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第176話
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こんなに味気のないオムライスでも、美味しいと言ってくれるマルクス様に、私は心が暖かくなる。
そんな方と、ずっと一緒にいれば、いつか私もマルクス様のために、何か出来るようになれるのでしょうか?
そんなことを考えた時、私は、はたと思った。
私はいつのまにか、マルクス様に好意を抱いていた。
ずっと一緒に・・・何て、今まで、今の家族以外に思ったことはない。
なのに今私は、自然に思った。
マルクス様は本当に、こんな私でも良いのだろうか?
婚約してほしいと言われたのも、ただマルクス様と同じ、日本と言う前世を持つだけ。
最初はそう思っていたのに、今はそれだけではないと分かる。
けれど、私のようなものが、マルクス様の傍にいて良いのかと思うのも、仕方ない。
自分の前世は早い話、最悪なものだ。
姉のために時間を使わされ、自分の時間などありはしなかった。
やっと、一人になれたと思っても、どこからか姉が準備した人が、私を迎えに来ることもある・・・
「どうしたの?」
オムライスをペロッとたいらげた後、突然覗き込んでくるマルクス様に
「わっ!」
と驚いた。
「あ、ごめん。なんか固まったから、どうしたのかと・・・」
そう言って謝るマルクス様の前には、真っ赤な顔をした私がいた。
「え、えっと・・・その・・・」
「ん?」
「私は、マルクス様のお側にいて・・・良いのでしょうか?」
「えっ!?何?急に・・・」
「私は、マルクス様と同じ前世を持つだけの人間です。
そのような者が、殿下の傍にいて、婚約者になっても良いのでしょうか?」
「そのような者って・・・」
マルクス様は、少し考えてから体勢を戻すと、私の手を握り
「ミシェル・オーギュスト公爵令嬢」
と、私を正式な名で呼んだ。
「はい」
「俺、マルクス・エルディニアは、貴方を大切に想っている。
俺にとっては、かけがえのない存在であり、愛する人だ」
「あ、愛する?」
「あれ?俺の気持ちが、伝わっていなかったのかな?
俺は確かに、日本の話や、食べ物に引かれて、ミシェルを知った。
でも、それからずっと君と接して、君という存在にひかれている。
俺は、ミシェルとずっと一緒に居たいと、思うようになっているよ。
でも1つだけ・・・君は、自分をもう少し、大切にしても良いと思うよ」
私を・・・大切に、する?
私は前世、大切にされたことはなかった。
自分が、大切にしようと必死に守っていても、家族の誰かがそれを砕いた。
あの時は、自分でどうにか出来る状況ではなかった。
しかし、ここに転生してからは、私が自分を大切にしなくても、家族が大切にしてくれた。
両親もお兄様もお姉様も、私よりも、私を大切にしてくださった。
両方が、両極端であったからかはよく分からないが、私は自分を大切にする・・・と言うことは、今もよく分からない。
そんな方と、ずっと一緒にいれば、いつか私もマルクス様のために、何か出来るようになれるのでしょうか?
そんなことを考えた時、私は、はたと思った。
私はいつのまにか、マルクス様に好意を抱いていた。
ずっと一緒に・・・何て、今まで、今の家族以外に思ったことはない。
なのに今私は、自然に思った。
マルクス様は本当に、こんな私でも良いのだろうか?
婚約してほしいと言われたのも、ただマルクス様と同じ、日本と言う前世を持つだけ。
最初はそう思っていたのに、今はそれだけではないと分かる。
けれど、私のようなものが、マルクス様の傍にいて良いのかと思うのも、仕方ない。
自分の前世は早い話、最悪なものだ。
姉のために時間を使わされ、自分の時間などありはしなかった。
やっと、一人になれたと思っても、どこからか姉が準備した人が、私を迎えに来ることもある・・・
「どうしたの?」
オムライスをペロッとたいらげた後、突然覗き込んでくるマルクス様に
「わっ!」
と驚いた。
「あ、ごめん。なんか固まったから、どうしたのかと・・・」
そう言って謝るマルクス様の前には、真っ赤な顔をした私がいた。
「え、えっと・・・その・・・」
「ん?」
「私は、マルクス様のお側にいて・・・良いのでしょうか?」
「えっ!?何?急に・・・」
「私は、マルクス様と同じ前世を持つだけの人間です。
そのような者が、殿下の傍にいて、婚約者になっても良いのでしょうか?」
「そのような者って・・・」
マルクス様は、少し考えてから体勢を戻すと、私の手を握り
「ミシェル・オーギュスト公爵令嬢」
と、私を正式な名で呼んだ。
「はい」
「俺、マルクス・エルディニアは、貴方を大切に想っている。
俺にとっては、かけがえのない存在であり、愛する人だ」
「あ、愛する?」
「あれ?俺の気持ちが、伝わっていなかったのかな?
俺は確かに、日本の話や、食べ物に引かれて、ミシェルを知った。
でも、それからずっと君と接して、君という存在にひかれている。
俺は、ミシェルとずっと一緒に居たいと、思うようになっているよ。
でも1つだけ・・・君は、自分をもう少し、大切にしても良いと思うよ」
私を・・・大切に、する?
私は前世、大切にされたことはなかった。
自分が、大切にしようと必死に守っていても、家族の誰かがそれを砕いた。
あの時は、自分でどうにか出来る状況ではなかった。
しかし、ここに転生してからは、私が自分を大切にしなくても、家族が大切にしてくれた。
両親もお兄様もお姉様も、私よりも、私を大切にしてくださった。
両方が、両極端であったからかはよく分からないが、私は自分を大切にする・・・と言うことは、今もよく分からない。
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