174 / 176
第173話
それから数日後、メイナ様から、可愛いお手紙が届いた。
【まりあさま
おげんきですか
わたしとありすはげんきです】
メイナの手紙はこれだけだったが、アリスが追記の手紙をいれてくれていた。
【マリア様
ご報告いたします。
メイナ様は、こちらに着く前に目を覚まされましたが、皆様がいないと知って
大泣きされました。
それからこちらに、私と一緒に住むと説明したところ、なんとか落ち着かれました。
ですがやはり、皆様と遊びたいとおっしゃるので、お手紙をお出ししては?
と提案したところ、このような形となりました。
少しの間、毎日皆様に手紙が届くと思います。
出来ましたら、クリーク侯爵様宛とジルコニア侯爵様宛の手紙を、
届けていただけますでしょうか?
お手数をお掛けして、申し訳ございません。
文字は、コルニア子爵様がお教えしながら、メイナ様が書いておられます】
そんな内容の手紙を、お義父様とお義母様に持っていくと、嬉しそうに眺めた後
「私達に届いたものは、額にいれてかざるか?」
等と言っておられた。
メイナは、コルニア子爵と気が合うようで、数日後には楽しいお出掛けのお手紙などが届き始めた。
しかし母親の事を聞くと
「あの人嫌い」
と、はっきり言ったそうだ。
その後、よく話を聞いてみると、どうやらメイナは、赤ちゃんの時の記憶があるようで、自分が泣いても構ってくれないし、ご飯もくれない。
自分が何かをしている時に、自分が何かすると、物が飛んできたと言ったそうだ。
それを聞いた子爵は直ぐに虐待だと腹を立てたが、相手がいないので、その分メイナを可愛がることにしたと、アリスの手紙にかいてあった。
その数週間後、ジューンが罰を受けたと連絡が入った。
彼女は結局、自分の罪を受け入れず、国と家族を巻き込む形で、親族全員が責任を取り、最後にジューンが亡くなって、他国の納得を得たようだった。
「あの女は他国の代表の前で、気に入った男を口説こうとしたそうだ」
これは、ジルコニア侯爵様の言葉。
今日は久しぶりに、メイナが遊びに来るというので、ジルコニア公爵夫妻とクリーク侯爵夫妻にお声をかけたら、2家とも遊びに行くと返答があり、メイナは昼から来るのに朝から、デラクール家にこられたのだった。
そして、この話である。
「ああいう女性は、何処かのぼっちゃまに預けるか、物好きに相手してもらった方が
楽ではないのか?」
「あなた、女性にも好みがありましてよ。
あの女にとっては、コルニア子爵がそれだったようですが・・・」
ジルコニア公爵夫婦の会話は、なかなか辛辣だ。
【まりあさま
おげんきですか
わたしとありすはげんきです】
メイナの手紙はこれだけだったが、アリスが追記の手紙をいれてくれていた。
【マリア様
ご報告いたします。
メイナ様は、こちらに着く前に目を覚まされましたが、皆様がいないと知って
大泣きされました。
それからこちらに、私と一緒に住むと説明したところ、なんとか落ち着かれました。
ですがやはり、皆様と遊びたいとおっしゃるので、お手紙をお出ししては?
と提案したところ、このような形となりました。
少しの間、毎日皆様に手紙が届くと思います。
出来ましたら、クリーク侯爵様宛とジルコニア侯爵様宛の手紙を、
届けていただけますでしょうか?
お手数をお掛けして、申し訳ございません。
文字は、コルニア子爵様がお教えしながら、メイナ様が書いておられます】
そんな内容の手紙を、お義父様とお義母様に持っていくと、嬉しそうに眺めた後
「私達に届いたものは、額にいれてかざるか?」
等と言っておられた。
メイナは、コルニア子爵と気が合うようで、数日後には楽しいお出掛けのお手紙などが届き始めた。
しかし母親の事を聞くと
「あの人嫌い」
と、はっきり言ったそうだ。
その後、よく話を聞いてみると、どうやらメイナは、赤ちゃんの時の記憶があるようで、自分が泣いても構ってくれないし、ご飯もくれない。
自分が何かをしている時に、自分が何かすると、物が飛んできたと言ったそうだ。
それを聞いた子爵は直ぐに虐待だと腹を立てたが、相手がいないので、その分メイナを可愛がることにしたと、アリスの手紙にかいてあった。
その数週間後、ジューンが罰を受けたと連絡が入った。
彼女は結局、自分の罪を受け入れず、国と家族を巻き込む形で、親族全員が責任を取り、最後にジューンが亡くなって、他国の納得を得たようだった。
「あの女は他国の代表の前で、気に入った男を口説こうとしたそうだ」
これは、ジルコニア侯爵様の言葉。
