2 / 128
紗凪
1
しおりを挟む
「噂、無くならないね」
すぐに無くなると思っていた噂は季節がいくつか変わっても無くならず、具体的な日にちまで囁かれるようになったせいで少しの不安を覚えてそう彼に言ってみる。
ただ、噂が無くならないことにも不安を感じていたけれど、それ以上に日に日に口数が少なくなる彼のことが心配だった。具体的な日にちが囁かれるようになって少ししてから起こった変化。スマホを手に黙り込むことが増えたけど、チラリと目に入ったのはカレンダーだったから、具体的になった日にちを見て気分が沈んでいるのだろうと心配していたんだ。
だから、その言葉はただのキッカケ。
彼との会話の糸口のつもりで発した言葉。
「噂?」
疲れたような顔でそう言った彼に「世界が無くなるって、」と答えれば、「ああ、」と言ったきり黙り込んでしまう。
最近はいつもそう。
僕が話しかけても短い言葉で一言二言返してくれるだけで、会話らしい会話にならない。
「ねえ、最近どうしたの?
話す時はちゃんとボクのこと、見てよ」
本当はこんなことが言いたかかった訳じゃないけれど、彼の態度に少しだけキツイ口調になってしまう。
噂が出始めた頃は『そんなはず無い』と笑っていたのに最近の彼は塞ぎ込んでいて、笑顔を見たのがいつだったかも思い出せない。
「ねえ、」
ちゃんと話をしたくて、不安を解消したくて彼の顔を覗き込んだけれど、合わせようとした目を逸らした彼は「ごめん」と短く呟く。
何に対してのごめんなのかが知りたくてそのまま彼を詰めてみる。
「何が?」
「ごめん。
一緒にはいられなくなった」
目を逸らしたまま彼が言葉を続ける。
「怖いって、俺がいないと不安だって」
「………」
「助けて欲しいって。
一緒にいて欲しいって」
「何言ってるの?」
薄々は気付いてた。
カレンダーを見ているだけでは無いことに。スマホばかり見ているのは誰かと連絡をとっているからだということに。
ボクも彼も地元を離れているから、このまま会えなくなってしまうかもしれない肉親や友人と連絡をとっているのだろうと自分に言い聞かせていた。
信じたいから気付いてないふりをしていたんだ。
「紗羅が泣くんだ。
だから、ごめん」
だけど僕のそんな想いは粉々に打ち砕かれてしまった。
彼の口から出たのはボクの姉の名前だった。かつての彼の恋人で、結婚を約束していたはずの相手。
だけど結婚前にブライダルチェックで彼に異常が見つかり諦めるしかなかった彼の大切な人。
「なんで今更、姉さんの名前が出るの?」
子供を望んだ姉は、彼の異常を知り結婚することを諦めた。田舎の旧家と言われるボクの実家は姉が継ぐことになっている。それは単純に姉がボクよりも優れていたから。
一人娘だった母が婿を取ったこともあり長男とか長女とかに拘ることなく継ぎたい方が継げばいいという考え方だった。ありがちな長男信仰も無く、というか姉が優秀だったせいで当たり前のように決まった将来のこと。
母もお嫁さんに気を使うよりも娘と一緒の方が気楽だなんて言っていたし、彼の事も気に入っていたから問題なんて何もないように見えた。
周りを見れば【長男】に拘る家もあったけれど、うちの場合はそれ以前も婿取りをしていたこともあり抵抗は無かったし、ボク自身が家を継ぎたいと思ったこともなかったから姉に対して何かを思うことも無かった。
あの時、子供を諦めて2人で家を出るという選択肢もあったから、そうなった時にはボクが家を継ぐことになったのだろうけど、それで姉が幸せになるのならそれも仕方ないと覚悟だって決めただろう。
姉とは少しだけ歳が離れていたせいで姉が結婚をしたいと言った時にはボクはまだ高校生で、もしも後を継ぐことになるのならそれなりの大学に行った方がいいのかなとゲンナリしたのを思い出す。
