この生の理

戒月冷音

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第5話

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王都に来てから1年たった。

僕は14歳になり来年から学園に通うことが決まった。
本来であれば16歳から高等部なのだが、僕は今年飛び級試験を受け初.中等部が免除された。
13歳の1年間、必死にスパルタに耐えた賜物だった。

「ホントにすごいわ」
そう言って喜んでいるのは、ミモザ様。
コークス爺さんの子、セラス様の奥様。そしてセラス様とミモザ様は僕の養父母だ。

僕は王都に来て、アドルファス家の当主であるセラス様の養子に入り義理の兄と妹もできた。
しかし、初めて年の近い子供と生活をしてみて気づいた事がある。自分が親父思考だと言うことだ。
特に義妹に発揮してしまうようで義兄に大笑いされている。

「アークも同じだったが?」
「セラス。アークは産まれてからずっとこの生活よ。
自然と覚える事が沢山あるわ。それと同じ環境がジョージにあって?」
「…ない、な。あの父上は、こちらの堅苦しい生活から離れたがっていたから」
「でしたわね」
「そう考えれば確かにすごいな。ガルシアからは移動中に基礎だけはたたき込んだと聞いていたから、学園で習うことなど知らなかったはずだ」

「父上」
「お父様」
「どうした?アークとセリー」
「俺、お祖父様の領地に行ってみたいです」
「アーク。それは、ジョージに剣術で勝たなければ」
「それはどうしてですか?」
「あそこは敷地に野獣が出る」
「えっ!?」
「お父様、野獣とは何ですか?」
「野生の獣だ。アークがあそこに行くということは、セリーも行くことになる」
「ジョージに勝てないお前が、そんな獣からセリーを守れるのか?」
「ジョージはできるの?」
「あいつは辺境育ちだし、父上から獣狩の参加していたと聞いてる。何頭も倒していたそうだが、実際はどうなんだ?」
「獣狩…ってサーベル狩りのことかな。それなら年1回、モークレアの狩りは年3から4はありました。どちらにも参加してました」
「だそうだ、アーク」
「ジョー。明日から剣術の相手を頼めるか?」
「義兄の頼みは断れないよ」
「よし。じゃあ頼む。俺だってすぐに追いつく」
「アーク兄が努力家なのは知ってるよ」
どうやら僕の進級報告は義兄アークに色々とプレッシャーを与えた様だが、それを跳ね除け力のするようだ。
さすが義兄。

僕より一つ年上の義兄アークは今年から学園に通っている。
成績上位を維持し、同級生に一目置かれているそうだ。
今2年に居られる第1王子殿下に目をかけて頂けるのも時間の問題だろう。


思った通り義兄は側近候補となったようだ。
学園にいる間は側につき色々と学ぶ様だが、放課後は開放して頂けるみたいで、帰って来ると僕の部屋に来て
「ジョー、やるぞ~」
と剣を振り、庭へと引っ張られる。

そんな半年を過ごしていたが、突然義兄の様子に変化が現れた。
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