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第171話
その日、メイナがコルニア子爵家に、帰る時間になった。
メイナは遊び過ぎて、すっかり眠っている。
「今日まで、本当にありがとうございました」
コルニア子爵がデラクール公爵に、挨拶をする。
「いいえ。俺達ではなくマリア嬢とコンラートが、2人でやっていたからね。
俺達は、成果を見せてもらったりしただけだよ」
「元妻の事で、たくさんご迷惑をかけてしまったのに、このよう、にメイナの事まで
見ていただき、なんとお礼をしていいのか・・・」
コルニア子爵は、私にそう言った。
昔とは、本当に変わった。
今のコルニア子爵は、仕事をきちんとこなし、領地に出て領民と過ごし、使用人とも上手くやっている。
マグがニー侯爵家では、自分がしなくても良いじゃないかと言う考えがあり、仕事を任されても何もせず、その仕事は最終的に、私に回された。
気がついたら仕事が終わっているから、自分がしなくても良いと言う考え方に、なっていたのだった。
「クリーク侯爵にも、沢山お世話になり・・・」
「私はまだ、君に関わらせてもらうよ」
「はい?」
「せっかくここまで育てたのだ、最後まで面倒見るのは当然だからね」
「あ、ありがとうございます。
頑張りますので、これからも、よろしくお願いいたします」
「そうだね。頑張らないと今度は、メイナが路頭に迷うことになるからね」
コンラートが横から、そんなことを行った。
「そ、そうですね。それだけは、回避しなければ・・・」
「本当に君は、変わったね」
「コンラート様にそう言ってもらえて、嬉しく思います」
「なにか困ったことがあったら、すぐに俺か父上に話してくれ。
少し位は、力になるから」
ラートが、そんなことを言った。
「少し・・・なんですか?」
私がそう聞くと
「マリア。
君にはもう、興味もないかもしれないけど、彼は君と婚約破棄した
薄情者だよ。
俺が、許せると思う?」
ラートはそう言いながら、私を抱き締つつ、コルニア子爵を見た。
「それは・・・本当に申し訳ございませんでした。
あの事は自分の教訓として、これから償っていこうかと思っております。
自分に、何が出きるかも分かりませんが・・・」
そこまで話したとき、私はラートの拘束を押し戻し
「何かを、返してもらおうとは思っておりません。
ただ、メイナの事だけは、大切にして上げてください。
私は、メイナのお世話が出来ただけで嬉しかったですわ。
コルニア子爵様。私に貴重な体験をさせてくださってありがとうございました」
そう言って私は、このとき始めて、コルニア子爵に頭を下げた。
今まで、私にしてきたことを無しにしたとしても、私も彼に対して失礼なことを沢山してしまった。
それを全て、婚約破棄の罪滅ぼしにするには、余りにも酷すぎると思ったからだ。
メイナは遊び過ぎて、すっかり眠っている。
「今日まで、本当にありがとうございました」
コルニア子爵がデラクール公爵に、挨拶をする。
「いいえ。俺達ではなくマリア嬢とコンラートが、2人でやっていたからね。
俺達は、成果を見せてもらったりしただけだよ」
「元妻の事で、たくさんご迷惑をかけてしまったのに、このよう、にメイナの事まで
見ていただき、なんとお礼をしていいのか・・・」
コルニア子爵は、私にそう言った。
昔とは、本当に変わった。
今のコルニア子爵は、仕事をきちんとこなし、領地に出て領民と過ごし、使用人とも上手くやっている。
マグがニー侯爵家では、自分がしなくても良いじゃないかと言う考えがあり、仕事を任されても何もせず、その仕事は最終的に、私に回された。
気がついたら仕事が終わっているから、自分がしなくても良いと言う考え方に、なっていたのだった。
「クリーク侯爵にも、沢山お世話になり・・・」
「私はまだ、君に関わらせてもらうよ」
「はい?」
「せっかくここまで育てたのだ、最後まで面倒見るのは当然だからね」
「あ、ありがとうございます。
頑張りますので、これからも、よろしくお願いいたします」
「そうだね。頑張らないと今度は、メイナが路頭に迷うことになるからね」
コンラートが横から、そんなことを行った。
「そ、そうですね。それだけは、回避しなければ・・・」
「本当に君は、変わったね」
「コンラート様にそう言ってもらえて、嬉しく思います」
「なにか困ったことがあったら、すぐに俺か父上に話してくれ。
少し位は、力になるから」
ラートが、そんなことを言った。
「少し・・・なんですか?」
私がそう聞くと
「マリア。
君にはもう、興味もないかもしれないけど、彼は君と婚約破棄した
薄情者だよ。
俺が、許せると思う?」
ラートはそう言いながら、私を抱き締つつ、コルニア子爵を見た。
「それは・・・本当に申し訳ございませんでした。
あの事は自分の教訓として、これから償っていこうかと思っております。
自分に、何が出きるかも分かりませんが・・・」
そこまで話したとき、私はラートの拘束を押し戻し
「何かを、返してもらおうとは思っておりません。
ただ、メイナの事だけは、大切にして上げてください。
私は、メイナのお世話が出来ただけで嬉しかったですわ。
コルニア子爵様。私に貴重な体験をさせてくださってありがとうございました」
そう言って私は、このとき始めて、コルニア子爵に頭を下げた。
今まで、私にしてきたことを無しにしたとしても、私も彼に対して失礼なことを沢山してしまった。
それを全て、婚約破棄の罪滅ぼしにするには、余りにも酷すぎると思ったからだ。
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