姉の優秀さに甘えて自分の将来は気楽に考えていたけれど、後を継ぐとなればそれに甘んじていてはいけないと思う程度の分別はあったから。
だけど姉は旧家の跡取りという肩書きを選び、彼のことは諦めたはずだったのに…。
「たまに連絡は取っていたんだ」
久しぶりの会話だったのに打ちのめされる。姉と連絡をとっていたなんて知らなかったから。
「いつから?」
「いつからって?」
「姉さんと、連絡取ってたの」
「………いつからって、ずっとだけど?」
ボクの言葉の意味がわからないと言いたげな態度に更に打ちのめされる。子供ができないからと別れた2人がまだ繋がってるだなんて、全く思いもしなかった。そんな理由で別れたのに平気で連絡をとっている2人のことを理解できなかった。
「何で?」
「何でって、別にお互い嫌いで別れた訳じゃないし。紗羅のことは今でも好きだし、紗羅だって俺のことが嫌いになった訳じゃないんだから」
この人は何を言っているのだろう、そんなふうに思いながら聞いていた言葉だったけれど、次の言葉でボクは嗤うしかなかった。
「だから、最後になるなら紗羅と過ごしたいんだ」
ボクはこの人のことを好きだったのに、この人はボクのことなんて好きじゃなかったんだ。
「ボクだって不安だし、怖いよ?
一緒にいて欲しいのはボクだって、」
「一緒にしないで欲しい」
冷静、というか冷たい言葉と冷たい視線。今までボクに向けられたことのない感情。
一緒にしないで欲しいと言われても、姉にはもう旦那さんも子供もいるし、彼はボクと付き合っているのに。
「だって、姉さんは」
「義務は果たした」
「義務って、」
「跡取りを産んだし、どのみち世界は終わるんだし」
「跡取りって、別に姉さんが継がなくてもいいって言ったのに、後を継ぎたいって言ったのは姉さんだよ?」
「だって、紗凪が認められる努力しなかったから認められなかったんだろ?」
言われている意味がわからなくて言葉を失う。認められる努力をしなかったわけではなくて、姉が継ぐと言ったから譲っただけなのに。
「紗凪がちゃんとしてくれてれば紗羅は俺と来たかったって、そう言って泣いてたよ。
だから、最後の時くらいは紗羅と一緒にいたいんだ」
「ボクがちゃんとしてればって、姉さんが自分で後を継ぐって言ったんだよ?」
「それは紗凪が頼りなかったから仕方なく、だろう?」
言い訳をしようにも端からボクの話を聞く気がない様子の彼に何を言っても無駄だなのだろうと口を噤む。
姉の優しい笑顔を思い出すとどこかで誤解があったのだろうと思いたくなるけれど、彼が勝手に話を作るとも思えないから姉の本音も含まれているのだろう。義兄と甥に申し訳ないと思わないのかと呆れる。
世界が終わる時に彼と過ごしたいなんて、妻としても母としても間違っている。
「頼りないとか、何をもって言ってるのか知らないけど成績のこと言うなら姉さんの方が優秀だったのは認めるけど、姉さんの方が凄く優秀だったってわけでもないからね?
大学だって姉さんと同じところにだって行けたけど、新婚夫婦と同居なんて最悪だから家を出ないと通えない学校選んだんだし。
でもそっか、ボクのことそんな風に思ってたんだね」
世界が終わる前にボクの世界は変わってしまった。
世界が終わる前にボクの世界は終わってしまった。
「分かった、じゃあ姉さんのところに行くんだね。
いつ行くの?
世界の終わる日って、いつだっけ。
なんか、具体的な日にちも出てたけど、姉さんは信じてるんだ」
ボクの口から出る声は冷たいはずなのに、ボクが了承したことで満足したのか彼の声は明るい。
「最後の日には家族で過ごすから、その前に子供を連れて実家に行くって」
「誰が?」
「………」
義兄のことをどう表現するべきなのか悩んでいるのか、伝わっているだろうと言いたげに口を噤む。後ろめたさはあるらしい。
「姉さんは一緒に行かないでいいの?
