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出張依頼
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帰る途中も瑠美ちゃんとのやりとりはずっと心をえぐられていた。
自宅に着くと、悔しさと悲しさでずっと泣いていた。
ご飯を作る気も起らない。
同棲してからよし君に女友達との集まりにも参加は控えてほしいって言われてたから、こんな時話を聞いてもらえる友達がいない。
目の前にはよし君のために買いだめしてあるビールが視界に入った。
これを飲んで落ち着くかな…。
そっとビールを口にしたら疲れていたのもあって、リビングでウトウト寝てしまっていた。
夜、終電前によし君が帰って来た。
あ、よし君だ。瑠美ちゃんに今日のこと聞いたんだよね。よし君なら分かってくれるよね。私悪くないんだよ。
「あのね、よし君…。」
「お前、最低だな。瑠美ちゃん泣いてたぞ。なんだ?瑠美ちゃんが若くて人気があるから嫉妬か?それともストレスの憂さ晴らしか?彼女はいつも仕事頑張ってるじゃないか。以前もマコが瑠美ちゃんに当たっただろ?あの時から嫌な予感してたんだよな。もう、本当こんなことやめとけよ。」
今、なんて言われた?お前って言った?私の事最低って言った?前に瑠美ちゃんのこと話したとき私の事頑張ってるって言ってたのは何だったの?
何でこんなこと言われてるの?
「しかも俺のビール飲んでるじゃないか。え~マコってやけ酒する女だったの?なんかちょっと引くわ。」
よし君が私を軽蔑するような目で見る。
もう何が何だか分からない。
ポロポロ涙が出ている。頭が茫然として動けない。
「ああ、その自分は傷ついていますって言うアピール止めてくれないか?俺疲れているからマコの機嫌とるエネルギー残ってないんだよ。もう、部屋で休むわ。」
何故かよし君がうんざりした表情で自分の部屋に行ってしまった。
何だろう、何がダメだったのかな?分かんないよ。
その日から何となくよし君とは気まずい感じが続いた。
普段通りご飯は作るし掃除や家事もしている。
よし君に任せられる資料は相変わらずこなしている。
いつもの日常だけど、ご飯の味が分からない。テレビを見ても何が楽しいのかわからない。
展覧会を見に行くエネルギーがない。
気分転換てどうするんだっけ?
でも、仕事は忙しくて家に帰ってもすることは沢山あって時間は過ぎている。
誰も私がこんなに空虚な時間を過ごしているなんて知りもしないんだろうな。
私と言う人間が存在して働いているのに私の中身は空っぽだ。そうだ、ロボットだと思った方が楽なんだ。
感情を持ったらダメなんだ。何もかもを事務的にすれば楽なんだよ。馬鹿だな私。みんなこうやって楽に生きてるんだ。私だけ精いっぱい頑張っちゃってさ。
誰も喜んでないのにね。自己満足も良いところ。
「平井さん、ちょっと良いかしら?」
うわ!!びっくりした!!自分の世界入り込んでたから誰かが近づいてきているの分からなかった。
「あ、清水人事部長。お疲れ様です。何か私に御用ですか?」
「人事って言わないで。嫌われる部署だから。普通に部長で良いから。」
「あ、はい。分かりました。」突然登場するからびっくりした。
「調子はどう?平井さん。」
ああ、この前の瑠美ちゃんとの件清水部長の耳にも入ってるか。
「えっと、近藤さんといろいろありましたので、配慮してもらい今は近藤さんと接点がない業務をさせてもらっています。あの、私と近藤さんの事お聞きになりましたよね?」
「ええ、聞いたわ。今日はどっちが悪者かって言う話を決めに来たわけじゃないの。」
「は、はい…。」じゃあ、なんだろ?
「この時期に申し訳ないけど、って言うかお盆の時期にすっごく重なるんだけどあなたに行ってもらいたい研修があるの。参加費用は会社が持つわ。
今年は地方で開催される研修だから宿泊代ももちろん出張扱いよ。良いかしら?」
「え?私が?」営業の内勤が行く研修?社内研修じゃなくて地方?あ…。
部長私のこと気にかけて気分転換に進めてくれてるのかな?
