決断として、

もちろん、エカリテにも十分に相談をし

皇帝もマリンも互いに心がないことを話し

そして、次子の必要性をエカリテも理解し

孤児にしては美しいマリンの容姿も鑑みて

ついにマリンを妾妃として迎え入れたのだった。

閨に関しても、マリンの知識を存分に活用した。
そうして、ただ一度の閨にてマリンは娘を身ごもったのだ。

私の可愛いシルヴァは、もうすぐ9歳。

そして、私の可愛いマリアーナ。

なんて二人とも愛おしいんだろう。













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