最後になるかもしれないのに」
「自分がいると向こうの親も遠慮するだろうって。孫と息子とゆっくり過ごせるようにって、気を遣ったんだよ」
本気なのか、それとも自分たちの都合よく物事を進めているだけなのか。相手を思い遣っているふりをして自分の欲求を満たしたいだけじゃないかと白けた気分になる。
「でもそうなると最終日には一緒にいられないんじゃないの?」
「それでも………近くにいたいから」
結局、ボクのところに戻ってくる気は無いということだろう。
「ボクとは一緒にいてくれないんだ?」
「………ごめん」
あの日、最後の日には一緒にいてくれるって言ったはずなのに、そんなことはきっと覚えてないのだろう。
口では謝っているけれど、悪いなんて思っていないことが伝わってきてしまい『嘘吐き』と心の中で呟く。
「姉さんのところにはいつ行くの?」
「来週には。
仕事も今週中に何とかなりそうだし」
「仕事って?」
「世界が無くなれば仕事も関係ないけどそれでもある程度はね、」
ボクには何も言わなかったくせに、ボクには何も言ってくれなかったくせに。それなのに姉の言葉でそこまでしていたなんて、と思い「そうなんだ、」としか言えなかった。
ボクがきっかけを作らなければボクに黙ったまま事を進めるつもりだったのだろうか。
「あ、部屋は別に解約したりとかしてないから出て行かなくて大丈夫だからね。
どのみち世界が無くなれば、ね」
ボクを置き去りにして姉の元に行くために準備は万端なのだろう。
「分かった。
ありがとう」
何に対してのありがとうなのか自分でもわからないけれど、それでもボクに言えるのはそれだけだった。
すぐに無くなると思っていた噂は季節がいくつか変わっても無くならず、具体的な日にちまで囁かれるようになったせいで少しの不安を覚えてそう彼に言ってみる。
ただ、噂が無くならないことにも不安を感じていたけれど、それ以上に日に日に口数が少なくなる彼のことが心配だった。具体的な日にちが囁かれるようになって少ししてから起こった変化。スマホを手に黙り込むことが増えたけど、チラリと目に入ったのはカレンダーだったから、具体的になった日にちを見て気分が沈んでいるのだろうと心配していたんだ。
だから、その言葉はただのキッカケ。
彼との会話の糸口のつもりで発した言葉。
「噂?」
疲れたような顔でそう言った彼に「世界が無くなるって、」と答えれば、「ああ、」と言ったきり黙り込んでしまう。
最近はいつもそう。
僕が話しかけても短い言葉で一言二言返してくれるだけで、会話らしい会話にならない。
「ねえ、最近どうしたの?
話す時はちゃんとボクのこと、見てよ」
本当はこんなことが言いたかかった訳じゃないけれど、彼の態度に少しだけキツイ口調になってしまう。
噂が出始めた頃は『そんなはず無い』と笑っていたのに最近の彼は塞ぎ込んでいて、笑顔を見たのがいつだったかも思い出せない。
「ねえ、」
ちゃんと話をしたくて、不安を解消したくて彼の顔を覗き込んだけれど、合わせようとした目を逸らした彼は「ごめん」と短く呟く。
何に対してのごめんなのかが知りたくてそのまま彼を詰めてみる。
「何が?」
「ごめん。
一緒にはいられなくなった」
目を逸らしたまま彼が言葉を続ける。
「怖いって、俺がいないと不安だって」
「………」
「助けて欲しいって。
一緒にいて欲しいって」
「何言ってるの?」
薄々は気付いてた。
カレンダーを見ているだけでは無いことに。スマホばかり見ているのは誰かと連絡をとっているからだということに。
ボクも彼も地元を離れているから、このまま会えなくなってしまうかもしれない肉親や友人と連絡をとっているのだろうと自分に言い聞かせていた。
信じたいから気付いてないふりをしていたんだ。
「紗羅が泣くんだ。
だから、ごめん」
だけど僕のそんな想いは粉々に打ち砕かれてしまった。
彼の口から出たのはボクの姉の名前だった。かつての彼の恋人で、結婚を約束していたはずの相手。
だけど結婚前にブライダルチェックで彼に異常が見つかり諦めるしかなかった彼の大切な人。
「なんで今更、姉さんの名前が出るの?」
