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第55話
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「おはようございます。ミシェル様」
「おはようございます」
私を起こしに来た侍女は、びっくりしていた。
何故かと言うと、もう顔も洗って、着替えた状態でいたからだ。
朝の5時半だと言うのに…
「お、お早いですね」
「今日は朝から忙しいって言ってたから、このくらいかなと思って
起きました」
「すごいですね。ハリエット様はまだ眠って…」
その時
「きゃーっ、寝坊したっ!」バタンッ
「ハリエット様っ、まだ間に合います。大丈夫ですっ」
という声が聞こえてきた。
「これが、王宮に向かう時の、いつもの光景です」
侍女の言葉にふふふっと笑うと、同じ様に侍女も笑った。
「さぁ、ミシェル様。ご準備いたしましょう」
「よろしくお願いします」
そしてこの日の準備は、お風呂から始まった。
まずは全身を洗い、次に髪を洗いながら、垢すりのようなこともする。
その後、ゆっくり湯船に浸かった後、マッサージをする。
こればっかりは気持ちよくて、ほぇ~っとなりながら受けた。
こんなん毎、日して欲しい。
その後、ガウン姿で鏡の前に座りお化粧。
私はまだ、15の子供なので、そんなに細かいことはしない。
そして次が、地獄である。
「ミシェル様、いきますよっ」
その掛け声の後、私の腰はキュキュキュ~~~ッと絞られた。
「くっ、苦しい…」
「少し待つと、慣れてきますよ」
「こんなの、慣れたく、無いです」
「仕方ございません。
これが、女性の世界での、社交界のルールでございます」
「…ですか。では頑張ります」
私の答えに侍女がもう一度、キュッと紐を締める。
「これくらいで大丈夫でしょう。
お菓子は美味しいですが、今日は締めていることを忘れないでください」
「わ、かりました…」
紐を結んでもらうと、何時もより背筋が伸びたようで足元がふらつく。
「大丈夫ですか?」
「はい。コルセットは初めてなので…」
「そうでしたね。顔をもう少し揚げて…あぁ、顎は引いてください」
「こう?」
言われたとおりにすると、少しバランスが取れた。
「これは、ヒールを低くしたほうがいいですね」
「低過ぎは、嫌なので…」
「了解しました」
何とか鏡の前から衣装部屋に行き、ドレスを着る。
あまり派手じゃない物で、ホッとした。
準備が全て終わりエントランスに行くと、お父様とお兄様が先に来ていた。
「おまたせしました」
そう声をかけると、お兄様が走ってきた。
「手を」
そう言って、お兄様が手を差し出してくる。
私はそこに手をおいて、お父様のところまでエスコートしていただいた。
「綺麗にしてもらったね。ミシェル」
「はい。お父様。あの、おかしなところはございませんか?」
「無いよ。
まさかミシェルが、エンパイアラインがこんなに似合うとは、思わなかった」
「すっごく、大人っぽいドレスだよね」
「けど、ミシェルにお似合いだ。侍女長はよく見ているね」
「この形にしてくださったのは、侍女長ですか?」
「そうだよ。
私達は、可愛いのが良いと思ってたんだが、侍女長がこのラインで
大人しめのほうが似合うと、教えてくれたんだ」
それを聞いた私は嬉しくて、キョロキョロと見回し侍女長を探す。
すると2階から、さっきお父様が言っていた、可愛いAラインのドレスを着たお姉様が、私を見て固まっていた。
「おはようございます」
私を起こしに来た侍女は、びっくりしていた。
何故かと言うと、もう顔も洗って、着替えた状態でいたからだ。
朝の5時半だと言うのに…
「お、お早いですね」
「今日は朝から忙しいって言ってたから、このくらいかなと思って
起きました」
「すごいですね。ハリエット様はまだ眠って…」
その時
「きゃーっ、寝坊したっ!」バタンッ
「ハリエット様っ、まだ間に合います。大丈夫ですっ」
という声が聞こえてきた。
「これが、王宮に向かう時の、いつもの光景です」
侍女の言葉にふふふっと笑うと、同じ様に侍女も笑った。
「さぁ、ミシェル様。ご準備いたしましょう」
「よろしくお願いします」
そしてこの日の準備は、お風呂から始まった。
まずは全身を洗い、次に髪を洗いながら、垢すりのようなこともする。
その後、ゆっくり湯船に浸かった後、マッサージをする。
こればっかりは気持ちよくて、ほぇ~っとなりながら受けた。
こんなん毎、日して欲しい。
その後、ガウン姿で鏡の前に座りお化粧。
私はまだ、15の子供なので、そんなに細かいことはしない。
そして次が、地獄である。
「ミシェル様、いきますよっ」
その掛け声の後、私の腰はキュキュキュ~~~ッと絞られた。
「くっ、苦しい…」
「少し待つと、慣れてきますよ」
「こんなの、慣れたく、無いです」
「仕方ございません。
これが、女性の世界での、社交界のルールでございます」
「…ですか。では頑張ります」
私の答えに侍女がもう一度、キュッと紐を締める。
「これくらいで大丈夫でしょう。
お菓子は美味しいですが、今日は締めていることを忘れないでください」
「わ、かりました…」
紐を結んでもらうと、何時もより背筋が伸びたようで足元がふらつく。
「大丈夫ですか?」
「はい。コルセットは初めてなので…」
「そうでしたね。顔をもう少し揚げて…あぁ、顎は引いてください」
「こう?」
言われたとおりにすると、少しバランスが取れた。
「これは、ヒールを低くしたほうがいいですね」
「低過ぎは、嫌なので…」
「了解しました」
何とか鏡の前から衣装部屋に行き、ドレスを着る。
あまり派手じゃない物で、ホッとした。
準備が全て終わりエントランスに行くと、お父様とお兄様が先に来ていた。
「おまたせしました」
そう声をかけると、お兄様が走ってきた。
「手を」
そう言って、お兄様が手を差し出してくる。
私はそこに手をおいて、お父様のところまでエスコートしていただいた。
「綺麗にしてもらったね。ミシェル」
「はい。お父様。あの、おかしなところはございませんか?」
「無いよ。
まさかミシェルが、エンパイアラインがこんなに似合うとは、思わなかった」
「すっごく、大人っぽいドレスだよね」
「けど、ミシェルにお似合いだ。侍女長はよく見ているね」
「この形にしてくださったのは、侍女長ですか?」
「そうだよ。
私達は、可愛いのが良いと思ってたんだが、侍女長がこのラインで
大人しめのほうが似合うと、教えてくれたんだ」
それを聞いた私は嬉しくて、キョロキョロと見回し侍女長を探す。
すると2階から、さっきお父様が言っていた、可愛いAラインのドレスを着たお姉様が、私を見て固まっていた。
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