疲れきった退職前女教師がある日突然、異世界のどうしようもない貴族令嬢に転生。こっちの世界でも子供たちの幸せは第一優先です!

ミミリン

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後悔 2

ダンが魔力に取り込まれたデリスを連れ去ってから四日が経った。




ロイの体力も徐々に回復し、一人で歩けるまでになった。



魔力も少しずつ戻ってきたが、十分とは言えない。



それでも訓練に精を出そうとする。


「ロイ、今訓練をしても体を痛めつけるだけだ。
今は休養が一番重要な時期だ。気持ちは分かるが訓練はまだ早すぎる。」

ジルが止めに入る。

しかし、ロイは無理矢理にでも訓練を続けようとする。


「俺が悪いんだ。リリアを守るって言ったのに…。ちょっと魔力が戻ったからって調子に乗って…。

ダンのジジイも俺がしっかりしていればこんなことにはならなかった。気が抜けてたんだ。」
ロイは悔しくて声が震えている。


「いや、ロイは修道院の子供たちも俺たちも全部守ってくれたよ。みんな感謝している。これは予測できなかったことなんだ。」


「でも!俺がしっかりしていたら!」とロイが言ったとき、ジルの魔法をみぞおちに喰らった。

「こんなしょうもない攻撃魔法で動けなくなってるんだ。手荒だが、自覚してくれ。
中途半端な状態で訓練しても回復が遅れるし変な癖がつくだけだ。休むのが一番なんだ。」
とジルは言いながらロイを肩に担いで休養室に連れて行く。


ロイは担がれながら声を殺しながら泣いていた。








リリアはこの4日食事が喉を通らなかった。

ダンが帰ってこないのはデリスのとどめを刺したからと理解した。




あの状態では、デリスを正気に戻すことは不可能だった。

被害を少なくするには抹殺するしかなかった。

自分のせいで、関係のないダンを犯罪者にしてしまった。


ダンが大切にしていたこの修道院を奪ってしまった。


何もかもが自分のせいだった。

デリスを軽く見ていた。

兄がデリスをそそのかした動機も自分が原因だ。


「ダンさん、ごめんなさい…。」1日のうち殆どをダンに謝りながら泣いて過ごした。








偵察隊より調書を取られたが、これまでの経緯を伝えてもアルバ家からは何も反応がない。

向こうも今後の出方を思案しているのだろう。


ケントお兄様がリリアやダンを庇うようなことは絶対有り得ないことだった。


むしろ、リリアの立場をどう陥れるか、今回の件を利用して潰しにかかってくることは容易に想像できる。


この状態なのでラジオやマーガレット姉妹も下手に動くと、逆手を取られてしまうので次の一手を決められずにいた。






ここ最近、地区全体に偵察隊の見張りが置かれており、物々しい雰囲気に包まれている。


ダンもおらず、事業を続けるような状況ではないので地区全体の活気も無くなっていた。


感想 5

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