子供を望んだ姉は、彼の異常を知り結婚することを諦めた。田舎の旧家と言われるボクの実家は姉が継ぐことになっている。それは単純に姉がボクよりも優れていたから。
一人娘だった母が婿を取ったこともあり長男とか長女とかに拘ることなく継ぎたい方が継げばいいという考え方だった。ありがちな長男信仰も無く、というか姉が優秀だったせいで当たり前のように決まった将来のこと。
母もお嫁さんに気を使うよりも娘と一緒の方が気楽だなんて言っていたし、彼の事も気に入っていたから問題なんて何もないように見えた。
周りを見れば【長男】に拘る家もあったけれど、うちの場合はそれ以前も婿取りをしていたこともあり抵抗は無かったし、ボク自身が家を継ぎたいと思ったこともなかったから姉に対して何かを思うことも無かった。
あの時、子供を諦めて2人で家を出るという選択肢もあったから、そうなった時にはボクが家を継ぐことになったのだろうけど、それで姉が幸せになるのならそれも仕方ないと覚悟だって決めただろう。
姉とは少しだけ歳が離れていたせいで姉が結婚をしたいと言った時にはボクはまだ高校生で、もしも後を継ぐことになるのならそれなりの大学に行った方がいいのかなとゲンナリしたのを思い出す。
姉の優秀さに甘えて自分の将来は気楽に考えていたけれど、後を継ぐとなればそれに甘んじていてはいけないと思う程度の分別はあったから。
だけど姉は旧家の跡取りという肩書きを選び、彼のことは諦めたはずだったのに…。
「たまに連絡は取っていたんだ」
久しぶりの会話だったのに打ちのめされる。姉と連絡をとっていたなんて知らなかったから。
「いつから?」
「いつからって?」
「姉さんと、連絡取ってたの」
「………いつからって、ずっとだけど?」
ボクの言葉の意味がわからないと言いたげな態度に更に打ちのめされる。子供ができないからと別れた2人がまだ繋がってるだなんて、全く思いもしなかった。そんな理由で別れたのに平気で連絡をとっている2人のことを理解できなかった。
「何で?」
「何でって、別にお互い嫌いで別れた訳じゃないし。紗羅のことは今でも好きだし、紗羅だって俺のことが嫌いになった訳じゃないんだから」
この人は何を言っているのだろう、そんなふうに思いながら聞いていた言葉だったけれど、次の言葉でボクは嗤うしかなかった。
「だから、最後になるなら紗羅と過ごしたいんだ」
ボクはこの人のことを好きだったのに、この人はボクのことなんて好きじゃなかったんだ。
「ボクだって不安だし、怖いよ?
一緒にいて欲しいのはボクだって、」
「一緒にしないで欲しい」
冷静、というか冷たい言葉と冷たい視線。今までボクに向けられたことのない感情。
一緒にしないで欲しいと言われても、姉にはもう旦那さんも子供もいるし、彼はボクと付き合っているのに。
「だって、姉さんは」
「義務は果たした」
「義務って、」
「跡取りを産んだし、どのみち世界は終わるんだし」
「跡取りって、別に姉さんが継がなくてもいいって言ったのに、後を継ぎたいって言ったのは姉さんだよ?」
「だって、紗凪が認められる努力しなかったから認められなかったんだろ?」
言われている意味がわからなくて言葉を失う。認められる努力をしなかったわけではなくて、姉が継ぐと言ったから譲っただけなのに。
「紗凪がちゃんとしてくれてれば紗羅は俺と来たかったって、そう言って泣いてたよ。
だから、最後の時くらいは紗羅と一緒にいたいんだ」
「ボクがちゃんとしてればって、姉さんが自分で後を継ぐって言ったんだよ?」
「それは紗凪が頼りなかったから仕方なく、だろう?」
言い訳をしようにも端からボクの話を聞く気がない様子の彼に何を言っても無駄だなのだろうと口を噤む。
姉の優しい笑顔を思い出すとどこかで誤解があったのだろうと思いたくなるけれど、彼が勝手に話を作るとも思えないから姉の本音も含まれているのだろう。義兄と甥に申し訳ないと思わないのかと呆れる。
世界が終わる時に彼と過ごしたいなんて、妻としても母としても間違っている。
「頼りないとか、何をもって言ってるのか知らないけど成績のこと言うなら姉さんの方が優秀だったのは認めるけど、姉さんの方が凄く優秀だったってわけでもないからね?
