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第260話
あの2人への説教は後にして、まずは猪豚の解体にはいる。
首をおとして血抜きをし、皮を剥いで肉を切り分ける・・・
辺境では、定番の作業だ。
僕が猪豚を目の前にすると、アレスとランベルトが、太めの枝の下に穴を掘っていく。
「ここで良いですか?」
その問いに頷くと、持って帰ってきてくれた騎士に
「あそこまで運んでくれる?」
と伝えると
「「はいっ」」
と、元気に返事をして、穴の横まで運んでくれた。
「ありがとう」
そう言うと
「ジョージ様はよく、お礼を言ってくださいますね」
と、騎士の一人が言った。
「え?なに?君の上司は言わないの?」
「言っては、くださいますが・・・」
「あぁ、ごめんなさい。
言いづらい事言わせてますね。解体、済ませましょうか」
そう言うと僕は、アレスとランベルトが吊ってくれた猪豚の、首を切る。
猪豚の血は流れだし、それが止まるまで待った。
その後は、僕が自分で皮をむいていく。
それを、離れて見ていたムスタファの騎士は、数人が気持ち悪くなったのか、口を塞いで駆け出していった。
「やっぱり、ムスタファの騎士の野営は、キャンプと一緒だ」
「キャンプ・・・ですか?」
ランベルトが、不思議そうに聞く。
「あぁ。俺達で言うキャンプだ。
必要なものを、全て持っていく。あれだ」
「あぁ、飯の材料もテントも、何もかんも持っていって
過ごすやつですね」
「そう。だから、こんなことする必要ないんだよっ、と」
そんな話をしながら肉を捌き、とりあえずきれいに洗った。
そして、食べれないもの、使えないものは、掘った穴に埋め、元通りに直す。
もう一体は僕の横で、フランとアレスが解体していた。
フランはまだ慣れていないから、アレスが教えてる。
まぁ多少、皮に肉が付いたままだが、後で剥げばいいだろう。
そんなこんなしていると、ユーリとパトリックが鳥を七羽、馬にぶら下げて帰ってきた。
「すみません。ただいま帰りました」
「ユーリ」
僕は、真っ直ぐユーリを見て名を呼んだ。
するとユーリは、すぐに分かったようで
「すみません。罰を受け入れます」
とすぐに言った。
しかし
「パトリック」
こっちは名を呼んでも、何の事か理解せず、ボケッとしたまま
「ん?」
と首をかしげていた。
「アレス・・・」
「申し訳ございません」
「仕方ない。
今回はユーリに1000、パトリックに5000✕3セット」
「はい・・・」
「それからアレスに2000だ」
「分かりました」
「隊員の失態は、隊長の失態。
ユーリはすぐに気付いたが、パトは役に立たない」
僕がそう言った瞬間、パトリックは何かを思い出す。
「あっ、あの、すみませんでした。
二度と、このようなことがないようにします」
急いでそう言ったが、もう罰は決定しているので、撤回はない。
3人に示した回数は、基礎鍛練の回数。
僕らの時代は、腹筋・背筋。スクワット・プランクを十回一セットとして、あの回数すると言うものだ。
首をおとして血抜きをし、皮を剥いで肉を切り分ける・・・
辺境では、定番の作業だ。
僕が猪豚を目の前にすると、アレスとランベルトが、太めの枝の下に穴を掘っていく。
「ここで良いですか?」
その問いに頷くと、持って帰ってきてくれた騎士に
「あそこまで運んでくれる?」
と伝えると
「「はいっ」」
と、元気に返事をして、穴の横まで運んでくれた。
「ありがとう」
そう言うと
「ジョージ様はよく、お礼を言ってくださいますね」
と、騎士の一人が言った。
「え?なに?君の上司は言わないの?」
「言っては、くださいますが・・・」
「あぁ、ごめんなさい。
言いづらい事言わせてますね。解体、済ませましょうか」
そう言うと僕は、アレスとランベルトが吊ってくれた猪豚の、首を切る。
猪豚の血は流れだし、それが止まるまで待った。
その後は、僕が自分で皮をむいていく。
それを、離れて見ていたムスタファの騎士は、数人が気持ち悪くなったのか、口を塞いで駆け出していった。
「やっぱり、ムスタファの騎士の野営は、キャンプと一緒だ」
「キャンプ・・・ですか?」
ランベルトが、不思議そうに聞く。
「あぁ。俺達で言うキャンプだ。
必要なものを、全て持っていく。あれだ」
「あぁ、飯の材料もテントも、何もかんも持っていって
過ごすやつですね」
「そう。だから、こんなことする必要ないんだよっ、と」
そんな話をしながら肉を捌き、とりあえずきれいに洗った。
そして、食べれないもの、使えないものは、掘った穴に埋め、元通りに直す。
もう一体は僕の横で、フランとアレスが解体していた。
フランはまだ慣れていないから、アレスが教えてる。
まぁ多少、皮に肉が付いたままだが、後で剥げばいいだろう。
そんなこんなしていると、ユーリとパトリックが鳥を七羽、馬にぶら下げて帰ってきた。
「すみません。ただいま帰りました」
「ユーリ」
僕は、真っ直ぐユーリを見て名を呼んだ。
するとユーリは、すぐに分かったようで
「すみません。罰を受け入れます」
とすぐに言った。
しかし
「パトリック」
こっちは名を呼んでも、何の事か理解せず、ボケッとしたまま
「ん?」
と首をかしげていた。
「アレス・・・」
「申し訳ございません」
「仕方ない。
今回はユーリに1000、パトリックに5000✕3セット」
「はい・・・」
「それからアレスに2000だ」
「分かりました」
「隊員の失態は、隊長の失態。
ユーリはすぐに気付いたが、パトは役に立たない」
僕がそう言った瞬間、パトリックは何かを思い出す。
「あっ、あの、すみませんでした。
二度と、このようなことがないようにします」
急いでそう言ったが、もう罰は決定しているので、撤回はない。
3人に示した回数は、基礎鍛練の回数。
僕らの時代は、腹筋・背筋。スクワット・プランクを十回一セットとして、あの回数すると言うものだ。
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