俺の婚約者は地味で陰気臭い女なはずだが、どうも違うらしい。

ミミリン

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回復

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朝になるころ、奥方の容態はかなり良くなっていた。

声はか細いがマリーナ嬢の事を呼んでいるし、少し手も動かせている。意思疎通も出来、ベッドの角度をつければ座位を保てていた。

その分夜通し投薬をしていたアリスは日ごろの睡眠不足もあり、げっそりしていた。もう、休ませてやりたい。

マリーナ嬢も少し体力が回復したようで、息切れがなくなっている。

回復した母の姿を見て涙を流している。
病の内容から父親には状況を伏せていたが、もう分かっていたらしい。
侯爵である父親を呼んだ。

母の命をほぼ諦めかけていたところにアリスが来てくれ投薬を施してくれたことをマリーナ嬢が説明した。

「ドルー家の息女、アリス君だね。話は君のお父さんから聞いているよ。本当に研究をやり遂げるなんて。君には感謝しきれない。この恩はきっと返す。妻を救ってくれて本当にありがとう。」侯爵はアリスの手を握り涙ながらに礼を述べた。

「君がアレックス君だね。アリス君とは婚約者だったかな。君のお父さんも優秀な人だ。今回の事で巻き込んですまなかった。もしかしたら君が責められるかもしれない。本当にすまない。」

「いえ、僕が勝手に押し掛けたのです。顔を上げてください。全てアリスの功績です。ああ、すみません。アリスの体が限界のようなので一度僕たち帰宅してもいいですか?」

「ああ、すまない。娘の治療も含めてまだ世話になる。礼に関しては追って連絡するよ。本当にありがとう。アリス君、また娘と仲良くしてやってくれ。」

「もちろんです。マリーは私の大切な親友です。マリーとお母様が完治するまでまた来させてもらいます!」

侯爵家のみんなが泣いてそして笑っていた。

マリーナ嬢と自力で薬を飲みこめるようになった母に薬を渡してアリスと俺は一旦帰宅した。
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