今日は久しぶりに、メイナが遊びに来るというので、ジルコニア公爵夫妻とクリーク侯爵夫妻にお声をかけたら、2家とも遊びに行くと返答があり、メイナは昼から来るのに朝から、デラクール家にこられたのだった。
そして、この話である。
「ああいう女性は、何処かのぼっちゃまに預けるか、物好きに相手してもらった方が
楽ではないのか?」
「あなた、女性にも好みがありましてよ。
あの女にとっては、コルニア子爵がそれだったようですが・・・」
ジルコニア公爵夫婦の会話は、なかなか辛辣だ。
あなたにおすすめの小説
片思いの貴方に何度も告白したけど断られ続けてきた
アリス
恋愛
幼馴染で学生の頃から、ずっと好きだった人。
高校生くらいから何十回も告白した。
全て「好きなの」
「ごめん、断る」
その繰り返しだった。
だけど彼は優しいから、時々、ご飯を食べに行ったり、デートはしてくれる。
紛らわしいと思う。
彼に好きな人がいるわけではない。
まだそれなら諦めがつく。
彼はカイル=クレシア23歳
イケメンでモテる。
私はアリア=ナターシャ20歳
普通で人には可愛い方だと言われた。
そんなある日
私が20歳になった時だった。
両親が見合い話を持ってきた。
最後の告白をしようと思った。
ダメなら見合いをすると言った。
その見合い相手に溺愛される。
真実の愛の裏側
藍田ひびき
恋愛
アレックス・ロートン侯爵令息の第一夫人シェリルが療養のため領地へ居を移した。それは療養とは名ばかりの放逐。
男爵家出身でありながら侯爵令息に見初められ、「真実の愛」と持て囃された彼女の身に何があったのか。その裏に隠された事情とは――?
※ 他サイトにも投稿しています。
復讐のための五つの方法
炭田おと
恋愛
皇后として皇帝カエキリウスのもとに嫁いだイネスは、カエキリウスに愛人ルジェナがいることを知った。皇宮ではルジェナが権威を誇示していて、イネスは肩身が狭い思いをすることになる。
それでも耐えていたイネスだったが、父親に反逆の罪を着せられ、家族も、彼女自身も、処断されることが決まった。
グレゴリウス卿の手を借りて、一人生き残ったイネスは復讐を誓う。
72話で完結です。
「仲睦まじい夫婦」であるはずのわたしの夫は、わたしの葬儀で本性をあらわした
ぽんた
恋愛
サヤ・ラドフォード侯爵夫人が死んだ。その葬儀で、マッケイン王国でも「仲睦まじい夫婦」であるはずの彼女の夫が、妻を冒涜した。その聞くに堪えない本音。そんな夫の横には、夫が従妹だというレディが寄り添っている。サヤ・ラドフォードの棺の前で、夫とその従妹はサヤを断罪する。サヤは、ほんとうに彼らがいうような悪女だったのか?
※ハッピーエンド確約。ざまぁあり。ご都合主義のゆるゆる設定はご容赦願います。
思い出さなければ良かったのに
田沢みん
恋愛
「お前の29歳の誕生日には絶対に帰って来るから」そう言い残して3年後、彼は私の誕生日に帰って来た。
大事なことを忘れたまま。
*本編完結済。不定期で番外編を更新中です。
三度裏切られた私が、四度目で「離婚」を選ぶまで
狛犬
恋愛
三度、夫に裏切られた。
一度目は信じた。
二度目は耐えた。
三度目は――すべてを失った。
そして私は、屋上から身を投げた。
……はずだった。
目を覚ますと、そこは過去。
すべてが壊れる前の、まだ何も起きていない時間。
――四度目の人生。
これまでの三度、私は同じ選択を繰り返し、
同じように裏切られ、すべてを失ってきた。
だから今度は、もう決めている。
「もう、陸翔はいらない」
愛していた。
けれど、もう疲れた。
今度こそ――
自分を守るために、家族を守るために、
私は、自分から手を放す。
これは、三度裏切られた女が、
四度目の人生で「選び直す」物語。
これ以上私の心をかき乱さないで下さい
Karamimi
恋愛
伯爵令嬢のユーリは、幼馴染のアレックスの事が、子供の頃から大好きだった。アレックスに振り向いてもらえるよう、日々努力を重ねているが、中々うまく行かない。
そんな中、アレックスが伯爵令嬢のセレナと、楽しそうにお茶をしている姿を目撃したユーリ。既に5度も婚約の申し込みを断られているユーリは、もう一度真剣にアレックスに気持ちを伝え、断られたら諦めよう。
そう決意し、アレックスに気持ちを伝えるが、いつも通りはぐらかされてしまった。それでも諦めきれないユーリは、アレックスに詰め寄るが
“君を令嬢として受け入れられない、この気持ちは一生変わらない”
そうはっきりと言われてしまう。アレックスの本心を聞き、酷く傷ついたユーリは、半期休みを利用し、兄夫婦が暮らす領地に向かう事にしたのだが。
そこでユーリを待っていたのは…