大学だって姉さんと同じところにだって行けたけど、新婚夫婦と同居なんて最悪だから家を出ないと通えない学校選んだんだし。
でもそっか、ボクのことそんな風に思ってたんだね」
世界が終わる前にボクの世界は変わってしまった。
世界が終わる前にボクの世界は終わってしまった。
「分かった、じゃあ姉さんのところに行くんだね。
いつ行くの?
世界の終わる日って、いつだっけ。
なんか、具体的な日にちも出てたけど、姉さんは信じてるんだ」
ボクの口から出る声は冷たいはずなのに、ボクが了承したことで満足したのか彼の声は明るい。
「最後の日には家族で過ごすから、その前に子供を連れて実家に行くって」
「誰が?」
「………」
義兄のことをどう表現するべきなのか悩んでいるのか、伝わっているだろうと言いたげに口を噤む。後ろめたさはあるらしい。
「姉さんは一緒に行かないでいいの?
最後になるかもしれないのに」
「自分がいると向こうの親も遠慮するだろうって。孫と息子とゆっくり過ごせるようにって、気を遣ったんだよ」
本気なのか、それとも自分たちの都合よく物事を進めているだけなのか。相手を思い遣っているふりをして自分の欲求を満たしたいだけじゃないかと白けた気分になる。
「でもそうなると最終日には一緒にいられないんじゃないの?」
「それでも………近くにいたいから」
結局、ボクのところに戻ってくる気は無いということだろう。
「ボクとは一緒にいてくれないんだ?」
「………ごめん」
あの日、最後の日には一緒にいてくれるって言ったはずなのに、そんなことはきっと覚えてないのだろう。
口では謝っているけれど、悪いなんて思っていないことが伝わってきてしまい『嘘吐き』と心の中で呟く。
「姉さんのところにはいつ行くの?」
「来週には。
仕事も今週中に何とかなりそうだし」
「仕事って?」
「世界が無くなれば仕事も関係ないけどそれでもある程度はね、」
ボクには何も言わなかったくせに、ボクには何も言ってくれなかったくせに。それなのに姉の言葉でそこまでしていたなんて、と思い「そうなんだ、」としか言えなかった。
ボクがきっかけを作らなければボクに黙ったまま事を進めるつもりだったのだろうか。
「あ、部屋は別に解約したりとかしてないから出て行かなくて大丈夫だからね。
どのみち世界が無くなれば、ね」
ボクを置き去りにして姉の元に行くために準備は万端なのだろう。
「分かった。
ありがとう」
何に対してのありがとうなのか自分でもわからないけれど、それでもボクに言えるのはそれだけだった。
21
あなたにおすすめの小説
八年間の恋を捨てて結婚します
abang
恋愛
八年間愛した婚約者との婚約解消の書類を紛れ込ませた。
無関心な彼はサインしたことにも気づかなかった。
そして、アルベルトはずっと婚約者だった筈のルージュの婚約パーティーの記事で気付く。
彼女がアルベルトの元を去ったことをーー。
八年もの間ずっと自分だけを盲目的に愛していたはずのルージュ。
なのに彼女はもうすぐ別の男と婚約する。
正式な結婚の日取りまで記された記事にアルベルトは憤る。
「今度はそうやって気を引くつもりか!?」
僕の幸せは
春夏
BL
【完結しました】
【エールいただきました。ありがとうございます】
【たくさんの“いいね”ありがとうございます】
【たくさんの方々に読んでいただけて本当に嬉しいです。ありがとうございます!】
恋人に捨てられた悠の心情。
話は別れから始まります。全編が悠の視点です。
愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない
了承
BL
卒業パーティー。
皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。
青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。
皇子が目を向けた、その瞬間——。
「この瞬間だと思った。」
すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。
IFストーリーあり
誤字あれば報告お願いします!