「行きます。行かせてください。」
「そう。良かったわ。朝から晩までみっちり講義と実践があるけど人気の研修なのよ。あなたなら有意義な時間として過ごしてくれるでしょう。よろしくね。詳細はメールで送るから。」
「は、はい!よろしくお願いします!」
何か…。期待?された気がする。久々に胸がむずむずするのを感じた。
その後、メールで詳細が送られてきた。
お盆の最中って清水部長は言っていたけど、本当にお盆休暇と重なっている。
ああ~。最終日の日程は以前、特別によし君と豪華な食材をつまもうねって言ってワインや果物をお取り寄せで頼んでたんだった。
頼んでいたものが届くのは最終日の午前か…。
今なら注文したお取り寄せの到着日の日程変更してもらえるかな?よし君に相談してから変更しよう。
家に帰って夕ご飯を作る。
まだよし君とは瑠美ちゃんとの件でぎこちない。
お盆の間にちょっとでも仲直りできないと、生活空間でさえも息苦しいのはいくら私でもこたえる。
けど、出張は仕方ないよね。
帰って来たよし君がご飯を食べているタイミングで相談した。
相変わらず携帯の画面を見ながらご飯を食べているけど、私の出張がお盆期間だと聞くと勢いよく顔を上げた。
「え?マコ、お盆中に出張なの?へ~そうなんだ。」
「うん。だからお取り寄せで頼んでいたごちそうやワインは日程変更しようかなって。よし君はいつが良い?」
「え~!俺、その日にうまいもの食べられるって思ってたから日程変更はいらないよ。」
「え?でも、私いないし…。」
「だってさ~。いつも食べているのとは違って豪華なものばっかりでしょ?だったら早く予定通り食べたいし。お盆で会社が休みの時に食べることに価値があるんだよ?
マコは残業ほとんどしないから分からないだろうけど、外勤にとったら休みのご飯は貴重な訳。それにマコは出張先でご当地の美味しいもの食べるのに俺はだめな訳?
誰もその期間俺のご飯作ってくれないしさ。」
「えっと…。」
「だから、俺一人で食べられるから大丈夫だって。俺も贅沢させてよ。ね?マコなら分かるだろ?」
「う、うん…。わ、分かった…。」
「ほらほら、マコが出張ない時に同じもの頼んで食べたらいいだけの話じゃないか。そんな辛気臭い顔されたら俺嫌だな。」徐々によし君の目つきが鋭くなってきた。不機嫌モードに入る一歩手前だ。
「う、うん。ごめん。分かった。じゃあ、変更はしない。よし君が受け取ってね。」
「よし!任せておけ。ああ、楽しみだな~。うんうん。マコ、お前はよく頑張っているぞ。」久々の笑顔でよし君は私の頭に手を伸ばし撫でながら上機嫌だった。
お前…か。がんばってる…か。
まあ、よし君が笑顔になったし生活はしやすくなったかな。気分を切り替えようっと。
「あとね、出張研修で事前に勉強しておきたいの。出張まで仕事終わったらカフェかコワーキングルームで勉強したいから夜遅くに帰ると思うけど良いかな?ご飯作るのも難しそうなの。」
「はいはーい。どうぞ、ご自由に。あっでも掃除だけはしっかり頼む。」もうよし君の視線は携帯電話の画面だった。
掃除だけならそんなに負担はないか。買い物も行かなくていいし…。
「分かった。掃除だけはちゃんとするね。」
「んー。おっけー。さ、寝よ。」食べ終わったよし君は食器をそのままに自分の部屋に戻っていった。
自宅に着くと、悔しさと悲しさでずっと泣いていた。
ご飯を作る気も起らない。
同棲してからよし君に女友達との集まりにも参加は控えてほしいって言われてたから、こんな時話を聞いてもらえる友達がいない。
目の前にはよし君のために買いだめしてあるビールが視界に入った。
これを飲んで落ち着くかな…。
そっとビールを口にしたら疲れていたのもあって、リビングでウトウト寝てしまっていた。
夜、終電前によし君が帰って来た。
あ、よし君だ。瑠美ちゃんに今日のこと聞いたんだよね。よし君なら分かってくれるよね。私悪くないんだよ。
「あのね、よし君…。」
「お前、最低だな。瑠美ちゃん泣いてたぞ。なんだ?瑠美ちゃんが若くて人気があるから嫉妬か?それともストレスの憂さ晴らしか?彼女はいつも仕事頑張ってるじゃないか。以前もマコが瑠美ちゃんに当たっただろ?あの時から嫌な予感してたんだよな。もう、本当こんなことやめとけよ。」
今、なんて言われた?お前って言った?私の事最低って言った?前に瑠美ちゃんのこと話したとき私の事頑張ってるって言ってたのは何だったの?
何でこんなこと言われてるの?
「しかも俺のビール飲んでるじゃないか。え~マコってやけ酒する女だったの?なんかちょっと引くわ。」
よし君が私を軽蔑するような目で見る。
もう何が何だか分からない。
ポロポロ涙が出ている。頭が茫然として動けない。
「ああ、その自分は傷ついていますって言うアピール止めてくれないか?俺疲れているからマコの機嫌とるエネルギー残ってないんだよ。もう、部屋で休むわ。」
何故かよし君がうんざりした表情で自分の部屋に行ってしまった。
何だろう、何がダメだったのかな?分かんないよ。
その日から何となくよし君とは気まずい感じが続いた。
普段通りご飯は作るし掃除や家事もしている。
よし君に任せられる資料は相変わらずこなしている。
いつもの日常だけど、ご飯の味が分からない。テレビを見ても何が楽しいのかわからない。
展覧会を見に行くエネルギーがない。
気分転換てどうするんだっけ?
