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第29話
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「クーディアス様」
「何だ?」
「コレは、我が家だけではどうにもなりません。
イルデアス侯爵様に、連絡を取らせて下さい」
「何故、公爵閣下に?」
「ティスミル様は侯爵家の令嬢で、侯爵様が保護者ですから」
「保護…」
そう、ティスミル・イルデアス侯爵令嬢は御年18。結婚はしていないため親元にいる。
それは我が家に迎える時に、きちんと確認した。
治癒の能力があったため、急遽協会が支援のために呼び出し、遠征地に派遣された。
そうイルデアス侯爵からの手紙に、書いてあった。
「こうなってしまった以上、家どうしの話しになります。
いちばん簡単なのは、私と離縁して
イルデアス侯爵令嬢様と結婚されることです。
ですが、クーディアス様がそれを拒否なさるなら、他の方法になります」
「他のって…」
「はぁ⋯ご自分でお考えになったらいかがですか?
貴男が起こしたことです。イルデアス侯爵令嬢様も、よろしいですね?」
「…はい」
その後直ぐに手紙を書き、執事長に急ぎ届けるよう指示を出す。
クーディアス様とイルデアス侯爵令嬢には寝室に戻ってもらい、特に令嬢には安静にしてもらった。
クーディアス様には一度頭を冷やしてもらい、自分が彼女に何をしていたのかを理解してもらう。やっていたのが子供を作る行為だと納得してもらった。そんな事を毎日していたら、薬を飲んでいても出来ることを理解してもらう。
イルデアス侯爵令嬢様には同じ女としても、流産はしてほしくない。そんな事になったら体も心も辛くなるし、せっかく愛した人の子を身ごもったのだからそのまま育てて欲しい。
私としては、クーディアス様がなんと言おうと子供を優先する。子供にとっての一番いい状態を保つのが望みだがせっかく出来た愛の結晶を消すなんて以ての外。
そしてその子、が私の願いを叶えてくれる天使でもある。
コレでやっと、英雄の妻の座から降りることが出来る…
「何だ?」
「コレは、我が家だけではどうにもなりません。
イルデアス侯爵様に、連絡を取らせて下さい」
「何故、公爵閣下に?」
「ティスミル様は侯爵家の令嬢で、侯爵様が保護者ですから」
「保護…」
そう、ティスミル・イルデアス侯爵令嬢は御年18。結婚はしていないため親元にいる。
それは我が家に迎える時に、きちんと確認した。
治癒の能力があったため、急遽協会が支援のために呼び出し、遠征地に派遣された。
そうイルデアス侯爵からの手紙に、書いてあった。
「こうなってしまった以上、家どうしの話しになります。
いちばん簡単なのは、私と離縁して
イルデアス侯爵令嬢様と結婚されることです。
ですが、クーディアス様がそれを拒否なさるなら、他の方法になります」
「他のって…」
「はぁ⋯ご自分でお考えになったらいかがですか?
貴男が起こしたことです。イルデアス侯爵令嬢様も、よろしいですね?」
「…はい」
その後直ぐに手紙を書き、執事長に急ぎ届けるよう指示を出す。
クーディアス様とイルデアス侯爵令嬢には寝室に戻ってもらい、特に令嬢には安静にしてもらった。
クーディアス様には一度頭を冷やしてもらい、自分が彼女に何をしていたのかを理解してもらう。やっていたのが子供を作る行為だと納得してもらった。そんな事を毎日していたら、薬を飲んでいても出来ることを理解してもらう。
イルデアス侯爵令嬢様には同じ女としても、流産はしてほしくない。そんな事になったら体も心も辛くなるし、せっかく愛した人の子を身ごもったのだからそのまま育てて欲しい。
私としては、クーディアス様がなんと言おうと子供を優先する。子供にとっての一番いい状態を保つのが望みだがせっかく出来た愛の結晶を消すなんて以ての外。
そしてその子、が私の願いを叶えてくれる天使でもある。
コレでやっと、英雄の妻の座から降りることが出来る…
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