婚約破棄の代償
nanahi
恋愛
「あの子を放って置けないんだ。ごめん。婚約はなかったことにしてほしい」
ある日突然、侯爵令嬢エバンジェリンは婚約者アダムスに一方的に婚約破棄される。破局に追い込んだのは婚約者の幼馴染メアリという平民の儚げな娘だった。
エバンジェリンを差し置いてアダムスとメアリはひと時の幸せに酔うが、婚約破棄の代償は想像以上に大きかった。
愛などもう求めない
一寸光陰
BL
とある国の皇子、ヴェリテは長い長い夢を見た。夢ではヴェリテは偽物の皇子だと罪にかけられてしまう。情を交わした婚約者は真の皇子であるファクティスの側につき、兄は睨みつけてくる。そして、とうとう父親である皇帝は処刑を命じた。
「僕のことを1度でも愛してくれたことはありましたか?」
「お前のことを一度も息子だと思ったことはない。」
目が覚め、現実に戻ったヴェリテは安心するが、本当にただの夢だったのだろうか?もし予知夢だとしたら、今すぐここから逃げなくては。
本当に自分を愛してくれる人と生きたい。
ヴェリテの切実な願いが周りを変えていく。
ハッピーエンド大好きなので、絶対に主人公は幸せに終わらせたいです。
最後まで読んでいただけると嬉しいです。
白い結婚で結構ですわ。愛人持ちの夫に興味はありません
鍛高譚
恋愛
公爵令嬢ルチアーナは、王太子アルベルトとの政略結婚を命じられた。だが彼にはすでに愛する女性がいた。そこでルチアーナは、夫婦の義務を果たさない“白い結婚”を提案し、お互いに干渉しない関係を築くことに成功する。
「夫婦としての役目を求めないでくださいませ。その代わり、わたくしも自由にさせていただきますわ」
そうして始まった王太子妃としての優雅な生活。社交界では完璧な妃を演じつつ、裏では趣味の読書やお茶会を存分に楽しみ、面倒ごととは距離を置くつもりだった。
——だが、夫は次第にルチアーナを気にし始める。
「最近、おまえが気になるんだ」
「もっと夫婦としての時間を持たないか?」
今さらそんなことを言われても、もう遅いのですわ。
愛人を優先しておいて、後になって本妻に興味を持つなんて、そんな都合の良い話はお断り。
わたくしは、自由を守るために、今日も紅茶を嗜みながら優雅に過ごしますわ——。
政略結婚から始まる痛快ざまぁ! 夫の後悔なんて知りませんわ
“白い結婚”を謳歌する令嬢の、自由気ままなラブ&ざまぁストーリー!
フッてくれてありがとう
nanahi
恋愛
【25th Anniversary CUP】にて、最終ランキング3位に入りました。投票してくださった皆様、読んでくださった皆様、ありがとうございました!
「子どもができたんだ」
ある冬の25日、突然、彼が私に告げた。
「誰の」
私の短い問いにあなたは、しばらく無言だった。
でも私は知っている。
大学生時代の元カノだ。
「じゃあ。元気で」
彼からは謝罪の一言さえなかった。
下を向き、私はひたすら涙を流した。
それから二年後、私は偶然、元彼と再会する。
過去とは全く変わった私と出会って、元彼はふたたび──
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる