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第91話 エリザベスside
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私は、この国の王妃で第一王子の母親。国母であり、何でも出来てしまうただ唯一の女性。
この立場になれたのは、国王陛下が王太子の時、自分の婚約者と婚約破棄してまで私を選んでくれたから。
私が生まれた家は貧乏貴族。男爵と言う爵位はあってもほぼ平民と変わらない暮らしをしていた。
父と母は伯爵家に仕え、兄は傭兵、姉二人はどこかの侍女やメイドをしていた。
私はそんな家族がいやで、いつも家の手伝いから逃げ出し、貴族のお屋敷が集まる場所をお散歩していたの。
そしたらその私の横を通り過ぎた馬車が少し先で止まり、身奇麗な紳士がこちらに向かってくる。
私を見てこの子だと思ったらしいその紳士は、直ぐに家に来て事情を話し私を養子にした。
その日から私は、侯爵令嬢になった。
どうやら、亡くなってしまった娘さんに瓜二つだった。
それで体調を崩した奥様に、元気になってほしくて私を迎え入れた。
私は元の名前のアンナを捨て、エリザベスへと変わる。
そして体を綺麗にし、ご飯をいっぱい食べて薄汚いガリガリの村娘からコルセットを締めてドレスを纏う侯爵令嬢へと変身した。
嬉しかった。楽しかった。
ちょっといい子にするだけで、私はチヤホヤされた。
可愛いから綺麗に変わり、美しいと言われる様になると、学園に通うようになった。
学園には当時の王太子殿下とその側近が通い、女性達はその隣を手に入れようと画策していた。
しかし私は、そう言う話には乗らず、ちょっと近くを通りかかった時にすってんころり。
課外活動で同じグループになったら、アイタタタ…とお馬鹿さを出しただけだった。
するとそこに飛んできたのは王太子殿下。
「大丈夫か?」
「怪我はないか?」
と心配してくださった。
それが、婚約者には気に入らなかったのだろうか。
日に日に、ちょかいが多くなった。
本がなくなったり、制服のスカートを汚されたり…婚約者様ではなく、その取り巻きがやってる事も知っていた。
けれど私は何も言わなかったし、誰にも言わなかった。
すると、しびれを切らした取り巻きが、婚約者様にあることないこと言い出した。
それが王太子殿下に伝わった。
王太子殿下は真相を確認し、婚約者様である公爵令嬢に確認すると
「殿下がエリザベス様を気になさるから、そうなったのでは?」
と言われたそうだ。
王太子殿下はその時、婚約を破棄することを決め、私を選んだと言っていた。
そんな事があって私は王太子殿下の婚約者になり、結婚して王太子妃になった。
その頃には私に指示する者もなく、自分の判断で動けるようになった。
けれど、ここまでの猫かぶりが大変だった…
その反動もあってか、王妃になってからたまに町娘の格好をして抜け出すようになった。
この立場になれたのは、国王陛下が王太子の時、自分の婚約者と婚約破棄してまで私を選んでくれたから。
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父と母は伯爵家に仕え、兄は傭兵、姉二人はどこかの侍女やメイドをしていた。
私はそんな家族がいやで、いつも家の手伝いから逃げ出し、貴族のお屋敷が集まる場所をお散歩していたの。
そしたらその私の横を通り過ぎた馬車が少し先で止まり、身奇麗な紳士がこちらに向かってくる。
私を見てこの子だと思ったらしいその紳士は、直ぐに家に来て事情を話し私を養子にした。
その日から私は、侯爵令嬢になった。
どうやら、亡くなってしまった娘さんに瓜二つだった。
それで体調を崩した奥様に、元気になってほしくて私を迎え入れた。
私は元の名前のアンナを捨て、エリザベスへと変わる。
そして体を綺麗にし、ご飯をいっぱい食べて薄汚いガリガリの村娘からコルセットを締めてドレスを纏う侯爵令嬢へと変身した。
嬉しかった。楽しかった。
ちょっといい子にするだけで、私はチヤホヤされた。
可愛いから綺麗に変わり、美しいと言われる様になると、学園に通うようになった。
学園には当時の王太子殿下とその側近が通い、女性達はその隣を手に入れようと画策していた。
しかし私は、そう言う話には乗らず、ちょっと近くを通りかかった時にすってんころり。
課外活動で同じグループになったら、アイタタタ…とお馬鹿さを出しただけだった。
するとそこに飛んできたのは王太子殿下。
「大丈夫か?」
「怪我はないか?」
と心配してくださった。
それが、婚約者には気に入らなかったのだろうか。
日に日に、ちょかいが多くなった。
本がなくなったり、制服のスカートを汚されたり…婚約者様ではなく、その取り巻きがやってる事も知っていた。
けれど私は何も言わなかったし、誰にも言わなかった。
すると、しびれを切らした取り巻きが、婚約者様にあることないこと言い出した。
それが王太子殿下に伝わった。
王太子殿下は真相を確認し、婚約者様である公爵令嬢に確認すると
「殿下がエリザベス様を気になさるから、そうなったのでは?」
と言われたそうだ。
王太子殿下はその時、婚約を破棄することを決め、私を選んだと言っていた。
そんな事があって私は王太子殿下の婚約者になり、結婚して王太子妃になった。
その頃には私に指示する者もなく、自分の判断で動けるようになった。
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