でも、仕事は忙しくて家に帰ってもすることは沢山あって時間は過ぎている。
誰も私がこんなに空虚な時間を過ごしているなんて知りもしないんだろうな。
私と言う人間が存在して働いているのに私の中身は空っぽだ。そうだ、ロボットだと思った方が楽なんだ。
感情を持ったらダメなんだ。何もかもを事務的にすれば楽なんだよ。馬鹿だな私。みんなこうやって楽に生きてるんだ。私だけ精いっぱい頑張っちゃってさ。
誰も喜んでないのにね。自己満足も良いところ。
「平井さん、ちょっと良いかしら?」
うわ!!びっくりした!!自分の世界入り込んでたから誰かが近づいてきているの分からなかった。
「あ、清水人事部長。お疲れ様です。何か私に御用ですか?」
「人事って言わないで。嫌われる部署だから。普通に部長で良いから。」
「あ、はい。分かりました。」突然登場するからびっくりした。
「調子はどう?平井さん。」
ああ、この前の瑠美ちゃんとの件清水部長の耳にも入ってるか。
「えっと、近藤さんといろいろありましたので、配慮してもらい今は近藤さんと接点がない業務をさせてもらっています。あの、私と近藤さんの事お聞きになりましたよね?」
「ええ、聞いたわ。今日はどっちが悪者かって言う話を決めに来たわけじゃないの。」
「は、はい…。」じゃあ、なんだろ?
「この時期に申し訳ないけど、って言うかお盆の時期にすっごく重なるんだけどあなたに行ってもらいたい研修があるの。参加費用は会社が持つわ。
今年は地方で開催される研修だから宿泊代ももちろん出張扱いよ。良いかしら?」
「え?私が?」営業の内勤が行く研修?社内研修じゃなくて地方?あ…。
部長私のこと気にかけて気分転換に進めてくれてるのかな?
「行きます。行かせてください。」
「そう。良かったわ。朝から晩までみっちり講義と実践があるけど人気の研修なのよ。あなたなら有意義な時間として過ごしてくれるでしょう。よろしくね。詳細はメールで送るから。」
「は、はい!よろしくお願いします!」
何か…。期待?された気がする。久々に胸がむずむずするのを感じた。
その後、メールで詳細が送られてきた。
お盆の最中って清水部長は言っていたけど、本当にお盆休暇と重なっている。
ああ~。最終日の日程は以前、特別によし君と豪華な食材をつまもうねって言ってワインや果物をお取り寄せで頼んでたんだった。
頼んでいたものが届くのは最終日の午前か…。
今なら注文したお取り寄せの到着日の日程変更してもらえるかな?よし君に相談してから変更しよう。
家に帰って夕ご飯を作る。
まだよし君とは瑠美ちゃんとの件でぎこちない。
お盆の間にちょっとでも仲直りできないと、生活空間でさえも息苦しいのはいくら私でもこたえる。
けど、出張は仕方ないよね。
帰って来たよし君がご飯を食べているタイミングで相談した。
相変わらず携帯の画面を見ながらご飯を食べているけど、私の出張がお盆期間だと聞くと勢いよく顔を上げた。
「え?マコ、お盆中に出張なの?へ~そうなんだ。」
「うん。だからお取り寄せで頼んでいたごちそうやワインは日程変更しようかなって。よし君はいつが良い?」
「え~!俺、その日にうまいもの食べられるって思ってたから日程変更はいらないよ。」
「え?でも、私いないし…。」
「だってさ~。いつも食べているのとは違って豪華なものばっかりでしょ?だったら早く予定通り食べたいし。お盆で会社が休みの時に食べることに価値があるんだよ?
マコは残業ほとんどしないから分からないだろうけど、外勤にとったら休みのご飯は貴重な訳。それにマコは出張先でご当地の美味しいもの食べるのに俺はだめな訳?
誰もその期間俺のご飯作ってくれないしさ。」
「えっと…。」
「だから、俺一人で食べられるから大丈夫だって。俺も贅沢させてよ。ね?マコなら分かるだろ?」
「う、うん…。わ、分かった…。」
「ほらほら、マコが出張ない時に同じもの頼んで食べたらいいだけの話じゃないか。そんな辛気臭い顔されたら俺嫌だな。」徐々によし君の目つきが鋭くなってきた。不機嫌モードに入る一歩手前だ。
「う、うん。ごめん。分かった。じゃあ、変更はしない。よし君が受け取ってね。」
「よし!任せておけ。ああ、楽しみだな~。うんうん。マコ、お前はよく頑張っているぞ。」久々の笑顔でよし君は私の頭に手を伸ばし撫でながら上機嫌だった。
お前…か。がんばってる…か。
まあ、よし君が笑顔になったし生活はしやすくなったかな。気分を切り替えようっと。
「あとね、出張研修で事前に勉強しておきたいの。出張まで仕事終わったらカフェかコワーキングルームで勉強したいから夜遅くに帰ると思うけど良いかな?ご飯作るのも難しそうなの。」
「はいはーい。どうぞ、ご自由に。あっでも掃除だけはしっかり頼む。」もうよし君の視線は携帯電話の画面だった。
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